平成29年度堺っ子読書フォーラム「子どもと本のかけ橋」を開催しました
更新日:2017年11月8日
平成29年10月22日(日曜)に東文化会館で堺っ子読書フォーラム「子どもと本のかけ橋」を開催しました。
プログラム
第一部 事例発表
●「さかい子ども司書」養成講座の実施状況について
公募して実施したものと、小学校との連携で実施したものそれぞれの取り組み事例の発表
●図書館司書からの発信 「図書館が登場する絵本の紹介~作成したブックリストから~」
堺市立図書館職員による、絵本の中に図書館が出てくる作品の紹介
第二部 講演
●「ことば・ほん・おとな ~子どもの成長をたすけるために~」
翻訳家・児童文学作家 上田 由美子氏
第一部
堺市では「第2期未来をつくる堺教育プラン」に基づき、平成28年度から「さかい子ども司書」を養成する講座を各図書館で実施しています。子ども司書とは、家族や友人・先生など身近な人に本や読書の楽しさを伝える読書推進リーダーです。「さかい子ども司書」を養成することによって、堺の家庭や学校などにおいて読書活動が広がることを目的としています。また、今年度は各区役所との連携を視野に実施しています。
各区では、講座内容について創意工夫しています。今回のフォーラムでは、参加者を一般に公募して実施したものと学校と連携して実施したものに分けてご報告しました。
「さかい子ども司書」養成講座についての事例発表の様子
つづいて、「図書館司書からの発信」として、タイトルに「図書館」と入っている絵本だけでなく、作品の一部に図書館が出てくるものも対象として、絵本の中に図書館が出てくる作品の紹介を行いました。絵本の中で図書館がどう扱われているかを語ることで、普段、多くの資料と向き合う図書館司書が日常業務の中で知識を積み上げていくことの大切さをお伝えしました。
「図書館司書からの発信」として、絵本の中に図書館が出てくる作品の紹介
第二部
翻訳家で児童文学作家の上田由美子先生に「ことば・ほん・おとな ~子どもの成長をたすけるために~」と題し、先生の著作や翻訳本をまじえた講演をしていただきました。
長年、子どもとかかわってこられた経験から、子どもが成長する過程でことばを獲得するには、おとなが関わる事が大切であること。また、そのツールとして本があるということをわかりやすくご講演いただきました。
上田先生には、時間いっぱいまでご講演いただき、ご来場いただいた方も熱心にメモをとりながら、最後まで聴いていらっしゃいました。
会場の側面や後方にて、展示スペースを設置しました。
子どもの読書活動に関わるボランティアグループの紹介、「さかい子ども司書」養成講座受講生の作品、上田由美子先生の著作、図書館司書からの発信で紹介した絵本の展示を行いました。
ご来場の皆さんは、熱心にご覧になっていました。
講座受講生によるPOP(本のおもしろさを伝える短い文章やイラスト)を一堂に展示
図書館司書からの発信で紹介した絵本や上田先生の著作を展示
講座等の情報は各図書館や、広報さかい、図書館のホームページでもお知らせいたします。(市内各館で実施のボランティア講座一覧)
今後も堺市立図書館は、他機関とも連携し、ボランティアの皆さんとも協働しながら、市内の子どもの読書活動を推進してまいります。
≪子ども読書活動に関わるボランティアのご案内はこちら≫