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第8回堺市阪堺線活性化推進懇話会(議事録)

更新日:2015年8月4日

1 開催日時 平成27年2月16日(月曜) 午後3時30分から午後5時30分
2 開催場所 堺市役所本館地下1階・職員会館大会議室
3 出席者

懇話会委員
座長:塚本委員(大阪産業大学人間環境学部教授)
委員:伊藤委員(広島工業大学工学部都市デザイン工学科准教授)、福井委員(NPO法人 RACDA大阪・堺理事長)、平山委員(浜寺昭和校区自治連合会会長)、久保(照)委員(湊西校区自治連合会会長)、川上委員(NPO法人堺観光ボランティア協会理事長)、河盛委員(大醤株式会社代表取締役社長)、服部委員(一般社団法人堺市老人クラブ連合会堺区女性部会部会長)、岸田委員(企業組合HUCA・C専務理事)
欠席:久保(洋)委員(堺市女性団体協議会 事務局長)、西口委員(市民委員)、高田委員(堺市商店連合会副会長)、松永委員(つーる・ど・堺 ライター)、明神委員(市民委員)
事務局:阪堺電気軌道株式会社、堺市建築都市局

前回懇話会における主な意見と対応について

伊藤委員

停留場を新設したことにより、所要時間が2分程度増加しているのはしかたないことだが、堺市内区間では、大道筋区間の併用軌道で信号待ちによる時間のロスをしていると思う。今後、電車優先信号を導入するなどにより、増加した所要時間を取り戻すような施策の取組みを行って欲しい。

事務局

大道筋区間の信号については、平成25年度に起こった堺トラムの事故を踏まえ、まずは安全性確保の観点から、信号の右直分離を警察も含めて取り組んでいただいているところであり、徐々ではあるが信号の右直分離が進んでいる。信号の右直分離により、運転手が青信号でもブレーキを踏むロスをなくせるため、定時性につながっていくと考えている。現在は、信号の右直分離を開始したところであり、定時性確保にまでつながっていないと考えている。

伊藤委員

阪堺線を利用していない人からも寄附金をしていただいているのは良いことであり、阪堺線の存在価値を認めていただいていることになっていると思う。今後は、車両の購入費の何割が寄付金であるのかを示したり、堺市の他の寄附の金額との比較をしてみたらどうか。

事務局

ふるさと納税として、公共交通活性化基金は、堺市で行っている様々な基金の中で、一番多くの寄付を頂いている。特に堺市外からのご寄付も多いと考えており、ふるさと納税の制度上大変ありがたいことだと考えている。今後、ご提案頂いた件についても分析していきたい。

塚本座長

堺市外からの寄附金の中で、阪堺線沿線以外の方はどれくらいいるのか。

事務局

沿線以外の方の寄付件数は今手元にないが、遠方などからご寄付をいただいている。沿線以外の方の寄付件数については、ご報告させていただく。

堺市内区間の老朽化対策について

塚本座長

今後の見通しはどうなっていくのか。車両保存費、電路保存費は、年度毎に変動しているが、線路保存費は今年度並みになっていくのか。

阪堺電軌

26年度は25年度と同程度の費用を線路保存にかけている。27年度以降は、専用軌道の枕木交換やレール交換なども行っていきたいと考えているが、ある程度修繕が進めば修繕費用は落ち着いていくと考えている。なお、修繕すべき個所はまだ多くあるので、優先順位をつけながら修繕していきたい。

伊藤委員

資料1に記載されている25年度決算の堺市内修繕費と資料3の25年度の堺市内修繕費が違うのはなぜか。

阪堺電軌

資料1の修繕費には、併用軌道区間で車両と自動車が接触した時の車両の修理費を修繕費に計上している。また、我孫子道車庫内の直接修繕に係らない設備の費用も計上している。資料3の修繕費には、それらを除いた老朽化施設の修繕のためにかかった費用のみ計上している。そのため、資料1と資料3の堺市内の修繕費に違いが出ている。

伊藤委員

2区間の収入按分の話があったが、修繕費用に関しても按分の考えは同じか。

阪堺電軌

線路、電路の費用については、施設が属地している市に計上される。車両や我孫子道車庫にある信号の中央装置といった全線に係るものは、走行距離比で按分を行っている。堺市の按分率は約32%となっている。

阪堺線利用者数について

福井委員

浜寺駅前が数年後に、南海本線の連続立体推進化事業行うと思うが、期間はどれくらいになるのか。

事務局

南海本線の連続立体推進化を行っていくが、高架するためには、阪堺線と交差している部分を本線が高架、阪堺線が地上を走行する形にする必要がある。本線の高架化には、多くの期間を要するため、浜寺駅前については、工事の期間中影響があることになる。影響をできる限り少なくしていきたいと考えているため、工事期間中に作る予定である仮駅から浜寺駅前までバスによる振り替え輸送などで対応できたらと考えている。今後、担当部局と調整していきたい。

福井委員

浜寺駅前は乗降客がかなり多いので、その人たちを逃がさないようにしていただきたい。せっかくここまで利用者数が増加しているので、阪堺線に乗らなくなったとならないように施策を考えてほしい。

事務局

浜寺公園を利用されている方が多いと考えているので、少し不便にはなるが、浜寺公園を利用してもらえる形にしていきたいと考えている。なお、どのようにしていくかはこれから検討させていただく。

福井委員

南海本線からの乗換についても考えていただきたい。

事務局

南海本線との乗換については、諏訪ノ森駅からの乗換が便利になると思うので、諏訪ノ森駅と浜寺公園駅での乗換の両方を検討させていただく。

阪堺線の平成26年度交通調査(休日)について

伊藤委員

交通調査で住まいについてもお聞きしていると思うので、堺市内に住んでいる人が堺市内での移動や大阪市内への移動をどれくらいしているのか。また、堺市外の方が、どれくらい堺市内に来られているのかわかる集計をしてほしい。

事務局

ご指摘いただいた集計はまだできていないので、今後集計していきたい。

伊藤委員

運賃補助を行っているが、この補助が堺市民にどれだけ役立っているのか、堺市に来ていただけるのにどれだけ役立っているのか等が分析できるのではないか。

事務局

ご指摘いただいた点を参考に、今後分析していきたい。

塚本座長

大阪市内の停留場別の発着についても分析するべき。今回の利用者増加要因に、あべのハルカスやキューズモールなどの再開発効果もあるはずである。

事務局

主要駅に絞る形にはなると思うが、今後分析していきたい。

阪堺線高度化について

河盛委員

宿院停留場が改修され、立派になるのは堺の顔として楽しみだが、改修にかかる費用はいくらか。

事務局

改修費用は約1億2千万円となっている。なお、この改修費用には国費も要望しているが、どれだけ国費がいただけるかは、現時点ではわからない。

河盛委員

今後、他の堺市内の停留場の改修も行っていくのか。

事務局

宿院を除く大道筋の停留場は一定の改修を終えている。また、車いすの方がご利用いただけるようにスロープの改修も行っている。今後の予定として、いつ行うか決定していないが、綾ノ町の上り停留場については、一旦改修を終えたところであるが、停留場背面の壁がないことから、それらを構築していきたいと考えている。

川上委員

宿院停留場を改修することによって、車線数は減らないのか。

事務局

右折車線が信号手前にあり、信号先はゼブラゾーンとなっている。現在の停留場は、右折車線の横にあるが、信号先に持っていくことでゼブラゾーンを利用することが可能となり、広い幅をとることができる。宿院停留場は、利晶の杜で多くの方の利用を想定しており、バリアフリーと多人数利用を考えた広めの幅の停留場としている。

阪堺線の高度化以外の取組みについて

平山委員

おもてなしチケットが拡大したことによって、どこが新たに利用できるようになったかが分かりにくい。

事務局

現在販売しているおもてなしチケット(480円)では、大和川より北側の大阪市内区間を利用いただけない。阪堺拡大版は、大阪市内区間まで利用が可能になる。なお、バスは堺まち旅ループが三国ヶ丘駅も通ることから、既存の利用可能バス停に三国ヶ丘のバス停も追加となっている。また、販売額については、阪堺線全線の1日乗車券が600円で販売していることから、阪堺拡大版は、700円で販売する。次に南海バス拡大版は百舌鳥古墳群エリアのバスが利用いただけるようになっている。なお、阪堺線は、今までどおり堺市内区間のみ利用可能となっており、500円で販売する。百舌鳥古墳群や旧市街地のみ周りたい方は、南海バス拡大版をご利用いただき、大阪市内から堺に入っていただく方は、阪堺拡大版をご利用いただければと考えている。

平山委員

おでかけ応援カードが紙カードからICカードに変更することになるが、ICカードというものに高齢者は抵抗がある。ICカードだけでなく、今後も現在の紙カードが利用できるようにならないのか。

事務局

ICカード化することで、ICチップは入っているが、現在の紙カードからプラスチックのカードに変更していただくと考えていただきたい。現在の紙カードは、カードのサイズが大きいため、財布に入らないというご指摘を受けていたので、銀行のキャッシュカード等と同じサイズのプラスチックのカードに変更させていただき、カードを財布に入れていただいたまま、タッチする形にさせていただきたい。なお、紙のカードはたくさん落し物のお届けがあり、ご本人にご連絡し、注意喚起もさせていただいているところである。ICカード化にすることで、財布に入れたままにしていただけることから、落し物の件数についても多少改善されると考えている。また、紙カードからICカードへの変更は、この春から10月末までを切替期間としている。この期間については、紙のカードとICカードの併用期間と考えているが、11月以降はICカードのみの利用とさせていただきたい。今後の周知については、連合自治会の役員会等を含め、自治会に入られているお宅には回覧という形で資料を配布させていただく。また、広報紙でもお知らせしていきたいと考えている。

久保委員

高齢者はカードなどよく落とす。ICカードを紛失した場合、1,000円を払って新しいカードを入手しなければいけない。おでかけ応援カードが高齢者の重荷になるようなことがないようにしてほしい。

事務局

カードの紛失については懸念している。ICカードによってタッチすることで、運転手にカードを見せていただくことはなくなるので、紛失の可能性は低くなると考えているが、万が一紛失した場合でも、本人への返還を積極的にさせていただく。また、各方面からいただく声をお聞きさせていただきながら、使う方の視点でよりよい制度にしていきたいと考えている。

岸田委員

外国人への配信やおもてなしチケットなどがすごいスピードで進んでいて、良いと思っている。また、おもてなしチケットを利用して、バスと阪堺電車に乗って大仙公園に行った事があり、行ったことによって、いろいろ気付くことがあった。そういった事の情報発信を今後行っていきたいと思っている。

川上委員

観光ボランティア協会の連携として、3月10日にフィールドワークを開催するが、25人程度応募があればいいと考えていたところ、50人を超える応募があった。昨年度、フィールドワークを行ったことによって、観光ツアーとして、阪堺線沿線を歩いていても、阪堺線の案内をできるようになった。そのために、阪堺線に乗って帰る人は増えている。例えば、帰りにハルカスに行くにしても、堺に来られた人は堺東からのルートを考えるが、阪堺線に乗れば乗り換えなしで行ける事を案内すると、ほとんどの方が阪堺線に乗っていかれる。おでかけ応援ICカード化についての説明で、利用日数制限とあるが、これは、日数なのか、回数なのか

事務局

利用日数制限は、日数の制限となっている。1日に何回ご乗車いただいても1日となる。

川上委員

ICカードはタッチするが、お金は別に払うのか。

事務局

お金は今までどおり現金100円払っていただく。紙カードを見せるかわりに、ICカードをタッチしてもらう形となっている。

川上委員

おもてなしチケットのリニューアルによって、スクラッチ方式になったことは、すばらしい。スクラッチになったことで、1週間前などに買うことができるので、お客さんにとってすごく便利になる。

閉会

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