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堺市長記者会見 令和5年7月25日

更新日:2023年7月31日

市長

 よろしくお願いします。
 本日案件としましては2点、堺東エリアの市街地整備に向けた民間アドバイザーの募集、そして堺市総合防災センター夏休み防災イベントの開催についてです。

堺東エリア市街地整備に向けた民間アドバイザーの募集

 まず1点目、堺東エリアの市街地整備に向けた民間アドバイザーの募集についてです。
 堺市政の大方針、堺市基本計画2025の重点施策の一つとして、人が集う魅力的な都心エリアの形成と、新たな交通システム確立を掲げて、取組を進めています。
 堺東駅周辺、そして堺駅周辺、また環濠エリアと都心エリアの活性化に向けて今、力を注いでおります。
 そして、今年5月に、この都心エリアの活性化に向けた取組の方向性を示す堺都心未来創造ビジョンの策定をしました。先ほどお伝えした堺東エリア、そして堺駅、また堺駅に近い堺旧港エリア、環濠エリア、その歴史ある、中心部にある環濠エリアの2040年の将来像を示すものです。
 特に中心的な拠点である堺東エリアの将来像は、商業や行政機能など、都市機能の集積や居心地良く歩きたくなる、人が中心のウォーカブルな空間を掲げております。
 そのビジョンの中で、パースを示していますが、一つは瓦町公園の左側、次の地図を見てもらった方が分かりやすいかもしれません。この地図のこちらが、南海高野線の堺東駅、そして今いる堺市役所がこちら。瓦町公園は、阪神高速に近いこのエリアですね。瓦町公園、この部分を大幅にリニューアルしまして、居心地のいい緑の空間と合わせて商業施設も設置をして、買い物などを楽しめる場所にしたいと考えております。
 そして、こちらのイメージが商店街の北側。こちらも地図を見ていただきたいと思います。
 堺市役所の大小路筋を挟んで北側、この商店街が集まっていますが、この商店街のさらに北側、このエリアにつきましては、将来的に魅力的な店舗が並んで多くの人が訪れる将来像を描いています。
 そして、この堺のメインストリート、大小路筋ですが、こちらについては、堺東エリアから堺駅をつなぐ、また環濠エリアを通るというメインストリートであることから、人々が多く訪れて交流をする。また、南海高野線の連続立体交差、こちらが2040年までに完成する予定になっておりますので、堺の顔となる魅力的なシンボルエリアをめざしております。
 そして、今回はこの堺都心未来創造ビジョンに掲げた将来像の実現に向けて、民間アドバイザーを募集したいと考えております。開発する主体は、事業の進め方や手法を示した計画をこれから策定する必要があります。地権者や民間事業者の皆様が中心となりますので、計画を策定する初期の段階から、民間アドバイザーと連携をしていただいて、意見交換をしながら、実現可能性の高い事業計画の作成が必要と考えています。選定された民間アドバイザーは、堺東エリアの整備の方向性などを助言をいただいて、市の考え方を今年度中に取りまとめたいと考えております。
 主な募集要件としましては、再開発事業等の実績がある事業者、平成25年以降に実績がある事業者の皆様。堺東エリアの市街地整備に関心があって、そして意欲と、ノウハウを有すること。また、複数の事業者で構成されるグループでの応募も可能です。提案内容につきましては、堺東エリア全体に関する導入する機能のイメージでありましたり、先ほどご紹介した瓦町公園周辺、また行政街区西側、また北口ストリート、先ほどの商店街の北側など、土地利用の整備利用であったり、整備事業手法などです。明日7月26日から受付を開始いたしまして、10月中旬には選定したいと考えております。ぜひ、堺東駅周辺エリア、堺東エリア、これからの将来像を実現するために、意欲ある事業者の皆様からのご応募、お待ちをしております。

堺市総合防災センター 夏休み防災イベントの開催

 続きまして、堺市総合防災センターの夏休み防災イベントの開催についてです。
 堺市総合防災センターは、昨年4月、美原区にオープンした防災施設です。この間、開設から1年が経ちましたが、テレビ・新聞等で多く紹介をしていただきまして、昨年度約5万人の方にお越しいただきました。様々な体験を通じて、災害の備えを学べる施設であり、そして、高度な消防訓練機能、大規模災害の発生時には備蓄倉庫など、広域的な防災拠点の役割も果たしております。この度、夏休み期間中に開催する防災イベントについて、今日はご紹介をさせていただきたいと思います。
 イベント名が「わが家の防災ソナエル5日間」と名付けまして、日替わりの様々なプログラムを用意しております。親子で楽しく学べるプログラムでありましたり、夏休みの自由研究にもお使いいただける取組です。また詳しくこの後、お話をさせていただきたいと思います。
 期間は8月9日から13日まで、そして時間は朝9時15分から昼の1時まで、全プログラム無料です。
 そして、プログラムの紹介についてです。まず、関西初の開催となりますダンボールジオラマの防災授業です。こちらのプログラムは、東日本大震災の津波による大きな被害が発生したことをきっかけとして策定されたもので、これまでは東北地方を中心に開催をされていました。ダンボールで堺市の沿岸地域の町を作って、津波が発生したときに避難が必要な地域などを学ぶことができます。
 こちらは、8月9日10時から12時、堺市民のお住まいの方限定となっておりまして、予約をしていただいて先着40人、ご利用いただくことができます。ご予約は来週8月1日から、電子申請システムを使って受付を開始したいと考えております。
 そして、ほかにもお子さんと楽しめるプログラムが多くございまして、こちら、「作って解決!避難所のなぞ」というコーナーでは、避難生活について防災センターが用意するワークシートに沿って、各コーナーを回りながら、ランタンやパーティションを作ることができます。作ったワークシートや工作は、夏休みの自由研究にも活用していただくことができます。
 また右側、こちらは夏にふさわしい、夏ならではの取組ということで花火の防災教室。安全で正しい花火の遊び方や、万が一、着ている服に引火したとき、花火が燃え移ったときの対処法を学ぶことができます。
 今回の総合防災センターでの取組につきましては、民間の皆様、企業や団体の皆様にもご協力をいただいております。
 先ほど紹介をしたダンボールジオラマ防災授業のほかにも、災害時の衛生環境を体験できる機会でありましたり、またうちわに好きな絵や文字を書いて手紙を送る体験など、民間企業がご協力いただきまして、参加者が楽しく学ぶことができる内容もございます。
 各プログラムの詳細は、堺市消防局のホームページで確認できますので、ご覧いただきたいと思います。
 今、堺市総合防災センターでは、様々なイベントを開催しておりますが、今回この夏休みの機会を通しまして、多くの方にお越しいただいて、学びながら災害への備えをご家族で考えるきっかけにしていただけたらと考えております。
 私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただいまから質疑に移ります。
 挙手の上、社名を告げていただき、ご質問のほうをよろしくお願いをいたします。
 ご質問ございますでしょうか。日本経済新聞社さん、どうぞ。

(日本経済新聞社)

 日経の髙佐でございます。堺東エリア、これ選挙でもちょっと上がってはいたんですけども、スケジュール的にはこれ年度内に選定をして、いつ頃をめどに完成といいますか、終わらせる腹づもりといいますか、市長としてはお考えでしょうか。

(市長)

 今一番大きな目標としては2040年、これは堺都心未来創造ビジョンに掲げた年次でありまして、私が就任後に堺グランドデザイン2040という計画を立てています。
 ご存知のとおり、堺東駅周辺というのは、なかなかこれまで大規模に変わらなかった地域です。駅前のジョルノビルは建て替えがありましたが、以前は商店街のエリアも一部再開発の計画もありましたが、それも途絶えてしまった。LRT、東西交通の話もありましたが、それも中止になってしまったということで、結果的に現状の姿が続いています。
 一方で、今、事業が進もうとしている堺東駅の高架化、南海高野線の連続立体交差というのは、そのまま線路が上に上がりますので、駅周辺の開発が大きく進むと。この機会に堺東をまさに「政令市の顔」として、魅力的な場所にしたいという思いがあって、堺グランドデザイン2040を策定して、そして堺都心未来創造ビジョンを策定いたしました。
 ですので、これから様々、地権者の皆さんであったり、この計画を堺市だけで行うわけではありません、むしろ民間事業者の皆様が主になって行っていただく内容でもございますので、協議を重ねながら進めていきたい。
 もちろん可能なものは、早く進めていきたいと思いますし、一方で、完成時期が2040年近くということが見込まれている、堺東駅周辺については、その時期を見据えながら同時に変えていくと、変わっていくということが必要ですので、長期的には2040年というところ大きな目標にしたいと考えています。

(日本経済新聞社)

 よくこういう場合であるのは、あの辺りの商店街を整理して、どでかいビルをぽんぽんと建てて、上にマンションを置いて下に商業ビルを置いて、5年経つと誰もいなくなるというパターンが、地方都市で非常に多いんですけども。一方で堺東駅の商店街とか、お店が少し抜けてしまってるという部分もありますけども、むしろそこに尾道であるとか倉敷であるとか、ああいうところでやってるような地元の若い人がカフェを開くようなことをすると、むしろ人通りが多くなるんではないかというイメージがあるんですけども、市長としてはもう大規模再開発をしてしまうのか、それとも今の商店街の雰囲気を残しながら、人が行き交う雰囲気を残したいのか、どちらのイメージを持ってらっしゃいますか。

(市長)

 まずはやはり商店街の皆様が、これまで営みをされておりますので、その思いが大変重要だと思っています。
 これまでの4年間でも、商店街の皆様とお話をしながら活性化についてもお話させていただきました。
 まず、これまでなかなか活用の進まなかったというか、今、市営の公園がありますね、瓦町公園周辺の更新をすることによって、堺東駅からこの瓦町公園までの間のにぎわいが生まれるということで、こちらは商店街の皆さんも大変期待をされておる事業です。
 一方でこの間も、例えば堺東につきましては、「ガシバル」のような商店街の皆様が中心となって取り組んでおられる事業もあります。様々な若い方々、まさに今、主導してらっしゃる40代、50代の皆様を含めて、活発に今動きを進めていらっしゃいます。
 一方で、このハードに関しては、こちらも以前は計画があったんです。この堺東駅のちょうどこの辺りの地域で、今のフェニーチェ堺、芸術文化ホールを造る前に、本来はここでできないかということで再開発の計画がありました。
 ただ、その計画は潰えてしまって、今のフェニーチェ堺がオープンしたという経緯があります。そのときに、様々な再開発、まさにおっしゃったように、ビルを建ててその中にホールをつくって、また下には商業施設という話がありましたが、同じ案はもうフェニーチェ堺はできてますので、今からは設けることはできません。
 一方で、この商店街は、もちろん皆様もご利用されたことあるかと思いますが、立ち飲み屋さんであったり、もう昔ながらというか、すごく居心地のいい飲食店が多くあります。一方で、老朽化もしていますので、万が一、火災が発生した際には、延焼してしまうようなリスクもあります。
 多く地権者の方がいらっしゃいますので、これは今、役所としてもお話を順次進めさせていただきたいと思いますが、実際に多くの方のご協力がなくては、前に進むことはできませんので、それは今回、民間アドバイザーを募集しますが、堺市としてもこの商店街の皆様と協議をさせていただきながら、これからどういうふうにこの商店街を、堺東という堺のまさに顔ですから、盛り上げていくのか、またどういう開発を望んでいるのかということを協議させていただけたらと考えております。

(司会)

 ほかにご質問いかがでしょうか。朝日新聞さん、どうぞ。

(朝日新聞)

 朝日新聞の井石です。再開発なんですけども、行政が持ってる種地としては、この瓦町公園ぐらいしか、何となくイメージがつかない部分があって、その中で地権者を集約してやっていこうと思うと、あの辺りの問題点としては道が狭くて、先ほど火災の話もありましたけど、消防車が入っていくとかそういうこともなかなか難しい地域なのかなというところも考えると、容積率の緩和をして道を拡幅するとか、行政としてはそこら辺で開発の誘導をしていくぐらいしか、なかなか考えも思いつかないんですけど、今のところ容積率の緩和とか、そこら辺に踏み込んでいかれるおつもりはあるんでしょうか。

(市長)

 今回民間アドバイザーの募集ですので、そのご意見もお聞きしたいと思いますが、やはり行政としてできることは、積極的に行っていきたいと考えています。おっしゃったように、市が持っている種地というのは多くありませんが、これからどんどんそのために土地を買収するというような時代でもありませんので、やはり中心となるのは民間事業者の皆様、また商店街の皆様が、地権者の皆さんが中心になられると考えています。
 一方で、市としてできるルールの変更であったり、例えば道路の拡幅であったり、そういうところについては、これも皆様と協議をさせていただきながら、どうすればこのエリアが活性化するのか、そういうところを共に考えていけたらと思っていますので、様々な可能性がございますが、最初から排除するということではなくて、効果的な取組であれば、積極的に前向きに検討したいと考えています。

(朝日新聞)

 もう一つは、堺東駅の駅街区の更新の部分でいったら、現在、髙島屋が中心施設としてありますけれども、髙島屋も上層階のほうは結構スカスカなテナント状況で、駐車場自体も古い設計なのでなかなか車を上階まで持っていくっていうのが結構しんどいつくりになってたり、鉄道を中心に誘客進めるゾーンかなとは思うんですけども。一方で、車の利用というところも促していかないと、なかなか人の流れというのもできないのかなというところも考えると、そこら辺の髙島屋さんとの協議、あるいはこの計画の中で髙島屋さんにどういう形で参画してもらうのかっていうのは、今の時点で何かをお考えあるんでしょうか。

(市長)

 この堺東駅の今後というのは、大変重要な位置づけと考えています。今、髙島屋さんがテナント持っていらっしゃいますので、堺市においても数少ない百貨店でもございますので、活躍いただきたいと思っています。
 一方で、これから例えば南海高野線を高架化することになれば、恐らく駅ビルの再整備ということも視野に入ってくるかと思いますので、この駅を持ってらっしゃる南海電鉄さんとも協議をしながら、それぞれが違う方向性で進んでしまってはこの都心未来創造ビジョンは実現できません。
 今、南海電鉄さんと私も直接お話をさせていただきますが、堺市内の多くの駅は南海高野線、そして南海本線に関わるものですので、その鉄道であったり、駅前の活性化ということも含めて協議をさせていただきながら、特に連続立体交差の事業については、もうまさに南海電鉄さんですので、この駅前の更新についてもぜひお話をさせていただきながら、同じ思いで進めていけたらと考えております。

(朝日新聞)

 2点あるんですけど、そのうちの一つは、この商店街周辺の機能更新の部分ですけども、私もこの2年ちょっとの間、この商店街をずっと見てると、コロナの影響もあってか入れ替わりが非常に激しくて、なかなか商売を成立させるのが難しくなってるのが、歩いていて窺えるエリアかなと思います。
 その中で魅力的なお店も結構あったりして、行政としてまず今ある既存のものをどんどん売り出していくという意味でも、観光客の誘客と絡めて、このエリアの魅力を発信していくっていうのも、一つ重要なポイントなのかなと思うんですが、今一つこの堺市に来て以来、そこら辺のPRする冊子とか、あるいは何かそういうイベントを絡めて、何かそういう地元の良さを発信していくっていうところが、ちょっと欠けてるように、ほかの町と比べて思うところがあるんですけども、その辺はいかがお考えですか。

(市長)

 現在、行政が主体で商店街の取組を行うというよりも、商店街の皆さんが行う事業に対して、堺市が補助したりサポートしたりということを多くさせていただいています。
 この特に3年間、やはりコロナの影響はものすごく大きいと思っています。コロナの流行以前もこの堺東のエリア、私もよく訪れているんですが、商店の入れ替わりというのはかなり多いように感じています。特に小規模な商店に関しては、飲食店の入れ替わりも大きかったんですが、コロナになるともう飲食店というのは深刻なダメージを受けていました。その中でも様々、今アフターコロナに向けて取組も進んでいますので、行政がバックアップとしてサポートさせていただく取組もありますし、例えば「ガシバル」みたいな内容では、堺のめぐみという堺の農産物と連携したりしながらも行った経緯もあります。
 ぜひこちらも、今商店街さんが行っている取組と併せて、コロナ禍での商店街のキャンペーンもPRもさせていただきましたが、ぜひ多くの方、これからインバウンドの回復も見込めますので、堺東を訪れていただいて利用していただく。そのことによって、堺東の魅力を発信し、どんどんPRしていきたいと考えています。

(朝日新聞)

 最後ですけども、この魅力的な通りの形成というフェニーチェ堺に向けてのゾーンですけども、私も日々ここはよく歩くので、ただよく歩くからこそ思うんですが、駐車場が点在してたり、あるいは放置自転車が捨てられているようなところがあったりと、なかなか商店といっても酒屋さんがあるぐらいしか思いつかないぐらいの今の現状で、ここをこの魅力的な通りに、どうしていったらそうつながるのかなっていうのが正直、日々歩いてる人間としては、なかなかイメージできないんですけども。
 ほかのゾーンと違って、ここはちょっとなかなかそういうイメージしにくいなというところからすると、市長の今のお考えでは、ここはどういう形で発展させていこうというお考えなんでしょうか。

(市長)

 本来、ここですかね、魅力的な通りの形成。フェニーチェ堺がこちらにできるときに、本来であれば、堺東駅からこのエリアをどうするのかっていうところまで、一体で計画してできていたら、本来は良かったと思うんですけど、もうこれはその当時の話ですので、今私達が考えていることは、ここにも商店というのは、多く飲食店もあるんですよね。
 ですので、この堺東駅からフェニーチェ堺の劇場に来られる方に、多くエリアで飲食をしていただいて、もしくは雰囲気を感じていただいて、こちらに来ていただきたいということで、今、フェニーチェ堺の指定管理者の募集をしておりますが、そちらでもこのエリアと一体になった活性化ということも、提案を求めています。
 そしてその提案の状況であったり、これも堺市ももちろん協力しながらですが、やはりフェニーチェ堺という南大阪で一番大きなホールあるわけですから、そこと連携をすることによって、ぜひこのエリア、魅力的な通りの形成というところ、にぎわいを作って、その中で例えば事業者の皆さんであったり、店舗経営の皆さんからこうしてほしいとかこういう取組があればということを、ご意見も伺いながら進められたらと思っておりますので、フェニーチェ堺の次期指定管理者、事業者決定いたしましたら、ともに協議をしながらこのエリア、ぜひ多くの方にお越しいただきたいと考えております。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。読売新聞さん、どうぞ。

(読売新聞)

 読売新聞の川口です。市長選の取材をしている過程で、この堺東の周辺の方の話を聞く機会が割とあったんですけども、そのときにLRTに対する期待の声というのを、私結構聞きまして、その理由としては、阪堺電車への乗り入れっていうメリットもあるとか、先ほど市長は、「政令市の顔」にとおっしゃってましたけども、そういう「政令市の顔」という意味でもLRTのようなものがあったほうがいいとか、そういった声を聞きました。
 一方で、何かいつの間にか自動運転バスに、LRTの話が変わっていったとかお茶を濁されたっていう方も何人かいらっしゃいまして、現時点で市長として、LRTについてはどのようなお考えをお持ちなのか教えてください。

(市長)

 現時点では、LRTについては検討はしておりません。以前、LRTの計画があったときはもう今から13年近く前でしょうか。そのときに前市長が当選されて、その計画はなくなったと認識をしていますが、当時であれば、LRTというのは私はありだったと考えてます。
 ただ、そこから13年が経過をして、一度その鉄軌道は敷いてしまうと、そのときは最新であったとしても、そこからはやはり時代というのは変わっていきますので、今回のSMIプロジェクトで都心ラインを考えるときにも、やはりこの鉄軌道ともちろんLRTっていうのも頭にはありましたが、ただやはりこれからも鉄軌道を固定化してしまうんじゃなくて、自動運転の仕組みのように、これから新しい技術をどんどん取り入れていく、そのことによって、堺の中心部が未来に向かって挑戦する、取り組んでいるというそういうイメージにしたいという思いがあります。
 特に、この堺東駅と堺駅の間には、環濠エリア、中世で日本一繁栄を極めた堺の面影が残る地域でもありますから、そこの歴史と掛け合わせて、今度は大小路筋を未来とする意味でも、自動運転という新しい技術を取り入れていくということを考えました。
 当時のLRTの案では、大道筋を走る阪堺線の存続も含めて、そしてこの東西軸にLRTを引くことによって相互乗り入れができるという話もありました。今回は自動運転にすると、相互乗り入れというのは、路面電車上では適わなくなりますので、大小路の交差点という大変歴史がある大小路の交差点を中心としながらも、そこで乗り換えがスムーズにできるような、乗り継ぎをスムーズにできるような機能を設けられないかということで、今回、都心未来創造ビジョンにも置いております。
 ですので、もちろん今SMIプロジェクト都心ラインも検討協議会で協議を進めている状況ですので、より良いものを導入したいと思っていますが、LRTというのは現時点では、考えておりません。

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