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(2021年10月19日)古墳時代の匂いを嗅ぎに、堺市博物館へ

更新日:2022年3月10日

古墳―機械や電気のない時代に、どうやってあの構造物はできあがったのか、不思議でたまりません。

 

大きな石を運び、組み立てたのか。

海を渡って、教えてくれた人がいたのか。

そこまでして、つくる理由はなんだったのか。

 

つくる理由は、案外素朴で、

つくりたかったから、

というものかもしれません。

とすると、人間の好奇心はとてつもないパワーをもっていますね。

 

堺には多くの古墳があります。

それらを一挙に知ろうとするなら、

堺市博物館に足を運ぶとよいでしょう。

 

すこしの坂をのぼって、大仙公園のみどりの木々の影を踏んで

博物館に入ると、なんだか懐かしい匂いがします。

 

昭和55(1980)年に開館した博物館は、古代のロマンを漂わせ、

多くの謎とともに、さまざまなヒントも見せてくれています。

 

例えば、有名な仁徳天皇陵古墳。

鍵穴のかたちの理由も、どこが正面か後ろかわからない。

理由になりそうな、海の方向、川の流れ、地形、当時の死生観。

「諸説あります。でも、やっぱりわかんないんですよ」と

学芸員の方もおっしゃいます。

 

この鍵穴のかたちが、

なにかのインスピレーションを引き出してくれるようにも思われ、

まさに、それがメッセージのようにも受け取れます。

 

じっさい、キーホルダーになったり、

お菓子になったり、

鍵穴から広がるクリエイションが現在起こっています。

 

ついつい、スマホやパソコンばかり見ていて、

近視眼的になりそうな昨今、

博物館に足を運んで、

天文学的な時間の長さに

身を委ねてみるのはいかがでしょうか。

 

 

 

 

2021年10月19日


プログラム・ディレクター上田假奈代


 

このページの作成担当

文化観光局 文化国際部 文化課

電話番号:072-228-7143

ファクス:072-228-8174

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館6階

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