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【ニュースレター】堺アーツカウンシルニュースレターvol.14(2024年5月20日)

更新日:2024年5月20日

目次

プログラム・ディレクターからメッセージ「ひろがる、つながる堺の文化芸術」

 季節はめぐり、陽射しの色合いも変化しています。社会状況も変わり様々な催しが行われるようになりました。一方、戦争や災害などがあり、あたり前の暮らしは尊いものだと知らされます。人々は自らの存在を表しあい、ゆるやかにつながっていくことで、一人ぼっちではないと感じられることが大事ではないでしょうか。文化芸術の役割の一つはそれぞれがそうした感覚を耕すことにあると考えます。


 さて、令和6年度の文化芸術活動応援補助金は41件の事業が採択されました(申請67件)。はじめて申請された方も多く、堺における文化芸術の裾野が広がっていることを感じます。子どもや子育て中の方、障がいのある方など、多様な方に参加いただきたいと心から願っています。


 また、堺アーツカウンシルでは、市民のみなさまと「地域とアート」を学ぶ勉強会や交流会「さかいとあーと井戸端かいぎ」を定期的に開催しています。無料で参加いただけます。堺で行われている文化芸術活動を紹介する「紹介タイム」も設けますので、催し物を企画されている方はチラシなど持ってご参加ください。

 文化芸術活動に関する相談事があれば堺アーツカウンシルにお気軽にご連絡ください。市役所でお目にかかれる日程はX(旧Twitter)にあげています。上述の採択事業や勉強会・交流会についても発信しています。ぜひフォローしてください。

 文化芸術をきっかけに、多様な人たちが出会い、堺にユニークな場がたくさん生まれますように。(PD・上田假奈代)

堺市公立文化施設職員が地域に出てアートコーディネーターになるための2年間

 公益財団法人堺市文化振興財団事業課と堺アーツカウンシルが協働し、2022年から2年間、堺市内にある公立文化施設等の職員を対象に、地域の様々な主体(教育・医療・福祉・観光・国際交流)と連携したワークショップ事業の企画コーディネーターを育成する研修事業を行いました。

 

1年目は座学・模擬体験を通して、ワークショップや社会包摂について学び、2年目は実践編で「こども食堂」「病院」「福祉施設」の現場で、アーティストと連携してワークショップを企画実施しました。


 地域とはどう関わればよいのか、いいワークショップとは何か、そのために自分たちは何を心がけるのか。参加者はそれぞれ価値観を揺さぶられながら問いに向き合いました。

 

 2年間をふりかえる冊子を作成しましたので、ぜひご覧ください。

【開催レポート】 さかいとあーと井戸端かいぎ ゆるく話そう。地域とアート、つながりづくり

和やかな雰囲気でお互いを聞き合う参加者の様子

 「さかいとあーと井戸端かいぎ」は、堺市内でさまざまな活動をされている方同士がつながり、ざっくばらんに語り合う場です。令和5年度は4回行い、最後の回は「やっぱり、わたしはこれが好き!」というテーマで開催しました。

 まずは2人1組でお互いの好きなことについて聞き合い、全体に向けてペアになった人の好きなことを紹介するというワークを行いました。1人5分と制限時間を設けたのですがどのペアも盛り上がり、なかなか話が尽きません。


 「好きなこと」が自分の活動につながっている方が多く、子どもを対象にしたアートイベントを実施されている方、地域の居場所づくりをされている方、絵を描くアーティスト、教育や文化政策を専門にしている研究者など、多彩な顔ぶれが集っていました。


 最後は、10年後の展望をA3用紙に書いて1人ずつ発表。さらに発表を聞きながら、参加者ひとりひとりに向けてポストイットにメッセージを送りました。いろんな色の水性マジックで書かれ、A3用紙が未来の自分に向けた言葉の花束のよう。それぞれそっと鞄に入れて持ち帰りました。


 終了後もお互いに連絡先を交換され、交流が生まれている様子。小さな子ども連れの方も参加して、あたたかくにぎやかな会となりました。


 毎回1時間半で実施していた井戸端会議でしたが、この日は15分ほどオーバー。さらに参加者からは「(テーマ設定のない)フリータイムな時間もほしい!」と、話し合いたいことがたくさんあるという声があがりました。


 令和6年度もみなさんと集い、語り合う場を定期的に開催していきたいと思います。お気軽にご参加ください。(PO・川那辺香乃)


プログラム・オフィサーのリレーコラム

 はじめまして。このたびアーツカウンシルのPOに新しく加わりました青木敦子です。

 20年ほど自治体の文化振興に関わる仕事をしています。この数年はこどもたちの育ちをアートの力でサポートする活動に注力しています。私は「アート」のいいところは〈正解がない〉ところだと思っています。

 ここでの「アート」がなにを示すのかについては一旦、日常生活の行動から少しはみ出てなにかを〈表現や表出〉したものや行為のこと、とさせてください。自分の中からでてくるなにか。

 こどもたちとのアートの時間には、そこにある素材などからなにかを発見して探究していく喜びに満ち溢れた姿がたくさんあります。そういうものはわたしたちひとりひとり誰にでもあるのではないかと思っています。

 でもそれが、成長していく過程で〈きれい/きたない〉〈うまい/へた〉などのジャッジに晒され続けることで、その喜びを奪われてしまうようなことになっているのではないか、と感じています。奪われて大人になった人がまた奪っている、そんな構造があるように見えるのです。

 〈正解を出す〉ことにカチンコチンになっている人をゆるめるようなアートの体験を大人もこどももともにすることで、お互いの発見を喜び合える世界になるとよいなぁ、と思って活動しています。そして、堺でもそんなアートの場が増えるお手伝いができれば嬉しいです。(PO・青木敦子)

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