片桐棲龍堂庭園
更新日:2023年12月22日
指定区分
堺市指定名勝
説明
片桐棲龍堂は、老舗の漢方薬専門店で、敷地内には江戸時代後期に建築された主屋(おもや)をはじめとする国登録有形文化財(平成12年10月登録)の建造物があり、主屋の東側には同時期に作庭されたと考えられる「座敷庭」、西側には「玄関前庭」・「坪庭」が広がっています。
「座敷庭」は、腰掛待合(こしかけまちあい)や砂雪隠(すなせっちん)といった茶室に付随する施設が存在することから、単なる鑑賞本位の林泉式庭園ではなく、築山(つきやま)・枯滝(かれたき)・枯流れ(かれながれ)を配した奥山の景色の中に作られた、茶の湯に関連する「露地(ろじ)」の形態・構成を持った庭園で、現存する江戸時代後期の医家屋敷の茶庭(ちゃにわ)として、歴史的にも貴重な庭園で、風致景観の面でも優秀です。
「玄関前庭」は、雨水排水を考慮して水勾配加工を施した敷石通路や、御影石の井戸枠を持つ二岐釣瓶(にきつるべ)井戸を有し、江戸時代後期の主屋と一体的に施工された、歴史的にも貴重な玄関前庭です。
※片桐棲龍堂は、個人所有の居宅兼店舗として生活・営業されていますので、庭園も一般公開していません。
片桐棲龍堂庭園「座敷庭」
片桐棲龍堂庭園「坪庭」
片桐棲龍堂庭園「玄関前庭」
個人
大きさ
357.68平方メートル(座敷庭:308.81平方メートル、坪庭:14.31平方メートル、玄関前庭:34.56平方メートル)
時代
江戸時代後期
指定年月日
- 「座敷庭」・「坪庭」 平成22年7月15日 指定
- 「玄関前庭」 令和5年12月22日 追加指定
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