ノロウイルスにご注意を!
更新日:2018年1月22日
ノロウイルスは冬場に流行する、おう吐・下痢症の原因となるウイルスです。ノロウイルスは、火の通っていない2枚貝(カキなど)などから感染し、ヒトの腸管で増殖し、感染から約24~48時間でおう吐や下痢、腹痛、微熱などをおこします。これらの症状が1~2日間続いた後、治癒し、後遺症もありません。健康で体力のある人では感染しても症状が出ない場合もあります。ただし、子どもや高齢者は、脱水症など重篤化しやすいため、注意が必要です。水分と栄養の補給を十分に行いましょう。
ウイルスの感染力は極めて強く、大規模な集団感染を引き起こす原因となります。ノロウイルスに有効なワクチンや薬はありません。予防を徹底し、感染を防ぎましょう。
感染経路
ノロウイルスの感染を予防するためにまず、どのようにして感染するのかを知っておきましょう。
1.食べ物からの感染(経口感染)
ノロウイルスに汚染された飲料水や食物を食べることにより感染します。特に生ガキなどよく火の通っていない2枚貝が原因となることがあります。また、ノロウイルスに感染している人が調理や配膳などを行った場合に食材がウイルスで汚染され、それを食べることで感染する場合があります。
2.ノロウイルスに感染している人からの感染(接触感染・飛沫感染)
患者の吐物や便などで汚染されたものを触ってしまうことで感染します。また、患者の吐物や便などの飛沫を吸い込むことで感染します。
感染の始まりは食べ物からの感染ですが、そのあとはノロウイルスの強い感染力によりヒトからヒトへの感染が拡がっていきます。
感染を予防するには
ノロウイルスを予防するワクチンはありません。予防対策を徹底しましょう。
1.石けんを使ってしっかり手洗いをしましょう。
特に、トイレの後、調理の前、食事の前、おう吐物の処理おむつ交換の後などは石けんでよく洗い、流水で十分に流しましょう。手洗いの後は清潔なタオルを使用しましょう。大勢が利用する場合はペーパータオルの使用が望ましいです。
2.食品の加熱調理を心がけましょう。
特に、カキなどの2枚貝の生食は避け、十分に加熱調理したものを食べましょう。ノロウイルスは中心温度85~90℃で90秒以上の加熱で失活します。野菜や果物などそのまま食べるものはしっかり水洗いしましょう。
3.調理器具や調理台は消毒しましょう
調理器具や調理台からの2次感染を防ぐために、まな板や包丁、ふきん、食器は使用後すぐに洗いましょう。熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱消毒が有効です。
4.症状がある時の調理は控えましょう。
下痢などの症状がある場合は食品の取り扱いを控えましょう。どうしても調理する必要がある場合は(1)丁寧に手を洗う、(2)加熱調理したもののみにする、(3)箸やトングを使い食品に直接触らないなどに注意しましょう。
感染拡大を防ぐために
患者のおう吐物や下痢便には大量のノロウイルスが含まれており、そこからのわずかな量のウイルスでも容易に感染してしまいます。おう吐物や下痢便を処理する際には感染予防に十分注意してください。
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