令和5年度第1回堺市建設局指定管理者候補者選定委員会会議録

令和5年度第1回堺市建設局指定管理者候補者選定委員会を開催する。

委員会は委員4人出席、1人欠席で、委員定足数を満たしている。

会議録は、非公開部分を除いて、堺市ホームページで公開する。

委員の互選により、中村委員を委員長に選出する。

委員長の職務代理者は、堺市指定管理者候補者選定委員会規則第2条第3項の規定に基づき、委員長があらかじめ指名することとなっているため、西村委員を指名する。

堺市指定管理者候補者選定委員会規則第6条第1項により、本会議は公開とする。
指定管理者候補者を選定する次回以降の会議については、堺市情報公開条例第7条第5号に該当するため非公開とする。

案件2の「堺自然ふれあいの森指定管理者候補者の公募にかかる募集要項、業務仕様書、選定基準等」について所管課からの説明をお願いする。

堺自然ふれあいの森の募集要項、業務仕様書、選定基準の説明
（資料1－1、1－2、1－3、1－4）
（1）施設の概要について
（2）指定管理者が行う業務の概要について
（3）指定期間について
（4）自主事業について
（5）市として求める目標、水準等について
（6）選定基準について　　など

何か質問・意見はないか。

資料1－2の22ページ、森林環境譲与税の趣旨に則った企画運営計画の提出について、この企画運営計画が森林環境譲与税の使途の要件に合致するかの審査も当委員会で行う必要があるのか。

事業者から提案された内容が、森林環境譲与税の使途の要件に合致するかどうかは、事業を進めていく際に大阪府みどり公社や、堺市の森林環境譲与税の担当である農水産課に確認し、事業者と適宜協議をしていく必要があると思うが、森林の保全に関する普及啓発や人材育成という点で、森林環境譲与税を活用している事例は多くないので、今回の選定の段階では林野庁が示すような森林環境譲与税の趣旨に則った提案がされているかどうか、それが新たな事業提案として成り立つものとなっているかどうかなどを審査いただければと思う。

資料1－2、22ページにある森林環境譲与税の趣旨に則った企画運営計画について、実質の内容は実施運営していく中で徐々に熟成していくものと理解して良いか。

提案書の枚数が3枚と限られているため、森林環境譲与税が充当できる内容かどうかを判断できるほど具体的に記載するということは難しいと思う。森林環境譲与税の趣旨に沿った提案であって、新しい取組として成立しているかどうかという点でご判断いただきたい。

他に質問・意見はないか。

別紙6のリスク分担表に関して、これまで堺自然ふれあいの森でこのリスクの協議事項が発生した事例はあるか。

例えば「消費税率の変更」の項目で、指定管理期間中に消費税が8％から10％に上がった際、指定管理者と協議して指定管理料を増額する対応をとったことがある。

自然災害などの不可抗力の点で協議が発生した事例はあるか。

「不可抗力による施設・設備の復旧費用」については、市の負担となっているので、例えば台風等の災害で施設に被害が出た場合は、市の費用で対応することになる。また、「不可抗力による業務変更、中止、延期等」では、コロナの感染が広がったときに、施設の閉鎖や、イベントの中止について指定管理者と協議して決めたという事例がある。

この分担表で大きな問題は無いということか。

はい。

わかりました。
小学生もたくさん呼び込むということだが、大きな事故は起こっていないか。

一般の来園者の利用で大きな事故はないが、ボランティアさんが草刈りのときに足の怪我をしたり、火の不始末によって小屋を燃やしてしまったということがあった。

他に質問・意見はないか。

＜質問等なし＞

「堺自然ふれあいの森の指定管理者候補者応募に係る募集要項、業務仕様書、選定基準等」について承認することに異議はないか。

＜異議なし＞

異議なしと認め、本件は原案通り承認する。

案件3の「堺市霊園および堺市立霊堂指定管理者候補者の応募に係る募集要項、業務仕様書、選定基準」について所管課からの説明をお願いする。

堺市霊園および堺市立霊堂の募集要項、業務仕様書、選定基準の説明
（資料2－1、2－2、2－3、2－4）
（1）施設の概要について
（2）指定管理者が行う業務の概要について
（3）指定期間について
（4）自主事業について
（5）市として求める目標、水準等について
（6）選定基準について　　など

何か質問・意見はないか。

資料2－3、13ページの市として求める目標・水準はどのような基準で設定したのか。

公園緑地部の他の指定管理者を参考にし、霊園・霊堂としての水準を設定した。特に➁については、トイレや園路が汚い、また植栽の管理が十分でないということであれば、故人が安らぐ場としては適切でないということから、園内の除草清掃に対する満足度を重要視した。

今までの訪れた方々の意向をもとに霊園ならではの目線で設定されたということか。

はい。園内がいつもきれいですねというお声を聞きたい。

有責事故の発生件数0件を目標としているが、想定される事故や、これまで起こった事故、また有責事故に至らないまでも、それに近い事故が発生したことはあるか。

墓石の横の枯れ木や枝が落下し墓石に傷をつけたということがある。それが一番起こりやすいかと思う。

募集要項の4ページの（3）エの項目の、関係機関との協議・調整とあるが、どのような機関とのどういう協議や調整を想定されているのか。

お盆やお彼岸は参拝者が多く来られるので、近隣の渋滞対策等を協議する機関として、近隣地域が挙げられる。

園内を綺麗にすることや除草・清掃をすること、苦情対応の考え方は資料2－4の選定基準ではどの項目に入るか。

（5）の➁となる。
資料2－2、指定管理者事業計画書様式6の（5）➁目標設定、目標達成の方策の企画提案書をもとにご審査いただくことになる。

資料2－3の13ページ、市として求める目標・水準の、有責事故発生件数というのはどの項目に入るか。

（1）➁の平等利用・安全の確保と、（5）➁目標達成の方策との両方に係ってくる。

募集要項の5ページ目で自主事業が任意とされているが、同じく23ページ目では提出書類の中に自主事業計画書（様式9）とある。この提出は任意ということでよいか。

任意となる。本市としては地元の振興になることや渋滞緩和、売店や自販機の運営等の効果的な自主事業をしていただければと思う。

応募段階では任意であるが、運営していく中で必要に応じて新たに自主事業として市の承認を得ていくということか。

はい。すでに実施を予定している自主事業があれば、企画提案という形で出していただきたい。

今日園内視察で霊堂の前のメインの通りに立ち入り禁止の黄色いテープの間に崩れた斜面があったが。

先日の大雨で被害があった場所である。南区は急傾斜地が多く、該当場所も大阪府から急傾斜地の指定を受けている。過去にも崩れた経緯があり、その部分については防護柵も作っている。今回の被害についても基本的には防護柵の手前で崩れがほぼ止まっている状態なので、ある程度の安全は確保しながら、立ち入り禁止措置等をこちらのほうで行っていく。

だんだん崩れが広がっていくことはあるか。

職員が点検し、崩れた箇所付近の木が根元から倒れて、若干の土砂が崩れることはあるかもしれないが直ちに山全体が崩壊するというのはないだろうという認識。

今後そういったリスクはあるか。

今のところは、上の墓地については影響がないと考える。

今後そこに土砂崩れが起こった際に、指定管理者の責任が問われることはあるのか。

リスク分担表上、指定管理者が管理する中で上の方が崩れるような被害があっても、指定管理者に責任を問えるようなことはできないと思う。

そこが対象外になるというわけではなく、災害が起こった場合には協議するということか。

その箇所自体は管理区域に入っている。

その箇所の安全対策の実施について仕様に入っていないということか。

はい。そこは市の方で擁壁や安全柵など、これ以上危険が生じないように、周辺と同様にさらなる安全対策をしていくことになる。

わかりました。

他に何か質問・意見はないか。

開館日・休館日に関して、基本的には市長の承認を得るということで、霊堂や一時収蔵施設は365日開いていると思うが、基本的にはこれを維持していただくということか。

正月にも多くの参拝者に来援いただいているので365日開館していないといけないかと思う。

提案としてはもちろん休みにしても良いが、承認する余地はあるか。

難しいと思う。施設の点検等で一時的に閉めざるを得ないということはあるかもしないが、基本的にはいつでもお参りしていただけるような状態でお願いしたい。

今、市が管理しているものを指定管理者による管理に移行することによって利用者側からしたらサービスが下がってしまうということはないか。

自主事業のなかで送迎バスや施設内の巡回カートなど、市の直営では実施が難しい提案や、周辺地区の鉢ヶ峯地区は堺市内でも優良な農村地域なので、収穫時期などにあわせて地元特産品の普及促進といった提案があればお墓参りに来る以外の付加価値がつくのではないかということを期待している。

何か質問・意見はないか。

＜質問等なし＞

異議なしと認め、本件は原案通り承認する。

「審査方法について」を事務局から説明をお願いする。

審査方法及び採点について（案）の説明（資料3）
書類審査と面接審査時における同点の場合の取扱いについて（案）の説明（資料4）
面接審査の方法について（案）の説明（資料5）

何か質問・意見はないか。

案件3の資料2-4では、（4）と（5）の配点が高くなっていたが、資料4の選定基準優先順位設定表では（5）、（3）、（4）の順になっているのは何か意味があるか。

（5）、（4）、（3）の順に修正する。

案件2は選定基準優先順位設定表（5）、（3）、（4）の順で問題ないか。

一番配点の高い（5）を優先で1位と考えている。（3）（4）については、配点の点数がどちらも15点となっているが、今回（3）を優先と考えて第2位として設定している。

はい。ありがとうございます。

それ以外に何か質問・意見はないか。

＜質問等なし＞

審査方法については、資料4の堺市霊園の選定基準優先順位設定表の優先順位を修正のうえ承認することに異議はないか。

＜異議なし＞

異議なしと認め、本件は一部修正のうえ承認する。
本日の審議結果は、事務局から堺市に書面報告をお願いする。