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ジカウイルス感染症(ジカ熱)についてー特に妊婦の方はご注意くださいー

更新日:2016年9月26日

中南米を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。
ジカウイルス感染症は蚊を媒介して感染します。
海外の流行地域※に渡航される方はできるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど蚊に刺されないように注意することはもちろん、国内でも蚊に刺されないように注意してください。

※流行地域:アフリカ、中央・南アメリカ、アジア太平洋地域で発生があります。近年は中南米で流行しています。

妊婦と妊娠の可能性のある女性へ

妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されていることから、妊婦及び妊娠の可能性がある女性は、可能な限り流行地への渡航を控えてください。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。

流行地から帰国された方へ

性行為により、男性から女性パートナーへの感染伝播が疑われる事例が報告されています。
流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかわらず最低6か月間、パートナが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを 推奨します。

ジカウイルス感染症とは

ジカウイルスは、主にヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカのうちウイルスを保有した蚊に刺されると人に伝播します。ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します(蚊媒介性)。また、周産期感染、献血や性交渉による感染も指摘されています。
妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性が指摘されていますが、その感染機序や感染時期はわかっていません。
ウイルスは、主にネッタイシマカとヒトスジシマカによって媒介されますが、ネッタイシマカは日本には常在していません。

症状

感染から発症までの潜伏期間は、3~12日(WHOでは2~7日)です。
主として軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などを呈します。これらの症状は軽く、 2 ~ 7 日続いて治まります。血小板減少などが認められることもありますが、他の蚊媒介感染症であるデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。また、ジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連やギラン・バレー症候群の発症との関連について疑われており、調査が行われています。

治療

特異的な治療法はなく、対症療法が主体です。
現在のところ、有効な抗ウイルス薬はありません。

予防法

国内では、ヒトスジシマカがジカ熱を媒介する可能性があります。
ジカ熱を防ぐためには、蚊に刺されないように注意する必要があります。特に、蚊が活発に活動する夏場(5月中旬から10月下旬)は、以下の内容に注意してください。

  • 長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。
  • 虫除け剤の使用等によって屋外だけでなく、屋内でも蚊に刺されないよう注意する。
  • ベランダや家の周りで水が溜まり、蚊が発生しそうな植木鉢の受け皿やバケツ等は片付ける。

医療機関の皆様へ

ジカウイルス感染症は、感染症法上の4類感染症に指定されましたので、診断されましたら発生届を提出の方お願いいたします。(全数報告)
渡航歴や臨床症状等からジカウイルス感染症の可能性が考えられる患者を診察した場合には、当保健所まで情報提供及びご相談ください。

関連情報

このページの作成担当

健康福祉局 保健所 感染症対策課

電話番号:072-222-9933

ファクス:072-222-9876

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館6階

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