このページの先頭です

本文ここから

泉北ニュータウン道路舗装更新事業

更新日:2025年4月1日

背景と目的

 泉北ニュータウンは、緑豊かな住環境を有する地域として高度経済成長期に集中的に開発され、1967年に宮山台で入居が開始されて以来、まち開きから50年以上が経過しました。
 しかし、多くの道路において老朽化が一斉に進行しており 、緊急性の高い箇所のみを部分的に補修する従来の方法では対応が難しく、それに伴う財政負担の増大など、これらの課題を十分に解決することができません。
 こうした状況を踏まえ、平成28年度に着手した「泉北ニュータウン道路舗装更新事業」では、適切なライフサイクルによる効果的かつ効率的な舗装補修・更新を進めることで、健全な路面状況を維持し、円滑な市民生活に資することを目的とします。

道路舗装の現状

 事業着手時の路面調査によると、対象とする道路の約2割が補修を要する状態であることが確認され、その後も舗装の劣化が進行しています。これに伴い、ひび割れが多数発生し、車両通行時の振動や騒音が増加する可能性があります。さらに、車道におけるポットホール(※1)の増加によって交通事故のリスクが高まるだけでなく、歩道においても舗装面が劣化し、骨材飛散が発生することによって歩行者の転倒やつまずきによる危険性も生じます。
 このまま舗装の老朽化が進めば、車道だけでなく歩道の安全性も損なわれ、最終的には通行止めを余儀なくされ、周辺の住宅や地域社会へ大きな影響を及ぼす可能性があります。

※1  ポットホール:路面にできた穴やくぼみのことで、アスファルトの劣化等によるダメージが原因で発生します。

事業の概要

・事業着手年度
 平成28年度
・事業対象路線
 泉北ニュータウン内の地区幹線道路(※2)や生活道路(※3)を含めた全路線(約308キロメートル)を対象としていますが、広域緊急交通路(※4) や本市の道路ネットワークを形成する主要幹線道路については、別事業で計画的に舗装補修を実施しています。
 また、舗装の状態が概ね健全で、補修の必要がない区間については、引き続き定期的な点検を行い、安全性を確保しています。

※2 地区幹線道路:バスが通行する路線や歩道が整備された道路など、概ね道路幅員が6メートル以上ある道路
※3 生活道路:道路幅員が6メートル未満の住宅地内の道路
※4 広域緊急交通路:大規模災害時に救助や物資輸送などのため、緊急車両が優先的に使用する主要な道路。
 

長持ち!低コスト!!(予防保全の効果)

 舗装の老朽化対策では、不具合が発生してから対応する「事後保全」ではなく、損傷が軽微な段階で計画的に対応する「予防保全」が有効です。「予防保全」では、舗装表層のみを更新する切削オーバーレイ工法(※5)などを活用し、舗装の長寿命化を図るとともに、維持管理費の削減にもつながります。国土交通省の試算によると、予防保全を導入することで30年後には維持管理・更新費用を約50%削減できるとされており、安全性の向上とともに、将来的な財政負担の軽減にも大きく寄与します。
 また、水道などのライフライン更新工事と連携し住宅地内の舗装更新を一体的に進めることで、事業費の削減や工期の短縮を実現し、騒音や振動など市民生活への影響を低減します。

※5 切削オーバーレイ工法:既存の舗装表層を一定の厚さで削り、新たな舗装を重ねる工法

「予防保全」と「事後保全」について

事後保全と予防保全のメンテナンスサイクル(国土交通省HPより参照)

事業の進め方

 路面状況の定期点検結果や舗装の損傷度合いによって予防保全を実施する路線の優先順位を定め、計画的に舗装更新を進めます。

平成28年度から開始した泉北ニュータウン道路舗装更新事業の計画路線及び進捗状況を記載しています。

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DCAdobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ

このページの作成担当

建設局 土木部 南部地域整備事務所

電話番号:072-298-6572

ファクス:072-291-4390

〒590-0115 堺市南区茶山台1丁6-1

このページの作成担当にメールを送る
本文ここまで