人を対象とする医学系研究に関する情報公開について
更新日:2023年1月31日
感染症発生動向調査事業に基づく病原体検査に検体を提供された方へ
食中毒・集団胃腸炎の行政検査を受けられた方へ
麻しん・風しんの病原体検査を受けられた方へ
市内の医療機関で、感染症法に基づく感染症発生動向調査事業の対象の感染症と診断された場合、その一部について、当所で病原体の検査を実施しています。また、食中毒および集団胃腸炎の発生時に、保健所からの依頼に基づき、病原微生物および原因物質の検査を行っています。
ご提供いただきました検体や情報及び分離したウイルス株につきましては、検査終了後、研究目的で利用させていただくことがあります。これらの研究は当所倫理審査部会の承認を受けており、ご提供いただきました検体や分離菌株、ウイルス株の情報は匿名化処理を行い、ご提供者の氏名や住所などが特定できないよう安全管理措置を講じたうえで取り扱っています。
ご提供いただきました検体や情報が検査以外の研究に利用される事を好まれない方は、遠慮なく当所にご連絡ください。研究対象から除外します。当所で実施している医学系研究は、ヒトの傷病の成因の理解や予防法の改善、感染症対策や感染症の拡大防止策の検討などを行い、公衆衛生の向上に資することを目的として実施しております。その成果を広く活用するため、研究結果を公表する場合があります(個人を特定する情報等は含みません)。中止を希望されたとき、すでに研究結果が公表されていた場合は、結果を破棄することができない場合もありますので、何卒ご理解いただきますようお願いいたし ます。
また下記の研究課題に関するご質問等につきましても、当所までご相談ください。
現在実施中の研究課題
下水サンプル及び臨床サンプルを用いた腸管感染ウイルスの流行解析
- 研究期間
2019年7月26日~2025年3月31日
- 検体採取期間
2014年4月1日~2025年3月31日
- 研究責任者
堺市衛生研究所 総括研究員 三好 龍也
- 研究概要
ノロウイルス等の下痢症ウイルスやエンテロウイルスなどの腸管感染ウイルスについて、下水から検出されるウイルスと患者から検出されるウイルスを合わせて解析することにより、腸管感染ウイルスの流行解析を行います。
- 研究に用いる試料、情報の種類
試料:糞便等
情報:臨床症状、年齢、性別等
麻しん・風しんに関する研究
- 研究期間
2019年7月26日~2025年3月31日
- 検体採取期間
2011年4月1日~2025年3月31日
- 研究責任者
堺市衛生研究所 総括研究員 三好 龍也
- 研究概要
麻しん、風しんを疑う発熱、発しん症例について、麻しんウイルス及び風しんウイルス以外のウイルスの検査を実施し、鑑別が必要なウイルス感染症の検討を行います。また、麻しん、風しん症例について、ウイルス排泄量やウイルスの体内動態を調査するため、ウイルス遺伝子定量等の詳細な解析を行います。
- 研究に用いる試料、情報の種類
試料:咽頭ぬぐい液、血液等
情報:臨床症状、年齢、性別等