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江戸時代の鉄砲試射場の碑

更新日:2017年2月10日

 大正3年(1914)に南海本線七道(しちどう)駅近くの運河掘削工事現場から石碑が発見されました。その石碑には『放鳥銃定限記(ほうちょうじゅうていげんき)』と題する377文字の漢文が刻まれていました。

 石碑は江戸時代初期の鉄砲師範であった小濱民部丞嘉隆(こはまみんぶのじょうよしたか)の遺徳を称えて、砲術家 川名金衛門忠重によって寛文4年(1664年)に作られたものです。碑文は、「小濱民部丞嘉隆は文武両道の達人であり、堺の海辺に鉄砲の試射場(ししゃじょう)を設け、砲術の訓練と研究を重ねた」といった内容であり、江戸時代初期の堺における鉄砲関連資料として大変貴重なものです。また、江戸時代の試射場がこの近くにあったことを示しています。

 石碑発見当時、運河の発起人であった柳原吉兵衛氏は、石碑を後世に伝えるために高さ約3メートル、幅約2メートルの自然石にはめ込み鉄砲記念碑として保存しました。その後、昭和19年に堺市に寄贈され、ザビエル公園に保存されてきましたが、七道駅前の整備に伴い平成2年3月に発見地に近い現在地に移設しました。

放鳥銃定限記碑放鳥銃定限記碑

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