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堺市長記者会見 令和5年10月24日

更新日:2023年10月30日

市長

 よろしくお願いします。
 本日は2点、案件としてお伝えいたします。
 まず、G7大阪・堺貿易大臣会合に向けて、そしてもう1点は、このG7大阪・堺貿易大臣会合開催記念の古墳サミットについてお伝えします。

G7大阪・堺貿易大臣会合に向けて

 まず、G7大阪・堺貿易大臣会合についてです。いよいよ会合の開催、今週末の28日、29日に迫ってまいりました。この会見の機会が会合まで直前ですので、これまでの取組や当日の内容についてお伝えしたいと思います。
 先週の19日木曜日には、吉村知事、また大阪府警察本部、大阪府及び堺市の危機管理部局等が集まりまして、当日の安全対策を中心に、万全な体制で臨むため、開催を直前に控えた確認を行いました。
 またこちらです。特別警戒訓練の実施など、危機事象の発生時に対する備えなど、安全・安心な会合開催に向けて準備を重ねてきました。
 そして、今回のG7大阪・堺貿易大臣会合は、世界情勢が不安定な中で喫緊の課題について協議される場として、世界にとっても大変重要な会合と認識をしています。そのような意味からも、将来の堺を担う子どもたちが世界の国のことを身近に感じて国際感覚を養うなど、自分の可能性を伸ばす、広げる機会にしてもらいたいとの思いで、さまざまな取組を行ってきました。
 これまでの会見でもお伝えしてまいりましたが、総領事等による特別授業でありましたり、G7給食、私も試食を行いましたが、給食のメニューの中でそれぞれのG7、参加国の料理を取り入れたメニュー、大変おいしくて工夫が凝らされたメニューとなっていました。
 また、ブックフェアとしまして、学校図書室などでG7に関係する国々の本を集めたり、また読み聞かせを行うなどの取組を行ってまいりました。
 また、メディアの皆様に協力いただいて、こども新聞の発行等も行っていただいております。
 会合の開催に向けて実施をしましたこれらの取組は、決して一過性のもので終わらせることなく、今度は1年半後には、2025年大阪・関西万博も開催されますので、ぜひその開催に向けても、国際交流や国際理解を深めるなど、継続した取組を行っていきたいと考えております。
 そして、今回のこの会合の開催は、堺や大阪にとって歴史や伝統、文化、食の魅力を国内外に発信する絶好の機会でもあります。歓迎レセプションでは、ふとん太鼓で会場を盛り上げてもらったり、圧倒的な存在感を持つ4代田辺竹雲斎氏の作品の展示、茶の湯の実演、また堺打刃物を用いたライブキッチンなど、各国の大臣をはじめ、堺を訪れる皆様を心を込めてお迎えしたいと考えております。
 また、堺をはじめとする南大阪の豊富な食材を多く活用した料理をシェフが用意をしております。
 さらに、大阪府立国際会議場、国際メディアセンターにおきましては、堺の伝統文化の展示以外にも、大阪の日本酒の試飲コーナーでありましたり、南大阪の自治体の伝統工芸体験や食の提供等のPRも行われる予定にしております。
 2年前にG7の関係閣僚会合の誘致に大阪府と協力して堺市が名乗りを上げて、そして昨年の秋に貿易大臣会合の開催が決定しました。この間、多くの関係の皆様と協議を行ってまいりました。そしていよいよ4日後にG7大阪・堺貿易大臣会合の開催が迫ってまいりました。
 会合の成功に向けて、各国の政府要人やメディアなど、関係する全ての関係の皆様を、万全を期してお迎えができるように、さらなる受け入れ体制の充実をめざして、引き続き力を尽くしてまいります。
 そして期間中、市民の皆様、会場周辺の交通規制などご不便をおかけすることになりますが、ご理解とご協力をお願い致します。

G7大阪・堺貿易大臣会合開催記念 古墳サミット

 続きまして、G7大阪・堺貿易大臣会合の開催を記念しまして、毎年度行っております、古墳サミットについてお伝えいたします。
 まず、いつもお伝えをしている市政運営の大方針、堺市基本計画において、重点戦略として、堺の特色ある歴史文化、そしてその中の施策として、世界遺産、百舌鳥・古市古墳群の継承と魅力の創出を掲げています。
 百舌鳥・古市古墳群は、令和元年の7月6日に世界遺産に登録されました。世界遺産に登録されたことが決してゴールではなくて、今後も古墳群の価値や魅力を広く発信することによって、次の時代にも、次の世代、世代を超えても確実に引き継ぐという思いで、令和2年12月に第1回おおさか古墳サミットを開催いたしました。そして、その翌年には、関西古墳サミット、範囲を広げて関西、昨年、令和4年度には、全国古墳サミットを開催いたしまして、古墳が所在する全国の自治体が集まって、古墳の活用や保存に関するさまざまな取組や情報発信、また自治体関係者の皆様による意見交換など、活発に行ってまいりました。
 そして、4回目を迎える今回の古墳サミットにつきましては、このたびのG7大阪・堺貿易大臣会合の開催を記念しまして、視野を世界に広げて開催をいたします。G7参加国の中で、世界遺産に登録された墳墓があるイギリスやアメリカと、日本の古墳やその古墳文化を比較することによって、日本の古墳の独自性を国際的な視点で検証したいと考えております。
 そのことによって、世界遺産百舌鳥・古市古墳群の魅力や価値の理解を深める機会としたいと考えております。
 開催は来年の1月26日、場所はフェニーチェ堺の大ホール、募集は12月上旬から行う予定にしております。参加方法は、堺市ホームページや広報さかい等でお伝えいたします。
 そして、古墳サミットの内容としましては、こちらにご紹介しています講演でありましたり、取組の報告を中心に予定をしております。
 専門家による講演では、イギリスを中心とした西ヨーロッパ、そして北アメリカの世界遺産に登録されている墳墓と日本の古墳を比較するという新たな切り口によりまして、世界遺産の保存や継承についての情報を共有して、百舌鳥・古市古墳群の魅力と価値を感じていただきたいと考えております。
 また、当日は古墳グッズの販売でありましたり、イギリスなど世界遺産の墳墓を紹介する写真パネル展、また古代衣装の体験、埴輪パズルなど、お子様向けのイベントも多く開催する予定にしております。こちらについては申し込み不要ですので、ぜひ多くの方にご参加いただきたいと考えております。
 今後も世界遺産、百舌鳥・古市古墳群の価値や魅力を広く発信することによって、次の世代にも確実に引き継ぐことができるように積極的に取組を進めます。
 私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただいまから質疑に移ります。挙手の上、社名を告げていただき、ご質問のほうをよろしくお願いいたします。ご質問ございますでしょうか。朝日新聞さん、どうぞ。

(朝日新聞)

 朝日新聞の井石です。古墳サミットなんですけど、2年前、確かこの場で私がお聞きして、ホップ・ステップ・ジャンプのジャンプでは、世界三大墳墓の比較を念頭にお話されてたような記憶があるんですけど、もちろんG7に絡めてというのは、G7のそのタイミングに合わせてだったら分かるんですけど、終わってもうはや何か月みたいな段階で、機運の醸成にもならないのに、何かよく日本で知られてない墳墓のことを言われても、何となくちょっとポイントがずれてるような気もするんですけども、なぜ2年前に念頭にあった、その三大墳墓でなく、こっちになったのか、その辺の思いを教えてください。

(市長)

 まず、なぜG7大阪・堺貿易大臣会合開催記念なのか、確かに今月末に開催されますので、そこから3カ月たってということですが、ほかの会見でもお伝えしたように、決してこの貿易大臣会合、関係閣僚会議が行われるというのは一過性のものではないと思っていまして、きちんとそのレガシーをこれからも引き継いでいくと、堺で貿易大臣会合が行われた後も、その価値であったり、そのことによってさらに国際理解を深めていくということにつなげていきたいという思いで、そしてそれを今度は2025年の大阪・関西万博に結びつけていきたいというところで、このタイトルは来年会合が終わっても設けるし、そしてまた来年も、このG7をきちんと堺の魅力発信の総括も含めてですけど、活かしながらさらに取組を進めていくというところから、このタイトルをつけております。
 そして、なぜ世界三大墳墓と言われるエジプトのクフ王のピラミッドでありましたり、秦の始皇帝陵ではないのかということです。こちらも、最初におおさか古墳サミットを開催するときから、このときからもう全国古墳サミットというのは見据えていまして、ただやはり、まずは地元である大阪府内にもたくさんの古墳がありますので、大阪府との比較、そして次は関西、全国というところで検討してまいりました。
 今回に関しては、やはり一つはG7開催ということは大きな契機ではありますし、そこに関連した古墳、墳墓を紹介したいというところがございます。
 そして一方で、エジプトでありましたり、中国の墳墓に関しましても、これからもこの古墳サミットというのは継続して行っていきたいと考えておりますので、これはいつかということは申し上げることは今の段階ではできませんが、まずは世界に視野を広げてもらうと。これ、いきなりここで、例えば世界三大墳墓で比較をしてしまうと、何かここで全てゴールみたいな形になってしまうような感もありますが、私としては、この古墳サミットというのは、やはり古墳の魅力を、そして価値を、さまざまな切り口から多くの方に知っていただくという思いで、今回特にG7を契機としまして、イギリスやアメリカの墳墓と比較をするという取組を企画しております。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。もう一点だけこの件で、毎回できるだけ紹介する記事は書いてきたつもりですけども、いかんせん、これだけの情報だと正直書きようがないなというのが正直なところで、いつものことだと、基調講演は誰々がしてとか、今回この取組の報告というのも誰々がしてとか、あるいはどこどこの首長が参加してとか、何か具体的なものが見えてるから、ある程度紹介も可能かなというところがあったんですけども、今、調整中で、はっきりと出せないというところなのかもしれませんが、調整中なら調整中でも構わないんですけど、この辺のところで、何か基調講演をお願いしているところだとか、そういうざっくりとしたイメージがつけばな、というのと、あとこの紹介するのがこの2つの事例だけなのか、私もそんなに西洋の墳墓とか詳しくないので、イタリアのカタコンベぐらいしか、あとは思いつかないんですけど、何かほかに紹介するものがこの2例以外にあるのかないのか、その辺と併せて教えてください。

(市長)

 まず、詳しい内容については、おそらく前回も、まずは古墳サミットを開催しますということをお伝えして、そして、1カ月ぐらい前の時期、ちょっと私の記憶も正確ではないかもしれませんが、そのときに詳しい内容をまたお伝えするという段階を踏んだと思っています。今回は、まずは来年1月26日に古墳サミットを開催するということをお伝えさせていただきました。
 今、おっしゃったように、登壇される方は今、調整中でございまして、このテーマをまずは固めて、そして登壇される方に打診をしながら内容を固めていくというところです。
 そして、イギリスとアメリカを選んだ理由というのは、やはり日本の古墳群、百舌鳥・古市古墳群と比較がしやすい、比較ができるというところに主眼を置いています。
 おっしゃったように、イタリアにも世界遺産となっている墳墓はあります。お墓がございますが、例えば、これまでの時代の変遷であったり、詳細をたどることができなかったり、古墳との比較が難しい世界遺産もございますので、その意味でも今回はイギリスとアメリカを中心に行うということです。
 そして、それ以外の例えば講演に関して、今、これはまだ調整中の内容でお伝えをしますと、例えば世界と比較をした百舌鳥古墳群でありましたり、世界遺産百舌鳥・古市古墳群の世界的な評価というところがどうなのか、このあたりもそれぞれの研究されてる方でありましたり、文化に携わる方々から、講演をいただきたいと、今、これはまだ調整中ですので、詳しい方のお名前はまだお伝えすることができませんが、予定をしております。
 ぜひ、またきちんとお伝えできるタイミングでも改めて詳報をお話しさせていただきたいと思います。

(朝日新聞)

 ありがとうございました。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。共同通信さん、お願いします。

(共同通信)

 共同通信の稲垣と申します。先ほど、イギリスとアメリカは選んだ理由として、比較がしやすいというふうにおっしゃっていましたが、具体的に例えば同じ墳墓というカテゴリーだからですとか、どういった理由で比較がしやすいというふうに思われたんでしょうか。

(市長)

 それぞれ時代背景は同じではありません。百舌鳥・古市古墳群は4世紀、5世紀、6世紀、特に仁徳天皇陵古墳は1,600年近く前ということですが、例えばイギリスの墳墓であれば、紀元前3,000年ぐらいです。かなり前ですし、アメリカであれば800年から1,300年ということで、もう少し後の時代になります。
 その、ただ変遷を追えるでありましたり、その比較できる対象があるというところが、巨大化を遂げた前方後円墳というところから、その古墳の特徴を明らかにできるということを確認をしております。
 担当者から補足があれば、お願いしたいと思いますが、どうでしょうか。

(司会)

 担当局、お願いします。

(担当)

 世界遺産課の土井と申します。よろしくお願いします。
 欧米ということで、ちょっと一くくりにさせていただきますが、欧米の墳墓には、例えば古墳の墳丘のような土、石の高まりですね。この墳丘には、日本に例えると前方後円墳であったりというような規格性です。そういったものとか、装飾性、例えば古墳だと葺石であったり、埴輪であったり、墳丘の表面を飾り立てますが、そういったものに欧米の墳墓は乏しい。
 あるいは、日本は墳丘を築いてから遺体を埋葬する施設を造り、埋葬しますが、欧米では逆でございます。まずは、遺体を埋葬してから墳丘を築いたり、あるいは欧米ですと、後から亡くなった方をさらに同じ墳墓に埋葬する、いわゆる追葬ということを繰り返して、どんどん墳丘というものが大きくなったり、あるいは大きさでございますが、追葬を繰り返して大きくなっても、100メートルを超えるようなものはわずかであったりとか、それら日本独自とされるような古墳との違いというものを紹介することで、いかに日本独自の古墳、そのすばらしさといいますか、魅力と価値、これを端的に説明させていただきまして、理解を深めていただくことができると考えてございます。以上でございます。

(共同通信)

 ありがとうございます。あと1点なんですけれども、前回の全国古墳サミットでは、全国から市長が集まったというふうに伺っているんですけれども、今回のサミットでは、世界からそういったような担当者ですとか、自治体の方とかも来られる予定であるんでしょうか。

(市長)

 まず、地元自治体としては、私はもちろんですが、藤井寺市長、羽曳野市長にも登壇いただく予定にしております。
 そして、海外の研究者でありましたり、関わってらっしゃる方も、今、まさにこちらからの打診をしている状況でありまして、よりその事例発表が、事例紹介が身近に感じられる、よりリアリティを持ってお伝えできるような方々にお越しいただきたいと、登壇していただきたいと思っています。

(共同通信)

 ありがとうございます。すみません、あと最後にもう1点なんですけれども、ほかのその海外の参加国は、イギリス、アメリカ以外にも考えていらっしゃるんでしょうか。

(市長)

 今のところは2か国ですね。

(司会)

 担当局、お願いします。

(担当)

 失礼いたします。ご講演の内容といたしまして、西欧と北アメリカを取り上げて、今、講演いただく先生方と調整を進めているところでございます。
 ただ、このご講演の中では、世界遺産に登録された墳墓、それ以外にも、いわゆる一般的な遺跡といいますか、そういったところにも墳墓がございますので、そういったものを織り交ぜながら、墳墓の特徴であったり、変遷であったり、そういうものをご紹介いただく可能性があると考えております。
 そういう意味では、イギリスにもほかの墳墓ありますし、少し海を隔てて、ドイツ、フランス、そういった世界遺産の墳墓には登録されてはいないけども、遺跡一般の墳墓というのに触れていただく、そういう可能性はあると考えております。以上でございます。

(共同通信)

 ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問。ABCテレビさん、どうぞ。

(朝日放送テレビ)

 ABCテレビの尾崎と言います。G7までもう4日前ということで、もう直前に迫っていると思うんですけども、堺市としては2年ほど前ですよね、からずっと誘致の活動を続けてこられて、いよいよ本番が目前というところですが、これ改めてですけども、今、どうでしょう。市長は率直にどんな気持ちでこの本番を迎える気持ちなのかを伺ってもいいですか。

(市長)

 ぜひ堺市で行いたいということで、誘致活動を行ってまいりました。
 これまで、大阪府内において、大阪市以外で、G7の大臣の皆様が集まるような会合が行われたことはありませんので、本来であれば堺で単独でも行えるようなことというのは、私としては、堺市長としては理想だったと思うんですが、その点についてはなかなか1市だけでは難しいというところで、大阪府の協力を得ながら、今回開催を実現することができました。
 そしてこの間、昨年秋に決定をしてから、どういうふうにすればこの開催までの間により多くの市民の皆様、特に次の時代の堺を担う子どもたちが関心を持ってもらえるだろうかというところで取組を行ってまいりまして、教育委員会とも連携をしながら、特に学校現場においてさまざま取組を行ってもらいました。
 私も、学校で実際に児童が給食を食べながら、もしくは外国の文化に親しんでいる様子を見ましたが、例えば言葉を知るであったり、総領事や領事の皆さんがお越しになられてふれあうことで、これまでの堺のこと、日本のことだけではなくて、世界のことを知る、この堺で大阪・堺貿易大臣会合が行われる、G7が行われるという非常に重要なタイミングで知ってもらうことは、大変意義深いことだったと思っています。
 そして、何よりも、やはり安全な開催ということが求められます。国内でも要人を狙ったような行為もありますし、また、世界情勢も今、不安定な中にあります。
 要人の皆様をお迎えする地元市としては、やはり安全な開催というところがまずは最優先。そのためにも大阪府でありましたり、さまざま関係する皆様、そしてもちろん堺市の消防局も綿密な訓練を行いながら、大阪府警とも強力に連携しながら対応を進めていますし、これはもう開催がきちんと終わるまで、その体制というのはさらによりよいものになるように練られていくものだと考えておりますので、安心、そして安全な開催に向けて、確保に向けて、取組を進めていきたいと思っております。
 今回の機会をぜひ、まずは安全な開催、無事に開催をして、そして成功に導くこと、そして、堺の、また大阪の魅力発信につなげていく。さらに、会合開催の後も、この開催したということをまた次の堺や大阪の発展につなげていけるように努めていきたいと考えています。

(朝日放送テレビ)

 関連してもう1つだけ、実際に国際会議の誘致ということで、やってみると意外に、想像以上に大変だったこととかも結構あるんじゃないかなと思うんですけども、やってみてのこの難しさとか大変さというあたりは、どう感じていらっしゃいますか。

(市長)

 多くの皆様が関わって、この開催が実現をします。特に、G7の大臣会合は、これはもちろん堺や大阪だけでもありませんし、国を挙げて行うものです。
 そして、日本が開催国ではありますが、G7の国々、またEUや関係機関、また招待国の皆様も多く来られますので、その調整というところが、やはり綿密に行わなくては、会合の成功につながりません。
 私自身も、誘致が決定する前も、決定してからも、関係大臣、副大臣の皆様と直接お話をしながら、会合の開催に向けて、円滑な開催に向けてお話を進めてまいりましたし、また職員も、もう毎週のようにずっと協議を繰り返しながら、堺市や大阪府が地元自治体として、例えば歓迎レセプションで行いたいことと、一方で、国としては、日本として今回の会合に向けて重視すべきこともありますので、そこを調整しながら進めてくることができたと思っています。
 今はまだ、もうこれで終わりというわけではなくて、やはり会合の開催に向けて、今、まさに大詰めの段階だと思っていますので、引き続き関係の皆様と協力をしながら、円滑な開催成功に結びつけたいと考えています。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。朝日新聞さん、どうぞ。

(朝日新聞)

 朝日新聞の井石です。この発表事項とは関係ないんですけど、この間も、前回も教育委員会のことをちょっと言わせていただいたんですけど、この間も体罰が、月件数としては最多の4件であったりとか、あるいは、昨日は昨日でいじめ重大事態の報告書の件が発表されたりとか、それで、昨日の件なんですけども、教育委員会の発表では、学校現場の初動が悪かったというのもあったんですけど、それはそれとして、私がちょっと思ったのは、教育委員会自体もきちんと初動ができているのかというところで、8月26日からずっと休みに入って、30日たったら一応その対象としてリストアップされて、きちんと認定していく作業に入らないといけないということなのに、私は保護者の方とお会いしてお話を聞くと、なかなか要望しても立ち上げてもらえなかったと。
 調査が実際始まったのは、翌年の3月31日だったというふうに記憶してますけども、要は1年生のときに起きた問題で、2年生の新学期が始まる頃にようやく立ち上がったと。お父さんいわく、ちょっと今、別件抱えてるから待ってくれというようなことを言われたと、教育委員会から。
 今回の件がまた、昨日で発表を終えて一段落して、また別件をほかにも抱えてるということも聞き及んでますので、マンパワーとして足りない、処理できない、あるいは教育委員会自体がお願いする専門家が限られていて、幅が限られていて、その中で回していこうとすると、同時には並行して3つも4つもできないということがあり得るということに理解はするんですけども、一方で、自傷行為に及んでて、早急に解決に至らないといけないような案件が順番どおりに起きるなんていうことが世の中ないわけで、体罰が月に4件あることもあれば、そういう命に関わるようないじめの重大な事態というのが、同時多発に複数、7区それぞれが起きるということもあり得て、それをマンパワーが足りないからというので先送りするというのは、やはりちょっとやってはいけないことなのかなと。
 そこで、教育委員会がもちろん市長の直轄の部署ではないのを承知はしてるんですけども、昨年6月に日渡前教育長と並んで、教育委員会の問題、特にいじめ不登校の問題については、市長も積極的に関わっていくという意思を示されたのであれば、その教育委員会だけに手に負えないような、回らないような状況になってれば、市長部局としてもそこはアシストして、人繰り応援出すとか、あるいは、専門家にしても、他都市、近隣、大阪市もあったりするので、そこら辺の人脈も使いながら紹介していくとか、いろいろやり方はあろうかなと思うんですが、その辺のアシストについて、市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 まずは、先ほどおっしゃられた、別の案件があるから待ってほしい、この発言は事実かどうかについては、私、この後確認させてもらいたいと思います。
 特にいじめの重大事態に結びつくような事案について、もうそこに当事者の児童生徒がいるわけですから、ほかの案件がというのは、その児童生徒に対して全く関係ないことですので、特に子どもの将来がかかっている迅速に対応すべき案件については、私はもう直ちに進めるべきだと、もちろん手続ありますので、その手続にのっとった上になりますが、速やかに行うべきだと考えてます。
 後ほど、またその状況は確認を私からいたします。
 そして、マンパワーについては、この間、いじめの重大事態報告も堺市でもございましたが、私自身もその報告を全て拝見していますし、また、その事象が発生して、さまざま委員の皆様から提言がなされて、その提言に改善を行っている部分も多くあります。そして、そのいじめが発生した時期が、その改善よりも前なのか後なのかというところも、今、時系列で追うようにしていまして、実際にその改善策を講じたとしても、改善策を講じた後でもさらにいじめが発生している、重大事態が発生していることがあれば、その改善策自体に効果が薄いということにもなります。
 今回のこのマンパワーについても、今、組織的にも、いじめ重大事態に対応できるような仕組みというのも、教育委員会の中でも強化をしながら行っていると聞いていますので、このマンパワーの問題で重大な案件が先延ばしされることがないように、特に調査に関して、人の問題でという言い訳が市として行われないように、こちらは市長部局もきちんと協議をしながら努めていきたいと考えています。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。

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