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館長からのメッセージ・館長紹介

更新日:2022年6月2日

館長からのメッセージ

 堺市博物館は古代の展示コーナーを全面改修し、新しいかたちに生まれ変わりました。
 これは百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録と本館創設40周年を記念しての新構築です。
一新された展示場の入り口には、古墳時代から明治時代までの堺の歴史が描かれています。古墳展示コーナーの中央には、仁徳天皇陵古墳から出土した石棺・石槨(せっかく)、よろい・かぶと、馬形や人物の埴輪のレプリカが展示され、皆様をお待ちしています。その周囲のケースには、朝鮮渡来の技術を受容した堺の工人が製作した大工道具、農具などの鉄製品やいろいろな須恵器の料理用具が並んでいます。
 パティオに面した新設の「文化遺産展示室」は、仁徳天皇陵古墳の構造、大きさや価値について学ぶところです。また、地階の「ワクワク体験フロア」では、展示物を体感してモノづくりに挑戦することができます。
 中世の展示場では、国内最大の「慶長の大火縄銃」をはじめ、多種の火縄銃とそれをうみだした鉄砲鍛冶に光をあてています。また、国際貿易都市として栄えた堺の様子は、「まちなみ模型」と屏風絵、世界の交易地図や貿易船の模型などで表されています。さらに、近現代の展示場では、刃物生産や段通織などの産業、祭礼鉾やふとん太鼓のお祭りなどの伝統芸能の展示をとおして堺の固有文化と豊かな歴史を紹介しています。
 常設展示のほかにも年数回、本館学芸員がテーマを定めて研究成果を公開する「特別展」と「企画展」を開催しています。
 また当館では、「博物館ボランティア」の皆様が常設展示のご案内を行っています。ご来館の際には、どうぞボランティアによる解説もお楽しみください。
 堺市博物館は、いつ行っても新しい発見があり、そこで人とモノ、人と人が出会ってときめきを感じることができる場です。
 明るく、大きく変身した本館の展示をお楽しみください。

堺市博物館 館長 須藤健一

専門分野

 文化人類学

略歴

1969.03 埼玉大学教養学部教養学科卒業
1972.03 東京都立大学大学院社会科学研究科
(社会人類学専攻)修士課程修了 
1975.09 東京都立大学大学院社会科学研究科
(社会人類学専攻)博士課程単位取得退学
1975.10 国立民族学博物館第三研究部助手
1986.01 国立民族学博物館第一研究部助教授
1989.08 オーストラリア国立大学客員(~1990.06まで)
1993.04 神戸大学国際文化学部教授
2000.10 神戸大学国際文化学部長(~2004.09まで)
2002.02 神戸大学大学院総合人間科学研究科長(~2004.09まで)
2005.04 神戸大学附属図書館長(~2007.03まで)
2007.04 神戸大学大学院国際文化学研究科教授
2009.04 国立民族学博物館館長(~2017.03まで)
2017.04 堺市博物館館長就任(現在に至る)

学位

1972.3 文学修士(東京都立大学)
1986.2 文学博士(東京都立大学)

主な研究のフィールドとテーマ

 オセアニア、ヤップ、サタワル、トンガ王国、ソロモン諸島、母系社会、資源利用、伝統的航海術、海外移住、資源保護

現在の研究課題

 オセアニアにおける伝統政治と民主主義に関する人類学的研究

所属学会

日本文化人類学会、日本オセアニア学会、南島史学会、ニュージーランド学会、生態人類学会

主要著作

1989 『母系社会の構造―サンゴ礁の島々の民族誌』紀伊国屋書店
1993 『性の民族誌』(共編著)人文書院
2003 『パラオ共和国―過去、現在そして21世紀へ』(共編著) おりじん書房
2008 『オセアニアの人類学―海外移住・民主化・伝統の政治』風響社
2012 『グローカリゼーションとオセアニアの人類学』(編著)風響社
2012 『オセアニアと公共圏―フィールドワークからみた重層性』(共編著)昭和堂

このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 博物館 学芸課

電話番号:072-245-6201

ファクス:072-245-6263

〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館

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