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茶の湯の歴史を学ぶ

更新日:2026年3月16日

堺に連綿と息づく茶の湯

堺で生まれわび茶を大成させた千利休と三千家

千利休

千家茶道の祖であり、わび茶の大成者として知られる千利休(1522-1591)は堺の商家に生まれ、その生涯の大半を堺で過ごしました。名を与四郎、法名を宗易、斎号を抛筅斎と称し、正親町天皇から利休居士号を賜ります。堺の豪商・武野紹鴎に茶の湯を習い、天下人・織田信長や豊臣秀吉の茶頭として仕えました。とりわけ、秀吉には茶頭の筆頭として仕え、禁中茶会や北野大茶湯の開催に尽力し、世に「天下一の茶の湯者」と称されました。
堺市内には、千利休に関係する場所が数多く存在しています。伝千利休屋敷跡のほか、「さかい利晶の杜」では、千利休作の茶室で唯一現存する国宝「待庵」の創建当初の姿を復元した「さかい待庵」、北野大茶会利休四畳半茶室の復元「無一庵」の見学ができます。利休が修行した南宗寺では、境内には千利休ごのみの茶室・実相庵が復元されており、利休忌(利休の遺徳をしのぶ行事)にちなんだ茶会も催されます。

千利休の肖像画(堺市博物館蔵)

三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)

千利休が大成したわび茶は、利休の系譜をひく表千家、裏千家、武者小路千家により、茶道として今日に受け継がれています。

堺ならではの特色

三千家のお点前をご覧いただける「さかい利晶の杜」

さかい利晶の杜は、平成27年にオープンした堺ゆかりの二人の偉人、千利休と与謝野晶子をテーマに、堺の歴史文化を広く発信する文化観光施設です

伝千利休屋敷跡に面するさかい利晶の杜の茶の湯体験施設には、立礼茶席(南海庵)や本格的な茶室(西江軒、風露軒、得知軒、無一庵)が備わります。三千家の先生方が輪番で担当いただいており、茶の湯の世界を気軽に楽しみたいあなたも、本格的な茶の湯を体験したいあなたも、ぜひ茶の湯の世界をご体感ください。

千利休ゆかりの南宗寺での茶会

千利休ゆかりの「南宗寺」において、10月に開催される堺まつりの際には、「表千家」「裏千家」「武者小路千家」の三千家の皆さまによる茶会が実施されています。

環濠都市遺跡から発掘される茶器

室町時代から江戸時代にかけての堺のまちは、堺環濠都市遺跡として土中に埋もれており、特に慶長20年(1615)の大坂夏の陣で被災したまちの跡は今の地表面から 1m前後の深さにおいて、良好な状態で広範囲に残っていることが分かっています。
この遺跡では昭和50年にはじめて調査が実施されて以降、これまでに1,300件を超える調査が行われ、町屋や蔵、道路、濠の跡などが見つかり、自治都市・貿易都市として繁栄していた当時を物語る数多くの土器・陶磁器などが出土しています。
なかでも、武野紹鷗や千利休などの茶人が活躍した堺では、「茶の湯」に関連する陶磁器が多数発見され、大商人から一般の庶民にいたるまで、茶の湯が親しまれていたことがうかがえます。

茶道の精神

一期一会

「⼀期」は⼀⽣の意味。どんな茶会も⼆度と繰り返されることのない⼀⽣に⼀度の出会いであるため、真⼼を尽くすという亭主と客の⼼構え。「⼭上宗⼆記」には、「⼀期⼆⼀度の会ノヨウニ」とあり、江⼾時代後期に井伊直弼がその著書「茶湯⼀会集」のなかで、「⼀期⼀会」と表現しました。

和敬清寂

この⾔葉の⽂字の中には、すべてのお茶の⼼がこめられているといわれています。
お茶をいただくとき、またお点前をするときに、重要な教えとなっています。

「お互いに⼼を開いて仲良くするということ」

「尊敬の敬で、お互いに敬いあうということ」

「清らかという意味ですが、⽬に⾒えるだけの清らかさではなく、⼼の中も清らかであるということ」

「どんな時にも動じない⼼」

利休七則

千利休がある弟⼦から「茶の湯とはどのようなものですか」とたずねられた時に、こう答えましたと云われてい
ます。
「茶は服のよきように、炭は湯の沸くように、夏は涼しく冬は暖かに、花は野にある ように、刻限は早めに、降
らずとも⾬の⽤意、相客に⼼せよ」
その⾔葉を聞いた弟⼦は「それくらいのことなら私もよく分かっています」と⾔うと、利休は「もしこれができ
たら、私はあなたの弟⼦になりましょう」と⾔ったと云われています。
どれも当たり前のことのようですが、実際に⾏うことは簡単ではなく、だからこそしっかりふまえようという思
いが伝わります。

茶は服のよきように

「お茶は⼼をこめて、おいしく点てること」

炭は湯の沸くように

「炭はお湯が沸くように置き」

夏は涼しく、冬は暖かに

「夏はいかにも涼しく、冬はいかにも暖かく⾵情をつくること」

花は野にあるように

「お茶の席の花はできるだけ⾃然のままを取り⼊れること」

刻限は早めに

「時間は限りのある⼤切なものなので、⼼にゆとりを持って⾏動すること」

降らずとも⾬の⽤意

「どんなときにも落ち着いて⾏動できる⼼の準備と実際の⽤意をすること」

相客に⼼せよ

「互いに相⼿を思いながら、ひと時を過ごすこと」

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文化観光局 文化国際部 文化課

電話番号:072-228-7143

ファクス:072-228-8174

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