【開催レポート】地域でのアート活動を学ぶ勉強会　第2回「集まる場から作る仲間の増やしかた」（2022年8月31日）

今回は、活動を続けていくと誰もが直面する課題「仲間づくり」をテーマに、組織のコアメンバー、ボランティア、協働相手など、新しい仲間に出会うためのヒントとなるよう企画しました。

ゲストは、市民参加のまちづくりコーディネーターのNPO法人SEIN事務局長・（公財）泉北のまちと暮らしを考える財団代表理事の宝楽陸寛さん。主に泉北ニュータウンで手がけているプロジェクトの事例をお話いただきました。その中から印象的だった事例をひとつご紹介します。茶山台団地でのコミュニティづくりの事例では、「子ども会を復活させたい」「DIYが得意だから生かしたい」など、自発的に生まれた数人単位の小さなコミュニティを支え、各コミュニティが定期的に集う場をつくることで、それぞれの小さな願いや困りごとが共有され、それぞれの得意なことを生かしあう形で、解決につながる新しい活動が生まれていったそうです。

地域コミュニティ全体の視点からみると、文化芸術活動もひとつの小さなコミュニティ。そんな立場から考えてみると、宝楽さんのように地域コミュニティ全体のための活動をしているコーディネーター的役割の人に存在を知ってもらう、スポーツや子育てなど他の分野のコミュニティの人と出会える場に出向いてみる、あるいは自らの活動が、そういった出会いの場としての機能も果たせるよう、内容や広報にひと工夫してみる、などが新しい仲間を増やすための方策かも知れません。また、企画した私たち堺アーツカウンシル自身も、これからたくさんの出会い場をつくっていかなければと改めて確信する学びの機会となりました。

（東文化会館にて開催）