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堺市長記者会見 令和5年1月10日

更新日:2023年1月18日

市長

 まず、新年おめでとうございます。報道機関の皆様には、本年もぜひ堺の話題、特にいい話題をどんどん取り上げていただきたいと思いますし、堺市としても魅力的な発信ができるように努めますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは早速ですが、本日の案件に入ります。
 本日は、定例でお伝えしています、新型コロナウイルス感染症の市内の状況、そして新たな取組としまして、高齢者等のごみ出しサポート拡充についてお伝えいたします。

新型コロナウイルス感染症

 まず、新型コロナウイルス感染症の市内の状況です。1カ月のカレンダーを出しておりまして、オレンジ色のところが前週同曜日よりも増えているところ、そして白いところが減っているところです。
 この間、年末年始がありまして、年末年始は休診されている診療所も多くあったと思いますので、この間、年末年始にかけては前週比マイナスが続いておりましたが、年が明けて社会が活発に動き出すあたりから、ここ数日、前週比増となっております。
 この半年間の棒グラフ、こちらが堺市内の新規陽性者数の推移です。第7波のときに、1日あたり2,200人を超える新規陽性者の方がおられました。その後、第7波が落ち着いて、しばらく1日あたり300人前後という日が続いておりましたが、12月頃からぐぐっと増えて、現在に至っております。
 昨年の年明け、第6波のときには、1月10日あたりから2月の上旬にかけて、ぐぐっと第6波のピークを迎えておりましたので、堺市としても今状況を注視しております。
 体制、対応につきましては、12月に開催した対策本部会議で確認をしておりますので、状況を見守りながら臨機応変に対処したいと考えております。
 モニタリング指標としてお示ししている数字です。10万人あたりの新規陽性者数は、大阪府に比べると堺市のほうが幾分少ない状況にありますが、傾向としては大阪府も堺市も、この間変化はございません。
 そして、年齢構成の割合についても、どの年代においても感染しやすい、この年代だからかかりにくいということは今のところ見られておらず、全ての年代の方において注意が必要という状況です。
 陽性率をオレンジの折れ線グラフで示しております。昨日、1週間平均で約35%でして、おおむね35%あたりの水準となっております。
 重症者数の推移につきましては、昨日時点で堺市民の方で重症となっておられる方は8人おられます。そして、入院者数につきましては、ぐぐっと増えておりまして、昨日時点で679人の方が入院、療養をされておられます。一日も早いご快復をお祈りしております。
 続きまして、ワクチン接種の状況に移ります。今、実施中のオミクロン株対応のワクチンにつきましては、全体としては約35%の方が接種を終えられておりまして、65歳以上の方は6割弱の方が接種をされております。
 今、感染が拡大しつつある時期でございますが、特に1月ですね、これまで新年会、各種会社だったり、企業団体の新年互礼会等、この2年間中止だったり、かなり小規模なところが多かったと思いますが、今年に関してはほぼ例年どおりの対応をされているところも多くございます。人が集まりやすい時期でもございますので、改めて基本的な感染対策をお願いしたいと思います。屋内での会話時のマスク着用でありましたり、換気の徹底、そしてワクチン接種につきましても、もう私も4回接種をしましたが、何度も接種をしていると、もういいんじゃないかと、抗体ができているんじゃないかと思われる方も多いかもしれませんが、やはり効き目というのも薄れてきますし、今、接種できるワクチンがある方、もしくはまだ初回接種もお済みでない方につきましては、ぜひお早めのワクチン接種をしていただきまして、ご自身もご家族も周りの大切な方も守っていただきたいと考えております。
 新型コロナウイルス感染症関連については以上です。

高齢者等のごみ出しサポート

 続きまして、高齢者等のごみ出しサポート、ごみ出し支援についてです。
 堺市では、従来から高齢者や障害がある方、自ら粗大ごみを持ち出すことが難しい方を対象としまして、粗大ごみふれあい収集を実施してきました。そして、私の就任後、公約にも掲げたことでございますが、令和2年度からは、回収品目を粗大ごみだけではなくて、生活ごみや資源ごみ等にも拡充をしています。名称も、ふれあいサポート収集、粗大ごみというところから、ふれあいサポート収集と。
 窓を開けているので、換気をよくしているので、ちょっと発泡スチロールの看板が倒れました。
 では、続けます。現在の対象者としましては、65歳以上の方でホームヘルパー、訪問介護を受けていらっしゃる方、そして身体障害者手帳等の交付を受けている方が対象となっております。こちらは無料となっておりまして、特に生活ごみ、資源ごみ等で収集を利用されている方にも関わらず、2回連続でごみ出しがない場合というのは、その方たちは元気でお過ごしいただいているんだろうかということで、安否確認を行っております。きめ細やかな対応をこれまでも行ってまいりました。
 そして、本日お伝えするのが、その利用範囲を拡大するということです。さらに高齢者等のごみ出し支援の拡充を図るために、特に利用者が多い、今までご利用が多かった70歳以上の方に関しましては、粗大ごみについては単身世帯の方、70歳以上の方は対象、もしくはお二人とも70歳等で、老老介護、ごみ出しが困難な方につきまして、粗大ごみ回収の対象といたします。
 そして、生活ごみ、資源ごみ等につきましては、70歳以上で要介護、要支援認定を受けていらっしゃる方に、令和5年の2月1日、来月の2月から実施をいたします。申込みは1月23日から開始する予定にしております。こちらも、生活ごみ、資源ごみ等の収集利用業者については安否確認を実施いたします。
 利用をご希望される方につきましては、環境事業所にお申込みをいただきまして、収集日時や場所に対するヒアリングを行いたいと考えております。
 そして、その後ですね、実際に収集を実施いたしますので、ぜひ対象になる方でお申込みが必要でございますので、必要とされる方、環境事業所までご連絡をいただきたいと考えております。
 今回、高齢者の方のごみ出し支援につきまして、そして障害者の方についても、ごみ出しの支援を拡充するということをお伝えしておりますが、今後も市民の皆様が安心して暮らしていただけるように取組を進めたいと考えております。私からは以上です。

質疑応答

(司会)

 それでは、ただ今から質疑に移ります。挙手の上、社名を告げていただきまして、ご質問のほうをよろしくお願いいたします。
 ご質問ございますでしょうか。

(日本経済新聞)

 本年もよろしくお願いします。今日の発表内容ではないんですが、先日の互例会で市長が、南大阪の各自治体と強力に連携をしていくとおっしゃっていましたが、具体的にどういう連携をお考えでいらっしゃるんでしょうか。

(市長)

 まず、私自身、就任してから3年半が経過しましたが、就任直後から特に南大阪との連携というのは力を入れて行ってまいりました。就任直後から、南大阪の全自治体に私自身がお伺いをしまして、各市町村の首長さん、もしくは副の首長さんとお話をさせていただきました。泉州地域においては、KIX泉州ツーリズムビューローという9市4町が全て参加している観光振興に資する取組を行う団体がございまして、今、私が理事長を務めておりますので、その点はさらにこれから観光インバウンド回復が見込めますので、注力をしていきたいと考えております。
 そして、今まで堺として、泉州地域とのつながりが強かったんですが、政令市になったときに美原町と合併したことによりまして、より南河内地域とのつながりも持つようになりました。
 ただ、これまでなかなか南河内地域との関係というのは深くなかった、強固な連携というところまでは至っていなかったと考えておりまして、こちらも私がそれぞれの地域を訪問させていただいて、首長の皆さんとお話をさせていただく中では、堺市に対する期待というのは大変大きいと認識をしております。
 ですので、昨年の秋に実施をしました、例えば美原区で行った区民まつりがございますが、こちらでは美原区に隣接する4市に協力をいただいて、それぞれブース出店をしていただきました。また、東西交通の問題を改善するSMIプロジェクト美原ラインにおきましても、隣接する市町の皆様に、私自身が首長の皆さんにご説明させていただいて、ぜひ一緒に南大阪の振興をしていきたいんだという強い意思を示しております。
 協力できるところ、たくさんあると思いますし、特に今年G7大阪・堺貿易大臣会合がございます。2年後には2025年大阪・関西万博もありまして、これもなかなか南大阪と言えば人口減少も大きくて、活性化が難しかったと考えておりますが、ぜひ南大阪唯一の政令市である堺市が力を発揮しながら、皆様と一緒に盛り上げていきたいと考えています。

(日本経済新聞)

 大変恐縮なんですが、内容としてはほぼ2年前に私がお邪魔してからおっしゃっていることと全く変わってないですよね。具体的に動きが全くない。ツーリズムビューローを使うという話も伺っていましたし、美原区で南河内と協力するとお話も伺っていますし、具体的に堺からどんなことを働きかけようとされていらっしゃるのか。強力に連携したいというお言葉だけでは動かないと思うんですよね。
 特に、来年度予算にどういった項目でどういった内容を盛り込もうとされていらっしゃるのか、もう少し具体的なお話を伺えませんか。

(市長)

 少なくとも2年前にSMI美原ラインの件で協力していくということはお伝えしていなくて、新しい事項ですし、美原区役所も、区役所が中心となってそれぞれアプローチをして、協力をこちらから打診をして、そして実際に参画いただいているということがあります。
 さらに、百舌鳥・古市古墳群の関係でも、藤井寺市、羽曳野市と強力に今連携をして、この間、古墳サミットも大阪、関西、全国と開催をしてきました。
 ですので、さまざま、まずは連携したいという意欲を常々お示しをしながら、具体的な事業も行っておりますし、本市職員も同じ意識で取り組んでおりますので、特にじゃあこれで南大阪全体でこの事業をするんだというよりも、普段のさまざまな取組を通じて連携を強化していくということです。
 消防の連携につきましても、高石市であったり、大阪狭山市との事務事業の受託もしておりますし、この和泉市とも通信指令の本部、また今度、泉大津市とも連携を図りますので、堺市が南大阪の自治体の皆様と連携していることは多岐にわたりますので、これからも強化をしていくということです。

(日本経済新聞)

 分かりました。

(司会)

 ほかにご質問いかがでしょうか。

(朝日新聞)

 今年もよろしくお願いします。このふれあいサポート収集なんですけども、ちょっと不勉強で教えていただきたいんですが、堺市は今、民間委託ではなくて直営で収集されているということなんでしょうか。

(市長)

 今、職員が収集をしていることもありますし、民間でも委託している部分はございます。
 その割合であったり人員に対して、担当者説明をお願いします。

(担当)

 担当課ですけども、直営と民間の割合なんですけども、現在行っているふれあいサポート収集につきましては、直営で100%実施しております。

(市長)

 通常の回収は民間にお願いしているということですね。ふれあいサポート以外の通常のごみ収集です。

(担当)

 普通の収集運搬につきましては、生活ごみは、委託業者が全部収集しておりまして、粗大ごみは一部を除きまして、直営のほうで収集しております。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。一つ思ったのが、堺市は財政危機宣言を出されていて、どこまで行政コストをかけて、一見するといいことだとは思うんですけども、どこまでを公が負担して、どこからを頑張ってもらうのかというところの線引きをする上で、財政危機宣言をされているのであれば、直営部分でされるということであれば、マンパワーが余っていれば、そこのマンパワーを配置転換して、そこの行政のスリム化という意味で人員削減にあてて、行政コストを下げていくというのが、今の堺市の置かれた財政状況からすると順当な考え方のように思うんですが、その辺についてはどのようにお考えなんでしょうか。

(市長)

 まずは、今生活の中で支障が出ている、困っている方々に対して、何らか行政がサポートをさせていただきたいということがございましたので、今回の70歳以上の老老介護世帯の方であったり、要介護、要支援の方に対しましては、やはり行政としてサポートさせていただきたいという強い思いで実施をするものです。
 一方で、マンパワーにつきましては、今対応している体制で実施が可能という見込みが立ちましたので、この時点での発表になっております。
 民間企業の皆様、事業者の皆様にも、これからお願いをしながら進めていくこともあるかと思いますが、財政危機の中であっても、やはり行政がサポートすべきところはサポートしながら、そして一方で、これはもう行政ではなくて民間の皆様の活躍にお任せするというところは行っていくということですが、この件につきましては、やはり行政として70歳以上というこの範囲を絞っておりますので、実施させていただきたいと思います。

(朝日新聞)

 分かりました。この点について最後に1点ですけど、私が以前取材した自治体でも同じようなことがあって、そこはやっぱり現業職の方をほかに移せないという組合との兼ね合いもあったりして、難しい面があるんだなというのはそのとき勉強したんですけども、やはり堺市、財政危機宣言をされているのであれば、そこら辺のことはセットで、もうちょっとコストとしてどう考えているのかというのは発信されていかれたほうがいいのかなと思いました。これ、ちょっと質問じゃない、多分質問してもお答えが難しいであろうと思いますので、このくらいにしておきます。

(市長)

 分かりました。

(司会)

 ほか、いかがでしょうか。

(読売テレビ)

 中区内で起きた暴行事件について伺いたいと思います。
 今月、去年11月にその亡くなられた男性に対して暴行を繰り返したとして、容疑者の男が逮捕された事件についてです。この男性に対しては、中区役所内で暴行が繰り返されていたほか、ほかの場所でも中区役所の職員の方が目の前で目撃されていたという事実があったと聞いております。
 この点について、当時通報がなかったということなんですけれども、こういった対応について市長ご自身としてはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(市長)

 この後、また別途皆様に対するご説明の機会があるということはご承知おきかと思いますが、私自身もこの報道がなされてから、実際には区役所の職員が聴取を受けていると、聞き取りを受けているということは確認をしておりましたが、実際に本当に、例えば目の前で暴行が行われているところ、とがめることなく、それを見過ごすようなことがあっては、これは決してなりませんので、事実確認を行いました。区長とも協議をしております。
 実際には、私たちのところには、警察が実際に記者の皆様にどのような発表をしたか、その細かい内容までは教えてもらうことはできません。ですので、あくまでも私たちも報道で流れて、そんなことがあるのかというところで確認をしております。実際にその状況等も踏まえて、区長から説明をさせていただきたいと思いますが、私が今確認している状況では、決して区役所内で暴行が起こって、それを放置しているということでは全くなく、実際に体を張って止め、そういうことが起きたときには体を張って止めますし、実際にはそれを区役所の職員が見過ごしたということはないと確認をしております。

(読売テレビ)

 それと、職員の聞き取りに対して、暴行はなかったと答えているという認識でしょうか。

(市長)

 暴行の定義というか、何をもって暴行とするのかというところだと思いますが、例えば体が触れたと、例えば軽く小突いたというところが、警察から関すれば、実際にどういうところがあったかというところは、警察との聞き取りの内容というのは私たちも警察からその情報提供は受けておりませんが、その程度というものはあるかと思います。
 ただ、実際に体が触れる、もしくは拳が当たるようなことがあれば、暴行として認められるんだろうと思っておりますので、あとはそれが実際の、例えば報道で流されているように、例えば目の前で殴る蹴るというような、あまりにもひどいことだったのか、それとも少し、そこまでではないということだったのかということになりますので、そこは警察が発表された内容というのは、あくまでも身体的な接触があったということだと認識をしています。

(読売テレビ)

 警察発表はもちろんそのように発表しているんですが、ご自身で独自で調査されたという結果に対しては、今、先ほどおっしゃっていたとおり、暴行はなかったというふうに認識されているということでしょうか。

(市長)

 私は担当者直接というよりも、区長と確認をしておりますので、区長が聞き取りをした結果、またこの後、区長がお話をさせていただく機会があるかと思いますが、触れた場面はあったように聞いております。

(読売テレビ)

 暴行ではないと認識しているのは、それは暴行に至る程度ではないと市として、区としては考えているということでしょうか。

(市長)

 何をもって、その暴行の程度によると思うんですが、実際に接触があれば、もうそれは警察が言う暴行に当たるのかもしれませんし、ただ、その範囲というところは、捉え方はそれぞれだと思っていますので、実際には警察が暴行というところで発表していると思われますので、その点については、職員もそういう事実があったと認めているということだと思います。

(読売テレビ)

 職員は事実を認めているんですか。最初のほうで、区として、市としては暴行はないというふうに、独自の聞き取りの中で認識しているという意味でおっしゃっていたと思うんですけれども、どちらなんでしょうか。

(市長)

 私も区長を通じて聞き取りをしておりますので、今、区長はいますか。
 これ以上のこと、また後ほど説明の機会があるかと思いますので、ぜひ聞いてもらいたいと思います。詳しく区長自らが職員とやり取りしていますので。

(読売テレビ)

 市長として、市のトップとしてはどのようにこの事案について受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(市長)

 実際にそれを見過ごして放置をしたということであれば、大きな問題だと思っています。あってはならないと考えております。

(読売テレビ)

 万が一、もしその調査の中でそういった事実がある場合には、どのような対応というのを取られることになるんでしょうか。

(市長)

 それを放置をしたような事例ですか。区長とも協議をしますが、やはりそのようなことがあってはなりませんので、厳しく注意をするようなことになるかと思います。

(司会)

 ほかにご質問いかがでしょうか。

(朝日新聞)

 今さっきの暴行のやりとり、私もそんなに詳しいわけではないんですけれども、そもそも庁舎管理の内規的には、接触があったり、要はトラブルですよね。トラブルがあって、そういう見過ごせる状況なのかどうなのかと、主観的判断もせざるを得ない部分があるかとは思うんですけども、一般的に多分、端で見てちょっとおかしいなというレベルだったんだと明らかに思われるんですけども、結果から推測するに。そうした場合に、管理規則上は本来どのように対応すべきであって、その管理規則に照らし合わせて区長からの聞き取りを得た上で、市長としては、現場の職員が管理規則に即した行動だったのかどうなのか、その辺について改めて具体的にお聞きできたらなと思います。

(市長)

 規則というところに、それぞれ個々の事例に対して細かく、今回の事例のようなところが定められているとは考えておりませんが、ただ実際に市民の方が区役所内で何か危害を加えられようとした場合、もしくは加えられた場合に、そこに対して適切に対処するというのは、これはもう当然のことです。
 実際に私が報告を受けているのは、そういうふうな事態が発生したとき、もしくは身体の接触があったときに、きちんと体を張って止めるなり、制止の行動をしたというふうな報告は受けていますので、私としては今職員が警察との聞き取りを経て、証言していることもありますが、今私が確認している中では適切な行動はしていたと認識をしています。

(朝日新聞)

 私も警察発表を実際聞いているわけではありませんし、どっちかどうなのかというのは正直分からないんですけど、今の市長の聞き取り段階では問題がなかったと、そういう認識でよろしいでしょうか。

(市長)

 今、私が報告を受けている今の時点においては、そう認識をしておりますし、おそらくこれからもというかこれまでも、役所内でのさまざまなトラブルというのは起こり得るものだと、トラブルというのが、実際の暴行というのはもちろんあってはなりませんが、例えばいざこざであったり、例えば職員の方と来庁された市民の方の話であったり、そういうところに対しての何かトラブルが発生するということはあり得るとは考えておりますが、適切に対応すると。
 今回特に、報道の皆さんに流されたような問題が起きても、区役所の職員は止めなかったと、放置したということは決してあってはなりませんので、これは中区役所だけではなくて、全庁的に職員に対しては私から適切に指導したり、そのようなことを見過ごすようなことがあってはならないと、今回見過ごしていないという報告は受けておりますが、今後も適正に対応するように私から伝えたいと考えています。

(朝日新聞)

 1点ですけども、私も全く門外漢なので、そこにどういう状況だったのか分かりませんけども、防犯カメラ等があれば、その状況についてもきちんと正確に把握してということも可能なのかなというところから類推すると、現場には防犯カメラはなかったのか。もちろん、防犯カメラをどんどん入れれば監視社会になるじゃないかという声もあろうかとは思いますが、一方で、そういう暴行とか、あるいは不当要求とか、市の窓口に立つ、矢面に立っている職員の方、さまざまなリスクにさらされているという面も考えると、全庁的にそこら辺のリスク管理として、防犯カメラとかそのような考えはお持ちなのかどうなのか、その点をちょっと最後に教えてください。

(市長)

 まず、今の区役所であったり、本庁でも窓口がありますが、防犯カメラの設置状況、市役所以外のところというのは、もちろん防犯カメラ今、戦略的にも順次拡大をしておりますが、今おっしゃられた、例えば職員の対応であったり、実際に行われた行為の検証を行うというところでも、その必要性も考えたいと思います。
 区長、今、防犯カメラ、窓口に対して、今回の件はおそらく防犯カメラには写っていなかったと思いますが、防犯カメラの設置状況というのは、今分かりますか。

(担当)

 先ほどご質問のありました、区役所内部、執務室も含めて、内部での防犯カメラの設置状況ですが、出入り口付近というのは防犯上設置はしておりますし、待合でありますとか、そういう部分には一部ございます。
 ただ、今回その暴行があったとされる、これは相談室でございますので、かなり市民の方々、相談者の方々のプライバシーに関わる話でございますので、そちらは現在設置はしておりません。
 今後、市長もありましたように、設置についての検討を進めていけたらと考えています。以上です。

(司会)

 ほか、いかがでしょうか。

(毎日放送)

 この暴行事件についてなんですけども、今回市長はどの段階でこの問題を把握されたんですか。どのタイミングというか。

(市長)

 まず、死亡事案が確認された際には直ちに報告を受けております。そしてその後、職員が警察の聞き取りを受けているということも受けております。
 区役所の中で暴行があった、そして見過ごしたという報道がされたことについては、私は報道で事実というか、その報道を見ました。
 そしてそれが、私としてはそれを見過ごすということは信じられませんでしたので、実際にそれが正しいのかどうかという確認をいたしました。

(毎日放送)

 ありがとうございます。では、この区役所内で例えばトラブルがあったときにも、区役所内の中での問題ということで、市長にまで上がることはなかったということですね。

(市長)

 実際に区長がどこまで判断、見聞きしていたのかというのもありますが、大きな問題というか、例えば、以前中区役所でLEDの照明が落下したということがありましたが、例えばそのような、市民の皆様に何か一歩間違えば危害が及んだかもしれないということについては、直ちに報告が上がりますし、区役所で起こった事件でありましたり、区内で起こった重大な事故につきましては、私に報告が入るようになっております。
 今回の件は、実際に暴行というか、例えばそこで本当に被害者が出て、逮捕者がその場で出るようなことがあれば、もちろん間違いなく報告は入っていたかと思いますが、そこは職員の意識もあったかと思いますし、私自身はその報告は受けておりませんでした。

(毎日放送)

 分かりました。区役所の中で何回か暴行があったということも聞いているんですけれども、何回もあったとしても、それが区として、この区で収めるというか、市長には上げないという判断をしたから、市長にまで届かなかったということですか。

(市長)

 もちろん、報告を上がってくるというのは、職員個人から上がってくるというよりも、それ相応の区長であったり、副区長であったり、もしくは管理職であったり、報告が上がることになるかと思いますが、区の中で判断をして報告を上げることになるかと思いますので、その判断が、この件、もちろん実際にきちんと担当者が対応したことが、管理職であったり、もしくは区長に上がっていなければ、私に伝わるはずもありませんので、今回の件についてはそのような内容ではなかったと、そのような経緯がなかったということです。

(毎日放送)

 その判断についてはどう思われますか。

(市長)

 実際に、暴行を見過ごしていたとか放置したということではないんです。これまたこの後、区長から詳しく状況も含めてご説明しますが、実際に、例えばそれがそこで被害届が出される、もしくは暴行で逮捕されるようなことがあれば、もちろん報告はあったかと思いますが、私のところにも今さまざまな報告、以前よりもさらにその報告を上げてくる、報告を上げるようにという指示を出していますので、日々、私のところにもさまざま報告が上がってきますが、やはりその区役所の中での判断だと思いますし、今回の件については、もちろん、これまで例えば何度も何度もそういうことが繰り返されてきて、区役所の職員が問題意識を高く持っていて、区長もこれは報告すべきだということであれば、そのような、望ましかったと考えておりますが、私自身、今警察の発表を受けた報道を見て、実際に区長とも、この先週のことですので、確認をしておりますが、私自身はもちろん報告が上がってきたことについては、こんなことで報告を上げるなんてということは私からは全く言いませんが、報告を上げるという選択肢はもちろんあったでしょうし、そこはやはり区役所の判断ではないのかなと思っています。

(毎日放送)

 その判断についてどう思われているかということなんですけれども。その判断が正しかったのか、今回の件について。

(市長)

 私自身は、区役所の職員の対応というのは、目の前でそういうことがあった場合には、制止はしたし、きちんと正義感を持って対応したと考えておりますので、私自身は特に問題はないと考えております。
 実際にその報道のあり方が、じゃあ区役所で暴行が実際にあって、それをもう対応しなかったと、見過ごされたということを、報道の捉え方として問題視されているんだと思いますが、実際にいろんな対応というのはあるかと思うんです。
 実際に本件について、例えばケースワーカーであったり、実際の死亡事案が起きたときの報告もきちんと受けておりましたので、私自身は報告のあり方というのは適切だと考えています。

(毎日放送)

 分かりました。ありがとうございます。

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市長公室 広報戦略部 広報課

電話番号:072-228-7402

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