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第4回堺市阪堺線活性化推進懇話会(議事録)

更新日:2013年4月25日

1 開催日時 平成24年7月28日(土曜) 午後2時から4時
2 開催場所 堺市総合福祉会館 5階 第3研修室
3 出席者 懇話会委員
座長:塚本委員(大阪産業大学人間環境学部教授)
委員:伊藤委員(広島工業大学工学部都市デザイン工学科准教授)、絹川委員(錦綾校区自治連合会会長)、平山委員(浜寺昭和校区自治連合会会長)、弘瀬委員(NPO法人堺観光ボランティア協会理事ガイド部長)、服部委員(一般社団法人堺市老人クラブ連合会堺区女性部会部会長)、河盛委員(大醤株式会社代表取締役社長)、高田委員(堺市商店連合会副会長)、福井委員(NPO法人 RACDA大阪・堺理事長)、岸田委員(企業組合HUCA・C専務理事)、明神委員(市民委員)
欠席:久保委員(堺市女性団体協議会 事務局長)、松永委員(つーる・ど・堺 ライター)、西口委員(市民委員)
事務局:阪堺電気軌道株式会社、堺市建築都市局

低床式車両の愛称について

塚本座長

 低床式車両のカラーデザインは今回の車両だけか。2編成目、3編成目は違うカラーデザインになるのか。

事務局

 2編成目、3編成目の詳細は決定していないが、カラーデザインの変更については、前向きに検討している。

公共交通活性化促進基金への寄付について

平山委員

 低床式車両の導入のための寄付ではなく、公共交通活性化促進基金への寄付でいいのか。

事務局

 公共交通活性化促進基金への寄付。堺市内の公共交通のバリアフリー化や利便性向上の取組みにあてていく。この基金の最初の取組として、低床式車両導入に活用していきたい。

平山委員

 低床式車両の導入について、議会で予算が承認されているのになぜ寄付を募るのかわからない。

事務局

 阪堺線への支援を開始するにあたり、事業者、行政、市民の方々と幅広く取り組んでいくものであり、支援策の50億円すべてを市が負担するのではなく、国の補助や、市民の方々を含め幅広い方々からの寄付などを活用して支援に取り組んでいくとご説明させていただいている。予算は議会で承認されているが、基金は予算の財源の一部として活用させて頂きたいと考えている。

収支について

平山委員

 堺市の補助を除いても、乗客が増えたことによって前年度よりも増収になっているということか。

阪堺電軌

 堺市からの補助を除いても、旅客数の増加により、増収になった。

福井委員

 平成23年度も赤字になっているが、どれぐらい乗客が増えると収支が均衡するのか。

阪堺電軌

 経費がそのままであると仮定した場合、利用者が約100万人/年増加すれば収支が均衡するのではないかと考えられるが、乗客が増えれば経費等のコストも増加するため、一概に何人ということは言えない。

伊藤委員

 修繕費が費用の割合の多くを占めており、修繕をするかしないかによって費用が大きく変動する印象を受ける。そういった、インフラ部分の費用を行政に支援してもらうと費用が安定するのではないか。

阪堺電軌

 修繕費用のうち、大阪市内の修繕費用が膨らんでいるが、これは運輸局から保安監査で指摘された部分の改善策によるものである。堺市から支援を受けている設備投資や修繕が進めば、将来的には出費が減少傾向になるものと考えている。

塚本座長

 大阪市内区間の修繕を行う必要もあると思うので、大阪市にも支援をしてもらう必要があるのではないか。それから、修繕した箇所の耐用年数が何年で、いつどのような修繕が発生し、いくら修繕費がかかるのかという長期スパンでの計画のようなものは策定しているのか。

阪堺電軌

 大阪市にも支援のお願いをしているが、現在のところ了承は得られていない。大阪市長の橋下氏が大阪府知事だった頃に大阪府から補助を打ち切られている。その橋下氏が大阪市長となったわけだが、当時と考え方は変わっていないと考えている。長期の計画は立てていない。

岸田委員

 これから人口減少や退職者が増えてくるということもあるので、運賃以外の収入を増やすなど、工夫が必要ではないか。そうしなければ、古くなったらまた行政が支援するという流れになってしまうのではないか。

河盛委員

 10年、20年と長期的なスパンで考えた場合、大阪市内・堺市内と分けて修繕計画を立てているのか。

阪堺電軌

 現在のところは策定していない。限られた修繕費の中で、問題となっているところから修繕していくという状況である。

河盛委員

 一度計算をした方が良いのではないか。

阪堺電軌

 検討していきたい。

塚本座長

 値下げしているにも関わらず運賃収入が増収しているということは、値下げすることで需要が見込め、値下げ分以上の増収が実現できるとも読み取れる。

まちづくりへの効果検証について

弘瀬委員

 春の文化財特別公開で運行している南海バスの無料ループバスが好評である。今年の秋の文化財特別公開の期間中、阪堺電車を利用してもらいたいので、阪堺電車も無料で利用できるようにならないか。

事務局

 特別公開の時に、無料のループバスが多くの方に利用いただいているということについては、議会でも意見をいただいている。一方、阪堺については特別公開に限らず、観光シーズンや土日祝における観光目的での利用が増えていると感じているが、無料化は難しいと考えている。今後、ICカードの導入などをしていくことになると思うが、そういった取り組みに合わせて来街者にとって使いやすい施策を検討していきたい。

福井委員

 阪堺線を利用して観光目的で堺市に来てもらった後の移動手段がないため、観光に来た人が迷っているという話をよく聞く。土日祝に観光用の移動路線を作ってもらいたい。

塚本座長

 本日の検証資料で出てきた数字をどう評価していくのか。例えば、乗降客が増えたとういうことに対して、よく頑張ったと評価するのか、もっと頑張れると評価するかなど、表れている効果が本当にそのレベルでいいのかなどの評価をする。それから、PDCAサイクルがあるが、Plan→Do→Checkまで行ったので、次のアクションプランのアイデアを出してほしい。アイデアを出して頂ければ、懇話会の中で議論をすることも可能だと思う。

事務局

 平日と休日では数字が違ってくることが考えられるため、まずは休日の評価をすべきではないかと考えている。そういうものを整理しながら、阪堺線の利用者を伸ばせる余地として、どういう施策に取り組めば、どういった形で効果が出てくるということを考えていく必要がある。また、沿線が元気でなければ利用者は増えないため、沿線全体をどうやって盛り上げていくのかを考えていく必要がある。その沿線の活性化に阪堺線がどのように貢献できるのか、阪堺線が求められる役割とは何かを整理していく必要がある。
 また、市が行う阪堺線の支援についてはソフト面とハードの面があり、特にソフト面では山口家住宅や清学院などとリンクさせて、一つの動きを作っていっているところである。ハード面としては軌道の改修から来年度の低床式車両の導入ということになるが、今の段階ではソフト面が先行して実施されており、それが結果として1,500人/日増えたという結果になっている。市として観光施策やまちづくり施策など含めてトータルで進めていっている状態であるということを理解していただきたい。

塚本座長

 そういうことも含めて、アクションプランのアイデアをだしてほしい。出てきたアクションプランを実現するためには予算も人も必要であり、直ちにできるものではないということは理解できるが、こういう色々なことができるということを書き出していると、行政が全てできるわけではない、市民の手も借りる必要があるという仕分けもできることになると思う。また、何も無いよりはアイデアが出てくるかもしれないので、書けることが可能なアクションは書いてもらった方がよい。できるかできないかは後から評価したら良いのではないか。

平山委員

 観光客を乗せた電車の前後を営業車両が走っているが、観光の電車を引き込み線で退避させ、営業車を先行させなければ、観光電車が自由に動けない。費用はかかるが、引き込み線を作ってはどうか。一方、費用のかからない施策として、堺市内の小学生や恵美須町に来ている外国人に阪堺線を利用してもらうように組織的に仕掛けていくべきではないか。

事務局

 引き込み線については、費用がかかるということと、技術的に可能かということもあるため、阪堺電軌と協議していきたい。組織的に仕掛けていけるように関係部署にお願いしていきたい。

弘瀬委員

 来年の秋に導入される低床式車両の事前宣伝の意味も含めて、秋の特別公開でもブースの出展を考えてはどうか。

河盛委員

 市外から来た人が阪堺線を利用しようとした場合、どこから乗車したら良いのか分かりづらい。始発駅の天王寺や浜寺公園などは分かるが、それ以外でも阪堺線に近い接続駅があるので、阪堺線と他の公共交通機関との乗換えが分かるようにする工夫も必要ではないか。

閉会

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