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堺市長記者会見 令和3年5月21日

更新日:2021年5月28日

モニター掲示資料

市長

 本市では3月に堺環境戦略を策定いたしまして、「2050年カーボンニュートラル・CO2排出実質ゼロ」を掲げています。そして、SDGs未来都市計画も新しく抜本的に見直しをいたしまして、目標達成のために今年度、取組を強化しています。
 これまで、この会見場にも紙の分厚い資料を持ってきていたのですが、ペーパーレスを今年度全庁的に推進しようと考えておりまして、まずはやはり市長が範を示さなければいけないということで、今日からノートパソコン1台で紙資料なしにして行いたいと考えております。
 本日の項目としましては、新型コロナウイルス感染症の現在の状況、そしてワクチン接種の状況と今後の策について、そして5月補正予算の項目についてお伝えをいたします。

新型コロナウイルス感染症

 まず、現在の状況です。
 ゴールデンウイーク明けの5月9日に、本市において100人を超える新規陽性者が発生した日がありました。しかし、ここからこの10日間余りぐぐっとこの新規の陽性者数が下がってきております。青い線が新規の陽性者数の棒グラフ、そして、オレンジの線が感染経路不明者数、新規陽性者のうちどのルートで感染したか皆目見当がつかないという例がこのオレンジのグラフ、これを7日間平均で示しております。感染経路不明者数も非常に高い状況が続いておりましたが、ここにきて感染経路不明者数も下がっているという状況です。第3波のピーク、これ1月7日だったのですが、ここよりも今は低い状況にありまして、本当に市民の皆様、事業者の皆様、大変厳しい依頼をしましたが、ご協力をいただいた成果が今見え始めていると考えています。
 府内の状況です。灰色の線が大阪府、そして堺市が実線、点線が大阪市。大阪府全体、大阪市と見ましても、同じような今似たように経路をたどっております。大阪市も大阪府全体としても、今減少傾向にあります。
 そして、検査数と陽性率の推移。本市では高齢者施設の職員の皆さん向けに集中的な検査を行っていますが、陽性率が非常に低い0.1%ぐらいの状況ですので、それを除いて通常の行政検査といわれるものを中心に整理を行っております。
 4月から5月にかけて、陽性率10%ぐらい、お医者さんが必要と判断した中で陽性となる方が1割ぐらいいらっしゃった状況から、ぐぐっと下がっておりまして、検査数は1日800件から1,000件程度ですが、実際の陽性率は5%とこちらも低くなっております。
 一方で今の傾向としましては、少し気にかかるところがあります。それは、若い方の感染が再び増えているという状況です。一時期若い方、こちらですね。第4波の入り口、本市では3月11日と見ていますが、第4波の入り口からぐぐっと若い方が増えて、一時期は60%を超えるという状況もありました。そこから収束というか、全ての年代に満遍なく、陽性者の中で年齢の分布がまとまっている。そして、最近になって再び若い方が増えているという状況がこちらです。1週間前と比べましても、35%、若干30代以下が多い状況から、直近では44%、半分近くの方が30代以下の若い方という状況にあります。
 こちらは100%の中のそれぞれの割合で示したものです。44%というところがありますが、こちらは実数ですね。全ての年代において4月のピーク、これ確か1日で124人の方が確認された日があったと思うのですが、そこから見ても全ての年齢で減少しておりますが、その中でも少し若い方の減少幅が少ないという状況にあります。
 今皆さんのご協力のおかげで、非常にぐぐっと山を下りている状況、やや減少傾向と先週お伝えしましたが、これ私は減少傾向が見られているというふうに考えています。
 ただ、一方で非常に気にかかる点もあります。それは、重症者です。この赤い線が重症者のグラフです。そして、こちらが先ほど示した新規の陽性者、そして、感染経路不明者数、7日間平均の点線です。重症者の方が昨日現在で堺市内で52人いらっしゃいます。これは、これまでで過去最多でして、40(人)台で推移していたときがあって、そして、ここへきて一時期ちょっと減りかけたんですけど、またぐぐっと50人以上の方がいらっしゃる。重症者がどういう形で重症になるかという傾向を見ますと、最初は軽症の方、もしくは無症状、軽症の方が入院をされて、もしくはホテル療養をして、そして、そこから入院中の方が重症になるケースがみられます。まだこのあたりで新規の陽性者数、5月9日、10日でも多い状況が続いていましたので、今この新規の陽性者数が日々減り続けている状況というのは望ましいことではあるのですが、さらにここから減り続けないと、同じ状況ではまたその中から重症者がお一人、お二人、毎日増えていくという状況であれば、医療の逼迫というのは解消されません。下がってきてよかったねということではなくて、今のこの減少傾向というのを続けなくては、もう医療はこのまま逼迫を続ける、大変危機的な状況、救える命が救えないという状況ですので、この重症者というのを考えたときに、今緊急事態宣言中ではありますが、より一層、皆さんには下がってきたから外出してもいいのではないのということではなくて、今この緊急事態宣言中、さらに気を引き締めて命を守る、重症化を防ぐという行動をしようということを、市民の皆様にお願いをしたいと思います。
 実際の重症事例のグラフです、第4波のところです。
 50代以上の方が多くて、70代以上の方が28人。一番多いのは70代以上なのですが、70代の前半と後半を分けたときに、実は70代の前半のほうが今重症者としては多い。ですから、かつては後期高齢者であるとか、年齢が高いほど重症が多いという傾向が一時期見られていたと思いますが、今は高齢者の中でも若い方、そして、50代の方、20代以下の方も2人いらっしゃいます。若い方の重症化が起こっているというのがこの変異型ウイルスの特徴だと考えています。ここまでが新型コロナウイルス感染症の市内の状況です。
 そして、ワクチン接種について、現状をお伝えします。
 現在の予約と接種状況です。予約された方の内訳が2万9,500人、こちらは集団接種、本市のコールセンター、もしくはインターネットで予約をされた方が2万9,500人いらっしゃる。そして、個別接種の予約、5月10日から75歳以上、5月17日から65歳以上の方を行っておりまして、こちらは、実際の予約数というのは日々変動しておりますので、見込みということになります。※印がありますが、医療機関で予約を受け付けられたときに、どれぐらいのワクチンを供給してくださいということを、個別の診療所から堺市に対して通知があるんですね。そのワクチンを6月末までに必要なものを本市に伝えてきてくださいということを、個別の診療所には通知しております。ですから、この9万3,300人というのは6月末までの数値を当てはめています。
 中には、例えば7月1日に1回目の接種を受ける、そしてその3週間後に2回目の接種を受けますから、7月中の見込みであっても、ここに含まれていない方がいらっしゃいます。
 そして、なおかつ個別接種会場につきましては、本市からさらに追加のワクチン供給をどんどんしていくので接種回数を増やしてほしいという依頼をしています。この間多数の診療所からワクチンをさらに追加供給してほしいという依頼も受けておりますので、今12万3,500人、本市の65歳以上の高齢者のうち50%ぐらいは予約していただいているのではないかと見込んでおりますが、実際にはそれよりも多いとは考えております。ただ、本市の接種のメインは個別接種会場ということで、この実数というのがなかなか変動していて、各医療機関の皆さんに逐次それを日々お伺いするというのは、医療機関の負担にもなりますので、ある一定まとまったところで、このような形で把握をしたいと考えております。
 そして、接種数につきましては、集団接種を受けられた方がこれまでに1万7,000人いらっしゃって、そして個別接種、これは19日から始まっています。19日、20日と始まっておりまして、1週間で大体2万5,000回のワクチン供給を欲しいという依頼がありますので、日割りをした数ということになります。合わせて本市の全ての高齢者、対象となる65歳以上の方の11.1%が、昨日時点で受けられていると考えております。この数には、個別接種には、今高齢者施設で85歳以上の方が多い施設から順番に全ての高齢者施設の入所されている方を対象に、こちらは別枠で接種を行っておりますので、この分も含めて11.1%ということになります。
 本市の体制としまして、当初ワクチン供給は非常に限られておりましたので、一日も早く漏れがないように行いたいということで、集団接種会場からスタートしました。5月1日から、政令市で一番早くスタートしまして、その後個別接種会場を5月10日から受付して19日から始まったと。私たちの思いとしては高齢者の方対象ですので、地域の身近な診療所で接種を受けていただきたい。そのほうが病状であったり、健康状態、その後のケアというのも充実したものが実施できるということを考えておりましたので、ある程度この個別会場で皆さんに受けていただけるという見込みがありました。多くの予約をいただいておりますが、ただ中には、かかりつけ医が見つからない、ふだん近くのお医者さんにかかっていないので、どこに行ったらいいか分からない、もしくは集団接種会場の予約がまだ取れていないというお声も私たちのところには届いています。ですから、今回急遽新たに来週の火曜日から年齢別に90歳の方から5歳刻みで、新しい枠を設けたいと思っております。
 もともと次の予約は5月31日に1万1,300回という予定をしていたのですが、会場を増設しまして、そして、90歳以上の方、高齢の方でまだ予約ができていないという方がいらっしゃったら、優先的にそこを受けていただきたい。今集団接種会場を既に予約をされていたり、個別接種会場で予約を取られている方も一定数いらっしゃいます。しかし、その中でもまだ取れていない方がいらっしゃったら、ここでぜひ予約を取っていただきたいということで、来週火曜日から90歳以上、85歳以上、そして、一日予備日を設けます。おそらく今私たちがシミュレーションしている中では、この一日の中で予約を取っていただけるのではないかと思っておりますが、それでもこの一日で予約電話がつながらないという方がもしありましたら、予備日にこの90歳以上、85歳以上の全ての方に予約をしていただいて、そして、28日、29日で今度は80歳以上、75歳以上の方、そして、また予備日を設けて、75歳以上の全ての方に予約をしていただくという体制を整えたいと考えております。
 そして、これを実現しようと思えば、個別接種会場、そして、集団接種会場をそれぞれ設けておりまして、今の体制でも本市の計画としては、7月末までに2回の接種を受けていただけると考えておりました。
 ただ、このような増強をしたり、一日も早く接種を終わらせたいという思いから、今集団接種会場の増強を考えております。
 今各7区に集団接種会場、地域会場を設けていまして、1会場当たり200回の接種が可能です。お医者さんが2人いらっしゃって、お医者さんに並んでいただく列が2レーンあるんですよね。ですが、そこにスペースがある会場に関しては3レーンにすることで、会場を1.5倍の増強をしたいと考えております。併せて、大規模接種会場を含めたほかの集団接種会場を複数今検討しております。医師会の皆様であったり、各関係機関と調整中ですので、近々今月中には公表できるかと思いますが、集団接種会場自体も、今の市が設置している7会場、そして、医療機関の会場以外にも新しく増設をすることで、さらにこのワクチン接種スケジュールをスピードアップして、一日も早い実施につなげていきたいと考えています。

 その中で欠かせないのが、医師の皆様のご協力です。この間、堺市では本当に堺市医師会の皆様に毎日ご連絡を取り合いながら調整させていただきました。一日も早く集団接種会場を設けることができたのは、まさに医師の皆様のご協力がなくてはできませんでした。そこから、私たちはちょっと無理をお願いしておりまして、さらに、集団接種会場の今ある会場の増強と、新設をしたいと考えております。ここについても医師会の皆様、本当に快諾をしていただいておりまして、ただやはりお受けいただける医師の皆さん、医師会の中でも苦労して調整をしていただいております。ですから、医師会の皆様にご協力をいただきながら、日程の調整をさせていただくことに加えまして、今回集団接種会場で従事をしていただく医師の公募も同時に行いたいと考えております。受付開始は本日5月21日の金曜日から、そして勤務会場はこれから増設する会場を含む堺市内の集団接種会場。ぜひ多くの医師の皆様、応募していただきまして、そして、市民の皆様の重症化を防ぐ、命を守るということにご協力をいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 ここまでが、ワクチン接種についてです。
 そして、5月の補正予算案についてお伝えをさせていただきます。
 もう既に5月議会が始まっておりまして、この後、堺市議会に5月補正予算案をお示しいたします。今回の新型コロナウイルス感染症対策予算の総額としましては31億6,120万9,000円。そして、その内訳としては、感染症対策が約14億、そして、市民生活、地域経済活動についてが約17億円という内訳になります。
 主立ったものをご説明させていただきます。
 既にもう昨年度から実施をしておりますが、高齢者施設等での集中的な検査。こちらは緊急性を要するということで、予算の流用対応をしておりましたが、改めてこちらを今回の補正予算で計上をしております。5月、6月も高齢者施設等でのクラスターを防ぐために、職員の方向けに集中的な検査を行う。そして、ワクチン接種については、予約とは別枠で、順次入居者様につきましては進めていくということです。
 そして、今回新しく追加しますのが、市有施設における手洗いの自動水洗化、主に小学校、中学校です。今1億9,600万円の予算が計上されておりますが、この8割は市内の市立小学校、中学校に関するもの。その他こども園であったり幼稚園も含めまして市民の方が多く利用する箇所に、感染対策のために、ウイルスが広がらないために、手洗いの自動水洗化を行っていきたいと考えています。
 そしてこちらは大阪府、そして、国の補助も活用した中で行っていく内容です。保育施設における感染対策に要する費用ということで、国の補助金、そして大阪府、また、臨時交付金を活用しながら保育施設でこちらも感染が広がるのを防ぐための対策に使っていただきたいと考えております。1施設1事業当たり15万円から50万円ということを設定しております。
 そして、これは先日ご説明をさせていただきました、飲食店の感染防止対策に対する補助。大阪府がCO2センサー、そしてアクリルパネルの設置の補助を出していますが、そこにかからないものについて堺市がプラスして、1店舗当たり5万円を上限に行っております。今申請を受け付けておりまして、7月30日まで申請の期間がございますので、ぜひ活用していただきたいと思います。こちらも、既に実施をしておりますが、改めて今回正式に予算づけをするという内容です。
 そして、保健所の体制強化です。
 本市の保健所の体制は、これはもう全国的に保健所の逼迫、業務の多忙ということが叫ばれています。昨年の令和2年3月1日時点、まだ本市では1例目の陽性者が出ていない頃です。まだ、堺市内での陽性がなかった頃です。そのときは23人でした。感染症対策課23人でスタートしたのですが、第1波、第2波からこの第4波まで、スピードがどんどん早くなる。人数が多くなると、陽性者数が多くなるという状況がありましたので、今現在629人で対応しております。人材派遣の皆様にもご協力をいただきながら対応しております。この今回の人員増につきましても、4月1日から第4波の中で、随時拡充をしながら行ってきておりました。おかげさまで、今本当に保健所は大変な状況が続いておりますが、夜中まで皆さん頑張っていただいております。さらに人員を拡充しながら市民の皆様の命を守るために取り組んでいきたいと考えております。
 そして、こちらが子育て世帯生活支援特別給付金、これは国の事業です。
 堺市としまして、低所得のひとり親世帯の方、また、ひとり親世帯以外でも、低所得の方々向けにこの予算をつけて、迅速な給付をしたいと考えております。まず、一番早い対象者の方(ひとり親世帯で申請が必要な方)は5月28日、もう5月中から給付をさせていただきます。国の制度(ひとり親世帯以外)もまだ検討中ということもありますが、固まり次第、市として早急に給付をするために取り組んでまいります。
 そして、ここからが雇用に関する堺市の独自策になります。
 まず今、このコロナ禍において雇用が大変厳しいということは皆さんも取り上げていらっしゃいますし、各種報道を私も懸念をして、見ております。特に女性は非正規の雇用が多くて、市内の非正規雇用のうちの約7割を女性が占めていらっしゃる。就職できていない方、休職中の方に就職していただくというのは一つですし、その中でも懸念しているのが女性の方、コロナ禍の影響を大きく受けているというところから、今回大阪府の施策に上乗せする形ですが、こちらの大阪府雇用促進支援金に、堺市の独自施策としまして正規雇用の場合は20万円そして、それが女性であった場合にはさらに10万円を上乗せするという取組をしたいと考えています。正規雇用していただきたいのですが、非正規雇用職もあるということで、こちらも基本額8万円、そして、女性であった場合にはさらに4万円を上乗せして、市内の事業者の皆さんはこの制度を利用していただいて、ぜひ多くの雇用を生み出していただきたい、雇っていただきたいと思います。
 そして次に、先端設備等導入に対する補助です。
 こちら、令和2年度にも行いました。令和2年度にも行って、予算の当初の目標から105%ということで、皆さんにご活用いただいておりました。昨年の8月から実施していたのですが、コロナ禍が長期に及んでおりまして、今さらなる設備投資ということは、まだまだ難しいという企業さんが多くいらっしゃいますので、再びこの補助実施をしたいと考えております。国の補助もありまして、合わせて最大85%の補助を受けられるということになります。こちらもぜひ、市内中小企業の皆さんにご活用をいただいて、コロナ禍で大変ではありますけど、その中での設備投資、またアフターコロナを見据えた行動につなげていただければと考えております。
 そして、これが最後です。
 企業データ活用による地域産業活性化促進事業。これも市の独自施策で少し珍しい毛色の事業なのかなと思っています。このコロナ禍で様々な支援策がありました。本市も経営者の皆さん、企業の皆さんに様々な提案をしてまいりました。ただ、その中で例えば国の支援策、府の支援策、市の支援策、国、府、市の支援策が分かりにくかったり、もしくは市で様々な支援をしているにもかかわらず、その情報が届かない、なかなか周知されない、その支援があるのに気づかなかったという方も多くいらっしゃるということがありました。そして、このコロナ禍で新たな取引先を見つけるのが難しい、どこも今営業活動をセーブしているところが多いと思いますので、取引先の開拓ができないという方がいらっしゃった。この現状を、何か新しい切り口で変えられないかというところで、堺市が市内の全企業の皆様を対象としながら、この情報基盤というものを設置したいと考えております。ここに市内の企業の皆さんが、約2万4,000社だと思いますが、ここに入力をいただいて、そして、行政からは施策の情報を登録する。それで、ここを見ていただいたら今の支援策一覧が分かったり、様々な事業に対する情報が整う。そして、さらにコロナ禍で企業の情報を皆さんは登録していらっしゃいますので、販路開拓が進みやすくなるという効果も私たちはめざしています。これまで、中小企業の皆さん、私も経営者の知り合いがたくさんおりますが、経営者の方々の取引先を見つけるときというのは、自分たちの知り合いの方とか、紹介の方から知り合う場面というのが多いんですね。周りの方であったり、知り合いの知り合いとか、そういうところからが多いと思うのですが、もちろんそちらも有効だと思うのですが、このように企業情報をこちらにポータルとして集めることで一元化できますので、新たなこれまで考えなかった、これまでなかなか情報が入ってこなかった方々の取引先の開拓にもつながると考えております。
 そして、新しいつながりができることで、私たちが期待するもう一つのことは、イノベーションの創出です。中百舌鳥エリアをイノベーション創出拠点として、「ものの始まりなんでも堺」と言われた昔の状況をこれからも生み出していきたいと、新しい技術・サービスを生み出していきたいというところです。
 ただ、イノベーションは1つの企業だったり、1人から生まれることというのは、おそらくなくて、様々な化学反応が起きることによってイノベーションができているというふうに考えております。ですから、市内企業の皆さん、この情報基盤を活用していただいて、様々なアイデアを結集することによって、新しいイノベーションがこの堺で生まれるということもぜひめざしていきたい。この取組が企業データ活用による地域産業活性化促進事業という取組です。
 この市内の全企業を対象としたこのような取組というのは全国的にも例がないと聞いておりますので、堺市が新しい取組になりますが、何とか企業の皆さんを応援するために、また、行政が実施する支援策を的確にお届けできるようにするために、まず一歩を踏み出したいと考えております。
 私からは以上です。

質疑応答

(朝日新聞)

 先ほど市長が言及された集団接種会場の増設についてですけども、1日の枠の規模感はどのぐらいを想定されているのかということと、今のところ仮押さえ等に入っていらっしゃると思うんですが、場所はどこら辺を想定されているのかということと、そこで従事される医師を公募されるということですけども、どのぐらいの人数のお医者さんを確保して、その枠の処理というか進め方が順調にいくようになさろうとしているのか、そこら辺のスキームを教えてください。

(市長)

 まず今既存の設置の集団接種会場は、市が設けているものは1日200回の枠です。これはいろいろと会議室であったり、ホテルの広いスペースをお借りしたりして行っています。今回増設をするものは、今まさに調整中ですのでまだ公表できないので会場としかお伝えできないですけど、大規模接種会場については4桁をめざしたいと考えています。4桁ですから、1,000人以上の1日あたりの回数をめざしたい。
 そして、大規模接種会場以外にもこれまでの既存の会場では今200ですけど、それぞれ1レーン増やして、できるところは300にしたいと考えておりますので、その規模の、200から300の規模の集団接種会場、これも増設したいと考えています。そして、今1レーンにつき、1レーンというのは100回を1レーンと今見ているんですけど、1人のお医者さんが1日の朝から夕方にかけて接種できる数というのが大体100人程度らしいんですね。もちろん朝から晩まで続けてというのはもちませんから、午前、午後と分けて関わっていただいております。ですから、今の200回の集団接種会場では、午前お医者さん2人、午後お医者さん2人という形で行っている会場がほとんどかなと思っています。これが4桁、大規模接種会場ということになりますと、その1回1レーンにつきお医者さん午前、午後1人ずつということになりますから、その分のお医者さんが必要です。今それを毎日、もともと臨時会場を設けられないかということをお伝えしたのですが、今はもう土・日・祝というよりも、できるならば毎日設置をすることによって、多くの会場を設ける。個別の接種会場を設けながらも、補完する機能として集団接種会場、大規模接種会場をおいて、1人でも多くの方に一日も早く受けていただきたいというところで、医師会の皆様と協議をしておりますので、まずは医師会の皆様で、そのお医者さんの必要な部分というのは今調整しておりますが、より多くの会場を効果的に運営できるために、今回医師の募集も今日から始めるということです。

(NHK)

 市長、まずその先ほどの集団会場の増設ですけれども、大規模で1か所で、集団は今地域だと7ありますけど、これを箇所数を増やすのか、レーンを増設するという意味なのか、まずそこを教えてください。

(市長)

 どちらもです。今ある会場については、できるところはレーンを増やしながら、そして、さらに増設もめざすと、会場も増やすということです。

(NHK)

 分かりました。
 ちなみに、増設という点だと、大体今7を何か所ぐらいに増やすとか、規模感はありあすか。

(市長)

 複数個所ということで、また近日中にお伝えしたいと思います。
 すみません、先ほどの質問で1点漏れていました。会場を設置するときに、予約だったり埋まっていることがあるのではないかというところです。おっしゃるとおりで、通常の会議室にしても、この部屋よりもずっと広い部屋が集団接種会場としても必要なのですが、それでも予約が埋まっていたり調整が必要なことというのがあるのですが、大規模接種会場になると、まさにそこでいろんな大会が行われたり、大規模な会議が行われたりというのが、ずっと埋まっている場合があるんですね。ですから、その団体の皆様とも調整が必要です。ですから、今まさにその調整をしておりまして、ご理解をいただいた上で、可能な時期から速やかに設置したいと考えています。

(NHK)

 市長、加えてですけども、中に年齢順の予約日を設定というところがありまして、これは5月31日から予約枠がありますけれども、その分をこの75歳や90歳の方に先に取ってもらうということですか。それとあと、それぞれの人の例えば予約枠、何人というのはあるのでしょうか。

(市長)

 今、接種会場を増設する、もしくは増やすというところについては、6月上旬ぐらいから行いたいなと考えております。まだ発表もしていない段階ですけど、実施自体も6月下旬とか7月になると、かなり遅くなりますので、速やかに予約を受け付けて、速やかに開始するということです。ですから、5月31日の予約というのは、元のまま引き続き、回数によっては変動があるかもしれませんが、基本的には5月31日の予約は受け付ける。それに加えて、こちら5月25日から30日までの、この高齢者の中でも年齢が高い方から順番に受けていただけるようにしたいと、この分は増設を考えております。

(NHK)

 あと最後にですけれども、その集団接種で1会場200となっていて、それで、5月31日からの予約は6月14日から27日まで、2週間でおよそ1万1,300人と、それで、集団の会場だと地域と医療機関で14ですよね。それで1会場マックス200と考えたときに、まだ最大の人数からすると、予約枠の人数というのは乖離があるのかなと思うんですが、何かどういう形なんですかね。

(市長)

 1週間分で200あって、7日間ですから1,400。それを7会場で9,800。そこに地域会場の医療機関もあります。比較的大規模な病院で受けていただきますので、それを含めて1万1,300ということを提示しております。医療機関の皆様も、実は打診した時期というのが1月だったり、2月だったりしたんですね。その時期は第3波ではありましたけど、第4波よりもまだ陽性者が少なかった。第4波が発生する中で、本当に地域の医療機関の皆さん、病院の皆さんにご苦労をいただいていて、もうワクチン接種も手を挙げていただいたけれども、ワクチン接種が難しいという病院が複数出てきました。ですから、今まだその集団接種会場の医療機関は、手を挙げていただいたところはありますが、ただまだ枠自体は少ない状況ですね。今、第4波の中でも日々の陽性者数は下がってきていますから、そこに重症者も早くご回復をしていただいて、重症のベッドが空くことによって、そして、その分ワクチン接種にもお力を協力いただけるものと思っていますから、この集団接種会場についても市が増設する分プラス医療機関で受けていただけるものも、これから増えていくと見込んでいます。

(産経新聞)

 接種会場の増設・新設に関してこれから詳細が決まるということですが、情報を聞く流れでちょっと失礼な言い方かもしれないですけど、医師の公募という話が出てくると、会場を増やすことを決めたけれども、人を確保できていなかったんですというような響きで情報が伝わってしまうんですけれども、実際、この公募についてはどういう位置づけの公募なのかというのを説明をお願いできますか。

(市長)

 完全にお医者さんの確保が、全ての日程でできてから判断するというのはかなり遅くなると考えています。ですから、今堺市医師会の皆様とは調整をしていますが、並行してより進みやすくするために医師の公募を行うということです。おそらくどこの自治体も同じだと思うんですけど、今お医者さん、特に予診・問診を行うお医者さんであったり、お医者さんは問診を行って接種もしていただいて、その後副反応が起きたときの対応もされるということですので、非常の多くの役割を担っていただいております。さらに日々の診療も行っていらっしゃいますので、お医者さんは大変お忙しい状況だと思いますので、堺市でもこれまで、予約の受付というのは非常に慎重に行ってまいりました。他市では、例えば集団接種会場でも2カ月先まで取っているというところがあったと思うんですよね。ただ、堺市の場合は、2週間程度で止めていました。というのは、2週間だったらもうそこまでの期間は、お医者さんはもう全て当てはめることができたと、手を挙げていただいた方をお願いすることができたということですが、それが1カ月、2カ月になると、やはりその先の状況、感染状況もありますからなかなか見えにくいということで、慎重な予約の取り方をしていました。
 今回、ある程度既存の集団接種会場のことについてはめどがついたと、新設をする上での増加をするということについても、医師会の皆さんと今連携しながら進めておりますので、さらに医師会の皆さんも大変負担を負ってらっしゃいますので、負担を軽減するためにも、医師の募集を行うということです。

(産経新聞)

 ですから、医師の公募の狙いについては、拡大規模をさらに大きくしたいという部分と、医師会に負担をかけているので、円滑、安定的な運営をするために公募して、より確実な施策にしたいという意志ということでよろしいですか。

(市長)

 おっしゃるとおりです。最初、医師会の皆様と、医師会に所属していなくても医師の皆様にご協力をいただきながら進めてきました。そこから、例えばお医者さんの人材バンクみたいなところがあったり、政府がこういうところがあるよというのを紹介してくれたり、様々なあらゆるルートを通じながら今行っております。さらに今回、医師の公募ということも行いながら、これからワクチン接種は、この高齢者の7月末までだけではなくて、一般の方も含めるとおそらく11月ぐらいまで本市でもかかるのではないかなと見込んでおりますので、その長い時期の中で、できるだけ多くのお医者さんに関わっていただいて、迅速に接種を進めたいという思いです。

(日本経済新聞)

 ちょっと情報が交錯している感じがするので、重複するかもしれませんが一つずつ確認をしたいと思います。まず、7カ所ある今の集団接種会場を200から300に増やしたいと、これは7か所全部なのか幾つなのか、まずそこから。

(市長)

 全てではありません。会場の規模がありますので、複数箇所ということをお伝えさせていただきます。

(日本経済新聞)

 あとその大規模接種会場1,000回レベルというのと、200、300回のものと、両方新設されるということですか。

(市長)

 はい。そうです。

(日本経済新聞)

 それで、それぞれ複数を考えていらっしゃると。

(市長)

 大規模接種会場は、おそらく今調整がうまくいったとしても1か所だと考えています。

(日本経済新聞)

 200から300は複数できそうな。

(市長)

 複数したいと考えています。
 どちらも1か所以上ということですね、1か所と、1か所以上という形です。

(日本経済新聞)

 それで、あとこれいつまでその会場は開設されるんですか。先ほど11月末までと言いましたから、一般の方も全部終わるまでは開きたいというお考えでしょうか。

(市長)

 今、個別接種会場は、少しスロースターターで始められているところが多いのではないかなと思っています。これだけの全国規模の、全員がワクチン接種をするという事業が、おそらく皆さん診療所でも経験されていませんので、まずは自分たちの日々の診療を行いながら、どれだけ接種ができるかということを行っていただいています、今も。それを、これから徐々に様子を見ながら増やしていかれるのではないかなというふうに考えておりますので、これからその接種状況というのがシステムにどんどん入力されていきます。ですから、その状況を見ながらこれからどれだけ必要になるのかなということを精査する必要があると考えています。
 もちろん感染状況にもよりますが、ワクチン接種が進むと重症化自体はかなり防げるということがありますので、今重症化が多い70代前半の方であったり50代の方とか、重症化が多い世代の方までは、迅速に極力進めたいという思いでいます。ですから、それによって大規模接種会場、少なくとも高齢者の方が終わるまでは設置が必要だと考えておりますが、その後も接種の状況によって臨機応変に対応していきたいと考えています。

(日本経済新聞)

 少なくとも1カ月とか、そういうお尻を切っているわけではないということですか。

(市長)

 はい。今のところはありません。

(日本経済新聞)

 あと新しくつくられる二、三百回と1,000回の(会場で)使うワクチンはファイザー製なのか、それとも、このほど認可されたモデルナを使われるのか、こちらどちらでしょうか。

(市長)

 はい。ファイザーを考えています。これから先、64歳以下の方に範囲が広がったときには、モデルナという選択肢はありだと思っているのですが、今の状況では、ファイザー社製だけで堺市民の高齢者の方2回分、約47万回分の数が満たせるという国からの通知がありました。そこにモデルナを入れてしまうと、ちょっと運用も変わりますし、オペレーションも変わるので煩雑になるかなと。ですから、今回高齢者の方の皆さんに関しては、ファイザー社製の一本化にしたいと思っています。

(日本経済新聞)

 19日に12万回というのは、届いたんでしょうか。

(市長)

 届いていますね。担当、どうですか。はい。届いています。

(日本経済新聞)

 この後もそのペースで届くという。

(市長)

 回数は確か12万回が一番多くて、次は10万8,000回とか10万5,000回とか、少し下がりますが、ただ6月の最終週までには47万回に達して、ちょうど2回分ですが、満たせる量が届くと聞いています。

(日本経済新聞)

 あと、この年齢別のやつですけれども、受付はこれ、電話のみということでよろしいでしょうか。

(市長)

 はい。電話のみです。

(日本経済新聞)

 これ回線はかなり増やされたんでしょうか。

(市長)

 今、回線数は、当初90回線でスタートして、今180回線に増やしています。180回線ですが、今対象者がどれだけ個別接種で受けられたかという、年齢別に今お聞きすることは個別の医療機関でしていませんので、これあくまでも本市でのシミュレーションですが、おそらく5,000人ぐらいいらっしゃるのではないかなと。それぞれ5,000人から1万人ぐらいいらっしゃるのではないかなと。接種率は9割を想定しています。当初7割だったのですが、今このワクチンを皆さんが受けたいという思いを考えると、高齢者の方の9割ぐらいは接種されるんじゃないかと。なので、かなり高いところを設けて、9割の接種率としながらも、7月末までに完了させるということにしています。電話回線で、今まで大体1日に四、五千件ぐらい受付をしていたように記憶をしています。ですから、1日あれば、一気にかけてこられるとやっぱりつながりにくくなると思うんですけど、ちょっとずらしていただいたら、例えば5月25日は90歳以上の方しかおられませんので、そこに関しては、今までみたいな何万人の方がかけてこられるということはありません。少なくなると思いますので。
 そこでもさらにそうは言ってもつながらなかったということがないように、あえてここに予備日を設けています。ですから、90歳の方85歳の方、ここで一旦区切って、電話がつながらなかったという方も、もう1日ここで予備枠を設けながら行いたいと考えていますので、ここでよりご高齢の方皆さんに予約が取っていただけるようにしたいと考えています。

(日本経済新聞)

 まだ65歳までには下りてきていないんですけども、それで、前回からこれは依頼ベースで、基礎疾患のある方とか急な方は65歳以上でもということですけれども、基本的に75歳以上の方がやっぱり大多数で、65歳から74歳までの方はまだ我慢してくださっているという状況ではいらっしゃると。

(市長)

 いえ、当初お願いベースでしたが、枠を途中から広げています。個別接種に関しても、5月10日からは75歳以上の方でしたが、5月17日からは65歳以上の方に広げていますので、65歳以上の方、おそらく今受けていらっしゃる方、予約されている方は75歳以上の方が多いと思いますが、65歳以上の方も予約をしていただいているという状況です。

(日本経済新聞)

 年齢に分けても、おそらく市民の方たちはこれに沿って動いてくださるだろうという期待をしていらっしゃると。

(市長)

 はい。こちらに関しては、例えば5月25日に65歳なんですと申し込まれても、すみませんが少々お待ちください。ただ、ご夫婦の方がいらっしゃる場合があるんですね。例えば夫が91歳で、妻が89歳だったというときに、それはもう次の日にしてくださいというのはちょっと融通が利かなさすぎますので、そういう場合は一度にお取りすることになるかと思いますが、基本的にはお願いベースというよりも、ここはもう年齢を分けた中で、この年齢に合う方に申し込んでいただきたいと考えています。

(日本経済新聞)

 今までスムーズに政令市初でということで進んでこられましたけれども、それでもやはり大規模接種会場が必要だというご判断をされた背景というのはどういうことでしょうか。

(市長)

 一日も早く進めたいという、その一心です。私も日々の状況を見ながら7月末までシミュレーションとして、ワクチンが届く数と接種できる数というのを表にして出しているんですね。そこでも7月末までに接種完了できるという見込みがありました。個別の医療機関によっては配慮していただいたのか、1回目を7月中旬に入れていただいているので、2回目が8月にかかってしまう方もあったんですね。そういうことも聞いておりましたので、こちらから医師会の皆様にご連絡して、ワクチンを早めに供給するので、できれば7月中には2回の接種を終えてほしいということをお願いしていました。
 それで、7月末ではできるというふうにずっと回答してきましたし、できると思っていますが、それでもやはりこの65歳以上の方に、特に重症化率が70代前半だともう多いので、受けていただくことが重症化を防ぐ、命を救うということにつながりますので、7月末と言わず、もう7月20日とか15日とか、少しでも早く達成できるように、完了できるようにしたいと、そういう思いで大規模接種会場、まだこれ調整中ですので確定ではありませんが、検討を進めています。

(日本経済新聞)

 その背景では、変異株が広がっているというのがあるんですか。

(市長)

 変異株はありました。やはり重症化がここまで増える。さらに70代前半であったり、50代の方に増えているということは、危機感が今もあります。もともと国がなぜ65歳以上の方を優先的にということを言っていたかというと、やはり重症化リスクが多かったと思うんですね。65歳以上の方、基礎疾患を持っている方も多いので、基礎疾患を持っている、重症化がある、そうすると亡くなる可能性が高い。それを防ごうとして65歳以上だったのですが、第4波で、その高齢者の方が重症者率が高いという条件が一変しました。もう50代の方前半でも後半でも非常に重症化率が高いということがありましたので、次の枠というか優先順位は64歳から60歳ですが、もちろん優先順位というのは設定しますが、速やかに可能な限り早く50代の方も受けていただけるように検討したいと思っています。

(テレビ大阪)

 補正予算案のことについてお伺いしたいんですけども、今回、市長、トイレの水洗手洗いのほうもかなり強化されるということで、堺市全体として感染に強い都市をめざすという方向性が見えてきたのかなと思うんですけども、それについて今後の方向性を含めて、そういったところはいかがでしょうか。

(市長)

 特に、この自動水洗化については、学校現場が多くを占めます。本当に堺市内の学校現場にはご尽力していただいておりまして、日々の感染対策を徹底していただいております。本市では、まだ学校現場でのクラスターというのは発生しておりませんが、ただ、今まで発生していないからといって、これからも起こらないとは限りません。
 ですから、そういう意味でプールの授業というのは今年度も中止にしていますし、さらにこの気持ちの緩みがないように、先生方にも引き続き、教職員の皆さんにもお願いをしながら進めていく必要があると考えています。その中でも、さらに子どもたちの安全を守るために、手洗いの自動水洗化をすることによって、感染対策をさらに強化したいという思いで、今回の予算を挙げています。

(テレビ大阪)

 ありがとうございます。
 もう一点ですけども、今回低所得の子育て世帯への支援もあるということで、堺市独自でも入れられるということですけど、改めてそういったところの方向性というのはいかがでしょうか。

(市長)

 低所得の方に関しては、以前堺市独自の施策を行いましたが、今回については国の事業になります。この14億6,000万円。ですので、国の事業にのっとって、ただ支給するのは堺市ですので、迅速にお渡しできるようにしたいと考えています。

(共同通信)

 すみません、先ほどの質問のお答えにあったかもしれないんですけれども、この年齢順の予約を取る方の接種の場所とかというのは、今日時点ではまだ決まっていないということですか。

(市長)

 はい。接種を行う会場は増設する今の集団接種会場に新しくレーンを加えますので、増設するところであったり、新設の会場を予定しています。もしくは、6月14日以降の予約というのは5月31日に行いますので、そこでもその今の既存の会場というのもあると思いますし、実際にお電話していただいたときに会場の調整もさせていただくということになります。

(共同通信)

 では、先ほどおっしゃっていた200から300規模の会場の新設ですとか、200から300への増設というのは、5月25日までには結論が出ているということでしょうか。

(市長)

 はい。もう、ある程度その増設というのは計画をしています。あとは最終、公表するとなると先方の調整であったり、様々お医者さんとの協議であったり、そういうことになりますので、実際にこの場所でやりますと、行いますということは公表を少し待っていただきたいということです。

(共同通信)

 高齢の方にできるだけ早くということは、5月25日時点で用意されているものの中から、90歳以上の方は希望があれば全て取れるということになっていくと、最終的に75歳以上の方の5月29日に予約をする時点では、もうほとんど空いていないということもあり得るんでしょうか。先ほど、数のシミュレーションもあるとおっしゃっていましたが。

(市長)

 今の私たちのシミュレーションでは、5月29日も枠があると見込んでいますし、31日にもともと予定していたところというのもありますので、そこは65歳以上の方全て対象になりますので、ここで申し込めなかったらもう取れないということはないようにしたいですし、万が一、そこで90歳の方であったり、より高齢の方がそれでも取れなかったということがもしあるようでしたら、さらにちょっと違う対策も検討して、迅速に実施したいと思います。

(共同通信)

 今回のこの予約日の設定によって、高齢者の対象となる方々の1回目の予約が済む予定の日というのはいつになるんでしょうか。全員希望される方が、全員1回目の予約を取り終えられる日というのはいつになるんでしょうか。

(市長)

 2回目から逆算になるかなと思っているのですが、2回目を7月31日までに終えようと思えば、その3週間前ですから7月10日ですね。一方で、今現実として個別接種会場で8月にかかっている方もいらっしゃるということを聞いております。ですから、その分につきましては、前倒しをお願いしなくてはなりません。1回目を少なくとも7月10日より先にしてくださいねということをお願いしなくてはいけなくて、診療所の規模によったらもしかしたら受けられないという方が、その前倒しは無理だという方がいらっしゃるかもしれません。ですから、そのような方に対応するため補完的な場所として集団接種会場を設けて、全ての方が7月31日。ですから、1回目は7月10日までに受けられるようにしたいと考えています。

(共同通信)

 個別接種が基本的にメインだということですけれども、今結構集団接種会場でもワクチンのキャンセルによって余りが発生してしまうというのが出ていると思うんですけれども、個別接種の会場でのそういうキャンセルの取扱いというのはどういうふうに把握されたり、また注意とかをされているんでしょうか。

(市長)

 今のところ、個別接種でロスが出たという情報は入ってきていませんが、私たちが医師会の方々と何度も調整したのは、本当にロスが出ないのかということをお聞きしたんですね。集団接種会場の場合には、順位を設けながら、まずは違う日で予約している方に来ていただく。その次が、医療従事者。その次が会場従事者という段階、それでもいなければ職員の窓口対応であったり、個人宅を訪問するなど、市民と触れ合う機会が多い方を中心にしていますが、まず集団接種会場につきましては、その医療従事者や会場従事者が受けることはまだなくて、全て他の日で予約している方が、電話して今から来れますかということで来られているということなので、まず集団接種会場でのロスは出ていません。
 個別接種会場については、やはりかかりつけ医であって、地域の診療所ですので、すぐに連絡して今から来れますかということで対応していただけるということですので、もしそれでロスが出そうなことになれば、その受け皿として、市にすぐお電話をくださいと、例えば1バイアル当たり6回分ですので、4回接種したところであと2回余りそうだということがあれば、もうすぐに電話していただいたら何らか、消防隊員であったり、市の窓口対応の職員であったり、もう行ける者が無駄にしないように対応するようには伝えておりますので、その点は大丈夫だと思っています。

(共同通信)

 接種について頻繁に個別の医療機関から報告を挙げてもらっていると、あちらの業務の支障もあるということだったので、ワクチンのロスについても、仮に出てしまったとしても、ちゃんと情報が挙がってくるシステムというのはあるわけではないんですかね。

(市長)

 こちらからお渡ししているものと実際の接種数というのがありますから、その日々で「今日1つロスが出ました」という報告はないと思いますけど、例えば1週間とか2週間たった後のその整合性というのは取れると思うんですね。ただその前提として、やはりロスが出そうだったらすぐに連絡をいただくということはお伝えしていますので、まずはそこをお願いしたいですね。

(日本経済新聞)

 すみません、続けて失礼します。個別接種が始まる前に、医師の方たちの接種というのはどの程度進んでいらっしゃるんでしょうか。

(市長)

 基本的には、1回目の接種は全て終えている状態だと思っていますが、担当者は詳しい状況が分かりますか、医師の接種は済んでいるかどうか。

(担当)

 接種いただく医療機関につきましては、医師会さんもご協力いただきまして、医師会館で接種、医師の接種ということで進めていただきました。それで、そこでは大体100人程度の接種医が接種いただいたということになっております。それで、その後も集団接種会場、そういったものをご利用させていただいて、そういった希望のある医師の受入れというのはさせていただいております。

(日本経済新聞)

 ということは、ワクチンを打ってらっしゃる先生は皆、接種は終わっているという理解でよろしいでしょうか。

(担当)

 基本的には大阪府のほうの、もともと接種予約もされておられますので、併せてそういったものと併用されて、堺市のそういった制度もご利用いただいていますので、接種は終えていると理解しております。

(日本経済新聞)

 全く別件で補正予算ですけれども、今回コロナ対策等を打ち出される一方で、かなり大きな減額をしていらっしゃるんですが、これは橋梁の修理とか小中学校の施設とかというのを抑えていらっしゃると、これはどういった意図でいらっしゃるんでしょうか。

(市長)

 もともと2月の時点では、国の予算措置があるかどうか分からないものがありましたので、堺市の令和3年度当初予算として組んでいました。ですので、まだ見込みがつかめないものについては、取りあえず2月の時点で予算措置しておいて、そして、国から正式に示された場合にはそれを外していくということですので、その分が大きくなっています。(※令和3年度当初予算案編成後、国の令和2年度の追加補正が示された。その補正予算を活用して事業実施するための予算を、本市の令和2年度補正予算として今年3月に計上しておりましたので、その重複した分を減額するものです。)

(日本経済新聞)

 別に余計な公共事業を見送ったとか、そういった政策的なものではないということですか。

(市長)

 はい。財政危機の中ですので、そのようなことは行っていかなくてはいけないと考えていますが、この補正予算ではそういうことはありません。

(NHK)

 市長、梅雨の時期に入って、これから警報であるとか避難の呼びかけもあるかと思うんですが、そのときの接種会場のオペレーションですよね。例えば、避難指示とか出された場合に会場をやはり閉めると、そうなるとそのとき予約されていた方をどこに回すのか、もう一度予約を取ってもらうのかとか、そのあたり何か想定があれば教えてください。

(市長)

 大規模災害であったり、強い風水害が想定される場合というのは、臨時のオペレーションになりますので、いつ警報が出るかとか、例えば避難指示が出るかというのは予測はできませんので、そのときによって危機管理に応じた対応をすることになると思います。もし例えばその会場が浸水してしまって使えないということであれば、その日は保留というか延期せざるを得ないですし、ただ、ワクチン接種で難しいのは、今回2回接種が必要なんですよね。1回目の接種から3週間前後で速やかにということですから、あまりその日から違う日というのは取れませんので、もしそういうことが発生しても、例えば浸水とかだったら、1会場、2会場だと思うんですよね。なので、そこを違う会場に分けて打っていただく。
 これが、もし例えば大震災のような全市的、もしくは大阪府全体のことになれば、その対応というのは見直さざるを得ないというか、全体のオペレーション自体を変えなくてはいけませんので、また別の対応を求められるかと考えています。

(NHK)

 では、今の段階では、例えばもう学校とかだったら暴風警報だと休校とかそういうのがありますけれども、その会場自体は何かこういう警報が出たら一旦クローズするとか、避難指示が出たらクローズするとか、決めごとは今のところはないということですかね。

(市長)

 今は学校というか、市有施設の仕様等のルールがありますので、そこに準じた形になるかとは思いますが、昨日も夜中に警報が出たということもありました。これから風水害の季節になりますので、各会場、それぞれ民間の会場もあれば市営会場もありますので、もう一度その点については精査をしながら迅速に対応できるように、準備をしておきたいと思います。

(NHK)

 あと最後に、先ほどの高齢者のこのワクチン接種の分で、予約枠がレーンを増やしたり、会場を増やしたりということで増えるということだったんですが、当初は5月31日からの予約は1万1,300人分だったと、それがそもそもどれだけ増える見込みなんですかね。

(市長)

 その会場の規模と内容によります。これから、個別接種の会場も今6月末までしか集計していませんが、さらにその6月末までの間でも回数を増やしながら、7月以降の予約も取られると思いますので、そこも増えることも見込まれますし、集団接種会場も増設しますが、これも近日中にその会場が定まらないと、なかなかここで何回増やしますということは申し上げられませんので、しばらくお待ちいただきたいです。今回お示ししたこの年齢区分の方、シミュレーションよりもかなり多くなってしまうとちょっとまたケースは違ってくるのですが、より高齢者の方がこの機会に予約をしていただける分の会場の数を用意したいと考えています。

(NHK)

 あとこの仕組みは、今後の次の予約も同じように直前には、このような年齢区分を分けて前倒ししてするのか、今回だけの特例といいますか、それはいかがですか。

(市長)

 この内容については、今回だけの特例です。一方で、今並行して次の枠、64歳以下の方をどう設定するのかということを庁内で検討しています。これまで、かなり国からの指針というのは大ざっぱでして、65歳以上の方には接種券をこの日に送ってねという話がありました。途中から年齢別にと変わりましたが、その次は65歳以上の方、高齢者施設の従業員、そして、基礎疾患がある方ですね。
 なのですが、こちらもこれからいろいろと方針の見直しがあるかもしれませんが、本市としてどうあるべきなのか、一番住民の皆さんに身近な基礎自治体ですので、国からのこれまでの通達というのは、一定考慮はしながらも、ベストな方法を今模索しています。それによって例えば今の受付システムであったり、電話とインターネットを中心にしていますが、LINEの仕様についてはもう今完成していますが、ただ情報管理の問題があって保留にしているんですね。ただ、64歳以下の方はLINEを使っている方もとても多いと思いますので、そこをどの体制がいいのかであるとか、もしくは今これ電話対応ですが、システムでまた切り分けられるようにしたりということも今できないかということを考えていますので、まずは今回臨時の対応として、来週も火曜日からですから、臨時の対応になりますが、これからの64歳以下の方についてもベストな対応を。
 今回、やはり一刻も早く始めたいということで実際始まったのですが、やはりそのワクチンの接種数が少なくて、一度に75歳以上の方、そして、65歳以上の方を受け付けたものですから、電話が非常につながりにくいということがありました。この点は私自身も反省をしておりますし、ただ、ちょっとそれだけ多いと抽せんというのも難しくて、母数がやはり10万人、20万人なものですから、そこがあるんですが、その反省も踏まえながら、これからよりスムーズに予約をしていただけるように努めていきたいと考えています。

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