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第3回堺市阪堺線活性化推進懇話会(議事録)

更新日:2012年12月19日

1 開催日時 平成24年4月14日(土曜) 午前10時から正午
2 開催場所 堺市総合福祉会館 5階 第3研修室
3 出席者 懇話会委員
座長:塚本委員(大阪産業大学人間環境学部教授)
委員:伊藤委員(広島工業大学工学部都市デザイン工学科准教授)、絹川委員(錦綾校区自治連合会会長)、平山委員(浜寺昭和校区自治連合会会長)、弘瀬委員(NPO法人堺観光ボランティア協会理事ガイド部長)、服部委員(一般社団法人堺市老人クラブ連合会堺区女性部会部会長)、河盛委員(大醤株式会社代表取締役社長)、福井委員(NPO法人 RACDA大阪・堺理事長)、松永委員(つーる・ど・堺ライター)、岸田委員(企業組合HUCA・C専務理事)、西口委員(市民委員)
欠席:高田委員(堺市商店連合会副会長)、明神委員(市民委員)、久保委員(堺市女性団体協議会 事務局長)
事務局:阪堺電気軌道株式会社、堺市建築都市局

開会

事務局

 浅香委員におかれましては、昨年度末を持ちまして、一般社団法人堺市老人クラブ連合会堺区女性部会部会長の役職を退任されたとのことで、新たに服部委員にご参加していただいております。

低床式車両の導入について

絹川委員

 寄付を貰った人の銘板を乗せるのか。

事務局

 一定額以上の寄付をいただいた方には、銘板を掲示したい。

阪堺電軌

 低床式車両は仕様が決まり、国土交通省に認可申請中。今年度春の終わりから夏に製造を開始し、今年度中に完成予定である。低床式車両の製造は、今年度の補助金で行い、来年春には試験運行を行いたい。大阪市内への乗り入れについては、大阪市内の軌道改修や住吉交差の安全性の検証が必要である。軌道改修については、軌道の状況が一番悪い場所に関して平成24年度、25年度にかけて改修の予定を立てている。天王寺駅前に関しては、再開発にあわせて、天王寺駅前・阿倍野間の改修を予定している。住吉交差は6月末の夜間に検証を予定している。

塚本座長

 1編成いくらか。

事務局

 2億5千万円で、3分の1が国の補助金である。市では、残り3分の2を予算化している。

阪堺線の利用者数等について

塚本座長

 1ページのグラフでさらに利用者の増加が加速したように見えるがその要因は。

事務局

 大阪市内と堺市内の跨りがどの程度いるかに関わるので、OD調査の結果により数字が変わる。毎月の数字は売上からの推定であり、いろんな事情が考えられる。

平山委員

 1月15日に290円を200円とし、おでかけ応援で五十日に100円とした支援策の効果とキューズモール開業で、6月までの利用者が増えたと聞いている。それ以降利用者が増えているのは効果が浸透してきたからと理解すればいいか。

事務局

 去年1月は15日からの適用であり、今年は1カ月あったことも要因と思う。運賃系の施策は浸透に2~3年かかるといわれている。全体的に増えた要因は周知が進んでいるためだと思う。

福井委員

 利用者が増えているのはいいが、その目的はどうか。堺へ来る、大阪に行くのはどちらが増えているのか。

事務局

 堺から大阪方面へ行く利用者も増加したが、大阪方面から堺へ来る利用者も増加している。

河盛委員

 寺地町の利用者が減少しているのは、寺地町の前にサンルート堺があり、行事があるときには利用者が多い時がある。昨年そういうことがあったのではないかと思う。また、駅間隔が短いので、寺地町と御陵前の両方を使う人が片方に寄ったのかもしれない。

伊藤委員

 阪堺線の利用者は増えているが、跨り利用であり、並行している南海線などが減って移ってきているだけということもありうる。南海線や南海高野線のチェックもしたほうがいいのでは。また、堺市内だけの利用があまり増えていないので、堺のまちづくりとどう関連付けて増やすかだと思う。

事務局

 290円を200円にしたことによる跨り利用の効果が大きいと思うが、おもてなしチケットや高齢者割引など、支援策の効果は裏付けされていると思う。南海線から取ってきていることはあるかもしれない。高齢者に対する施策を行ったり、沿道の方が短い区間でも阪堺線に乗っていただいていることを考えると、移動が増えていると考えている。堺のまちづくりに寄与する視点については今後検討していきたい。

福井委員

 阪堺を利用しての観光など、堺にできるだけ来てほしい。数字を見るともう少しがんばっていかないといけないと思う。観光施設のある綾ノ町や神明町に来る人が他の交通機関を使っているかもしれない。

事務局

 OD調査が平日のデータであり、そのあたりが出ていない。次回は休日で行いたい。

事務局

 阪堺を残していくには、交流や観光の議論が必要だと思う。

絹川委員

 支援策を行った事で、阪堺の収入はどうなっているのか。

阪堺電軌

 平成23年度の決算は最終確定していないが、現在まで集計したところ、6.9%増、8,300万円余りが増えている。そのうち堺市の補助である7,400万円を除いても増えている。年間を通じて利用客が増加したことで、収入増があった。キューズモール効果が大きいということもあるが、対前年で5月以降にどれだけふえるかがポイントである。運賃施策の効果はじわじわ浸透していくものであり、引き続き周知・広報に努めたい。

絹川委員

 これから高齢化社会になっていく。五十日だけでなく、終日100円でお願いしたい。

事務局

 検討させていただく。

岸田委員

 大阪市内の庶民的な雰囲気から、堺市内に入ると花があるなど景色が一変する。そういう情報が大阪の人にもう少し伝わればいいと思う。

平山委員

 2年から3年続けば効果は薄まる。次の手をどうするかを早めに考えていく必要がある。高齢者割引きを一遍に365日にするのが大変なら、五十日をから月・水・金に変更するなどがあると思う。使う方は五十日であることを意識していないと思う。

事務局

 増えている要因を一つ言い忘れていたが、昨年3月は震災の影響で利用が落ち込んでいたこともある。

塚本委員

 通勤通学が増えているが、定期外とはどういう人か。

事務局

 定期外利用者がどういう人かは解らないが、定期にくらべて回数券のほうが安いということで、回数券利用が多くなっている。定期利用が減っているのは、それが要因だと思う。

阪堺線の活性化に向けた取組みについて

弘瀬委員

 希望は阪堺線と仁徳天皇陵古墳を繋ぐ線。4年後の世界遺産登録をめざしており、ぜひともそれまでには繋げる方向でやってもらいたい。また、バス停の設置について、花田口以外の他の電停もお願いしたい。

河盛委員

 通勤客が増えると思うが、電停まで自転車で来る人が増えると思う。自転車対策を考える必要がある。右直分離については、事故を起こす前になるべく早く取り組んだ方がいい。

事務局

 御陵前から仁徳天皇陵古墳へは直接結ぶバスがない。南海バスに働きかけているが、休日利用中心で実現していない。平日と休日の運行形態を工夫するなど早く実現できるように努力する。他の停留場とバスの連携についても高めるなどしていきたい。今回は伝統産業会館の前だけ駐輪場を設置するが、駐輪場の設置は広げていきたい。安全を確保するには、右直分離は有効な手段と考えている。

福井委員

 浜寺周辺と南海本線連立の関係はどうか。浜寺駅前は利用者が多く、利用者を減らさない方策をお願いしたい。

平山委員

 恵美須町に来る外国人を阪堺線に乗せて御陵前から仁徳天皇陵古墳に来てもらうなど、お金はかからないが利用してもらえることに取り組んでほしい。

松永委員

 2年前から堺で活躍している人を取材して発信しているが、サイト上の発信には限界がある。阪堺線ががんばっていることをもっと知らせるにはどうすればいいかと考え、コミュニティカフェ「紙カフェ」をオープンさせる予定。紙媒体を見直してインターネットと合わせた堺内外へのアピールができる場づくりをしていけばいいのではないかと思う。5月から山之口の夢倶楽部の場所を借りて夢倶楽部の事業としてオープンする。

事務局

 連立の担当部署とは、これから詳しく調整するところである。連立の工事で運行に何らかの影響が出るので、それを軽減しなければならず、連立の工事で寸断される浜寺駅前へは、バスで繋ぐなど阪堺の今後の集客に影響がでないようにしたい。また、すでに大道筋沿線でたくさんの市民の方々がまちづくりということでがんばっていただいている。スポットとスポットが繋がる取り組みが重要であり、新たなまちづくりにできるだけ関わっていきたい。恵美須町も新世界などがんばっているので連携していきたい。また、今年の路面電車サミットでのPRなども行っていきたい。

塚本座長

 各委員からの活性化提案とその対応にプラスしていく形でまとめてほしい。

閉会

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