このページの先頭です

本文ここから

堺市長記者会見 令和5年7月11日

更新日:2023年7月18日

市長

G7大阪・堺貿易大臣会合開催100日前イベント

 よろしくお願いします。本日は、まずG7大阪・堺貿易大臣会合開催100日前イベントについてご紹介をさせていただきます。
 今年10月28日、29日に、G7大阪・堺貿易大臣会合が開催されます。7月20日に開催100日前を迎えるに当たりまして、民間の皆様のご協力によって、機運醸成につながる取組を2つご紹介します。
 まず1点目がこちらにあります、100日前を記念したカウントダウン用のデジタルサイネージです。
 こちらは、堺ライオンズクラブ様からご寄贈いただくもので、G7大阪・堺貿易大臣会合、そしてその後の2025年大阪・関西万博をはじめ、さまざまな機会にこのデジタルサイネージを活用してもらえるようにとご寄贈いただいて、点灯式は7月20日16時から行います。
 こちらでは、私から感謝状をお送りする予定にしております。
 そしてもう1点は、関西大学人間健康学部の安田教授のゼミ生を中心としまして行うイベント、国際交流フェスタです。
 こちらは7月の20日から23日にかけて開催しまして、市役所前市民広場、Minaさかいで行います。G7大阪・堺貿易大臣会合をきっかけとして、学生の皆さんが中心となって企画いただきました。
 内容は、例えばキッチンカーを出していただき、G7をはじめとした、海外の食文化に触れる取組、また各国の文化や遊びを知っていただく。また企画ステージも設けていただいて、子どもたちが楽しんでもらうことができて、また貿易大臣会合の関心が高まるようなイベントを考案いただいております。
 この機会に、子どもたちや若い方々、ぜひG7大阪・堺貿易大臣会合を身近に感じてもらいたいと思います。新聞やテレビではG7の報道も今も多くされておりますが、やはり自分事として関係があることというのはなかなか感じにくいと思っています。今回、初めてG7の貿易大臣会合が堺で開催される、社交行事が中心となりますが、大臣の皆さんがお越しになられる貴重な機会でもありますので、ぜひ子どもたち、特に若い世代の子どもたちにもこのようなイベントを通じて感じていただきたいと考えております。
 そして、今回のイベントだけではなくて、もう既にさまざまな取組を実施しています。こちらでも、報道等でも取り上げていただいてるものもあります。
 例えば、資料の真ん中は総領事や領事、関西に領事館を構える領事や総領事の皆さんから子どもたちに対して、特別授業を行ってもらっています。私も、複数校お伺いをしましたが、普段あまり外交官、日本の外交官もそうですが、外国の領事、総領事と接する機会っていうのは子どもたちほとんどないと思うんです。私も子どもの時にそういう経験をした覚えがありません。
 この機会に、ぜひ堺の子どもたちに広い視野を身につけ、国際理解も深めてもらいたいと考えております。
 また、給食に関しても、G7給食ということで、既に実施をしておりまして、食を通じても各国のこと、G7のそれぞれの国のことを感じていただきたいと思っています。
 また、図書館では「G7ブックフェア」ということで、市内の各図書館でもG7に関係する書籍を展示、また貸し出すなどの取組を行っております。
 今回、特に堺の魅力を国内外に広く発信をする絶好の機会でもありますし、この機会、そして2年後の大阪・関西万博、よりこの堺の活性化、地域経済の活性化にもつなげていく取組をしたいと思っておりますし、特に先ほどお伝えをした、これからの次の時代の堺を担う子どもたちが、この絶好の機会に、広い視野、国際感覚を身につけて、可能性を伸ばしてもらいたいと考えていますので、これから、さらに秋にかけてさまざまな取組を行いながら、G7大阪・堺貿易大臣会合の機運を盛り上げていきたいと考えております。
 そして今回、世界から大臣の皆さん、そして政府関係者、報道機関の皆さんも多く訪れます。このお越しになられる方々が堺の魅力を感じていただいて、また充実した時間を過ごしていただくためには、市民の皆様、そして市内事業者の皆様のご協力も欠かせません。今回のようなイベントを行いながら、また新たな取組も積極的に行って、ぜひ市民の皆様、市内事業者の皆様に大臣会合の開催、関心を持っていただけるように取り組みたいと考えております。

堺大魚夜市の開催

 本日お伝えするもう1点は、堺大魚夜市の開催についてです。
 この堺大魚夜市は、堺の夏の風物詩としても過言ではありません。毎年、皆さん来られたことがあれば感じになられているかもしれませんが、本当に多くの方で賑わう夏の一大イベントです。
 毎年7月31日に行われておりますが、コロナの影響で3年前は中止、そして一昨年と昨年はオンライン開催ということで、現地で開催する機会は実に4年ぶりということになります。堺大魚夜市実行委員会の皆さんにご協力をいただいて、開催をいたします。
 この堺大魚夜市、7月31日の月曜日、時間は13時から21時半、特に恒例となっております「魚せり」ですね。多くの方、団体や企業の皆さん、またグループの皆さんにご協力いただいて、せり台が並んで、そこで魚介類を販売している。しかも交渉して、値段も時間が経つにつれというか、交渉によって安く購入することも可能ですので、毎年市民の皆さんが楽しみにしているイベントですが、この3年間は中止となってしまいましたので、おそらく多くの皆様、今回を楽しみにしておられると思います。
 ぜひ4年ぶりの堺大魚夜市、堺市としても、今日こうやって紹介をさせていただいておりますが、PRもさせていただきたいと考えております。
 そして、この特設ステージでは、住吉大社によります神事でありましたり、住吉踊りの披露、また若手アーティストの音楽ライブ、また堺観光コンシェルジュによります観光PRも行います。
 この特設ステージは、6月に供用開始をしております市民広場に設けています。一昨年、新しい大浜体育館を開設しまして、これまでの大浜体育館の跡地に、この市民広場を整備して、6月から供用開始をしております。
 今回は、この市民広場供用開始後、初めての大型イベントということですので、ぜひ今回の堺大魚夜市、堺の一大イベントを体感いただいて、そして今後も幅広く活用していきたいと考えております。
 そして、堺市としましてもPRブースを設ける予定にしております。G7大阪・堺貿易大臣会合、そして、2025年の大阪・関西万博のブースです。ピンバッジでありましたり、ウエットティッシュを配布いたしましたり、また万博のミャクミャクの等身大パネルを設置しております。
 多くの方が訪れるイベントですので、この機会に、G7貿易大臣会合、そして大阪・関西万博、多くの方に関心を持っていただいて、ぜひ大阪万博も多くの方にお越しいただけるように、堺としても取組をしていきたいと考えております。
 そして、新しい大浜体育館、大浜だいしんアリーナでは、堺大魚夜市を盛り上げていただくイベントとして、堺高石青年会議所主催のeスポーツフェスタというイベントを開催していただきます。
 実際にゲームの体験でありましたり、プロゲーマーと対戦ができる機会などもありまして、大人から子どもまで幅広い年代の方が楽しめる今回の大魚夜市となっております。
 併せて、防災の啓発も行います。これは、堺市の職員が行う取組です。
 大浜公園内には、1854年に発生した安政南海地震に関する擁護璽(ようごじ)という石碑がございます。こちらが、擁護璽ですね。こちらの裏面には碑文がありまして、こちらには地震と津波の恐ろしさ、またどのように災害に対応したかということが刻まれています。実際の文章としては、地震が発生すると津波が発生をすると。その当時は船が多くありましたので、船を使って川で逃げてはいけないとか、そういうことが書いてありまして、令和元年には国土地理院の「自然災害伝承碑」にも登録をされております。
 大魚夜市の当日は、危機管理室の職員が大浜公園の入り口にブースを設けて、イベント会場に来場する方々にハザードマップ等の配布や、擁護璽の紹介をすることで災害を身近に感じていただいて、日頃から備えてもらうことなどを説明をする予定にしております。時間は17時から19時です。
 今回、4年ぶりに現地で開催される堺の夏の風物詩、堺大魚夜市、ぜひ多くの方にご来場いただいて、イベントを楽しんで、ぜひこれからアフターコロナに向けて、堺を一緒に盛り上げていただきたいと思います。私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただいまから質疑に移ります。挙手の上、社名を告げていただき、ご質問のほうをよろしくお願いいたします。ご質問ございますでしょうか。
 時事通信さん、どうぞ。

(時事通信)

 時事通信の清水です。よろしくお願いします。貿易大臣会合100日前イベントについてなんですけれども、デジタルサイネージの点灯式の市長ご自身も出席されるっていうことで、冒頭も少しお話あったんですけども、改めてその機運醸成に向けてこういったイベントが開催されることについて、どういったことを期待するかっていうのを教えてください。

(市長)

 やはり、このG7大阪・堺貿易大臣会合が今年の10月28日、29日に行われるということを、まずは知っていただくところかなと思っています。まだ広報さかいにも、今G7貿易大臣会合のロゴマークをずっと毎月載せるようにしていますが、知らない方もまだまだいらっしゃるかと思います。
 今回、デジタルサイネージは、まずは市役所前広場で点灯式を行いますが、その後、エレベーターホールに設置したいと考えておりまして、多くの方、市役所にさまざまな目的で来られて、エレベーターを利用される方も多いと思いますので、通る時に、例えばカウントダウンであったり、G7の情報を流すことによって、堺でこういう大きな、世界的にも重要な会合が行われるんだということを知っていただきたいと考えております。
 今回、2つのイベントと、そして今も行っている学校園等での取組をご紹介させていただきましたが、やはり何かの取組をすれば周知されるということではないかと思っていますので、多岐にわたる取組を行いながら、1人でも多くの方に、今年秋のG7貿易大臣会合、期待をして、そして当日を迎えることができるようにしたいと思っています。

(時事通信)

 ありがとうございます。その関連でもう1点お伺いしたいんですけれども、堺では会合の社交行事が行われるということで、どういった行事が行われるのかであったり、その会場についてであったり、現在の検討状況、もし分かることがあれば教えてください。

(市長)

 今、国として、外務省と経済産業省から、所管の省庁から発表されている内容というのは、会議自体は大阪国際会議場で、大阪市内で行うと。社交行事は堺を予定しているということです。
 私たちは国に対して誘致に名乗りを上げて、実際に堺で行いたいと、大阪、堺で行いたいというときに提案をしている内容は、例えば、仁徳天皇陵古墳の近くで大臣の皆さんが並んでいただいて、写真撮影をしていただきたい。また、堺市内でレセプション、歓迎の行事であったり、できれば夕食会も行いたいということを提案をしております。
 今まさに、それぞれ国でも議論されている内容だと思いますので、今年10月28日、29日ということで、あと4カ月も切っておりますので、3カ月強ということでありますので、また正式に発表があるものと思いますが、堺市では、それぞれ経済関係の大臣が集まる重要な、世界中から大臣が集まる重要な会議ですから、きちんとおもてなしができるように準備をしたいと考えています。

(司会)

 それでは、ほかにご質問いかがでしょうか。
 毎日新聞さん、どうぞ。

(毎日新聞)

 先日、教育委員会から不祥事というか、不適切な金品の取扱いということで発表がありまして、直近、これまでにも教育委員会、他部署も含めてなんですけれども、非違事案であったりとか、不適切な対応の事案っていうのを、繰り返し市長のほうからも再発防止に努めていきたいとか、今後の組織づくりの上でそういった発生を減らしていくというお話があった中で、今回も校長、管理職、責任のある立場の方が把握をした上でその報告をしていなかったと。その新任の校長先生が調べられて発覚したというのがありました。
 あくまで教育委員会なので、独立性が一定ある組織ではあると思うんですけど、市長のほうからコメントを頂ければと思います。

(市長)

 今回の件については、最初の確認できる発生時期が2016年で、そこから頻繁に続いていたにもかかわらず、教育委員会にすら報告がなされていなかったと。この学校の中で閉じ込められてきたという事案、非常に深刻だと思っています。
 私自身が4月、新年度に入ってから、校長、園長が集まる会で私も出席をして、そこで不祥事に対する意識の徹底を、そして学校のマネジメントというのを、市長が本来そこで厳しく伝えるというのは異例かもしれませんが、それを校長、園長の皆さんの前でお伝えをしました。そして今回、本件が、私に報告があったのは5月です。ここで、第一報がまず入ってきたんですが、さらに過去にさかのぼってどうなんだということで、何度も報告があった中で、全て今のところは確認が終了したということで、報道提供もさせていただいた。教育委員会からしたということです。
 今、教育長と私で協議をしている内容は、やはりこれまでの数々の不祥事、そして本件についても、もう2016年からこれはもう組織としての、学校内部で閉じ込められてきた、隠蔽と言っても過言ではないような状況ですので、ここはしっかりと体質も含めて変えていく必要があると、そこは教育長がリーダーシップを発揮しながら行ってほしいということ私からも伝えていますし、教育長と私自身も協議をしながら、やはり学校で問題が起きると、生徒、児童、そして保護者の皆さんも、学校にそのまま子どもを送り出して大丈夫なんだろうかと、不安にもつながりますので、本件も含めて、これまで発生した不祥事について、再発防止を徹底するように尽くしていきたいと思います。

(毎日新聞)

 関連してなんですけれども、今後の再発防止ということの徹底は今お話しいただいたとおりだと思うんですけれども、市長就任以降、市長部局においても、幹部の方の、ある程度若返りであったりとかも図られているという中で、逆に当然いい面も、市長が狙ってらっしゃるようないい面もあれば、管理職になるのが早くなったことで、マネジメントでのノウハウであったりとか、知識が追いついてない方がいらっしゃったりするんじゃないかなと、ちょっと思う部分もありまして、学校現場がイコールで同じだとは思わないんですけれども、そういった校長、教頭であったりとか、市長部局におけるその部長級以上の方に対して、市長がそういった方に就任されるときに、思いを伝えて、気をつけるべきことをお伝えなさってるっていうのも意義あることだと思うんですけど、継続的なマネジメントの研修機会とか、そういったものっていうのを検討されたりというのはないんでしょうか。

(市長)

 まずは、確かに私が就任してから、これまで60歳近くになって局長につく職員が多かった状況から、50代前半の時期からも、少し若返りはしています。
 ただ、それは若くすることが目的ではなくて、それだけのポジションに就く資質がある職員、能力ある職員をきちんとポストに就いてもらうと。決して58歳以降まで待つことなく、チャンスをきちんと得てもらう、そして能力を発揮してもらうということが目的です。
 局長、特に組織のトップは、それぞれの部門のトップは局長ですので、局長を選ぶ際には、若いということではなくて、きちんとその職務をこなすことができるのかどうなのかということを慎重に考えながら行っていますので、若くなったからマネジメントができていないとか、能力がないとかということでは全くないと認識をしています。
 そして、それぞれの研修というよりも、特に局長級・部長級に関しては、私自身も毎日のように打ち合わせ、協議をしながら、そこに同席をして、ずっと思いを伝えてますので、そのあたりは、まとまった研修の機会だけというよりも、もう日常的な取組だと思っています。
 そして、局長とそれぞれの細かい案件についても協議したり、直接電話したり、そういうようなことも行いながら、通常の打ち合わせの機会だけじゃなくても、より私からも密な打ち合わせを行っていますので、円滑に業務が回ることと、あとはしっかりしたマネジメントですね。そこもやはり、部門のトップとしての局長、そして部のトップは部長ですけど、幹部職員がしっかりとそれぞれの役割を責任持って業務に臨めるように、より私自身も注視をしながらマネジメントしたいと考えています。

(毎日新聞)

 ありがとうございました。

(司会)

 ほかにご質問いかがでしょうか。
 朝日新聞さん、どうぞ。

(朝日新聞)

 朝日新聞の井石です。今の先ほどの教育委員会の不祥事に関連してなんですけども、この発表したときの教育委員会の文面のタイトルは、「金品の不適切な取扱いについて」とありました。
 この不適切な取扱いをした主語が、主体である、管理する側の問題であるかのように一見見えるんですが、しかし発表内容を見ると、これは普通に置いていたプリンターとか電動ドライバーがなくなってたり、しかも物品の一部は調査中に返却されていると。これは果たして紛失というレベルのものなのかと、こう疑問を持ちます。
 そして、学校徴収金などの現金の管理については、確かに規定に従っていない不適切な部分はあったんだろうと思います。
 でも今回の問題の核心は、学校内で金品が盗まれた可能性が高い事案が発生し、それを適切に報告処理しなかったということに尽きるんじゃないかと思うんですが、本当に紛失だと教育委員会が思うのであれば、警察には紛失届を出せばいいのであって、盗難事件とみて被害届を出している時点で、これは盗難だと断定できなかったにしても、盗難の疑いがあるという表現を用いるべきだったと思うのですが、市長はこの点についてはいかがお考えでしょうか。

(市長)

 まずは、事象としては紛失だったと。ただ、その紛失の理由がどうなのかというところです。私自身もやはり、これだけ過去から相次いでいることを考えると、単なる紛失ということは考えにくいと思っています。
 今回、被害届を出したと聞いていますので、まずは警察の捜査を待ちたいと思いますが、やはり私自身も盗難の可能性というのは一定疑わざるを得ない状況だと考えています。

(朝日新聞)

 これは枝葉末節の指摘のようにも見えますが、教育委員会なり学校現場、このまま堺の街の教育界における積弊の一端であろうと感じました。
 物事を過小評価して、できればなかったことにしたい。発表しても大事にならないよう黒塗りにしようとか、文書不存在出して出そうとか、そういう数々のこれまで見てきた、そういう姿勢を見てきましたし、3月の会見でずっと私が指摘し続けた問題意識でもあります。
 自分たちの村社会でしか通用しない言語体系で、外に向かって発信をする。だから伝わらないし、自分たちも変わらないと。
 しかも、処分自体も自分たちのお手盛りでやってるかのように見える。遅すぎて、理由もはっきりしないようにも見える取扱いをしてしまうと。
 そうした甘さが現場の弛緩を許して、昨年の横領事件が発覚して、その後に全校調査をしたにもかかわらず、今回の件も見過ごされてしまいました。
 今回、この問題が起きてからの調査についても、担当者に他社も含めて質問しても、本来確認すべきことについて聞いてませんとか、普通にそういう何か甘い回答しか返ってこない部分があって、自分たちの調査によって、自分たちの調査自体がきちんとできてないということを何か立証してるかのようにも見えてしまうわけで。
 昨年春の黒塗りの文書の開示以来、ずっとそうした姿勢のおかしさを指摘し続けて、日渡前教育長はそうした私の言葉にも耳を傾けて、開示のあり方であったりとか、発表の時期であったりとか、改善を図るように努めておられました。
 残念ながら病気で途中で退任されてしまいましたが、こうした改革が後戻りすることがあってはならないと思います。
 先ほども、市長は体質改善が必要だというお言葉がありましたが、先週の上下水道局のやり取りもあった上でのこの教育委員会、市長部局とは違う組織でもありますけども、体質改善するには何が必要とお考えか、市長のお考えをちょっと教えてください。

(市長)

 まずは、やはり意識改革の徹底だと考えています。一方で、教育行政の教育長をトップとする教育行政についても、やはりそれがこれまで変わらなかったのであれば、どうアプローチをして、そしてその行動に対してどう結果が出たのかというところを、私からもう実は教育委員会には伝えていまして、これまでの単なる通知を出す、研修を行うだけでは、おそらくそれぞれの意識は変わらないと考えています。
 実際にそのことによってどう変化したのかというところまでを、教育委員会に私からきちんと把握をするようにということを伝えています。そして、私自身も教育長と、そしてまた教育委員会と協議をしながら、実際のその状況確認をするということです。
 先週の会見のときに、さまざまな不祥事に対して、年内に組織としての改善案をまとめたいという話をしました。その中には市長部局だけではなくて、教育委員会も含めて、今検討を進めたいと考えておりまして、まずはこれまで行ってきたさまざまな問題に対してどういうところの、さらに、今強化をしなくてはいけない、もしくは根本的な改善が必要だというところを踏まえながら、その内容は堺市として市民の皆様の信頼を回復するために必要な取組ですので、教育委員会もそこをきちんと踏まえてもらって、過去からの問題であったとしても、きちんとこのタイミングで、この時期に変えていくという強い意識を共有するために、私自身も教育委員会と向き合いたいと考えています。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。
 今のお答えにもあったんですけども、現在の教育長も就任直後にこのように指摘しておられました。この街の人事異動のサイクルが5年、6年と長過ぎると。これまでの不祥事の中、昨年の横領の件もそうでしたが、ほかの案件でも、いじめ等の案件でも、長過ぎる教職員あるいは管理職がいることによる問題点というのも垣間見えてるような気がします。
 私の父も学校の教職員でしたが、現場の教師のときも校長のときも、2~3年周期で、街の外れだろうがどこだろうが、転勤で通勤してました。
 もちろん、短いことによるメリット、デメリット、長いことによるメリット、デメリットっていうのはそれぞれあろうかと思いますが、もはやもう長過ぎることのほうの弊害のほうが大きくなってるように見受けられます。
 市長部局のことではないとは存じますけども、この教育長が取り組まれようとされている異動サイクルの短縮化、あるいは、あの当時言われてたのが、堺市以外の街との人事交流も含めて、教職員のよどみ、学校現場のよどみというのを排除していく上でのそうした取組は、現状どのようになってるのか教えていただけたらと思います。

(市長)

 人事異動のサイクルというのは、検討項目の一つだと思っています。
 まず、さまざまこれまで発生して、しかも改善されていない不祥事案に対して、どういうところが問題となっているのか。
 その中で、例えば長過ぎる人事異動のサイクルがあるとすれば、そこの悪影響を及ぼしている事例であったり、その及ぼしているところをまずは把握をしなくてはいけないと思っています。
 この人事異動のサイクル、もちろん長さだけじゃなくて、同じ部門間でしか異動しない、もしくは昇任するにしても同じラインの中で昇任すると、その意識というのも変わりませんので、その人事異動が必要だということになれば、やはりそこはどういうところと人事交流を行う、もしくは人事異動を行う、またそのサイクルが何年が適切なのかというところは、ぜひ検討してもらいたいと思います。
 そして、これは教育委員会だけの問題ではないと思っていまして、市長部局でも、私も就任時からいろいろと人事交流であったり、人事異動についても行ってきていますが、やはり固定化してるような職場というのも一定あります。
 その中で、例えば、本庁と区役所の人事異動であったり、もしくは人事異動のサイクルをより適切に行う、そのようなことも今見直しも進めていますので、教育委員会にも現状を確認しながら、より適切な、その人事異動のこのサイクルだけが不祥事の原因ではないとは思いますが、適切な業務が行えるような、もしくは、その担当者であったりその部門だけが変わらないことによってですね、さまざまな不祥事の原因とならないような組織の体制としてもらいたいと思います。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。最後に、この街の教育界でこの1~2年の間に不祥事が次々起きてますが、ずっと前からくすぶってた問題が大半のようにも見えてます。それがこの1年で噴出しているのは、民間人校長の登用も含めて、外部の視点が活かされてる面もあろうかなと思います。
 今、学校現場は教職員の数が足りず、さまざまな兼任や再任用でかろうじて持ちこたえてる現状があります。
 現場の視点、外部のそういった民間人の校長登用も含めたそうした流れは、こうした時代背景から不可逆的な流れだろうと思いますし、ますますこれを推し進めることが、ガラパゴス化したようにも見えるこの街の教育界の新陳代謝にも必要かと思いますが、市長はこの点についてどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 やはり、内側だけではなくて、外部の視点というのは必要だと思っています。
 バランスだと思いますね。全てが内部だともちろん外からの意見、客観的な視点というのを持つことができませんし、全て外部であっても、適切な業務が運営できるとも限りません。
 その意味では、今ご指摘があったように、前教育長、そして現教育長は、堺市の外部から着任されていますので、新しい視点であったり、切り込んでいかれたことによって、今、過去からの問題も含めて、いろいろと不祥事が出てきている。それは逆に言うと、表に出てきたというところですので、この機会に、やはり過去からの、おっしゃった表現でいうと積弊は打破したいと、改善したいと強く考えています。
 今、例えば校長先生の、校長の任用についても、これは教育委員会の内部から提案が出てきたことですが、例えば外部からの公募を行う、内部からもちろん公募もありますが、そういうことによって、人材不足もありますが、やはり新しい視点を取り込んでいくというところにも取り組んでいます。
 市長部局との人事交流というのもありますので、新しい風を入れながら、より適切な、子どもたちが安心して学校に通うことができる、また保護者の皆さんも信頼していただけるような学校運営でありたいと、あってほしいと思っています。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。

このページの作成担当

市長公室 広報戦略部 広報課

電話番号:072-228-7402

ファクス:072-228-8101

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館5階

このページの作成担当にメールを送る
本文ここまで