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堺市長記者会見 令和6年4月9日

更新日:2024年4月15日

市長

 本日は、令和6年度初めての定例会見ということで、新たに着任された皆様、また、引き続き堺市を担当していただく皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、本日の案件をお伝えしたいと思います。1点は、端材ガチャによるSDGsの取組の発信。もう1点は、堺刃物まつりのご紹介です。

端材ガチャによるSDGsの取組の発信

 まず、端材ガチャによるSDGs取組の発信についてです。堺市は、国のSDGs未来都市に選ばれておりまして、積極的に取組を進めております。令和3年に開始した「さかいSDGs推進プラットフォーム」、この会見でもたびたびお伝えをさせていただいておりますが、企業、団体、また学校をはじめ教育機関の皆様にご参加いただきまして、今1,600以上の皆様がご参加をしていただいております。その中から会員同士が連携した新しい取組が次々と生まれております。本日は、堺市東京事務所が行うプロモーション活動と連携した新たな取組について、ご紹介をいたします。
 これまで紹介した内容としては、最近だと「おふくろの味ミクス」、レモンとトマト、みその風味が合わさった調味料だとか、堺で生産しているオリーブと、また泉北レモンを合わせた取組というものがこのプラットフォームから誕生しております。
 堺市東京事務所では、今首都圏における堺市の魅力発信や、認知度向上に向けて取組を進めています。大型ショッピングモールでありましたり、またコワーキングスペースが東京には多くございます。それらでプロモーションイベントやワークシップの開催をいたしまして、令和5年度には合計で約1万人を超える方々に参加いただいております。また、参加していただいた皆様からは例えば、子どもの宿題にSDGsの取組が出たというご意見であったり、大量生産、大量消費がこのままでいいのだろうかというようなお声もいただいており、事業者の皆様からはアップサイクルした商品を気軽に多くの方に手に取ってほしいという声もお聞きしております。これらの取組を通じて環境だったりエシカル、エシカル消費という言葉も今多く聞かれるようになりましたが、人や社会、環境に配慮した、貢献するような行動を考えるというのがエシカル、その関心が高い親子の皆様であったり事業者の方が参加しておられます。
 それらの皆様の思いと、また自社の技術や製品を活用して社会的な役割を果たしたいという思いを堺市が間に立って取り持ちまして、首都圏のプロモーションを効果的に行いたいという市の目的もそこに併せまして、SDGsに繋がる新たな取組、これらの取組を併せて今回端材ガチャという新たな行動を起こしております。例えば、SDGsの取組の事業者では、鉄工所の廃材でしたり、皮製品を作ったときの余った皮、余分に出た皮というものを有効活用できないか、また規格外の野菜、畳の端材、畳の端っこの部分であったり、きのこの菌糸体、こちらはちょっと珍しいですけど、こういうものも活用できるのではないかということでアイデアをいただいております。
 今回ご紹介をいたします端材ガチャの中身につきましては、東京事務所の活動を通じて繋がった事業者がそれぞれのノウハウを生かしていただきまして、斬新なアイデアでありましたり、工夫をしていただいて作成した端材を活用したアップサイクル商品です。まず、今回は5種類の商品から始めたいと考えております。実際に今このガチャガチャの機械がありますので、回して商品をご覧いただきたいと思います。なかなかか会見でガチャが出るのも珍しいと思いますけども、今日はコインを入れなくていいですが、普段は500円を入れていただくことになります。では、回していきます。今回は商品だけが入っていますけど、実際には袋に入って、また説明書きというか、ガチャを開けるとこんなシリーズがありますというような紙が入っていると思うのですけど、そういうものも一緒に添付をする予定にしております。今回出てきたのが、こういうものが出てまいりまして、「い草バー」です。い草、皆さんもご存知のとおり、畳に用いられるものですが、これはい草の端材を巻いてありまして、これがアイスキャンディーのバーみたいになっております。すごく香りがよくて、最近社会環境の変化に伴って、特に堺市みたいなある程度の都心部、人が集まるところではなかなか「い草の畳」を家庭内で置くというところもだんだん減ってきているのかなと思っております。このい草の匂いはすごくいい匂いがしておりまして、畳の部屋に足を踏み入れたときの清々しい気分であったり、落ち着くようなことをこのい草バーを持ち運びで楽しんでいただくことができます。
 では2回目を回させていただきます。次に出てきたのがこちらです。こちらも今は商品だけが中に入っております。この金属の物体が入っておりまして、こちらがプレゼン資料左上の「お香立て」です。こちらは鉄工所の端材から生まれたお香立てです。堺の伝統産業であります線香、ぜひここに立てて使っていただきたい。堺は古墳時代に大きな古墳を造られたときの金属加工の技術から、その技術が刀であったり堺打刃物、鉄砲、自転車とさまざまな今の産業にも繋がっておりますので、まさに堺らしい製品、廃材を利用した製品だと思います。今日この場で実物をご紹介するのはこの2点ですけど、他にも3種類、レザーコインケースでありましたり、こちらも皮の端材を利用したコインケース、また野菜から作った絵の具というものもありまして、規格外の野菜をこういう色で野菜本来の色を使った絵の具であったり、マッシュルームレザーのキーホルダー等々、今作っていただいております。
 今5種類の製品を紹介させていただきましたが、現在調整中の商品もありまして、ぜひアップサイクル、リサイクルと同じものを使うのもいいと思いますが、さらに工夫を凝らして違う商品として再生をする、アップサイクルということのストーリー性も併せて新たな商品の追加も考えております。今ご紹介をさせていただいたこの端材ガチャですが、1回500円で、今後首都圏で実施をする堺市のプロモーションイベントでありましたり、またぜひ堺市内でもこの良さというか、楽しさを感じていただきたいというところで、イベントやショッピングモールでも今後設置をしたいと考えております。先日4月6日には、一足早くアクロスモール泉北でSDGsマルシェという取組を行ったのですが、そちらにも試験的に設置をいたしまして、大変好評だったというふうに聞いております。もし今日会見をご覧いただきまして、イベントでこのガチャの設置をしたい、またこのガチャに採用する製品を開発して、ここで使いたいという事業者の皆様がいらっしゃったら、ぜひご協力いただきたいと思います。ご連絡をお待ちしております。
 今回ご紹介させていただいた取組は、今大変人気がある身近なガチャという仕組みを活用しまして、SDGsや環境負荷軽減に関心を持っていただいたり、また、その向上を図るものです。事業者には生産過程で不要となる材料の有効活用をしていただきまして、廃棄コストの削減や、環境負荷の低減にも繋がります。「さかいSDGs推進プラットフォーム」では、事業者や市民の皆様からSDGsに関するニーズをいただきまして、それらを繋ぐことによって事業化をサポートして、持続可能な社会を実現したいと考えております。堺は、歴史的にも海外の文化や技術を取り入れながら次々とイノベーションを生み出して全国にも広げていった「ものの始まりなんでも堺」とうたわれた都市でもあります。この堺発の新しい取組が、社会に良い影響を与えて、ぜひこれからの環境であったり、社会に良い影響を与える皆さんの行動変容に繋がればと期待をしております。「さかいSDGs推進プラットフォーム」、ぜひまだご参加いただいていない事業者、団体、また教育関連の皆様がいらっしゃいましたら、一緒に行動したいと思います。よろしくお願いいたします。

堺刃物まつりの開催

 続きまして、「堺刃物まつり」の開催についてご紹介をいたします。こちらは伝統ある堺刃物の価値を高めて、日常生活への一層の普及と産地のイメージアップを図ることを目的としまして実施をしています取組、「堺刃物まつり」です。毎年恒例となっておりますが、コロナ禍では厳しかった時期もありますが、今年は今週末の4月13日、14日、土曜日、日曜日に開催をいたします。堺市産業振興センターイベントホールにて開催をいたします。主なイベントとしましては、包丁や生け花・園芸ばさみ、こちらを期間中だけの特別価格で展示即売をいたします。また、刃物のクリニックといたしまして、堺の刃物職人による包丁やはさみの研ぎ直しを行います。こちらは受付時間が決まっておりまして、13日は14時まで、14日は12時まで、費用はこちらも大きさであったり構造にもよると思うのですが、包丁は1丁1,200円、はさみも1丁1,200円からですね。ぜひこの機会にお越しいただきまして、切れ味がよみがえる研ぎ直しをご利用いただきたいと思います。
 そして、堺打刃物の実演も行われます。こちらが伝統的な製造方法の打刃物の風景です。昔からの手作業で熱く熱した鉄や鋼をたたいて包丁の形にする伝統的な技を間近で体感することができます。また、包丁にタガネと金づちを使って名前を刻んだり、包丁の柄をつける実演も行います。ご来場の皆様が参加型で楽しめるイベントもあります。ステージにおきましては、こちらのごちそうプロデューサーの広里さん、NHK連続テレビ小説の料理指導の担当など、活躍されている広里貴子さんのトークショーや、リンゴの皮むき大会、スーパーボールすくいなどもありまして、またキッチンカーも出ておりますので、ご家族で1日楽しめる内容となっております。この堺打刃物、伝統産業の取組もこれまで会見でもよくお伝えする内容でもあります。よく和食の料理人の皆さんで多くの方が堺の打刃物を使っていらっしゃる、堺刃物をご利用いただいているということは発信をしていますが、一般の方、ご家庭で活用される刃物はまだまだ堺打刃物を使っていらっしゃらない方が多いのではないかなと思っております。私はずっと堺打刃物を使っておりますが、料理でも使っております。大変切れ味がよくて、ぜひ一度知っていただきたいと、ですのでこの堺刃物、今回の刃物まつりに関しましては、ぜひ堺市民の皆様、堺市外から訪れる皆様も改めて堺刃物の魅力を感じていただきたいと思っております。
 私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただいまから質疑に移ります。挙手の上、社名を告げていただき、ご質問をよろしくお願いいたします。
 それでは、ご質問はございますでしょうか。日刊工業新聞さん、どうぞ。

(日刊工業新聞)

 日刊工業新聞の冨井と申します。
 端材ガチャの件で、新規性についてお聞きしたいのですけども、こういった端材を使ったガチャというもの自体というのは、今までにも商業的にもやっていらっしゃるのはあるかないかも分からないのですけども、そこを含めてこういったことは初めてと、もし新規性があれば教えていただけますか。

(市長)

 端材を使った商品というのは、これまでもあったし、私も購入しておりますが、実はガチャという形ではどうですか、担当者、分かりますか。

(担当)

 堺市東京事務所です。
 網羅的に確認ができているわけではないのですが、先ほど市長が申し上げましたけども、端材だけを集めた商品を使ったガチャというのは私どもが調べている中ではないというような状況でございます。
 以上です。

(日刊工業新聞)

 分かりました。
 あと追加で、今回は種類が5種類ですけども、今後ラインナップを増やしていくことということで、何か具体的に何となくイメージとしてこんなものがあるという事例があれば教えてください。

(市長)

 今お伝えできるものがあればお願いします。

(担当)

 詳細はあれなのですが、プラスチック関係がやはり今脱プラの流れが出ていますので、プラスチックを扱っている事業者さんからそういうリサイクルプラを使ったような商品というようなものを今調整させていただいております。もう一種類あるのですけど、ここは今申し上げることができません。申し訳ございません。

(日刊工業新聞)

 分かりました。ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問はいかがでしょうか。日本経済新聞さん、どうぞ。

(日本経済新聞)

 日経の髙佐でございます。居残りになりましたので、あと1年よろしくお願いします。
 ガチャですけども、これは500円ということなのですが、これは収益はどういう形で活用されていく形になるのでしょうか。

(市長)

 今回のこのガチャについては、事業者さんで制作していただきます。堺市からはこのガチャの生産についてお金を出しておりませんので、実際のこの売上げは生産者さんに還元する形で考えております。ですので、このガチャで売れた、ガチャなので何が出てくるかというのは分かりませんが、売れたその分をまた戻して、実際に商品活動に繋げていただければと考えています。

(日本経済新聞)

 これは中に入れればいいので、ガチャそのものは借りてくるという形になるのでしょうか。

(市長)

 この機械の扱いは。

(司会)

 担当者、どうぞ。

(担当)

 ガチャの本体自体は、東京事務所で購入をさせていただいています。

(日本経済新聞)

 現状では何台お持ちですか。

(担当)

 この1台だけです。

(日本経済新聞)

 今年度購入予定というか、何台ぐらいまでを見込んでいらっしゃるのでしょうか。

(担当)

 先日マルシェでも実験的にやらせていただきまして、今後本日以降正式リリースでいろいろと置いていきますので、その中でどのぐらいニーズがあるかというところで、台数については考えさせていただけたらというふうに考えております。

(日本経済新聞)

 先ほど市長は、設置の申込みを受付中みたいなことをおっしゃっておりましたけれども、設置が決まった順に順次準備をしていくというような感じでよろしいのでしょうか。

(市長)

 担当者、お願いします。

(担当)

 そのとおりです。

(日本経済新聞)

 ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問はいかがでしょうか。時事通信社さん、どうぞ。

(時事通信社)

 時事通信社の及川です。4月から着任しました。よろしくお願いします。
 端材ガチャについて何点か伺いたいのですけれども、ターゲットとすれば子ども向けというよりは、少し大人だったり、外国人観光客とかを狙っていらっしゃるのでしょうか。

(市長)

 ターゲットはかなり幅広いと思っています。まずガチャを回す行為、何が出てくるか分からない楽しさというのはお子さんももちろん楽しんでいただけると思いますし、もう一つはやはり端材を使っているということで、こういう端材を活用することによって環境に貢献したいという方々、またそれぞれ製品が端材というところで、ものづくりの一部でもありますので、そのあたりはものづくりを感じてみたいという方にもいいのかなと、そしてやはりこういう取組というのは日本のものづくりの力でもありますので、海外から来られた方々も楽しんでいただけるものと思います。私もガチャが好きなので、火縄銃のガチャとか、堺刃物じゃないですけど、刃物のガチャとかもあるので、よくそういう伝統のものがあればやるのですけど、今はやはりガチャってショッピングモールでもちょっとしたスーパーでもよく置いてありまして、眺めていると決して子どもだけじゃないのですね。私も子どもの頃からずっとキン消しとかをやっていましたけど、今はされていらっしゃるのは本当に子どもも大人も楽しんで、空港にも外国の方が多くいらっしゃったりして、もうターゲットというのは全方位的、ただ今回の端材ガチャという取組は、その中でもやはりものづくりであったり環境行動やSDGsというところも意識しながら楽しんでもらえたらと思います。

(時事通信)

 ありがとうございます。
 あと、このプラットフォームの会員で多くの企業さんや団体さんが参加をしていらっしゃるということが分かったのですけれども、市民のSDGsの関心度の高まりだったり、取組の広がりというのをどういうふうに評価していらっしゃるのでしょうか、お願いします。

(市長)

 堺市がSDGs未来都市に選ばれたのは2018年だと認識していますが、その頃と比べて、これは報道各社の皆様のご尽力も大変大きなものがあると思っていますが、SDGsという言葉はかなり普及、広まりを見せているのではないかなと思っております。SDGsという言葉は何度か聞いたことがあるという方が多い一方で、市内事業者の皆様にとっては、少しハードルが高いと感じていらっしゃる方がおられる。これはアンケートを取ってSDGsをどう取り組みますかということを市内事業者の皆様にアンケートをすると、聞いてはいるけれども、なかなか中小企業の皆様が自社で取り組むのは難しいと感じていらっしゃる。大企業の場合はこれまでも社会貢献活動みたいな形で取組をされていましたけども、中小企業の皆様はなかなか人手であったり、資金的にも難しいところがある。そういうところでなかなか取り組めなかったのを堺市が推進プラットフォームで間に立つことによって関係者間を繋ぎ合わせながら取り組んでいただける。今は高校であったり、学生の皆さん、学校の皆さんにも協力いただいていますので、やはり堺市内でこれだけの1,600以上もの団体の方が関わっていただけるプラットフォームが機能しているということは、広がりを十分に私たちも実感しておりますし、まだまだ多くの方に携わっていただくことによってSDGsの推進に努めたいと考えております。

(時事通信社)

 ありがとうございます。

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