生活に追われながらも癒され、充実した毎日

更新日：2023年11月7日

充実した毎日

　この子が初めてうちに来た時は、人見知りも場所見知りもあり、不安な顔をして、今にも泣きそうでした。実子に対しても人見知りしていましたが、他に頼る人がいないからか、私には抱っこ抱っこと引っ付いて離れませんでした。本当は私にも人見知りがあるだろうにとふびんに思い、安心出来るようにとなるべく一緒に過ごしました。数週間もすると、元気いっぱいでオチャメな本来の姿が見られ、今では我が家のアイドルとなっています。実子が里子をとても可愛がってくれており、実子にとっては思いやりを大切にする気持ちが芽生え、里子にとっては大切にしてくれる人が何人もでき、互いにプラスになっていると感じます。私も、生活に追われながらも癒やされ、充実した日々を送っています。

誠実に向き合える方は向いています

　子どもが好きな方・欲しい方、子どもに関することで社会に貢献したい方、子育てをしている、またはされた方など、子どもに関心がある方は、里親に向いていると思います。里親といっても特別な資格や技術が必要なわけではありません。子どもに誠実に向き合える方ならどなたでも里親ができると思います。ただ実子も、里子も、子育ては簡単ではありません。だからこそ、やりがいがあると感じます。

一人でも多く家庭で暮らせるように

両親と暮らせない子どもが生活をする施設で以前働いていました。施設では職員も頑張るのですが、交代勤務なのでなかなか濃密な信頼関係を築きにくいという側面があります。施設の子どもたちが、一人でも多く家庭で暮らせればと、考えていました。また、虐待などのニュースを見るたびに心が痛み、自分にも何か出来ないかと思い、1番下の実子が小学生になったことをきっかけに、里親登録をすることにしました。

気負わず相談してみてください

最初の一歩を踏み出すには、とても勇気が必要だと思います。育てているうちに、悩みが生じることもあります。でも、堺市には相談する機会が常に用意されており、きめ細かい里親支援体制があります。実子の育児では1人で抱えていたような悩みでも、一緒に考えてサポートしてくれ、私も安心して里子の育児に取り組むことができています。気負わず、ぜひ一度相談してみてください。

※このインタビューは、令和3年（2021年）10⽉時点の内容です。