第1期 中期目標期間の業務実績に関する評価結果

(全体評価結果)
　地方独立行政法人堺市立病院機構における中期目標期間（平成24年度～平成26年度）の全体評価の結果は、『全体として中期目標を十分に達成している』である。

(判断理由)
　第1期中期目標は，地方独立行政法人へ移行した平成24年度から平成26年度までの3か年度を期間とし、この期間における業務実績に関する大項目評価については、4ページ以降に示すように第3の大項目が「評価S（目標を大幅に上回る）」また、第1、第2及び第4の3つの大項目が「評価A（目標を達成した）」と判断した。
　この大項目評価の結果に加え、地方独立行政法人制度の特徴である自律性・機動性を最大限に活かし、高度で専門的な医療の提供やチーム医療の推進、患者サービスの向上に取り組んでいる。また、理事会や経営幹部会等の定期的な開催による迅速な意思決定に努めるとともに、各部門において法人の目標・計画に基づくPDCAサイクルによる業務運営に取り組み、効率的かつ効果的な病院経営を行っている。特に、

• 地域の医療機関との連携・役割分担を推進し、新病院で開設する救命救急センターの設置に向け、救急医療の質的向上や体制整備などの基盤づくりに取り組んだこと。
• 平成26年8月に厚生労働省より「地域がん診療連携拠点病院」に指定されたがん診療をはじめ、脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病の4疾病を中心に高度専門医療の充実に取り組んだこと。
• 効率的な病床運営や手術件数の増加、平均在院日数の短縮による入院収益の増など大きな増収を図り、3事業年度連続で黒字を達成し、中期目標期間の累計で、目標を大きく上回る実績をあげ、安定した経営基盤の確立に向けて成果があったこと。

などから、中期目標期間中の業務実績関する評価は、「全体として中期目標を十分に達成している」とした。