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堺市長記者会見 令和6年1月23日

更新日:2024年1月29日

市長

令和6年能登半島地震に伴う支援について

 よろしくお願いします。
 まず初めに、令和6年能登半島地震に伴う支援について、お伝えします。
 堺市では、現在も輪島市での救急・救助活動や避難所の運営支援、能登町での健康管理の支援、また下水道管路の被災調査、穴水町においては応急給水活動を継続しております。
 こちらが今実施している、それぞれの派遣先と内容の一覧です。堺市の対口支援先、カウンターパートの支援先であります輪島市の避難所におきましては、徐々に避難されている方の数が減少傾向にありまして、発災直後の約12,000人から、先日時点で約4,000人になっているとお聞きしています。
 一方で、発災から3週間を経過して、避難所内での感染症防止など関連死を防ぐための対策が必要です。本市担当の避難所におきましても、新型コロナウイルスやインフルエンザの感染者が発生しておりまして、細心の注意を払いながら運営をしています。
 発災後から行っています被災地への支援について、一覧でまとめております。こちらは延べ人数で記載をしておりまして、先ほどの資料の内容は、今のそれぞれの現在の体制です。昨日の正午時点。こちらは、これまでの延べ人数ということですが、昨日時点で、延べ261人が活動しております。
 被災地では、時間が経つにつれて必要とされる支援内容が多様化、また変化しています。引き続き、被災された皆様や地域に寄り添いながら、日々変化する被災地の状況に柔軟かつ迅速に対応できるように努めます。
 そして、被災地での活動と併せて、堺市内に避難された方の支援についても実施しておりまして、被災された方だけではなく、その親類の方やお知り合いの方などからの様々な相談に迅速かつ確実に対応できるよう、ワンストップで相談できる窓口を設けております。被災者支援ワンストップ相談窓口がこちらです。昨日正午までの時点で8件のご相談をお受けしておりまして、市内への避難者、避難された方は4世帯7人となっております。そのうち、こども園・小学校への転入が決まっている方もおられます。この被災者支援ワンストップ相談窓口につきましては、平日9時から17時30分までの時間で受け付けておりますので、遠慮なくご相談いただきたいと考えております。
 今後も、被災された方々の負担を軽減して、被災地の復旧や復興が進むように、被災地での活動に加えて、本市に避難された方への支援に力を注ぎたいと考えております。

紐とけば堺2024

 続きまして、本日の案件としまして「紐とけば堺2024」について、お伝えをいたします。
 市政運営の大方針「堺市基本計画2025」におきましては、その重点戦略の施策として、「世界遺産百舌鳥・古市古墳群の継承と魅力の創出」、そして「環濠エリア・堺旧港の魅力の創出」などを掲げています。
 そして、こちらの「紐とけば堺」というロゴマークを作成しておりますが、こちらは平成19年から令和3年度まで実施をしていました「堺文化財特別公開」を昨年度リニューアルいたしました。歴史文化資源の公開に加えて、堺が持つ魅力を体感してもらえる周遊型のイベントとすることとしていまして、「ものの始まりなんでも堺」とうたわれたように、様々な歴史や文化をそれぞれたどると堺につながるという意味から「紐とけば堺」と名付けています。市外からお越しになる方に加えまして、若い方やご家族がタイムリーで、そしてストーリー性のあるテーマに沿って堺の歴史文化を紐とき、体験型のイベントなどを通じて、堺の魅力を実感していただけるように多様な取組を実施しています。
 今回の「紐とけば堺」は、3月23日、24日の2日間行います。テーマは「古墳時代から繋がる鉄加工の歴史」としております。3月3日に鉄炮鍛冶屋敷がオープンされることを機といたしまして、巨大な古墳をつくる際に欠かせなかった鉄製の工具に始まりまして、日本有数の産地となった鉄砲の製造、また現代の重要な産業でもあります堺刃物や自転車など、堺で発展した独特の鉄加工の技術や製品の歴史を紐とくことがコンセプトです。
 そして今回、「リレー式ミュージアムツアー」と題しまして、さかい利晶の杜、堺市博物館、堺伝匠館、また鉄炮鍛冶屋敷、シマノ自転車博物館、こちら等で、古墳時代から繋がる鉄加工の歴史を巡っていただきたいと思っております。また、それぞれ各施設を結ぶ無料周遊バスも運行をいたします。
 こちらは「リレー式ミュージアム」の見どころをご紹介いたします。まず、こちら、さかい利晶の杜におきましては、堺のまちの発展と鉄加工の歴史について、また堺市博物館では、古墳時代までさかのぼる鉄と堺の歴史を学芸員が詳しく解説をします。堺伝匠館の堺刃物ミュージアム「CUT」という愛称をつけておりますが、こちらでは堺で鍛冶師として修業経験を持つフランス出身のエリック・シュバリエさんに、堺刃物の歴史と魅力について解説をしていただきます。鉄炮鍛冶屋敷につきましては、全国で唯一残る江戸時代の住居兼作業場として、詳しい解説つきのスペシャルガイドツアーや、銃身磨きの実演を行う予定にしております。また、シマノ自転車博物館におきましては、中世から続く鉄砲鍛冶の技術が自転車部品の生産に繋がっている歴史を学芸員が解説をします。
 また、体験・見学イベントも充実をしておりまして、堺市博物館におきましては、古代のお金である和同開珎をつくることができます。榎並刃物製作所や味岡刃物製作所、また山脇刃物製作所では、刃物の製造工程の体験や見学イベントを開催いたします。ほかにも、大仙公園ではクラシック自転車の体験試乗でありましたり、堺鉄砲館では鉄砲隊の衣装を着ての記念撮影を開催しています。様々、お楽しみいただきたいと思います。
 続きまして、「紐とけば堺」と同日に開催する3つのイベントをご紹介いたします。
 最初は、さかい利晶の杜で、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録5周年、今年5週年を迎えますが、そのことに先駆けて、「SAKAIマルシェ たのしもう!堺の古墳」というイベントを開催いたします。仁徳天皇両古墳のVR体験でありましたり、また古代アクセサリーを作ること。古墳をイメージした和菓子の提供などを行う予定にしております。
 続いて、内川河川敷・ザビエル公園西側の「堺戎島DOCK」という名前をつけておりますが、この場所におきましては、「エビスジマ コテ リビエール 蚤の市」が開催をされます。クラフト、手工業品でありましたり工芸品等でありましたり、また飲食を販売するマルシェに加えまして、音楽ライブも行うことにしております。
 最後に、世界遺産を構成する資産の1つであります収塚古墳の広場におきましては、「●堺古墳祭りvol.5▲」と題しまして、キッチンカーや物販ブースが多数出店をいたしまして、飲み物や食べ物の販売、古墳や埴輪グッズ等、行いたいと考えております。
 このたびの「紐とけば堺」をきっかけとしまして、堺の鉄から始まった文化や産業など、堺が独自に歩んだ歴史の魅力に触れていただきたいと思います。また、この春には堺市内にて、本日ご紹介した以外にも多数の催しやイベントが開催されますので、ぜひ皆様には堺で、春の充実したひとときをお過ごしいただければと考えております。
 私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただいまから質疑に移ります。挙手の上、社名を告げていただき、ご質問のほうをよろしくお願いをいたします。
 それでは、ご質問ございますでしょうか。いかがでしょうか。
 それでは、産経新聞さん、どうぞ。

(産経新聞)

 産経新聞の木津です。お願いいたします。
 「紐とけば堺」ですけれども、23日と24日に、非常に多くのイベントが集中しているという感じがありまして、1つ1つはすごい良いと思いますけど、これだけ同時多発だと、どれくらい楽しめるのかなという気もするのですが、この2日間に絞ったところの理由とか、もしございましたらお伺いしてもよろしいでしょうか。

(市長)

 この「紐とけば堺」のコンセプトとしまして、周遊型で楽しんでいただきたいということがございます。今まで、これまでの堺でも様々な魅力や文化の発信というのを行ってきましたが、どうしてもそのポイントポイント、スポットごとに点在をしていて、その魅力がなかなか広がらないというところも課題だったと認識をしています。今回このストーリー性というところが非常に重要だと考えていまして、決して世界遺産、百舌鳥古墳群の地域だけではなくて、また中世の黄金の日々と称された環濠エリアだけでもなくて、それぞれをストーリーとして繋げることで周遊をしていただきたいという思いがあります。ですので、この23日、24日というのは「紐とけば堺」を実施する両日でもありますが、併せて、今日ご紹介したイベントというのは、それぞれの地域で行われるイベントでありますので、また1、2時間滞在をしていただきながら周遊をしてイベントを巡っていただけるということもあるかと思います。ぜひ、無料周遊バスも運行しておりますので、それぞれの地域を繋げながら、また、そのことによって古墳時代の鉄加工の技術から鉄砲生産や刃物に伝わって、また自転車にも紐づけるというところを、ぜひ、堺市を訪れる方もそうですが、堺市民の皆様にも改めて感じていただきたいというところで、今回この23、24の2日間で行っていくと。この2日間以外にも様々なイベントを行っておりますが、特にこの「紐とけば堺」のことについては、これまでの堺の文化や歴史を知っていただくという重要な機会でもありますので、併せてイベントも同時開催することで、より盛り上げたいという思いがあります。

(産経新聞)

 ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。
 朝日新聞さん、どうぞ。

(朝日新聞)

 朝日新聞の井石です。
 収塚古墳の実証実験と銘打っているところからすると、これは、この実験の結果次第によっては、今、大仙公園の北側のほうで、いろいろ物販ブースを展開されてますけども、この収塚あたりでも、そういうことを想定されて実験されるということでしょうか。

(市長)

 世界遺産百舌鳥・古市古墳群の構成資産である仁徳天皇陵古墳というのは、恐らく日本中でも著名な古墳であり、そこを訪れる方は多いと思いますが、一方で、仁徳天皇陵古墳だけではなくて、多数の世界遺産に構成されている古墳がありますので、ぜひ百舌鳥・古市古墳群の中でも周遊していただきという思いがあります。また、百舌鳥・古市古墳群の中でも、大仙公園を中心として滞在していただくためには、様々、大仙公園を始めとしたスポットを巡っていただきたいと思いますし、またそこで過ごす時間を充実したものにしてもらいたいということがあります。
 この収塚古墳という場所ですが、実はこの写真、ちょっと途切れてますけど、こちらが仁徳天皇陵古墳で、そしてこちらにJRの「百舌鳥」駅がございます。ですので、駅から、ここに仁徳天皇陵古墳の拝所がありますが、そちらのちょうど中間地点に当たりますし、また、今、この「百舌鳥」駅前については、これから整備もしながら駅前空間をより良好なものにしていこうと、魅力的なものにしていこうという動きもあります。ですので、この収塚古墳前広場を使って賑わいを生じさせることによって、この大仙公園エリアであったり、この間、(百舌鳥古墳群)ビジターセンターでありましたり、カフェも整備も行ってきましたので、その辺りと相乗効果を発揮できるように、ぜひ、この広場でも賑わいが生まれるようにしたいという思いがございます。

(朝日新聞)

 分かりました。
 では、そこの駅から回遊性を持たせる意味で、今回の結果がよければ、将来的にはそういう展開も想定されていると。

(市長)

 はい。過去の様子というのは、これまでも実はこういうことも行っておりまして、どういう手法で果たしてこの広場を活用できるだろうかと。ですので、民間事業者の皆さんだったり参加されている方と協力をしながら、この収塚古墳の活用の仕方を今検証しながら、また継続的に行っていただける、また、こういうイベントで出店をしていただけるということであれば、より効果的なものにしていきたいという思いです。

(朝日新聞)

 あと、一昨年は確か、土塔に登れると。去年は確かグワショウ坊古墳か何か、大仙公園の端のほうにある古墳に入れたような気がしましたけども、今回は、普段入れない立入禁止ゾーンに入れるというのはやらないのでしょうか。

(市長)

 はい。担当者、今回の特徴についてお願いします。

(司会)

 担当局、お願いします。

(担当)

 今回も3月23日に予定しておりまして、グワショウ坊古墳と旗塚古墳、今ちょっと検討中ですが、今現在その2か所を予定しているところでございます。

(朝日新聞)

 検討中ということは、また決まったら別途リリースが。

(担当)

 そのとおりです。

(朝日新聞)

 分かりました。ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。
 よろしいでしょうか。
 それでは、朝日新聞さん、どうぞ。

(朝日新聞)

 すいません。続けてになってしまいましたが。
 先週発表があったオリーブですけど、昨日取材に行ってきました。楽しそうな感じで、オリーブの栽培自体は、そんなに手がかからないらしくて、この10年ぐらいの間に3ヘクタールまで栽培面積が広がったというのも、昨日行って、そんなにあるんだと思ってちょっと驚きましたけども、聞いていて思ったのが、各家庭にある鑑賞用のオリーブも、実がなっていたら持込みしてもらったらオリーブオイルにして家で楽しんでもらうとか、そういうこともお考えのようで、それで思い出したのが、忠岡町の話になりますけど、忠岡町が日本一小さな町だから、何か日本一になれるものをつくろうというので、住民の方が少しの栽培で日本一になれるかもしれないライムの木の苗木を買って町民で育てて収穫して日本一の収穫量をめざそうということをされてたのを思い出して、せっかく何百万円もする搾油機が堺にあるんだったら、オリーブの実がたくさん、家庭でもできるということであれば、家庭に広がっていけば、意外に堺がオリーブオイルの産地に将来的になるのかななんて思ったりもしましたけども、それは行政が特にやらなくても民間で広がっていけばとは思いますが、一方で、学校とか街路樹とかそういうものに美原区内だけでもとりあえず取り組んでみたら、学校でオリーブを育てて、それを絞って給食に使えば食育にもなるでしょうし、前の泉北レモンも高校生がいろいろ発案されてやっていたときに、確かあの泉北高校の中でもレモンを育ててるという話だったように記憶してるので、小中学校を含めて、せっかくオリーブで何か地域おこしができそうな感じになっているのであれば、そこは行政として後押ししてもいいような気もしましたけども、いかがでしょうか。

(市長)

 先週の会見でレモンオリーブについてご紹介させていただきました。また、取材もしていただいたということで、ありがとうございます。
 おっしゃるとおりで、堺でもこれまで様々な名物をPRしたり、発信をしてきたことはありますが、このレモンオリーブ、またはそのオリーブの栽培についても、歴史的にはまだ堺においては新しいですが、北野緑生園さんという企業におきまして、今精力的に取り組んでおられると。そして、SDGsの推進プラットホームに関して取組もされておられます。堺市総合防災センターが2年前に美原区にオープンをしておりますが、実はこちらにも大きなオリーブの木をご寄贈いただいておりまして、美原に会社を構える企業さんでございますので、その辺りの連携であったり、今回の取組というのも深まっています。ですので、その美原地域において、まずどういう取組が可能なのか。今も堺の商工会議所さんでありましたり、そのイベントにおいて、お見かけをすることも多くなっておりますが、ぜひこのような堺で取組をされている、また新しい取組を手がけようとしているところを行政としてもPRをしたり、また、繋ぎ合わせたりしながら、より多くの方に知っていただきたいと思います。
 特に、恐らく日本人の食生活として、オリーブというのは恐らく多くの方は聞いたことはあると思いますが、オリーブを日頃から常に食べている、もしくはオリーブオイルを使っているというよりも、少しハードルが高いというか、レストランに行ったときとかにオリーブを食したりという機会があるかもしれませんが、もう少し日常の中でもちょっとしたときにオリーブの風味を知っていただくとか、馴染んでいただくというところもあれば、より堺でのこの取組というのが花開くのかなと思っております。
 また企業の方々、北野緑生園さんとも連携しながら、これからの取組について、どういうことが考えられるかと検討していきたいと思います。ありがとうございます。

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