大寺縁起下絵
更新日:2016年5月11日
指定区分
大阪府指定有形文化財
説明
大寺縁起下絵
本作品は、地元で「大寺さん」と通称されている開口(あぐち)神社所蔵の重要文化財「紙本著色 大寺縁起(しほんちゃくしょく おおでらえんぎ)」の下絵です。「大寺縁起」は天正年間(1573~1592年)に焼失した原本の断簡をもとに、堺出身の絵師土佐光起(とさみつおき)(1617~1691年)が絵を描き、関白近衛基煕(このえもとひろ)をはじめとする25人の公家や親王が詞書を担当し、元禄3年(1690年)に制作されました。
下絵は本絵制作に先立って土佐光起によって作成されたもので、絵巻の全巻分が揃っています。人物の顔立ちや着衣・建築・器物等の細部に至るまで入念に描かれ、図中の各所には光起の手により彩色及び物品の指定、構図の変更などが細かく注記されています。
本作品は絵巻の下絵として稀有(けう)の存在であり、開口神社に伝わる本絵との比較を通して、土佐光起の作画法をうかがい知ることができる重要な資料です。
所有者
堺市 (堺市博物館保管)
特徴・大きさ
紙本墨画 三巻
上巻 縦約33.0センチメートル×全長1,448.6センチメートル
中巻 縦約33.0センチメートル×全長1,688.3センチメートル
下巻 縦約33.0センチメートル×全長1,249.3センチメートル
時代
江戸時代前期
指定年月日
平成28年4月5日指定
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