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喫煙者本人への影響

更新日:2022年7月7日

たばこの健康影響については、「喫煙と健康」厚生労働省 喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)にまとめられています。

たばこの煙には約5,300種類の化学物質が含まれており、その中には発がん性のある化学物質が約70種類含まれています。
これらの物質は、のど、肺などたばこの煙に直接触れる場所だけでなく、血液を通じて全身に運ばれ、がんの原因となります。
がん以外にも、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患や脳卒中などの原因となります。

たばこと疾患等との因果関係の判定結果(喫煙者本人への影響)

たばこの健康影響について、疫学研究などの科学的知見を系統的にレビューし、一致性、強固性、時間的前後関係、生物学的な機序、量反応関係、禁煙後のリスク減少の有無などを総合的に吟味したうえで、たばこと疾患等との因果関係(その要因を変化させることで当該疾患の発生を減らすか、遅らせることができること)が判定されています。

  • レベル1 科学的証拠は、因果関係を推定するのに十分である。
  • レベル2 科学的証拠は、因果関係を示唆しているが十分ではない。
  • レベル3 科学的証拠は、因果関係の有無を推定するのに不十分である。
  • レベル4 科学的証拠は、因果関係がないことを示唆している。
【がん】 喫煙者本人への影響
  因果関係の判定
肺がん レベル1(十分)
頭頚部がん

口腔・咽頭がん:レベル1(十分)
喉頭がん:レベル1(十分)
鼻腔・副鼻腔がん:レベル1(十分)

食道がん レベル1(十分)
胃がん

レベル1(十分)

大腸がん

レベル2(示唆的)

肝臓がん

レベル1(十分)

膵臓がん

レベル1(十分)

尿路がん

膀胱:レベル1(十分)
腎盂尿管・腎細胞がん:レベル2(示唆的)

乳がん レベル2(示唆的)
子宮頸がん レベル1(十分)
子宮体がん リスク減少について:レベル2(示唆的)
卵巣がん 卵巣がん全体:レベル3(不十分)
前立腺がん

死亡:レベル2(示唆的)
罹患:レベル3(不十分)

白血病

急性骨髄性白血病:レベル2(示唆的)

がん患者の予後、
二次がんなど

がん患者全体の全死因死亡・がん死亡:レベル2(示唆的)
肺がん患者の全死因死亡・がん死亡:レベル1(十分)
がん患者の二次がん罹患:レベル1(十分)
がん患者の再発・治療効果低下:レベル2(示唆的)
がん患者の治療関連毒性:レベル2(示唆的)

【循環器】 喫煙者本人への影響
  因果関係の判定
虚血性心疾患 レベル1(十分)
脳卒中

レベル1(十分)

アテローム性動脈硬化など

腹部大動脈瘤:レベル1(十分)
胸部大動脈瘤:レベル2(示唆的)
末梢性の動脈硬化症:レベル1(十分)

【呼吸器】 喫煙者本人への影響
  因果関係の判定

慢性閉塞性肺疾患
(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD):レベル1(十分)
呼吸機能低下:レベル1(十分)

気管支喘息

発症:レベル2(示唆的)
増悪:レベル2(示唆的)

結核

感染:レベル3(不十分)
発症:レベル2(示唆的)
再発:レベル2(示唆的)
死亡:レベル1(十分)

特発性肺線維症 レベル2(示唆的)
【糖尿病】 喫煙者本人への影響
  因果関係の判定
2型糖尿病の発症

レベル1(十分)

【その他の疾患】 喫煙者本人への影響
  因果関係の判定
歯科疾患

歯周病:レベル1(十分)
う蝕:レベル2(示唆的)
口腔インプラント失敗:レベル2(示唆的)
歯の喪失:レベル2(示唆的)

骨密度と骨折

閉経後女性の骨密度低下:レベル2(示唆的)
大腿骨近位部骨折:レベル2(示唆的)

関節リウマチ レベル2(示唆的)
認知症 レベル2(示唆的)
日常生活動作 レベル2(示唆的)
【ニコチン依存症】 喫煙者本人への影響
  因果関係の判定
ニコチン依存症

レベル1(十分)

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