法起菩薩曼荼羅図
更新日:2021年10月15日
指定区分
堺市指定有形文化財
説明
泉ケ丘駅の東南、ニュータウンの団地を抜けると緑に囲まれた高台に真言宗の古刹 高倉寺があります。高倉寺の宝起菩薩堂に長年まつられてきた本図には、「法起菩薩」(ほうきぼさつ)という大変珍しい仏様が描かれています。六本の腕と五つの眼を持ち、怒りの表情で岩の上に立つ姿は大変恐ろしく、金剛山の修験(しゅげん)の仏として信仰され、絵画ではこの作品が唯一の例だと考えられています。裏打紙に記されている銘文(めいぶん)によって、室町時代(15世紀中頃)に活躍した南都(現在の奈良県)の絵仏師「太輔法眼清賢」(たゆうほうげんせいけん)の作と推定できる点も大変貴重です。
※建造物での指定名称は「宝起菩薩堂」ですが、絵画としての本作品の指定名称は宝永5年(1708)の修理銘により「法起菩薩曼荼羅図」としています。
法起菩薩曼荼羅図(修理前・裏面)
法起菩薩曼荼羅図(修理後)
宗教法人 高倉寺
特徴・大きさ
絹本著色
縦105.3センチメートル・横39.5センチメートル
製作年代
室町時代(15世紀末)
指定年月日
平成9年12月15日
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