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第3回歴史的なまちなみ勉強会(平成25年10月5日(土曜))

更新日:2014年6月9日

 平成25年10月5日(土曜)、堺市立町家歴史館山口家住宅で、第3回歴史的なまちなみ勉強会を行いました。

 第3回勉強会では、本市から国の事業メニューである「街なみ環境整備事業」について説明するとともに、大阪市・平野郷で本事業(大阪市ではHOPEゾーン事業という事業名称)を活用し、協議会の会長として15年間、まちなみの整備に取り組んでこられた 松村 長二郎 氏をお迎えし、ご講演をいただきました。

 その後、参加者(22人)で意見交換を行ない、今後、協議会で中心的に活動に参加していただける方を募集しました。

講演要旨 松村 長二郎 氏 (平野郷HOPEゾーン協議会会長)

講演会の様子

・昔から平野と堺は密接な関係があり、平野は堺に対し親しみを持っている。その堺から、講演の依頼があり、喜び勇んで来た。

・平野は16年前に、今の堺のようにまちなみ再生の話が大阪市から来て、まちづくり協議会を作った。協議会では規約や会計も必要となる。

・15年間、会長をやって、一生の中でこんな楽しいことはなかった。

・平野の協議会は、「まちづくりを考える会」が母体で、この会は、南海平野線が昭和55年に廃線になった際、駅舎の葬式を行ったことがきっかけ。それ以降、34年間、1日も欠かさずに週1回集まっている。

・協議会では、ガイドラインを作る必要がある。平野には創業380年の名物の饅頭屋さんがある。この外観を江戸時代に戻し、この事例を活用してガイドラインを作った。

・また、ガイドラインを我々が作る際、住民に集まってもらい、「平野らしくて、美しくて、便利の良いもの」の写真を撮ってきてもらい、その写真を活用してガイドラインを作った。

・平野で一番楽しかったのは、コンビニアートの取組み。自動販売機で、煙草と同じ箱に物を入れて500円で売る。その中に“平野の歴史を生で聞ける券”を入れた。

・楽しいことをやるのが大事。本人が楽しまないとダメ。そうすれば、相手も楽しくなる。

主な質疑応答

「松」…松村会長、「民」…参加者、「堺」…堺市

民)これは辛かったっていうことは無いですか。

松)たいてい、まちづくりは苦労だと思われているが、平野では苦労と思ったことはない。

堺)協議会活動15年の中で、特に印象に残っていることは何ですか。

松)協議会活動の予算を活用して平野のジオラマを作ることができた。また、電線の地中化によって、蜘蛛の巣みたいだった空が広くなった。

民)皆が、修景をしようという流れになった分岐点は何だったのですか。

松)平野で一番大きな家を修景した途端、「うちもしてくれ。」となり、それが分岐点になった。

民)協議会に参加する人の年代はどれくらいですか。

松)若い人から年寄りまでいろいろ。協議会で、「レスキューゲーム」という名の防災訓練をしたら、子どもやお母さんが来てくれた。そのときのお母さんが2人、手紙をくれた。「現在の町は、先祖がつくり上げてきてくれたものであり、自分の息子には、今よりも良い町をつくって手渡さないといけないということが分かりました。これからHOPEゾーンに参加します。」って書いてあった。励みにもなったし、嬉しかった。

準備会を設置していきます

 今後、協議会設立に向けて、組織体制や規約等の話し合いを行っていく準備会を設置していきます。その経過は適宜、報告していきます。

 歴史的なまちなみの再生に賛同し、協議会に参加いただける方をお待ちしています。

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