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堺市長記者会見 令和5年8月1日

更新日:2023年8月7日

市長

 よろしくお願いします。
 本日の案件としては、夏休みの期間中でもありますので、子育て家庭の皆さんに関することを中心に、3点お伝えしたいと思います。
 多胎児家庭の支援、堺ブレイザーズプレシーズンマッチの無料招待、また、さかいミュージアム・パス&スタンプラリー2023です。

多胎児家庭の支援

 まず、多胎児家庭の支援、双子、そして三つ子さん、双子さん以上のことを多胎児という表現をしておりますが、そのご家庭への支援についてです。
 双子などのお子さんを妊娠される方は、およそ100人に1人とされています。
 多胎児家庭特有の子育ての悩みや不安は、多くの方と共有しにくいという傾向があるとされております。
 また、多胎児に関しましては、早産やお子さんが小さく生まれてくることもあり、産後も定期的な通院や医療的なケアが多く必要になる場合があります。
 さらに、通院などで、2人乗りのベビーカーでのお子さんと外出される際には、乗り継ぎや混雑時の状況では、公共交通機関の利用にも負担が大きいと思われます。
 私ももうすぐ1歳になる子どもがおりますが、1人乗りのベビーカーであっても、例えばバスや地下鉄を利用する時、階段の上り下りを含めて、大変難しいなと思うところもありますが、それが双子さんの2人乗りのベビーカーを街中でも時々見かけますが、なおさらそのご苦労というのは大変だろうなと思うことがあります。
 そして、外出が大変になると、双子さん、三つ子さんと一緒に外出することが大変だということから、外出を控える傾向になってしまいますと、保護者の方、お父さんお母さんの孤立にもつながります。
 堺市では、今回の支援を始めることで、多胎児を育てるご家庭が、地域や行政、また医療機関とつながりやすくして、相談の機会が増えることにより、育児の負担感や孤立の軽減をめざしたいと、ここを目的に多胎児家庭への支援を行いたいと考えております。
 次に、支援の内容についてお伝えいたします。支援は大きく分けて「外出の支援」と「相談の支援」の2種類を考えております。
 まず、外出支援に関しましては、保護者の方がお子さんと一緒に外出した際のタクシーの利用料金の支援をします。助成額の上限は2万円です。
 また、このタクシーの外出支援につきましては、ぜひ堺市内でも、さまざま子育てひろば、またさかいっこひろばなどの交流の場所がありますし、また小さなお子さんは、健診の機会も多くあります。予防接種もあります。医療機関への通院、また、子育て講座、さまざまなお子さんに関する外出の機会にタクシーをご利用いただいて、外出する際の心身の負担を和らげていただきたいと考えています。
 続いて、相談支援に関しましては、今回はただタクシーの利用料金を支援するということだけではございません。このタクシーの利用料金を堺市に申請をいただく際に、アンケートに答えていただきたいと考えております。
 そのアンケートでは、「子育てについて悩みを聞いてくれる人が周りにいますか」でありましたり、「家事や育児のサポートをしてくれる人はいますか」という内容にお答えいただきまして、子育ての負担感や孤立感を抱える保護者の皆様と面談を行わせていただいて、堺市としても必要かつ適切な支援につなげたいと考えております。
 支援の対象者の方についてです。対象は、堺市にお住まいの2歳以下の多胎児を育てる保護者の皆様です。
 今年9月1日以降に利用したタクシーの利用料金から、電子申請システムを通じて申請をしていただくことができます。また、タクシーの利用料金の申請と同時に、アンケートにも回答いただきたいと思います。
 この取組により堺市と子育て家庭がつながる機会を増やして、堺で安心して子育てができる環境のさらなる充実を図りたいと考えております。

堺ブレイザーズ プレシーズンマッチ 2,000人無料招待

 続きまして、堺ブレイザーズプレシーズンマッチ、2,000人無料ご招待についてです。
 Vリーグが10月14日から開幕します。その5リーグの開幕に先立ちまして、大浜体育館、大浜だいしんアリーナで行われる堺ブレイザーズのプレシーズンマッチに2,000人を無料でご招待いたします。
 今回のイベントにつきましては、堺市とブレイザーズスポーツクラブ、南海電気鉄道、地元商店街である堺駅前商店会の皆様と協力して企画をしました。
 試合日時は9月9日15時から、ブレイザーズの対戦相手は枚方市を拠点に活動をしているパナソニックパンサーズです。
 試合当日は、選手と一緒に入場できる「キッズエスコート」でありましたり、グッズが当たる抽選会、選手との「ハイタッチ会」も開催したいと考えております。
 募集につきましては、本日から受付を開始いたしまして、20日まで専用サイトまたはハガキにてご応募いただくことができます。
 昨年も同様のイベントを開催しておりまして、ただ昨年はコロナの感染がまだ広がっている中でしたので、座席制限をしながら、1,000人の方を無料招待させていただきましたが、今回は2,000人を無料招待といたしまして、有料席と併せて、ぜひこの大浜だいしんアリーナの観客席を満員にしたいと考えております。市民の方には優先枠もありますので、多くの方にご応募いただきたいと思います。詳しくこの後、市のホームページにも案内をしておりますので、ご確認いただけたらと思います。
 さらに、来場された方が堺駅周辺の飲食店をご利用いただいて、その場で引換券をお見せいただくと、堺ブレイザーズの選手を起用した限定のキーホルダーを先着で各店舗30人の方にプレゼントする企画を行います。堺駅前商店会やショップ南海様等の皆様のご協力によって、最大30店舗で配布していただける予定になっておりますので、試合を観戦した後、ぜひ堺駅前で食事をお楽しみいただきたいと思います。
 この大浜だいしんアリーナを使って行われる今回のプレシーズンマッチ、ぜひプロバレーボールの試合、間近に見ていただける機会でもありますので、トップアスリートの魅力ある、迫力あるプレーを観戦いただいて、スポーツの魅力を感じていただけたらと考えております。
 そして、多くの市民の皆様に堺市を本拠地とする堺ブレイザーズを応援していただきたいと思いますし、堺市としては、スポーツの推進や運動習慣などに力を入れて取り組んでおりますので、プロスポーツを身近に感じていただいて、ぜひ多くの市民の皆様にスポーツ、運動に関心を持っていただけたらと考えております。

さかいミュージアム・パス&スタンプラリー2023

 3つ目、最後の案件としましては、さかいミュージアム・パス&スタンプラリー2023についてです。
 さかいミュージアム・パスにつきましては、8月31日までの期間、市内の小中学生が堺市博物館などの施設に、このパスですがこちらのパスを持って、保護者の方と入館をしていただきますと、ご本人、そして保護者の方1人が無料となります。堺の子どもたちが堺の歴史文化に触れる機会を持っていただくことを目的に実施をしておりますが、これまでは堺市在住・在学の小中学生を対象にしておりました。今年は対象を拡大しまして、堺市在住の未就学のお子さんにも範囲を広げております。
 対象となる施設は、こちらに掲載の7施設です。堺市博物館、みはら歴史博物館等、ご覧の施設で、堺伝匠館のように無料で今もご覧いただける施設もありますが、全ての施設を利用した場合、大人の方で1,710円お得になります。
 そして、スタンプラリーも併せて開催をいたします。ただいまご紹介をした7つの施設のうち、堺市博物館を含む4つの施設をご利用いただくと、こちらのオリジナル缶バッジをお渡しいたします。そして、7つの施設全てご利用いただくと、記念品をお渡しいたします。記念品は、堺ライオンズクラブ様や取組にご参加いただいている施設の皆様にご協力をいただきました。
 そして現在、堺市博物館では企画展として、親子で楽しむミュージアムを開催しています。ご紹介した以外にも、堺市内さまざま、施設でイベントが開催されていますので、ぜひこの夏休みの機会、お子さんとご家族ご一緒に、堺の歴史や文化に親しんで、改めて堺の魅力を感じていただきたいと思います。私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただいまから質疑に移ります。挙手の上、社名を告げていただき、ご質問のほうをよろしくお願いいたします。ご質問ございますでしょうか。毎日新聞さん、どうぞ。

(毎日新聞)

 毎日新聞の藤河です。お疲れさまです。発表項目でいただいた、多胎児支援の関係なんですけれども、対象が2歳以下である理由、根拠部分と、予算の規模や、市として想定されてる利用者の数はどういったものかというのを教えてください。

(市長)

 まず、2歳以下の子どもである理由です。3歳以上のお子さんに関しては、多くのご家庭が保育園を利用されておるということが一つあります。そして、3歳以上になりますと、物心つくというか、立って歩いたりできますので、親御さんの負担という面では和らぐ。
 ただ一方で、例えば0歳であったり1歳というのは、まだ立つこともできない、移動は抱っこであったりベビーカーということになると、より負担が大きいということもありまして、今回は2歳以下ということにしております。
 そして、予算の規模ですが、令和5年度予算にも計上しておりますが、合計で461万円を計上しております。そして、今、多胎児の数につきましては、令和4年度で堺市では、総出生数が5,371人、これは全てのお子さんです。のうち、多胎児の出生数が170人となっておりますので、昨年生まれた方も2歳以下なので対象になると考えておりますが、おおむね1年で170人、年によっても変わりますので、それの0歳、1歳、2歳の対象者の数ということになります。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。よろしいでしょうか。朝日新聞さん、どうぞ。

(朝日新聞)

 朝日新聞の井石です。先週金曜日にセクハラの処分、中学校の教頭だったと記憶してますが、発表がありました。
 それがあって、報道もされて、一旦は綱紀粛正の雰囲気があるのかなという直後に、あったように記憶してるんですが、今度は万引きだったと、小学校の教頭だったかなと記憶してます。
 これまでも、学校で窃盗と思しき事案が発生したりとか、もしくは横領があったりとか、さまざまいろいろ、多種多様な案件で発表があるわけですけども、止まるところがないというか、現在進行形で、また底が割れてるような感じもあって、繰り返しこの会見の場でもお聞きはしてて、それで今の状況なので、重ねてお聞きするのも恐縮ではあるんですけど、まず市長としての受け止めについて、お聞きできたらと思います。

(市長)

 これまでも、この間、教育委員会の不祥事というのは多々発生をしておりまして、そして、先週の会見から本日にかけても、新たに、おっしゃったセクハラ、そして万引きという案件まで発生をして、大変深刻に受け止めています。
 私も、この万引きについては、金曜日の夜に起こったということで、土日も担当者とやり取りをしながら報告を受けていました。
 そして、昨日も教育長と、実際に今の学校教育であったり、この間も不祥事について、根本的な解決を行うためにどうするのかということを協議しております。
 一つは、教職員の意識の問題、そして、教育委員会と学校現場の認識の共有、きちんと学校現場でそれぞれの教職員が強い意識を持って臨むこと。そして、教育委員会としても学校現場と確実に連携を図りながら行っていくということだと考えています。
 教育長も大変強い認識を持って、今、取組を行っていますので、この件につきましては、私から教育長そして教育委員会に対して、これまで行ってきた不祥事に対する対応もそうですし、総合教育会議でも、この件は毎回案件にすることも、この不祥事をどうやって改善していくのかということは協議の案件としても扱うことを決めておりますので、こちらから伝えておりますので、それに加えて、もう一歩踏み込んだこの対策、教育委員会の不祥事に関する、学校現場の不祥事に対する対応を私から求めていますし、市長部局も共に協議をしていきたいと考えています。

(朝日新聞)

 意識改革より教育委員会と現場の意識の共有というのは、これまでも繰り返しされてこられたことだと。それ自体がそんなに効果を発揮してないというのは、今の起きてる事象をもってして証明してるのかなと思うんですけども、私もこの間、金曜日の発表を聞いていて思ったのが、今回、セクハラにしても万引きにしても、いずれも教頭で、この間、学校で窃盗と思しき事案があった学校も、正直に話せばもっと早く解決の方向というか、何らかの手が打てたのに、ほぼ隠蔽と言ってもいいような形でやってたのは、学校長、いずれも管理職がその責任が大きいという状況で、正直、私が来てからも数限りなくこの管理職の不祥事があって、黒塗りの自殺の件についても管理職等の責任もきちんと問うべきじゃないかというのも、春先にいろいろ指摘させていただいたんですけども、そのときも、ああでもない、こうでもないという教育委員会の独自の論理でいろいろおっしゃっておられた。
 その人事の担当者の方の年数を聞いてちょっとびっくりしたのが、6年もいらっしゃると。正直、結果から言うのもあれなんで申し訳ないんですけども、これだけの不祥事、あるいは降格させないといけないような人を昇任させてるというのは、人事当局の目が節穴と言わざるを得ないような状況で、全くそこの主体性というか、自分たちが過去において問題のある教員をきちんと把握できずに、責任ある立場に送り出していったという、そこの任命責任について、会見を聞くたびに、全く認識してないんじゃないかという気がどうしてもしてしまうところがあって、そこの、前々から学校現場の教員の在任期間の長さというのも指摘はさせていただいてるんですけども、大本の教育委員会の人事自体にメスを入れないと、そもそもシステムとして変わっていけないんじゃないかという気もするんですが、その辺については市長、どのようにお考えでしょうか。

(市長)

 今のこの不祥事というのは、もう対症療法というか、目の前に出てきた案件だけに対して対応することではないと思っています。もちろん、明らかになったものについては確実に再発防止を行わなくてはなりませんが、その根底にあるそれぞれの現場でのマネジメント、またおっしゃった管理職、そして組織体制というところも含めてです。
 ですので、今、教育委員会、教育長と話をしているのは、何が根底的なところにあって、その目先の課題解決だけではなくて、先ほどおっしゃった人事異動をやったり、組織のあり方についても、どうあるべきなのか、どこで問題の発生となる原因が生まれているのかというところも認識をして、改善策を求めていますので、こちらについても、これはもちろん教育行政ですので、教育長という特別職のリーダーシップの下で行うことが第一義と考えますが、ただやはり、堺市の市民の皆さんが安心してお子さんを学校に通わせることができる、児童生徒の皆さんが通うことができる環境になるためには、やはり私も市長としてきちんと教育委員会とこれまで以上に協議しながら、改善に向けて進めていかなくてはいけないと認識してますので、これは総合教育会議、また近いうちに開催することも検討しておりますが、会議の有無に関わらず、密に協議をしながら改善に取り組んでいきたいと考えています。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。

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