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【開催レポート】 地域でのアート活動を学ぶ勉強会 第1回 【企画・協働】「広げつつ自分たちも磨く協働」(2023年6月26日)

更新日:2023年8月8日


     
堺アーツカウンシル(堺AC)では、例年、文化芸術活動を行っている方や、これから取り組んでみようという方に向けた勉強会を開催しています。去る6月26日は「企画・協働」をテーマに「広げつつ自分たちも磨く協働」と題し、私、プログラムオフィサー(PO)の柿塚が講師として話題を提供し、今年度初めての勉強会を実施しました。
    
上田假奈代プログラムディレクター(PD)の挨拶、勉強会の趣旨説明の後、中脇健児POが進行をします。中脇POは勉強会、全4回を通じての進行役であり、講師と参加者の仲介役です。まずは参加者の自己紹介から。顔見知りから初めて会う人まで、それぞれがどのような活動をしているか、今日の勉強会に何を期待しているのかを共有します。
     
その後、私が勤める神戸市室内管弦楽団、神戸市混声合唱団による「こどもコンサート」を取り上げました。この公演の目的は「年齢や障害を越えてあらゆる人が劇場に、コンサートに歓迎されること」。そのために環境はリラックスして、舞台上は本気で、ということが「協働」を通じて実現され、それが事業や事業実施者の水準を上げることにも繋がっている、と話しました。
   

勉強会でのスライドから

     
   
例えばコンサートの前に「支援学校でのアウトリーチ公演」を行いますが、ここでは支援学校の日常の生活や雰囲気を我々が教えてもらいながら公演を実施。障害のある児童・生徒のケアやグループ分け、会場の設営等は先生方へお任せします。そしてその時に打合せや公演で先生方や子どもの反応から学んだことや注意点を、その後のコンサートでの来場しやすい会場設営や客席の雰囲気づくりに反映させます。また公演のチラシのデザインに障害者アート作品を使用し、公演の趣旨をデザインでも表現したり、ひょうご障害者芸術文化活動支援センター(兵庫県庁内)にチラシ配布やメール配信の協力を得るなど広報面でも協働をしています。これらのことはお互いの既存の知識や仕組みを交換し効率的に目的を達成すると同時に、相手の視点を取り入れることで、自らだけでは気付かない改善点を掘り起こし企画そのものが磨かれることにも繋がります。

    
勉強会では最後に参加者同士で意見交換をしました。講座の内容に加えて、自身の活動での悩みや、それぞれの分野に沿って具体的なアドバイスを求めるなど話が弾んでいました。

     
オーケストラと合唱団によるコンサートと聞くと規模が大きなものに見えますが、電話をして協力を依頼したり、細かいことを一つ一つ重ねて、協働を進めていることが伝わっていればいいなと思っています。
(PO・柿塚拓真)

こどもコンサートの様子 (c)小澤秀之

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