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平成24年度第1回(平成24年12月5日開催) 議事(その2)

更新日:2013年9月18日

(2)地方独立行政法人堺市立病院機構 年度評価実施要領(案)について

事務局

・地方独立行政法人堺市立病院機構年度評価実施要領(案)について、評価の具体的方法は、重点ウエイト小項目を設定し項目の重要度に応じウエイトを付加しつつ資料2で説明した年度計画の方法で評価を実施すると説明(資料5)
なお、重点ウエイト小項目とする項目については、次回での審議とすることを依頼
・評価結果報告書(様式)(案)について、全体評価の結果等、大項目評価の結果等、小項目評価の法人自己評価と委員会評価等から構成されると説明(資料6)
なお、評価結果報告書(案)については、次回での審議とすることを依頼

事務局(西尾健康医療推進課参事)

 本日、欠席の槙野委員より、重点ウエイト小項目について頂いた意見を紹介させていただきます。
 「客観的な評価を行うには、小項目の評価割合を重視することになる。ウエイトを掛けて評価するのであれば、文言等で指定するのではなく、先行市が行っている様に定量的に、同一項目を複数回カウントするウエイトの掛け方を検討してはどうか。
また、そうする方が法人にとっても取り組みがいがあり、モチベーションが上がるのではないか。」
以上です。

清水委員

 まず、小項目とは、資料3で網掛けになっている項目ということでよろしいでしょうか。また、大項目は、小項目の上の「1市立病院として担うべき医療」や「2高度専門医療の提供」といった項目でしょうか。

事務局(西尾健康医療推進課参事)

 小項目につきましては、そのとおりでございます。
 大項目につきましては、「第1市民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置」といった、一番大きな項目でございます。

清水委員

 そうすると、小項目の評価をもって、「第1・・」といった大項目を評価するということですね。「1市立病院として担うべき医療」といった中項目での評価は行わないのでしょうか。先行している他の地方独立行政法人の評価方法を踏襲しているのですが、小項目評価からいきなり、大項目の4つに絞っての評価は難しいのではないでしょうか。また、少なくとも国の独法の場合は、もう少し中間での評価を行っており、この方法で実務的に評価ができるのかとも感じます。

杉本委員長

 確認しますが、40項目の小項目というのは、例えば「1市立病院として担うべき医療」の中にある4つの項目などであり、これらを足すと40項目あるということでいいのでしょうか。その上の1,2などは、番号を振っているだけで、大項目や小項目ではないということでいいのでしょうか。

事務局(西尾健康医療推進課参事)

そのとおりです。(1)、(2)などをそれぞれ数えますと40項目になり、これらが小項目です。また、その上の1や2は、関連性の強いものをまとめグループ化しているということです。あくまで、大項目は、その上の「第1 市民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する目標を達成するためとるべき措置」などであります。

清水委員

 資料5の重点ウエイト小項目についての説明がありましたが、この位置付けがよく分かりません。中期目標でしょうか。中期計画でしょうか。それとも年度計画でしょうか。
当委員会で重点ウエイト小項目について議論したことがなかったと思います。年度計画は法人で作成するのですが、急にこの項目がでてきたことに違和感を覚えます。項目としては妥当であると思うのですが、また先行市でもこの様な方法を取っているのだと思うのですが、我々、評価委員会が行う評価もこれらに縛られるのでしょうか。

杉本委員長

 この3項目については、40項目プラスというのではなく、法人の設立団体の長である堺市長から、特にこの3項目について特に重視し、ウエイトをかけ重点的に考慮し評価してほしいというご意見があったと聞いています。また、この方法は堺市オリジナルと聞いています。この委員会で項目を追加したり、修正したりすることが可能なのか教えていただけないでしょうか。

事務局(戸奈健康医療推進課長)

 この部分につきましては、市長からの提案で、この委員会でご審議いただき、これを是とするのであれば項目として入れていただき、委員会として適当でない項目があれば、項目から外していただくというご審議をたまわりたい。ただ、「従前の経営形態から独法に変えた意味としては、経営という部分も大きいのではないか。」という思いを法人設立団体の長として持っており、その辺りをよくお伝えしたうえでご議論をたまわりたいという主旨であります。

杉本委員長

 これは、事務局案ということですね。市長としては、「特に救急医療と四疾病と経営の部分について、充分に重点的に考えて評価してほしい。」というお気持ということですね。この委員会で項目の追加や修正すべき項目があれば、是非ともご意見をいただきたいと思います。

岡原委員

 重点ウエイト項目に記載されているがんについての理解ですが、5大がんに限るのでしょうか。それとも、がん全体のことでしょうか。評価するにあたっては、国から通知がある5大がんについてか、高度医療としてのがん診療か、どちらを評価するのでしょうか。市長は全体的ながん診療の評価を意図していると思います。

事務局(戸奈健康医療推進課長)

 今年6月に厚生労働省がまとめたがん医療の推進計画の中でも、例えば、小児がんなどは都道府県レベルで集約し実施することになっており、堺病院としてその部分への関わりは少ないと思います。堺病院が全てのがん診療を実施しているわけではございません。実施しているがん診療の中でどの様な取り組みとして、年度計画をどのように前に進めているのかという部分になります。

岡原委員

 その時の答えは、5大がんに限らないということですね。

事務局(西尾健康医療推進課参事)

 評価しようとしているのは、あくまで年度計画に対しての実績であります。年度計画はお手元に報告2として添付しております。その2ページ目に挙がっております高度専門医療としてのがん診療を対象としております。

杉本委員長

 ということは、5大がんに限らない、がん全体ということでいいですね。

岡原委員

 ウエイトをかけて評価する項目もひとつの項目と考え、プラスしても構わないと思っています。市長の重点分の項目をもう1つ追加し、ダブルポイントにして評価してはどうかと思います。そのようにして項目を増やさないと評価にウエイトがかからないと思います。つまり、40項目プラスアルファで評価した方がよいのではと思っています。

清水委員

 それに関係しまして、独法化に向けてこれが重要なため特に重点的に評価するということであれば、中期計画や中期目標の段階で書くべきだと思います。これを年度計画の評価のところで決めるのは、毎年度、重点項目が変わるということになり、ふさわしくないと思います。また、先程のウエイト付けについても、槙野委員からもご指摘があったということですが、倍にするのがよいのか、何倍にするのかが非常に重要な影響を持ってきます。この重要ウエイト小項目について位置付けと評価方法等をもう少しはっきりさせていただきたいのでご検討をお願いします。

岡原委員

 堺市域版の保健医療計画では、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や認知症など他市にない取り組み項目があり、評価のときには、その項目の実績も少し考慮した方がよいと思います。それとがんです。来年1月から始まるがん対策推進条例もありますように、これらの視点を評価に加えるのがよいと思います。

杉本委員長

 基本的には、中期計画の達成に向けた年度計画を評価するということになっているのですが、計画に記載がなくとも、地方独立行政法人堺市立病院機構として取り組んだことに対しては特筆すべき事項として評価していくことになります。
他にどうでしょうか。

清水委員

 細かいことですが、資料5の2ページ目、SABCDの評価区分のところですが、評価Aは「全ての小項目が3~5」となっているのですが、評価Sでは、いきなり「評価委員会が特に認める場合」となっており、「全ての・・」という文言がありません。参考にされた他市もその様になっているのですが、私は、「全て3~5を満たした上で評価委員会が特に認めた場合」とした方がよいと思います。その理由は、心情的に評価を行うことがよくあります。特に内部評価の場合、環境が悪い中で、こんなに頑張ったのだからという理由で評価Sを付ける場合が見受けられます。外部ですのでこのようなことはないとは思うのですが、せっかく小項目のパーセンテージを示しての評価ですから、評価Sについては書いてあることは全て出来て、書いていないことについてもよくやったということを加味し、特に必要と認められる場合とした方がよいと思います。逆に評価Dの場合は、仮に達成度が高くても、非常に評価が悪い項目があった場合、D評価を付けることも考えられますので、このままでよいと思います。
 それともう一点、年度計画の大項目評価の書き出しですが、いきなり「中期計画の実現に向けて」となっています。この主旨は、年度計画は中期計画の達成するために作成されており、「年度計画を達成し、」という文言が冒頭に入っているという理解でよろしいでしょうか。小項目の評価方法との記述とも少し違いますので、文書を加筆していただけたらと思います。

事務局(西尾健康医療推進課参事)

 事務局としても、委員ご指摘の主旨と同じであります。分かりやすい文書表現を検討し、修正させていただきます。

杉本委員長

 みなさんからのご意見等を踏まえ、次回、考えていきたいと思います。特に、重点ウエイト小項目についての取り扱いをどうするかが課題となっております。これを入れるとすれば、どの様な形で評価するのかを議論していくことになります。この議論は次回ということでよろしいでしょうか。
 他に何かありますか。

岡原委員

 PDCAへの取り組みは、どうしますか。PDCAは計画の見直しを定期的に行うのですが、計画の見直しを3年間しないというのは、どうかと思います。感覚的には1年ぐらいの単位で行うものであり、3年も目標を修正しないというのであれば、効果がないと思います。

事務局(西尾健康医療推進課参事)

 独法化の理由の一つとして、環境変化に対して機敏に対応し、中期計画等についても経営状況等を踏まえた中で日々に対応していく。意思決定も早くしていくということです。中期計画を一度決めたのでこれを修正しないというのではなく、状況に応じて的確に判断し、PDCAサイクルを回していくということになります。

清水委員

 目標や計画を変更するためには、評価委員会での審議や議会の議決等必要な手続きが必要になります。

岡原委員

 年度計画の小項目のタイトルは変更するのでしょうか。

事務局(西尾健康医療推進課参事)

 年度計画の小項目は、中期目標、中期計画の項目と同一で、3年間同じです。しかし、年度計画の本文は当然、年度ごとの目標や環境の変化に合わせて変わってきます。

岡原委員

 評価委員会で評価、意見がでた場合、それに対応する取り組みは年度計画で反映するということですか。

事務局(西尾健康医療推進課参事)

 そうで、ございます。

杉本委員長

 ほかにありませんか。
  (意見なし)
 では、本日の意見を踏まえ、次回に修正案をお願いします。

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