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【ニュースレター】堺アーツカウンシルニュースレターvol.15(2024年10月25日)

更新日:2024年10月29日

目次

【開催レポート】さかいとあーと井戸端かいぎ ゆるく話そう。地域とアート、つながりづくり

交流会の写真交流会の様子

 「さかいとあーと井戸端かいぎ」は、堺市内でさまざまな活動をされている方同士がつながり、ざっくばらんに語り合う場です。令和6年5月・7月の2回について振り返ります。
 どちらも会場はフェニーチェ堺。5月は補助金採択者説明会の後で21人が参加。3グループのテーブルに分かれ、7~8人で対話しました。1セッションは20分でテーマは「教えて!あなたの堺とアート」、次にメンバーを変えて「10年後はどんな活動になっていたいですか」。わいわいと話が弾み、同じ中学校に通っていたという年配の方もいてすっかり意気投合する姿もありました。交流会に「途中で退室することになるけれど」と途中まで参加される方、遅刻しても参加される方、名刺交換する姿も多くあり、出会いと交流の場が求められていると感じました。
 7月は灼熱の日で、そんな中でも6人の方が参加されました。「活動の喜びや苦労、発見を話してみよう」。縦軸と横軸を使って自分の人生と活動の心地ラインを引いて、分岐点に印をつけるワークを行いました。ペアになって話し合い、相手のことを紹介します。病気や大切な人の死など、それぞれの物語に聞き入ります。次に一人ずつ、分岐点への思い、あるいは課題や悩みを話し、それを聞いて全員が付箋に短い手紙をしたため、本人にお届けしました。励ましや共感、アイデアなどを受け取りました。

 勉強会・交流会は今後も開催します。どうぞお気軽にどなたもご参加ください。

(PD・上田假奈代)

【視察レポート】みどりの風のなかの、小さな子どもの自由な表現の場

 梅雨のなか晴天での実施となり、暑さ対策を心配しましたが、公園の大きな木の木陰は風も気持ち良く、快適に開催されました。白いシートと模造紙、画用紙にそれぞれが自由に選べるゆびえのぐが用意されています。はじまる時には主催者から「極力ダメの無いように」というメッセージが伝えられました。子どもはあえて白めの服で参加し、むしろ服に付くカラフルな色を楽しみ、家では出来ない色遊びを体験し満足げな様子でした。
 主催者はこれまでのママサークルからより広げた活動を、という事で今回、公園で規模を大きくした事業で補助金に挑戦し開催されました。参加者の半分は初めての人たちで新しい出会いとなりました。ただ、小さな人を対象に実施する場合によくあることですが、体調不良による直前のキャンセルが複数あったそうです。定員には達しなかったという事で、広報に課題を感じられていました。申し込みのハードルを下げる方法も必要かもしれません。
 今後は本格的に拡大した実施となる場合、スタッフの確保が必要に感じました。いろいろと活発に活動をされているので、一緒に運営する仲間をつくることでより発展できる可能性があると思いました。

(PO・青木敦子)

【開催レポート】地域でのアート活動を学ぶ勉強会「音楽から広げる世界」

 音楽のアプローチは思いのほか広く、劇場で行えることもたくさんあります。長年劇場で音楽事業を実践してきた宮地泰史POの考え方や取組みを紹介することで、新たな視点やアイデアをみつけるための勉強会を開きました。
 宮地POは、堺市の隣の河内長野市のラブリーホールで地域の特性をいかし、子どもや大人を巻き込んだ事業を長年手がけてきました。その後、東京の公立劇場勤務を経て、現在民間のクラッシックを専門とするコンサートホールで働いています。劇場・ホールで働いた経験から、劇場に来てもらえない人たちの層に気がつきました。それは小学校高学年あたり。興味を持てない催しばかりの劇場に子どもたちはやってきません。
 そこで、その年代が好きなクイズを散りばめ、学校の音楽室に顔写真が掲示されているバッハをテーマに自ら脚本をつくり、お芝居と音楽を融合させた作品を作りました。子どもたちはずっと座っているわけではなく劇場のなかを探検する仕掛けだそう。広報も念入りです。チラシは子どもの興味をひく楽しいデザインに。教育委員会に協力を取り付け、全校生徒に配布してもらい、子どもが自宅にチラシを持ち帰ってお家の人に「行きたい!」と言いたくなるようなチラシを心がけました。公演当日は子どもたちが大勢足を運び、会場は熱気につつまれたそうです。また、この公演は大掛かりな舞台セットではなく、ピアニストと役者の二人が出演者。かなりコンパクトな体制で、どんな劇場・ホールでも上演しやすい形態となっています。すでにいくつかの場所で上演され、好評を博しています。
 実際に活動している人たちがこの取組から学べることは、参加していない不在の人への想像といえましょう。もし活動に新しい風を入れたいなら、今参加してもらえていない人はどんな人か、どうして参加してもらえないのか、何があれば参加してもらえるのか、ひとつひとつ検証しながら具体的に取り組んでみてはいかがでしょう。新しい出会いを楽しみ、芸術表現の枠を広げていく姿勢そのものも創造的だと思います。
音楽を通して、世界を広げていくにはいくつものアプローチがあります。事例を学びつつ自らの方法をさぐりたいと思います。

(PO・上田假奈代)

プログラム・オフィサーのリレーコラム

 みなさん、こんにちは。今年度より堺市アーツカウンシルのプログラム・オフィサーを務めております、宮地泰史と申します。私は長らく公共ホールにおける公演企画担当者として、多様な舞台芸術の企画・制作に携わってきました。現在は、あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールというコンサートホールで、クラシック音楽の室内楽を中心にした企画・制作に携わっています。仕事に限らず舞台芸術に関するものは何でも好きで、演劇、落語、ダンス等、休日にはよく足を運びます。舞台上で行われる非日常的世界が好きなのです。
 今、舞台は、立派な劇場の中だけにあるのではなく、様々な場所に広がっていると思います。例えば公園やショッピングセンター、商店街、小学校、中学校、図書館など、どこにでも作ることができ、様々な催し物が開催されています。そういう意味では、街全体が舞台であり、劇場であると言えると思います。
 特に堺市は、重要な歴史遺産や世界との窓口として、さまざまな可能性がある都市だと思っています。是非とも皆さんと一緒に何か面白いことができたらと思っています。これからどうぞよろしくお願いいたします。

(PO・宮地泰史)

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