無形文化遺産関連事業 令和7(2025)年度事業
更新日:2025年8月16日
堺市では、平成23年10月にユネスコが賛助するアジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)が、独立行政法人国立文化財機構の1組織として堺市博物館内に開設されて以来、市民の方に無形文化遺産とその保護への理解を深めていただくために、無形文化遺産理解に関する展示、セミナー、ワークショップを企画・実施しています。
アジア太平洋地域諸国の無形文化遺産を紹介し、世界の文化の多様性に対する認識を深めると共に、自分たちのアイデンティティの拠り所である日本や地元堺の無形文化遺産にもスポットライトを当て、自文化を再認識していただく機会とします。
開催概要・参加者募集などの情報は決まりしだい随時掲載します。興味のある方は是非チェックしてください。
情報のメール配信について
堺市博物館は、無形文化遺産理解セミナー、シンポジウム、ワークショップなどの開催情報をメールで配信しております。ご希望の方は「お問い合わせ」をクリックして登録してください。「お問い合わせ内容」欄に、「無形文化遺産理解セミナー等のメール配信を希望」とご記入ください。
参加者募集
パネル展示 日本の無形文化遺産
ユネスコ「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に、日本の無形文化遺産が全部で何件、どんなものが登録されているか、ご存じですか?
無形文化遺産は「生きている文化遺産(living heritage)」で、人々の絶え間のない実践・再現によって、世代から世代へと伝承されます。また、無形文化遺産は自分らしさを保つ文化的アイデンティティの拠り所で、無形文化遺産の保護は文化の多様性を保護することになります。
国内外から観光客がお越しになる2025 大阪・関西万博の開催にあたり、ユネスコ「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載される日本の無形文化遺産を一挙紹介します。
ぜひパネル展示をご覧になり、日本の文化、文化の多様性、さらに無形文化遺産保護の重要性について知っていただければ幸いと存じます。
会期
令和7年11月3日(月曜・祝日)まで
会場
堺市博物館 文化遺産展示室
ユネスコ無形文化遺産「伝統的酒造り」―次世代へ受け継ぐ日本の文化― 参加者募集 【第48回無形文化遺産理解セミナー】
「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録された瞬間[令和6年12月5日(日本時間)第19回政府間委員会にて/写真提供:IRCI]
酒造りは古くから日本に根差してきた食文化のひとつです。500年以上前に原型が確立した「伝統的酒造り」のわざは、「こうじ」の使用という共通の特色を持ちながら、日本各地においてそれぞれの気候風土に応じて発展し、日本酒、焼酎、泡盛、みりんなどの製造に受け継がれてきました。
「伝統的酒造り」は、伝統的なこうじ菌を用いて、杜氏、蔵人等が経験に基づき築き上げてきた酒造りの技術であり、長い歴史の中で、しなやかな感性と優れた技術で磨き上げられてきた日本が誇る文化で、日本各地の自然の特徴や気候風土を反映する形で発展を遂げてきました。
「伝統的酒造り」のわざで醸される酒は、儀礼や祭礼行事など、日本の社会的・文化的行事の中で不可欠な役割を果たします。
セミナーでは、「伝統的酒造り」が昨年末にユネスコ無形文化遺産に登録された経緯を紹介し、酒の歴史や文化とその独自性について考えます。
日時
9月27日(土曜)午後1時30分から午後3時まで
会場
堺市博物館ホール
主催
堺市・独立行政法人国立文化財機構 アジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)<IRCIウェブサイト(外部リンク)>
講師
田中宏典氏 文化庁参事官(生活文化連携担当)付専門官
定員
80人
参加方法
参加無料、要事前申込、申込先着順
9月2日(火曜)午前10時から電子申請システム〔こちら(受付開始後にリンク有効)〕、または電話(072-245-6201)で受付。先着順。
原料処理(蒸米)
こうじ作り(手入れ)
もろみ管理(焼酎)
もとすり
【写真提供:文化庁】
第47回無形文化遺産理解ワークショップ ミニ緞通を織ってみよう 【申込受付終了】
堺緞通は天保2(1831)年堺で始められ、近代にかけて盛んに生産された手織りの絨毯です。平成18(2006)年に「独自の発展を遂げた緞通の手織技術として貴重」として、大阪府の無形民俗文化財(民俗技術)に指定され、堺式手織緞通技術保存協会を中心に技術の保存と伝承が行われています。
当館では、堺緞通の豊富な資料を所蔵・展示すると同時に、継続的にワークショップ、実演などを通して、堺緞通の手織技術の普及、保存と継承に寄与してきました。
ワークショップでは、常設展の大型織機を使った解説映像をみて、堺緞通の発展や技術の独自性を学んでから、技術保存協会の方の指導のもと、簡易器具を使って、ミニ緞通の手織りに挑戦します。
日時
令和7年8月2日(土曜) 午後1時30分から4時00分まで
会場
堺市博物館ホール
講師
堺式手織緞通技術保存協会、当館学芸員
定員
12人(小学生以上。小学生は保護者同伴。)
中国太極拳の魅力にふれあおう 【第46回無形文化遺産理解セミナー・ワークショップ】【終了しました】
概要
講師:陳静 武術家
太極拳が無形文化遺産?
無形文化遺産の類型には、よく知られる伝統芸能や伝統工芸技術のほかに、人々が蓄積してきた「自然及び万物に関する知識及び慣習」があります。ヒーリング、薬草の知識、伝統医学など、人間の健康ケアに関わるものも多く含まれます。健康増進に効果がある中国の太極拳は2020年にユネスコ「人類の無形文化遺産の代表一覧表」に登録されました。
セミナーでは、無形文化遺産の視点から太極拳を紹介し、ワークショップでは、太極拳を実践します。文化の多様性を理解していただくだけでなく、心身の健康ケアにも役立つ太極拳の世界をお楽しみください。
日時 6月29日(日曜)午後1時30分から3時30分まで
会場 堺市博物館ホール
講師 陳静 武術家 陳静武術太極拳協会会長
元カンフー世界チャンピオン
中国・河南省生まれ。鄭州大学体育学部卒業
1989年~8年間 中国武術選手権大会優勝
1997年 第4回世界武術選手権大会優勝
1997年12月 中華人民共和国体育運動栄誉賞受賞
中国河南省国際太極拳文化伝播大使
選手兼コーチとして活躍する一方、女優として映画・テレビ等に出演。
武術文化の発展と後継者育成のため、初心者から日本代表選手至るまで熱心に指導、武術文化普及に勤しむ。
プログラム
1 セミナー 【午後1時30分から2時20分まで】
太極拳は中国武術(カンフー)の一派や健康長寿のスポーツとしてよく知られ、日本でも学んで、実践している人が多くいます。一方、太極拳の身体に関する認識、運動の特徴から中国道教と儒教の思想や伝統中国医学の影響をうかがうことができます。2020年にユネスコ「人類の無形文化遺産の代表一覧表」に登録されました。
セミナーでは、無形文化遺産の視点から、太極拳の形成・伝承の歴史や内包される哲学思想、動きの特徴、現代人の心身の調和の構築への働きなどについてご紹介します。
2 ワークショップ 【午後2時40分から3時30分まで】
中国伝統の健康拳法の「八段錦」と講師創作の「静太極拳」を習い、太極拳の心身健康ケアの効果を体感しましょう。初心者でもできるプログラムを用意しますので、気軽にチャレンジしましょう
動きやすい服装と靴でお越しください。
参加方法
終了しました。
チラシダウンロード
「中国太極拳の魅力にふれあおう」チラシ(PDF:1,302KB)
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電話番号:072-245-6201
ファクス:072-245-6263
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