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堺市長記者会見 令和元年10月30日

更新日:2019年11月5日

市長

はじめに

 まず一昨日、文化庁にお伺いしまして、世界遺産登録されました百舌鳥・古市古墳群の認定書の伝達式が行われました。これが実際に文化庁長官から受け取った認定書ということになります。
 今後、11月5日から14日にかけまして、(市役所高層館)21階の展望ロビーのほうで展示をする予定です。また、その後も本庁の1階もしくは、いろいろと市民の皆さんに感じていただけるように、実際に見ていただけるように展示をする予定にしています。
 こちらに英文で書いてあるんですけど、「全人類の利益のために守ること、守っていくことを求められる顕著な普遍的価値を有する世界的な遺産」ということがありますので、改めて地域の宝が人類の宝として認められたということを認識しました。
 これまでもお伝えしてきたように保全を第一の目的として多くの方に魅力を感じていただきながら後世に引き継いでいきたいと思っています。
 案件としては3件、お伝えをします。一つは、「泉州ご当地グルメサミットの開催について」、もう一つは「秋の堺文化財特別公開について」、3点目が「大阪広域ベイエリアまちづくり推進本部会議及びスマートシティ戦略会議について」です。

泉州ご当地グルメサミットの開催について

 まず「泉州ご当地グルメサミット」です。11月24日に泉州9市4町の食が集結する「泉州ご当地グルメサミット」をさかい利晶の杜で開催します。こちらですね。そもそものきっかけなんですが、私は今、KIX泉州ツーリズムビューローというDMOの理事長も兼任して務めておりまして、市長就任後、泉州の9市4町全ての市町を回って、役所を訪れてまいりました。そのときに泉州というのは本当に食の魅力に溢れたところだなと思って実感しました。ただ、一方で泉州の食というものがその地域だけで当たり前のように流通していて、堺でさえなかなか届いていないものというのがあるんですよね。ですから、これから南大阪の発展ということを考えたら泉州というのは本当に大きな可能性を秘めた地域で、そのためにもまずは泉州の皆さんが泉州の魅力について再認識してもらいたいという思いで9市4町に投げかけまして、このように全ての市町からグルメの店舗を出していただくというイベントを開催することになりました。泉州の食をアピールしながら、多くの方に泉州をめぐっていただくきっかけにしたいと考えています。
 これからもKIX泉州ツーリズムビューロー、まだ発足して1年もたっていないと思います(※)が、どんどんと泉州で魅力を発信できるように取り組みを進めていきたいと考えています。
 ※KIX泉州ツーリズムビューローの設立は平成30年3月。

秋季堺文化財特別公開について

 2点目が「秋季堺文化財特別公開の開催について」です。
 今回は、堺区に加えまして、南区でも初開催をします。唯一の堺市内にある国宝であります櫻井神社の拝殿のほか、多治速比売神社、小谷城の郷土館の3カ所を公開します。拝観や呈茶に利用できる共通拝観券は市内の観光案内所で販売をしておりまして、当日の購入も可能となっています。また「もずバス特別ツアー」、南区をめぐる「もずバス南区周遊ツアー」等も企画しています。そして、この堺駅、堺東駅、またさかい利晶の杜、妙國寺、南宗寺等を結んで、新たに開発された自転車タクシーの無料走行の実験も行われる予定にしています。もうすっかり恒例となりました秋の文化財特別公開でありますが、改めてぜひ市民の皆さんにも、堺以外の皆さんにも堺の魅力を感じていただきたいというふうに思っています。

大阪広域ベイエリアまちづくり推進本部及びスマートシティ戦略会議について

 続いて、明日開催されます大阪広域ベイエリアまちづくり会議とそしてスマートシティの取り組みについて、お伝えをします。
 府市とともに大阪広域ベイエリアまちづくり推進本部を設置しまして、明日第1回目の会議が行われます。前回の副首都推進本部の中で、ベイエリアにおけるまちづくりを考えていきたいという趣旨でまとまりまして、それを受けての今回の会議ということになります。この中では、これから大阪広域のベイエリアを大阪府と、そして大阪市、堺市という政令市が加わることで大阪全体のベイエリアの発展につなげていくと。そしてひいては大阪全体、泉州も含めて広域的な視点で大阪湾全体の発展ということも考えていきたいと考えております。
 そしてスマートシティの戦略会議です。こちらは大阪府と大阪市で設置をしているもので、今回第3回ということで、今までは河内長野市さんや寝屋川市さんを呼んで、いろいろと取り組みを紹介されていたと聞いております。今回、堺市はゲストスピーカーとして、今の泉北ニュータウンの課題の取り組み、そしてこれからICTを使って課題解決をめざしていきたいと考えていますので、そのあたりを私からプレゼンをさせていただけたらというふうに考えています。実際に堺で泉北ニュータウンの活性化、課題解決をしていこうと思えば、各関係機関との協力も欠かせませんし、民間企業ももちろん取り組みが必要となってまいりますので、いろんな関係者を巻き込みながら泉北ニュータウンの再生を進めていきたいというふうに考えております。
 私からは以上です。

質疑応答

(朝日新聞)

 スマートシティの戦略会議なんですけど、泉北ニュータウンの再生という話をされましたが、ちょっとスマートシティとどうつながるのかがいま一つよくわからないのですが、どういうことをご報告される予定なんでしょうか。

(市長)

 スマートシティ戦略会議のテーマというものが各回ありまして、今回は特にモビリティということで聞いています。ただ、そのモビリティに限定したわけではなくて、泉北ニュータウンのことについても話してほしいという依頼がありました。
 泉北ニュータウンでは自動運転の実証実験も行っておりますし、特に駅前だけじゃなくて、遠いところでは4キロ駅から離れたところに住んでいる方もいらっしゃると。高齢化も進んでいる地域ですので、その駅やバス停から遠いという現状をどう解決するかということも踏まえて、ICT、そしてスマートシティの中にモビリティの活用ということも含まれますので、そのあたりについてもお話をします。

(朝日新聞)

 自動運転の実証実験を今やっていると思うんですけども、市長はあれはお乗りになられたんですか。

(市長)

 乗りました。

(朝日新聞)

 どんなふうに受けとめられましたか。

(市長)

 まだまだ実際の活用までは難しいのかなと思っています。今回、充電設備も含めて、新しい取り組みもあるんですが、レベル2ということで実際に運転席に座って、しかも前から車だったり、人、自転車が通ったときにはその自動運転には避けて、また進むという機能はありませんでした。ですからどうしても人間がブレーキを踏んで、またハンドルを横に避けて安全なところからスタートするという内容でした。実際に、レベル3となると今度は、危機事象が起きたときにどういうふうに対応するかということがあったり、レベル4では完全な自動運転ということでシステムの判断になることになると思いますが、今のレベル2という段階で、これは各自動車業界であったりいろいろとITの業界も今検討はしていると思うんですが、特に危険がない、危険が少ない地域で実験を繰り返しながら実用化をめざしていきたいと考えています。

(朝日新聞)

 実証実験、私も乗らせていただいて市長がおっしゃるような課題はあるということを感じる一方で、今非常に注目されているだけに堺市で早くやるということにはすごく意義があるのかなと感じていて。国内外で競い合いのようになっている状況ですし、そのフィールドとして堺が、というのは非常にそこは意義があるのかなと思うんですけど、そういう意味で泉北ニュータウンにそういった無人のモビリティが将来、活用できるとすればどういうような効果が期待できると市長としてはお考えですか。

(市長)

 特に泉北ニュータウンというのは坂が多い、山あり谷ありの地域が多いので、そういうところはお年寄りが移動するのは本当に大変だと思うんですね。そういうところを自動運転で補って、バス停まで送り届ける、もしくは泉ヶ丘、栂・美木多、光明池という最寄りの駅までつなげることができる。それはなかなか例えば、堺区だったら人が多かったり、車がばんばん走っていたりしてなかなか難しいと思いますが、人通りがそれほど多くない、しかも地形的にも難しい地域であれば自動運転の特性というのは発揮できると思っています。

(朝日新聞)

 ありがとうございます。ベイエリアもお聞きしたいんですけれども、ベイエリアは府や市と連携の一つの柱としてやっていこうというお考えは兼ねてから強調されているように思うんですけれども、一つにベイエリアと一口に言っても北から南までかなり距離もあって、移動とかその他非常に難しいものがあって、なかなか同じ一帯というのを、言うのは簡単だけどやるのはなかなか難しい部分はあるのかなと思うんですけど、移動手段の拡充とか、そういう方面で、前に船という話をちらっとおっしゃっていたような記憶があるんですけども、何か今考えていることというのはあるんでしょうか。

(市長)

 まず、2025年の大阪万博というのは開催が決定していますので、そこと、その場所と堺をつなぐ、もしくは泉州であったり、ほかの場所をつなぐ航路というのは、これは大いに可能性があるし、必要性もあると思うんですね。堺には旧港であったり、堺浜という船がつけるところもありますから、そこはぜひ訴えていきたいというふうに思っています。

(朝日新聞)

 ベイエリア絡みでちょっと一つ、お聞きしたいんですけど、堺旧港のところのいわゆる三角地と言われるところで前市長時代にアゴーラが事業者となってやるプロジェクトが決まっていたと思うんですけれども、今のところほとんど何の形もできておらず、どうなっているんやという声が市民からもちょっと出てきているんですが、どういうふうに市長は現状をお聞きでいらっしゃいますか。

(市長)

 事業者のほうでもいろいろと検討されているみたいですけど、当初の予定どおり、その場所は建築されるというふうには聞いております。

(朝日新聞)

 遅れている理由は何か聞かれてますか。

(市長)

 これ具体的にいかがですか。

(担当)

 今現在、いわゆる大浜北町市有地三角地については、事業者であるアゴーラが警察と堺市も含めて関係機関との協議をしているところです。
全体的に少し遅れているんですけれども年度明けぐらいには着工するようなスケジュールで現在、工程を組んで進めているところです。止まっているということではございません。

(朝日新聞)

 年度明けというのは来春以降ということですか。

(担当)

 来年の春ですね。

(朝日新聞)

 確か、最初の予定では今年度ぐらいにはできるんじゃなかったでしたっけ。

(担当)

 少し遅れていると言ったら、遅れているんですけれども、そこら辺、今現在関係機関との協議を鋭意進めているところです。

(朝日新聞)

 わかりました。ありがとうございます。

(日本経済新聞)

 このグルメサミットについて、お伺いしたいんですけども、ちょっと私遅れてきたので、話が重複するかもしれませんが、この泉州ならではの食べ物。泉州でないと食べられない食べ物というのをあえて挙げていただくと、何になるんでしょうか。

(市長)

 この中で言うと、例えば、岸和田市さんのとれたてのしらす。これは泉州地域で、岸和田市長も話していましたけれども本当にこの「しらす丼」というのは、ぜひ食べてもらいたいというふうに言っていましたし、あとは泉大津も「一銭焼」であるとか、あとは「なにわ黒牛」、これもG20サミットでも提供されたというふうに聞いています。あと「くまコロ」も里芋というのが熊取町の特産でありまして、これは私も食べたことがあるんですけど、本当にとろっとしていておいしい。
 今回まず呼びかけたんですけど、ここに書いていない以外にも本当にいろんな郷土料理も含めてありますので、これは最初第1回ということでこれで行いますけれども、これからもこういうイベントが続いて行われるようなことをめざしたいというふうに思っています。本当に堺で暮らしていても、「ガッチョの唐揚げ」ぐらいは多分、皆さん聞いたことがあると思うんですけれども、例えば、「じゃこごうこ」とか泉州の食材を用いた郷土料理というのは、すごく興味深くて、しかもご飯だったり、お酒にも合うような料理がたくさんありますので、この機会だけじゃなくて、これからどんどんと紹介していきたいと思っています。

(読売新聞)

 NHKの受信料の件で、例の「NHKから国民を守る党」の立花党首を提訴したという件があったと思うんですけれども、これについての受けとめと、今後どのように対応するかというのをお願いできますでしょうか。

(市長)

 そうですね。以前この会見でご質問をいただいたときに、もし国会議員が不払いということを宣言して、何も対応をとらなければ国民も堺市民もばかばかしくなるんじゃないかということを私はお伝えしたと記憶しています。今回、提訴されたということですので、一定のNHKの対応はあったのかなと。これから流れというのも注視をしていきたいと思っていますが、やはり払わないと公言している人を、特に公の職につく人をそのまま見過ごすというのはNHKとしても本意ではないと思いますので、きっちりと対応していただきたいと思っています。

(読売新聞)

 そうしますと、当時のお話では見逃すのであれば、市としても受信料不払いも検討してという意味で、考えていかなければいけないと思うというようなご発言もあったかと思いますけれども、今のところは当初の予定で、これまでもこれからも払い続けるという理解でよろしいですか。

(市長)

 そのときにお話をしたのは、検討するとお伝えしたと思うんですね。この案件は、一人の国会議員の方の件ですけど、これからもこういう件というのは起きかねないと思うんですね。やっぱり受信料という制度がある以上は、そこはきっちりと対応されているかどうかというのは常に見ていただきたいですし、もしまた同じような案件があったときには改めて検討する必要があるのかなというふうに思っています。

(読売新聞)

 わかりました。そうすると、今回の件の対応については、一定評価するものとして推移を見守り続けるという、そういう理解でよろしいですか。

(市長)

 そうですね。

(読売新聞)

 わかりました。ありがとうございます。

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