陶器千塚29号墳出土遺物
更新日:2021年10月15日
指定区分
堺市指定有形文化財
説明
耳環(銀環)・ガラス玉・土玉
陶器千塚は、陶器北・辻之・東山に所在する古墳時代後期の群集墳で、29号墳は昭和59年に発掘調査が行われ、埋葬施設には全国的にも珍しい横穴式木芯粘土室(よこあなしきもくしんねんどしつ)が採用され、須恵器工人を葬った埋葬施設かとする説もあります。
指定を行う埋葬施設の出土遺物は、須恵器円筒棺1、鉄鏃1、耳環(銀環)1対、ガラス玉45、土玉1、須恵器杯蓋3、同杯身3、同長頸壷1、同提瓶1で、初葬・追葬時の遺物が混入し、6世紀後半から7世紀前半にわたります。
これらは、陶邑窯跡群(すえむらかまあとぐん)を擁する本市にあっても数少ない横穴式木芯粘土室からの出土遺物であり、かつ、類例が極めて少ない須恵器円筒棺を含むことなど、市域における古墳時代を考えるうえで貴重な資料です。
須恵器円筒棺
須恵器杯蓋・杯身・長頸壺・提瓶
所在地
堺市南区稲葉1丁3142 文化財課分室 (堺市博物館貸出中)
所有者
堺市
指定年月日
平成16年6月24日
時代
古墳時代後期
法量
須恵器円筒棺 全長108.0センチメートル他
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