【開催レポート】地域とアートを学ぶ勉強会 第1回「活動のつなげかた・ひろげかた」(2022年6月27日)
更新日:2022年10月4日
勉強会実施状況
今回の勉強会は、演奏会や展覧会を実施してもなかなか新しいお客さんと出会えないという悩みに対して、新しいヒントになるものをと企画されました。
ゲストはアマチュアオーケストラ、アミーキティア管弦楽団(通称アミオケ)の主宰で堺市文化振興財団職員でもある常盤成紀さん。自分たちの特徴や強みや弱みなどを一つひとつ見つけながら、活動を変化させていった過程をお話しいただきました。
一番の変化は、自分たちだけで企画した演奏会にお客さんを呼ぶのではなく、一緒に演奏会をつくりたいと言ってくれるところに行き、その場所、その人たちとしかできない企画をするようになったこと。例えば、元日雇い労働者の町での演奏会では「美しき青きドナウ」を選びました。曲が生まれた19世紀のオーストリアと社会環境が重なると考えたからだそうです。また、過疎化が進む町では、演奏会と同時にメンバーが中高生たちと将来のキャリアを考えるワークショップを行いました。様々な職業の人で構成されるアマチュアオーケストラだからこそできたと言います。
アミオケが「なぜ、ここで、これをするのか」ということにこだわって企画する中で、新しい場所や人に出会い、自らの演奏にも新しい発見が生まれ、活動の幅を広げていったことがわかり、どのような活動にもそんな可能性があると思わせられる時間でした。
(フェニーチェ堺にて開催)
このページの作成担当
