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堺市長記者会見 令和2年11月25日

更新日:2023年1月18日

モニター掲示資料

市長

はじめに

 まず、新型コロナウイルス感染症の状況についてです。
 大阪府でも22日だったと思いますが490人、全国でも新規の陽性者数が一番多いという状況になっておりまして、堺市では連日20人前後の新たな市民の陽性者が出ているという状況です。
 モニタリング指標を見ていただきますと、先週、記者会見を行った17日からしばらく横ばいが続いていたんですが、この3日間ずっと上昇していまして、感染経路不明者数も伸びているという状況になります。20人前後でずっと推移しているんですが、その中でも感染経路不明者数が半分以上を占める日が多くなってきている状況です。年齢構成につきましては、30代以下で半数ほどですが、満遍なくどの年齢も感染が確認されているという状況です。
 こちらのグラフを見ていただくと、6月16日からが本市における第2波と想定していますが、そこから11月に入って第2波の時の、8月上旬の一番ピークの時を超えて、感染経路不明者数が今かなり伸びてきている状況です。
 今、堺市内における陽性率は6%台前後で推移しているというところでして、検査体制は11月中で1日1,000検体を既に見込みで達成しておりますので、体制的には対応はできております。しかし、一方で入院患者、入院される方も増えておりまして、大阪府の吉村知事の会見でもあるとおり、医療機関への影響、医療体制への影響は深刻だと受け止めています。この状況を何とか克服するためには私たち行政も医療体制、そして検査体制も拡充をしておりますが、やはり市民の皆様の意識が何よりも重要だと考えています。これまでも2月から感染者が国内で増えてくるに従って、皆さんマスクを着用したり消毒をしたり意識はされておりますが、長期間にわたっておりますので、少しずつやはりこれぐらい大丈夫かなと気の緩みもあるかと考えています。
 こちら、先日の大阪府の対策本部会議を踏まえて、市民の皆様へのお願いです。特に人と話すとき必ずマスクを。職場であったり、会食、そしてふだんの会話であっても換気が悪い場所で長時間会話をすると、そういうときに飛沫が発生する、唾液が飛ぶところで感染が特に多い。そして、冬は空気が乾燥しますので、乾燥している状況ではウイルスが活発になりやすい、活性化しやすいということもありますから、ぜひ意識していただきたいと思っています。
 私も日々いろんな立場の方とお会いしていまして、首長さんであったり、議員の皆さんともお話をしますが、中でも話をするときにマスクを外されている方、公職に就いている方でも時々いらっしゃいます。そして、民間から例えば表敬訪問で来られたり、打ち合わせをするときでも、マスクを外す方がいらっしゃるので、私から、「すみません、ちょっとマスクをしてください」というお願いをしていますが、公職に就いている方でもそういうことがありますから、おそらく一般の方、ふだん外に出るときはマスクをしているんですが、少し気が緩んだときにマスクを外したり、飲食であったりたばこを吸うときにマスクを外したままということも多いかと思います。そういうときに感染が起こり得ますし、この感染は特別のものではなくて誰でも感染が起こるということですので、注意をしながら社会経済を維持するためにも、これ以上厳しい対応をとらなくてもいいように、ぜひ市民の皆様にもご協力をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

堺アーツカウンシルの設立

 続きまして、案件としまして、「堺アーツカウンシル」の設立についてお伝えします。アーツカウンシルという言葉が2010年以降ですかね、国内でも多く聞かれるようになりました。私が府議会議員をしているときに大阪府、大阪市でもアーツカウンシルを立ち上げました。それまで文化・芸術に関わる助成金であったり補助という仕組みがなかなか見えにくかった。そこで、その審査・評価をするために大阪府、大阪市で設立されました。全国的にもアーツカウンシルを置いている団体というのも多くなっておりまして、堺市におきましても、このたび来年1月から「堺アーツカウンシル」を設立することにいたしました。大阪府、大阪市では当初補助金、助成金の審査、そして評価をメインにしていたんですが、昨今は、より踏み込んで支援、調査をするというところまで行うようになっています。ですから、堺で新しく「堺アーツカウンシル」を立ち上げる際には、その公募型助成金、補助金の審査だけではなくて、支援であったり推進をすることによって、社会課題の解決であったり、そして、文化・芸術の裾野をさらに広げていくための行動に移したいと考えています。今回、来年1月から行います。
 これまで、堺市ではいろいろと文化に対する事業であったり、補助金というのも実施をしてきておりますが、市長に就任して以来、少し固定化している側面があるなと考えています。この堺で文化・芸術をより広めていこうと考えたときに、スタートする団体の後押しであったり、より多くの方がそこの文化・芸術に関わっていただいて、そして、この堺で広めていただくようなことも必要だと思いますので、ぜひこのアーツカウンシルを効果的に運用して、堺で文化・芸術の振興に寄与するように努めていきたいと考えております。

おおさか古墳サミットの開催

 もう一つは、「おおさか古墳サミット」の開催についてです。百舌鳥・古市古墳群が昨年7月に世界遺産に登録されました。世界遺産になってから私も各地の知事、市長村長の皆さんとお話をするんですが、よく聞かせていただくのは、うちにも古墳があるぞということを非常によく言われるんですね。私も百舌鳥・古市古墳群が、世界の中で三大墳墓であり、日本の中でも古墳ランキングで3位までが百舌鳥・古市古墳群にあるということもあって、今回世界遺産に登録されています。しかし、日本全国を見渡すと、日本に約16万基の古墳があると言われていますが、その中で(世界遺産に)選ばれている古墳は50基にも満たない状況です。ぜひこの百舌鳥・古市古墳群だけではなくて、日本全体の古墳文化を盛り上げていきたい。日本の古墳の価値をより高めていく、その責任が私たち百舌鳥・古市古墳群(が世界遺産)に選ばれた地元市としてあるんじゃないかということで、このような機会を検討しておりました。本来であれば、世界遺産登録から1周年の7月に実施したかったんですが、新型コロナウイルス感染症の影響もありまして、大規模なイベントは見合わせることになりました。今回一般の方、観客の皆さん聴衆の方は入っていただくことはできませんが、大阪府内の首長の皆さん、自治体の皆さんと協力をしながら、まず第一歩として、古墳の魅力を発信していく催しを開催したいと考えております。私たち大阪府、堺市、羽曳野市、藤井寺市――この大阪府と地元3市が主催をいたしまして、古墳がある6つの市町にもご協力をいただきます。堺市、羽曳野市、藤井寺市のほかに茨木市、柏原市、太子町、高槻市、松原市、八尾市。この中でも茨木市、松原市、八尾市からは市長の皆さんにもお越しいただきまして、実際に市長自らそれぞれの地域の古墳の魅力を語っていただきたいと考えております。今回大阪府内の古墳ということですが、この古墳サミットを皮切りとしまして、次はできたら関西、そのあとは日本というところまで広げていけたらと思っています。世界遺産に選ばれている古墳群ですので、その魅力を国内にも国外にもしっかりと発信をして、次の世代に活かしていけるように残していけるように努めたいと考えております。
 最後です。もう一度新型コロナウイルス感染症の注意の呼びかけをさせていただきたいと思います。こちらは、先日の堺市の新型コロナウイルス感染症の対策本部会議で作成した資料です。大阪府の呼びかけ、国の呼びかけもありますが、やはり堺の今の状況を分析しますと、感染経路が特定できる、感染経路が推定できる方々のうち、半数が同居家族からとなっております。そして、違う半数はどうかというと、飲食、旅行、職場ということになっています。外で新型コロナウイルス感染症に感染して、そして、家庭内に戻って家族の皆さんが感染しているという状況です。もちろん家族に感染をさせるという意思のある方、誰一人もいないと思うんですよね。そういうことを意図しないままに、外で飲食、会話等職場等で感染して、そして、各家庭に持って帰ってきてしまうというところを非常に危惧しています。ですから、堺市としても特にこの2点について市民の皆さんにお願いしたいと考えています。まずは、人と会話するときは、一方的に話すときでも、やはり唾液が出るので、そういうときは必ずマスクをしてほしい。初対面の方とか、挨拶をするときにマスクをしていたら失礼だと思われる方もいるかもしれませんが、今は新型コロナウイルス感染症防止というのが何よりも大事なことですので、会話をするとき、発声をするときというのはマスクをしていただきたい。相手にうつさないためにマスクは必要ですし、防ぐというのもありますが、やはり無症状でも感染がしやすいということもありますので、ぜひマスクをつけて会話をしていただきたいと思います。外で感染させない。感染しないというところにまずは気をつけていただきたい。
 そして、家族にも感染させない。大事なご家族の方に感染させないために、家庭内にウイルスを持ち込まない、これが重要です。ですから、家に戻られたらまず玄関で消毒をしていただく。手指の消毒をしていただきまして、そして、できればその後にうがいをして、そしてシャワーも浴びていただきたい。その玄関からそのままリビングとか寝室とか、ご家族がいらっしゃるところに行く前にしっかりと入ってきたところで食い止める。家庭にウイルスを持ち込まないということを意識していただきたいと思います。
 例えば食事中に家庭でマスクをつけるというのは現実的ではないと思うんですね。もちろん、介護をしていらっしゃる方だったり、ご高齢の方がいらっしゃる、基礎疾患の方がいらっしゃるときというのはマスクをしてでも注意をしていただきたいんですが、日常でマスクをしながら家庭内で過ごすというのはなかなか難しいと思いますので、家庭に入るとき、特に感染リスクが高いような場所で過ごされたときの後には必ず手洗い、うがい、消毒、そして、できればシャワーなど、気をつけていただいて家族の方にも安全に過ごしていただけたらと思っております。堺市としての改めてのお願いになりますが、市民の皆さんよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

質疑応答

(日本経済新聞)

 市民の皆様へのお願いの中で、シャワーをするというのがあるんですけれども、素人の考えだとウイルスが衣服に付着しているというのは分かるんですが、その衣服の中から肌にまで入り込んでいっているということなんでしょうか。

(市長)

 例えば、顔や髪、様々なところ、もちろん手もそうですが、ウイルスというのは目に見えませんので、どこについているか分かりません。ですから、シャワーを浴びることで体についたウイルスというのは流すことができると思います。シャワーで100%ウイルスを流せるわけではありませんし、衣服についたものもあるかと思いますが、そのままシャワーを浴びずに例えばソファーに行く、テレビを見るというところは、例えば小さなお子さんとかいらっしゃったら、何かしらその体についたウイルスというものが感染につながる可能性がありますので、その感染リスクを極力抑えてほしいという意味です。

(日本経済新聞)

 GoToキャンペーン、GoToトラベルについては、大阪市は目的地として対象外になったんですけれども、これについてはどう受け止めておられるんでしょうか。その出発地としては除外されていないということも含めて。

(市長)

 やはりここ近年、特に大阪市が観光の目的地として選ばれることが多かったと考えていますので、大阪府内、特に今大阪市の発生状況というのは繁華街が密集しているということもありますので、(感染者が)増えている状況を考えると、GoToトラベルの目的地から外すというのは妥当なところなのかなと考えております。
 一方で、出て行く人に対してどうするか。もちろん感染者が多いということを考えると出て行くところに対しても最大限の注意をしていただきたいというのはありますし、このGoToキャンペーンが国の事業であって、そして、それ(GoToトラベルの目的地の対象であること)を外すかどうかというのは知事の判断に任せるというふうに政府は話していますので、その各県が受け入れたくないということであれば、また大阪や北海道以外にも除外対象を選ばれるものだと思っています。

(時事通信)

 すみません。今日の会見内容とはちょっと違うんですけれども、堺市の首長として永藤市長にお伺いしたいことがありまして、先週21日に松井さん、吉村さんが共同会見をされた際、堺市議会で15%の報酬カットを元に戻そうとする動きが維新以外の会派にあることを述べて、それを受けて松井さんが政治家の特権に対しては頭くるねという発言があったんですが、まずこの堺市議会で実際そういった動きがあるのか、それから、あったとして、その動きに関して市長の受け止めはいかがということをお伺いしたいです。

(市長)

 議会の動きについて私自身は把握をしておりません。明日から11月定例会が行われますので、その議員の皆さんがどういう意見を出されるかというのは、私も注視したいと思っています。
 今、私首長としては条例で報酬を30%削減しておりまして、議員の皆さんの報酬自体は(条例で令和2年6月分~令和2年11月分が)15%削減されているということです。
 議員報酬については、私が府議会議員の時は30%削減していました。少なければ少ないほどいいとは思いませんが、やはり姿勢というか、身を切る改革、議員の皆さんのその意志というものを示すことに対しては15%削減を行うということも貴重だと考えております。
 私自身の30%カットというのも、首長のこの多忙さや重圧からすると、決して30%カット前の報酬は高過ぎるということではなかったと思っているんですね。ただ、やはり自分自身に身を切る思いを持って、覚悟と責任を持って行うということで30%カットをしておりました。
 議員の皆さんの判断ですので、そこは議会の議論を見守りたいと思います。

(時事通信)

 ありがとうございます。

(共同通信)

 「おおさか古墳サミット」の件についてお伺いしたかったんですが、今回は大阪府内の自治体が集まってということだと思うんですけれども、今後関西・日本へ広げていけたらというお話があったんですが、今のところ、水面下でも他の都道府県からうちもこういう古墳があるからこの仲間に入れてくれとか、古墳を通じたそういう観光活用を一緒にやっていけたらみたいな話は出ていたりするんでしょうか。

(市長)

 今の時点では、どの県かはお伝えすることができませんが、実際に他県の首長さんからも直接一緒に連携しようよというお言葉をいただいております。
 特に関西が、日本の中でも、今首都は東京ですが、やはり日本の長い歴史の中で歴史があるのは関西に集中していると考えておりまして、16万基の中で一番古墳の数が多いのは実は兵庫県なんですね。ですから関西で私たちからも協力の打診をしていきたいですし、ぜひ思いのある、うちにも古墳があるよと一緒にPRしようと思っていただけるところは広く募りたいと思っています。
 まずは大阪府内で今回の古墳サミットを通じて意識を高めて、来年以降、新型コロナウイルスが落ち着いたらぜひ大々的なイベントとして行いたいと考えています。

(日本経済新聞)

 「堺アーツカウンシル」についてお伺いします。これはそもそもで恐縮ですが、「堺アーツカウンシル」というのは、どこに設立されるんですか。文化観光局の中にそういうセクションがつくられるということなのか、あるいは外郭団体みたいなものをおつくりになるということなのか。それと関連するんですけれども、この図にある機能というのは、今も全くないということはないと思うんですが、どれが新しくつくるもので、どれが既存のものなのかとか、既存のものを発展的に変えるとか、今との違いをちょっと補足説明していただけると幸いです。

(市長)

 今、(堺市)文化芸術審議会という組織があります。この審議会で堺市の文化施策について議論をしていただいて、それについて答申を得ると、それの内容についてこうしたほうがいいんじゃないかという意見をいただいております。
 今回は堺市文化芸術審議会の中にアーツカウンシル部会を置きまして、そこで実際の下の機能のところを満たすようにするということになります。
 今いろいろと審議会で意見をいただいて、市長は予算をつける責任というのがありますので、その答申によって文化施策をどうするかということを検討して、そして、予算(案)という形で決定をしていますが、今までずっと例えば新しい事業を行うときであったり、補助金をどうやって出すかという明確な基準であったり、客観的にそれを検討できる仕組みというのがなかったんですね。ですから、今回アーツカウンシルで特に赤い字で書いてある、公募型補助金の審査というところで一番大事なところは、実際にその文化・芸術に関わっている専門家の皆さんが客観的にその補助金の使い方、助成金の使い方を審査できるということが大きいと思います。その意見をいただいて、私たちが改めて堺市としてどういうところを支援していくかというのを検討します。
 それに加えまして、さらに私たちとしても文化・芸術の裾野により関わっていただきたいですし、そこから実際にプロとして活躍される方も多く輩出したいと考えていますが、そこにおいても専門家の皆さんがこのアーツカウンシルで文化芸術活動の支援であったり、調査研究を行ってその内容をフィードバックできるという仕組みは非常に強力だと考えております。

(日本経済新聞)

 そうすると、堺市文化芸術審議会の中に部会としてアーツカウンシルはできるということですか。

(市長)

 はい。そうです。
 

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