慶長大火縄銃
更新日:2021年10月15日
指定区分
大阪府指定有形文化財
説明
現存するうちで、全長3メートルを測る日本最長の火縄銃です。本大火縄銃の製作は銘文からも明らかなように、実際には紀州に居住していた堺鍛冶鎌倉屋藤兵衛と江州の国友鍛冶重當甚左衛門の合作の大火縄銃である類例としてはきわめて珍しいもので、地鉄も良質です。
「慶長拾五年」という明瞭な紀年を有する初期の大型銃である点で重要であるとともに、砲筒上面に美しく施された真鍮象嵌(しんちゅうぞうがん)に密教や修験に深くかかわる記号銘があり、宗教思想史的にも興味深いものがあります。軍事史的にも貴重な資料ですが、保存状態はきわめて良好であり、美術工芸品としても優れています。
本資料は大正5年(1916)まで、永く国友藤兵衛家に伝えられていましたが、その後、彦根、大阪、堺と移り、現在は堺市の所蔵となっています。
堺市
指定年月日
平成16年1月20日
時代
江戸時代 慶長15年(1610年)
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