堺市長記者会見 令和2年7月8日
更新日:2022年7月26日
モニター掲示資料
市長
はじめに
皆さん、こんにちは。
まず初めに、先週の7月3日からこの間、九州を中心としながら全国各地で大雨の被害が相次いでおりまして、お亡くなりになられた方々に心から謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。堺市としましても、昨日の夜半から未明にかけて大きな雷があり、大雨が降り、警報も出ていました。堺市内では大きな被害は今のところ確認されておりませんが、今なお岐阜県、長野県で河川氾濫の被害が出ているということもありますので、堺市としていつでも支援をできる体制を整えております。また、昨日から(市)区役所に義援金の募金箱を設置しております。この7月の豪雨で被害に遭われた地域の皆様に義援金をお届けしたいと思っておりますので、ぜひご協力をお願いいたします。
続きまして、新型コロナウイルス感染症についてです。7月5日までの間の1週間の累積感染経路不明者数が、3人以上となっておりますので、堺シグナルは「ステージ2」、要注意という状況に移行しております。この「堺シグナル」は、市民の皆様に注意喚起をお願いする、経済活動と感染防止の対策、感染防止の徹底を呼びかけるために、市民の皆様に発信していくものです。今回ステージ2となりましたので、改めて「堺スタイル」の日々であったり、感染防止のための行動をお願いしたいと考えております。
続きまして、特別定額給付金の状況です。
本日7月8日現在で75.1%の市民の皆様に給付をしているという状況です。
これは、対象者は全受給対象世帯という中の75.1%となります。今週末7月10日には86%となります。この時点で、今申請いただいている皆様、そして、不備と再確認が必要のない方々については、全て給付作業が完了することになっておりますが、まだ未申請の方がいらっしゃいます。当初大変混み合っておりましたので、余裕のある方には少し遅らせてから申請をしていただくようにお願いをしておりました。ご協力いただきまして、何とかめどがつきましたので、まだ未申請の方は、8月31日までの期間となっておりますので、申請をしていただきたいと考えております。皆様に迅速にお届けできるように、引き続き取り組んでいきたいと考えております。
そして、一定、定額給付金の支給にめどがついたことから、申請が困難な方へのサポートを、堺として実施したいと考えております。
お一人暮らしの高齢者の方や障害のある方で、自力での申請が困難な方に対しまして、申請書の作成のお手伝いをいたします。本日7月8日にご案内を発送いたしまして、7月13日から31日までの期間に実施いたします。
自宅訪問の際は、必ず職員証を提示します。今給付金をめぐる悪徳行為、詐欺も発生していると聞いておりますので、職員証の提示がない場合は、ぜひお気をつけいただきたいと考えております。
大蓮公園・旧泉北すえむら資料館リニューアルオープン
続きまして、大蓮公園・旧泉北すえむら資料館のリニューアルオープンについてお知らせいたします。当初、今年春の全面オープンをめざしていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして開業延期をしていました。緊急事態宣言の解除を受けまして、準備を再開しまして、今回のオープンに至りました。今回の再整備にあたりましては、民間事業者の斬新なアイデアと投資を活用できるように、Park-PFI制度を活用しております。公園内には、旧泉北すえむら資料館をリノベーションしたカフェ併設型の図書館をはじめ、キャンプサイトを設けたほか、マルシェやイベントを行う場としての市民活動拠点、自転車用のオフロードコースなどの施設を配置しております。
こちら、イメージですが、リニューアルした建物になっております。名建築家、槇文彦さんという方が設計した建物になっておりまして、この名建築と、そして、大蓮公園を活かした空間となっております。もともとの旧すえむら資料館は、1970年の建築ということで、50年たっております。資料館としては、耐震上なかなか活用が難しいということで、閉鎖に至った経緯があります。
槇文彦さんは、建築当初からこの大蓮公園に、この資料館がどうなじむのかに苦心したということも聞いております。その意味では、今回のPark-PFIによって、資料館のリノベーション、そして、公園一帯の管理を手がけることができたというのは、活用方法として大きな効果があるんじゃないかと考えております。
泉北ニュータウンの玄関口である泉ケ丘駅前ですので、ぜひ多くの方に利用していただき、この空間を楽しんでいただきたいと考えております。
堺鉄砲鍛冶屋敷 企画展
続きまして、堺鉄砲鍛冶屋敷の企画展です。今年の大河ドラマの「麒麟がくる」でも、堺の鉄砲ということが取り上げられております。ポルトガルから伝来した鉄砲が堺に伝わって、そして、江戸時代にかけて全国一の鉄砲の生産地として堺は発展してきました。今現存する江戸時代の鉄砲鍛冶屋敷としては、これが唯一という建物、井上関右衛門家ということになっております。こちらを今、鉄砲鍛冶屋敷ミュージアムとして、令和5年度のオープンをめざしております。
こちらで整備工事を行いますが、クラウドファンディングとしまして、5,000円以上のご寄附をいただいた方には、この主屋にふく瓦に記名をしていただきたいと考えておりまして、ぜひこの機会に皆さん寄附をいただきまして、瓦ですので見ることはできないんですが、ぜひご寄附をいただいて、記名をいただきたいと思います。
併せて今回井上家に伝わる鉄砲鍛冶屋敷、鉄砲鍛冶関係の資料が2万点にも及ぶということで、平成27年度からの4年間で、堺市と関西大学の共同で調査研究を行ってまいりました。
今回これらの資料を広く公開するための企画展を開催いたします。ぜひ多くの方にその魅力、貴重な大筒であったり、鉄砲の図面も公開しますので、訪れていただきたいと考えております。
アルフォンス・ミュシャ生誕160年記念展覧会
最後に、アルフォンス・ミュシャ生誕160年の記念展覧会についてです。19世紀から20世紀初頭にかけてのアールヌーヴォーを代表する代表的画家であります、アルフォンス・ミュシャ。堺市は世界有数のコレクションを保有しております。しかし、堺にそれだけの希少なアルフォンス・ミュシャの所蔵品があるということを知らない市民の方がまだまだ多い。以前、堺市がモニターアンケートをしたところ、アルフォンス・ミュシャ館で展示をしていることを知っているのは、市民の約3割という調査結果もありました。
今回、いつもはアルフォンス・ミュシャ館で常設展示をしているんですが、新たにさかい利晶の杜、こちらはレプリカ、複製画になるんですが、ぜひ「はじめてのミュシャ」ということで、多くの方にミュシャの作品があるということを感じていただく、そのための企画展を開催いたします。
また、実はアルフォンス・ミュシャ館以外で、堺博物館において、堺市内で初めて公開する本物のミュシャ作品もあります。
アルフォンス・ミュシャ館は、JR堺市駅前にありますが、ぜひミュシャ館以外でも見ていただきたいという思いで、今回、堺市博物館でも本物のミュシャを展示したいと考えております。
こちらが「四つの花」のうちバラという作品になるんですが、堺市博物館でもミュシャの魅力を感じていただきまして、ぜひ市民の皆様に貴重な堺市のミュシャコレクションを感じていただけたらと考えております。
併せて今年は、ミュシャの出身地チェコと、日本の交流100周年という節目の年になっております。そこで今回まず初めに、さかい利晶の杜で、この「はじめてのミュシャ」展の期間中に、今週の日曜日ですが、チェコの文化だったり、コスメもあります。ビールやワインも有名な国ですから、そういう物をぜひ市民の皆様にも感じていただきながら、ミュシャとその祖国チェコ、そして堺のつながりを感じていただきたいと考えております。
私からは以上です。
質疑応答
(日本経済新聞)
鉄砲鍛冶屋敷についてお伺いします。令和5年度にミュージアムとしてオープン予定ということなんですけれども、どのようなコンセプト、内容のミュージアムを想定しておられるでしょうか。
(市長)
建物の老朽化も進んでおりましたので、耐震改修や保存の修理を行った上で、井上家から寄贈された物もありますので、堺の鉄砲の文化、そして、その残った貴重な資料を見ていただけるような施設にしたいと考えております。
(読売新聞)
「堺シグナル」の件で教えていただきたいんですけれども、今回要注意ということで、移行されたということなんですけれども、この注意喚起についての方法なんですけれども、ホームページですとか、広報車でということなんですけれども、どのぐらい市民に届いているのかなというところがあるのかなと思います。「大阪モデル」ですと、割と象徴的なところを色づかいをして取り組まれていたところがあると思うんですけれども、そのあたりで差が出ているのかなという感じもしているんですが、市長としてはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(市長)
まず「堺シグナル」というのは、おそらく他の市町村ではそういうことを実施されているところはないと思います。もちろんこの堺も「大阪モデル」という、大阪広域でのモデルを重視しながら行っています。一方で、堺市民の皆様に、もし何も発信しなければ、例えば、東京の夜の街であったり、大阪市内で発生がしているよねということで、どこか人ごとのように考えてしまう。ですから今回、経済活動、社会活動に対して制限を設けるものではありませんが、市民の皆さんに注意喚起として呼びかけたいという思いで、「堺シグナル」というものを設けています。
「堺シグナル」はこの7月5日以降、ホームページであったり、各議員さんもそれぞれ発信をしていただいていますが、こうやって「堺シグナル」ステージ2要注意に移行したということをまず発信することで、市民の皆様に、今までと少し違うんだなということを知っていただきたい。そして、行う行動というのは、経済活動は今止めないということですので、経済活動と感染防止を両立しながら第2波までをできるだけ遅く、そして、波を小さくする目的です。
今この「堺シグナル」ステージ2ということで、今発信しているところですが、このポスター(「感染予防のお願い」)の掲示のお願いも今回行っております。
市民の皆さん、そして、事業者の皆さんとも協力しながら発信していきたい。そして、今要注意です。全国的に言えば、要警戒と考えられる地域もあります。ぜひ皆様には感染防止の意識の徹底をお願いしたいと考えています。
(日本経済新聞)
すみません、先ほどの質問の続きなんですけれども、鉄砲鍛冶屋敷ミュージアムの特徴、目玉というんですかね、井上家から寄贈を受けた物をただ展示するというだけなのか、何か、例えば鉄砲の試し撃ちができるとか、何かAR技術を駆使するとか、何かそういう工夫というか、新規性は何かありませんでしょうか。
(市長)
今のリニューアルの想定ですけど、当時の鉄砲鍛冶屋敷の雰囲気を感じていただく、そして、貴重な作品の展示であったり、中に映像のスペースもありまして、その状況であったり、雰囲気が分かるような映像も流したいと考えております。加えて、担当からどうですかね、特徴的な取組、私が今お伝えした以外で考えられているものがあれば。
(担当)
主屋の裏側のほうに、少し空いたスペースございますので、そちらのほうで、実際に鍛冶をやっていた鍛冶場を復元したいと、今考えております。
以上でございます。
(市長)
今質問していただいた内容ですね、令和5年度のオープンということですから、ここに来た人が、ぜひここでいろいろと体験ができたり、ちょっと鉄砲の試し撃ちは難しいと思うんですが、本当に当時の全国有数の鉄砲産地、それが堺でしたから、さすが堺は鉄砲が生産されたまちだなと感じていただけるような施設にしたいと考えています。
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