堺市長記者会見 令和元年7月3日
更新日:2019年7月12日
市長
まずはじめに、案件としまして2つ皆さんにお伝えをさせていただきたいと思います。1つは堺で観光を快適に楽しんでいただくための取り組み、そしてもう1つは保育士確保の取り組みについてです。
堺で快適に観光いただくための取組について
まず、堺で快適に観光をしていただくための取り組みです。今回の百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を契機にしまして、堺に来訪者の増加が見込まれています。快適に観光をしていただくための取り組みを御紹介いたします。
まず、7月6日から12月29日まで土・日・祝日に堺市と南海バス株式会社の連携によりまして、「世界遺産・仁徳天皇陵古墳シャトルバス」の運行を開始いたします。2つのルートを設定しておりまして、1つめは堺東駅からノンストップで仁徳天皇陵古墳まで、2つめは堺駅から利晶の杜前を経由しまして、仁徳天皇陵古墳までを乗りかえなしで運ぶルートとなっております。このシャトルバスの運行によりまして、堺を訪れていただく方の利便性が大幅に向上するものと考えております。
また、今回年末までの運行となっていますが、この結果を南海バスさんとも共有をしまして検討して、ぜひ定期路線化がなされるように、市としても行動してまいりたいと思っております。
そしてもう1つ、南海電鉄と連携しまして、公衆無線LAN「Osaka Free Wi-Fi」、これを新たに整備をいたしました。以前から活用できております堺東駅・堺駅・湊駅の3駅に加えまして、新たに12駅に開設をしまして、南海電鉄の堺市内の全ての駅で利用できるようになりました。こちらも旅行者の方々、観光客の方々にとっては、情報収集や堺での情報発信に御活用いただけるものと考えております。
また、この世界遺産登録をきっかけとしまして、民間事業者の取り組みも進んでおりまして、7月13日から15日にかけまして堺市も協力をしまして、ヘリコプターでの百舌鳥古墳群の遊覧飛行、実施を予定しております。堺浜の海とのふれあい広場を発着点としております。空から古墳群の雄大さを実感していただけるものと考えております。
今後も7月5日か6日に決定をされると見込まれております世界文化遺産登録の実現をきっかけとしまして、大きな重要な機会と捉えまして、多くの方に堺の観光を楽しんでいただけるような取り組みを進めていきたいと考えております。
保育士確保の取組について
もう1点、保育士の確保の取り組みについてお伝えをいたします。
待機児童の解消というのは、この堺市でも大きな重要な課題となっておりまして、市内の保育施設で働いていただく保育士の皆さんの確保に力を入れております。今回保育資格を持った方や保育士をめざす学生さんを市内の認定こども園などの就職につないでいくために、2つの取り組みを実施いたします。
まず7月28日、堺商工会議所で「保育就職セミナー」を行います。そして、8月31日には堺市産業振興センターにて「保育就職フェア」を開催いたします。両日とも市内の認定こども園などがブースを出展しておりまして、園長さんや施設の職員の方から運営方針や福利厚生などのお話が、気軽に聞くことのできるイベントとなっています。
7月28日の「保育就職セミナー」では10の事業者が出展をしまして、8月31日の「保育就職フェア」は40事業者が出展をする予定となっております。
また、それぞれプロのカメラマンによります履歴書の撮影イベントや子どもが興味を持つ工作のつくり方、教え方を学ぶ講座などを合わせて開催をいたします。多くの方にお越しいただきたいと考えております。
また、堺市では今年度から保育士を養成する市内の大学6校で、市内の民間保育施設に就職を希望する学生さんに対する月1万円の修学支援を行うほか、市内の民間保育施設に就職した新卒者に対する20万円の就職支援を行っております。これまでさまざま行動を行ってまいりましたが、さらに待機児童の解消をめざして、さらなる保育士の確保の取り組みを進めていきたいと考えております。
私からは以上です。
質疑応答
(毎日放送)
今週末にも古墳群、正式に世界遺産登録となる見込みですけれども、市長御自身としてどう受けとめていらっしゃるか、改めてお伺いしたいというところが1点と、それから市民の方も非常に喜ばれているのかなと思うんですが、どういうところでその登録の盛り上がりと言うんですかね、市民の方々のどういうところで盛り上がりを感じられるか、その2点をお伺いしたく思います。
(市長)
今回の百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録につきましては、私も平成23年に大阪府議会議員を初当選したときの最初の質問がこの件につきまして、その翌々年に第1回目推薦書の原案というものを提出しましたが、3回ほどうまくいきませんでして、今回ようやく実ったという経緯、府の職員の皆さんともこの間ずっとお話を府議会議員時代させていただきましたので、本当にいよいよ実現間近まで来たなと感無量の思いです。ぜひ、現地で朗報を受け取って、そして市民の皆さんにもその喜びをわかち合いたいと考えています。
そして、百舌鳥・古市古墳群につきましては、特にこの堺にある百舌鳥古墳群、地元の方々にとってはもはや当然のものとして、地域の昔からそこに存在するものとして、これまでなれ親しんで来られた遺跡であると思うんですね。それを今回世界遺産登録ということが大々的に認められることで、地域の皆さんにもより自分たちのふだん住んでいる地域に貴重な宝物があったんだと、世界的にも価値のある資産なんだということを認識していただく貴重な機会になると思っています。これを機に地元の方々には、地域の宝を再認識していただいて、そして遠方から訪れる方にも堺の魅力を発信できるように取り組んでいきたいと考えています。
(毎日放送)
市民の方々いろいろとうれしく思ってらっしゃると思うんですけど、何かこう盛り上がりというのを感じられますでしょうか。どういうところで。感じられているとしたら。
(市長)
特に先週、今週いろいろな行事やイベントに参加をするんですが、そこでお会いした方から「アゼルバイジャンいつ行くの?」と、また「世界遺産登録うまくいきそう?」という声をかけられることが、私自身も多くなってきました。ですので、市民の方々も今か今かと待ち望んでいる状態だと思っております。テレビ・新聞等でもその話題が多くなってきておりますので、やはり1年前、2年前よりは市民の皆さんの間でも盛り上がりを感じています。
(朝日新聞)
発表案件でシャトルバスなんですけれども、堺東から行くのがほとんどないという問題があってだと思うんですけど、このバス、基本的に堺市内の大きな最寄り駅からのということで、あまり周遊という感じではないなと思うんですけど、かつて周遊のバスを試験的に運行していたときもあったんですけど、あまり乗りがよくなくてうまくいかなかったというふうに聞いているんですけれども、今回これをやるというのはどういう考えなのか、もう一回確認させていただけますでしょうか。
(市長)
やはり世界遺産登録がされますと、国内外から多くの方がこの場所を訪れることが予想されます。今までそのループバス、周遊バスもあったんですが、そこはこの堺市の観光名所、スポットの打ち出し方とリンクをしなければ、なかなかなうまくいかないと考えております。今回は世界遺産登録という非常に多くの来客が想定される転機でございますから、この機に堺駅、堺東とつなぐ交通インフラをバスとして整備したいと思っております。将来的には、東西交通網の実現であるとか、今、検討している事項もありますが、どこまでその需要が見込めるかということも踏まえて、今回検討したいと思っています。
(朝日新聞)
百舌鳥と古市を行き来する公共交通が自転車を除くと羽曳野市さんが週1回土曜日出しているバスだけなんですけれども、多分その全部あるいは百舌鳥と古市両方見たいというニーズも結構あるんじゃないかなと思うんですけど、そこについては堺市のほうで何かルートを用意するというのは難しいんですかね。
(市長)
今、その内容というのは検討中です。羽曳野市長さんとも先日お話をしまして、ぜひ百舌鳥・古市というその間には片道約20キロほどの距離があったと思いますので、その間をただ百舌鳥古墳群、古市古墳群とばらばらで見ていただくんじゃなくて、一体感が取れるような取り組みをしたいよねというお話を、もうトップ同士で話をしていますので、また今回アゼルバイジャンでも羽曳野の副市長と藤井寺市長とも御一緒する予定ですので、その件についても協議をしていきたいと考えています。
(朝日新聞)
あとはアクセスでいうと、本来一番機能があるべきなのはJR百舌鳥駅なのかと思うんですけども、市長も御存じのとおり百舌鳥駅、片側ずつ改札でですね、非常に狭いし、南行きにはトイレもないというような駅なんですけど、こちらのほうも検討課題とはずっと言われてるんですけど、何とかしていきたいというお考えはありますか。
(市長)
あります。ありまして、ただまだJRさんと話ができていませんので、これ実際にもう間もなく世界遺産登録という機会が訪れますので、JRさんとも話をしながら堺市としてどういう協力ができるか、またJRさんに取り組みをお願いすることができるのか、それもしっかりとお話をしていきたいと思っています。
(朝日新聞)
だいぶ前には橋上化というような話もあったみたいなんですけど、そういうのもやっぱり考えていきたいということですか。
(市長)
橋上化というのは、高架ということですか。
(朝日新聞)
橋上、橋の上にして駅舎を上に乗せるような。
(市長)
将来的には連続立体構造ということも踏まえて検討したいと思っていますが、今、堺では南海高野線と南海本線同時で今、計画が進んでおりますので、時期的なことも含めてJRさんと話をしていく予定です。
(朝日新聞)
あと民間事業者さんということで、ヘリの遊覧飛行というのがあるんですけど、これ主催の団体は堺の団体なんですか。
(市長)
いえ、この団体は資料お手元におつけをしているかと思いますが。
(朝日新聞)
S.I.Net会と書いてある。
(市長)
これもう完全な民間の会社です。
(朝日新聞)
経緯としては向こうからこれやりたいという提案があったということなんですかね。
(担当)
はい。向こうのほうから提案がございました。
(朝日新聞)
市長就任前にも空から見られる方法をという話があったと思うんですけど、ヘリをあそこの海の所からというのは、一つ市内から飛ばせるので魅力的だと思うんですけど、そういうのを例えば恒常的にやるようなことというのは、当然考えていきたいというのはあるんでしょうか。
(市長)
はい。ございます。
ただ、今回海とのふれあい広場という所が発着場所になるんですが、ここは防災拠点にも指定をされまして、ここで恒常的にということは少し難しいと考えております。ですので堺市内で今、恒常的にするとすればどの場所で行えるかということは検討しています。
(朝日新聞)
それはヘリが発着できる拠点をということですね。
(市長)
そうですね。
(朝日新聞)
あと、この維新の議員さんたちが見にいかれたそうですけど、水上飛行機という話もされてたと思うんですけど、その辺は何か具体的に検討はされてらっしゃるんですか。
(市長)
具体的にまだ検討はしておりませんが、水上飛行機のような一つ大きな案だとは考えています。空港と滑走路がなくても桟橋があれば、そこから離発着ができるということで、堺の港から離発着をして、そして百舌鳥古墳群を眺めることができるかどうか、そういうこともこれから検討課題です。
(朝日新聞)
基本的にはやっぱり実現していきたいということですか。
(市長)
そうですね。ヘリコプターそして水上飛行機、ほかの案も今いろいろと検討はしておりまして、いろいろな方法で1つだけではなくて、観光客の皆さんそして市民の皆さんが実感していただけるような取り組みを進めていきたいと考えています。
(朝日新聞)
あとすみません、保育なんですけども、保育の就職フェアとかセミナーは確か去年もやってらっしゃったと思うんですけど、市長御自身も待機児童をなくすというのを公約にされて当選されている中で、保育士さんの確保というのはもう絶対に欠かせない課題だと思うんですけども、こういうのも含めて以外にどういうようなことをやっていきたいというのを、今、具体的に考えてらっしゃることはありますか。
(市長)
今これは局とも相談中ではあるのですが、新卒以外の方でも保育士の資格を持った方、その方たちに携わっていただけないか、そして市役所や公の施設を使って保育場所を確保できないかということを今、指示をしておりまして、その場所の抽出を検討しているところです。
(朝日新聞)
それは大阪市が市役所でやっているような公共施設の確保、提供をするということですか。
(市長)
大阪市の取り組みというのは、それぞれそのまま同じことができるとは考えていないんですが、たとえばその区役所の中でできないか、もしくは市が保有している施設がございますので、そういうところでスペースが確保できないか、そういうところも含めて検討しております。いろいろなほかの市町村の取り組みも参考にしながら考えていきたいと思っています。
(朝日新聞)
最後にですけど、前回の会見で市長の日程をということを言ったらだいぶ改善していただいたようで、ありがとうございました。
いろいろな協議されている中でちょっとお聞きしたいのが、学校給食のことなんですけれども、全員喫食というのを大きな公約に掲げておられて、ただ堺に四十何校ある中で、全員喫食を実現しようと思えばかなりのイニシャルコストがかかるであろうと言われている中で、100億という話もありましたけども、今お考えとしては堺市のいわゆる学校単独の調理場を整備してやるという、完全な形をやっぱり目標としてらっしゃるのか、それとも別の親子方式というデリバリーとか考えてらっしゃるのか、お考えとしてはどっちの方向なのかというのをちょっとお聞きしたいんですけども。
(市長)
それは(イニシャル)コストとランニングコストも含めてですが、その供給体制のバランスによると思うんですね。センター方式、親子方式、自校方式とございますが、今部局にはそれぞれの費用とそしてどうすれば子どもたちに給食が適切に提供できるかということを検討しています。本来であれば私も大阪府議会議員のころに、大阪府が援助をすると支援をするというのがありまして、イニシャルコストの半分を出すというふうに大阪府が言ってくれていたんですが、残念ながら堺市はそのときはそれを受けなかったという経緯があります。本当はそれがあれば、大きな何十億円単位で出費が減ったと思うのですが、ただ私は中学校給食というのはただお母さんの手間が省けるだけじゃなくて、子どもたちがそのおかげで家庭環境にかかわらず、しっかりと栄養をとって成長するために必要だと考えていますので、これは今イニシャルコスト、ランニングコストがかかるかもしれませんが、将来の堺市にとって必ず必要だと考えておりますので、実行していきたいと思っています。
(朝日新聞)
他の自治体の例で言うと、神戸市とかやっぱり数年がかりでやっているのが普通で、当然準備に時間がかかるからだと思うんですけど、大阪市もしかりで、市長の任期は4年の中で、まずどの方式にするかというのをいつぐらいまでに絞り込んで、具体的な展開を進め、全員喫食を実現する時期についてはいつ、何年後というのは今どんなふうなスケジュールで持ってらっしゃるんでしょうか。
(市長)
任期中に実施したいと考えています。ただ、方式によって大きく変わりますので、任期中に今、保護者の方からの切実な相談としまして、小学生の子どもさんがいらっしゃったら、中学校卒業するまでにお願いしますと。入学するまでにはという声も聞きますので、それを5年、10年という範囲じゃなくて、できれば任期中にこれは実行したいと考えています。
(朝日新聞)
任期中にとなるとやっぱり今年度いっぱいぐらいではその方式の絞込みぐらいまでは行くという感じですか。
(市長)
そうですね。それはしたいと思っています。
(朝日新聞)
わかりました。ありがとうございます。
(日経新聞)
このヘリコプター遊覧飛行についてですが、このいただいた資料にはこの堺市というのはどこにも出てこないんですけども、先ほどお話の中では堺市も協力するというお話だったんですが、堺市はこれどう関係するんですか。
(市長)
発着場所の貸し出しを堺市は行っております。そして、こういう場所でPRをさせていただくことで、多くの方に来ていただきたいなというふうに思っています。
(日経新聞)
先ほどの質問とも関係するんですが今回世界遺産登録にあたって、これまであまり百舌鳥・古市古墳群がある堺市と羽曳野市と藤井寺市とのあまりこう結びつきが強かったという印象がないんですけれども、今後は何かその結びつきをこういうように強めて行きたいとか、あるいは何かその結びつきを確実なものにするための何かそういう組織をつくるとか、そういうことは何かお考えなんでしょうか。
(市長)
今後の協議によると思いますが、私も古市古墳群を何度か訪れたことがありまして、また密集市街地や海側にある百舌鳥古墳群と違って、例えばその田んぼの中に古墳群があったり、かなり素朴な形で残されている古墳群も多い。そして、藤井寺市長さんに聞きますと、中に入れる古墳というのもあるみたいなんです。今、百舌鳥古墳群にはそういう古墳はないと思いますので、お互いにないものを補い合って、誘導していただける。来られた方が百舌鳥古墳群も古市古墳群も訪れていただけるような形ができないかなと思います。またその文化、世界遺産だけではなくて、例えば飲食であったり観光スポットであったり、どちらの市にとってもただ古墳群を見に来られるだけじゃなくて、滞在を長くしていただいて、そこで時間を過ごしていただくということは経済効果にもつながりますので、そのような点も踏まえてこれから検討・協議をしていきます。
(日経新聞)
もう1点お願いします。
今回世界遺産登録が正式決定すると、その大阪府では初ということになるわけなんですが、一方では関西2府4県では大阪だけがなかったというふうにも聞いております。これで関西2府4県全部そろうというか、なるということを踏まえて、関西全体を視野に入れた広域観光とか、何らかの協力とか連携とかについては、どのようにお考えでしょうか。
(市長)
これまでも関西広域連合で文化面での観光面でのPRというのはされてきたと思いますが、その中で今回大阪府にも世界遺産が実現するという機会にぜひ関西広域連合さんとも連携をしながら、堺がどういう発信ができるか、アピールができるかということを検討していきます。
(日経新聞)
例えばこれまでも既に世界遺産になっている高野山、高野町と連携して、高野山にいるインバウンドに働きかけるみたいなことやってきたと思うんですが、そういうような世界遺産つながりでの動きというのは、何か出てきますか。
(市長)
私自身、関西広域連合とか周りの市町村との取り組みというのは、府議会議員としては見聞きはしていたんですが、実際にこの市長という立場で堺市がこれからどう動いていけるかというのは、これは私にとっても課題です。やっぱりその場所だけじゃなくて、ストーリーをつくることで近隣の市町村とも大きく連携できることがあると思いますので、そこは積極的に近隣の市町村とも連携を図って行きたいと思っています。
(日経新聞)
ありがとうございました。
(読売新聞)
世界遺産の関係でお伺いしたいことがありまして、観光客の受け入れ態勢というところで、先ほど話があったところなんですけれども、世界遺産のその目的である保全というところで、これからどう進めていくのかというところもお伺いしたいんですけれども、まずこれからの保全、もちろんバッファーゾーンとかは定められてはいるんですけれども、市長として保全についてどのように世界遺産登録を機に進めていきたいかというところを、どのように考えているのかというのを教えていただけたらと思うんですけれども。
(市長)
もちろんバッファーゾーンについては、もうこれから開発はかなり制限がされていますし、堺でも景観条例を設定していますので、まずはそれが着実に遵守をされること。そして来週以降、多くの観光客の方々がこの地域を訪れることになると想定をされますので、地域住民の方にとって不都合が極力出ないように考えていきたい。そして、今例えばガイダンス施設ですね、今予定をされているところがありますが、ガイダンス施設やまた大仙公園、周りの施設等の活用も含めてよりその遺産の保全というものをはかりながら、それを前提としながら多くの方々がそこで充実した時間を過ごしていただけるような取り組みを考えていきたいと思っています。
(読売新聞)
あと世界遺産決定というところではあるんですけれども、今回、今後その世界遺産の例えば追加とかに向けた取り組みをどのように考えるかという点についてお伺いしたいんですけども。今回は49という基でそれを進めたわけですけど、当初は60基からスタートしたかと思うんですけれども、この差し引きの部分も含めて古墳群ですと90基ぐらいあると思うんですけれども、この辺をどのように考えて進めていくのかという点についてお伺いしたいなと思うんですけど。
(市長)
もともと最初に推薦書の原案というものを作成したときの構成資産の数と今が違うというのは、やはりそのイコモスのどういう印象を受けるかと。そして、世界遺産にとって顕著な普遍的価値というものがどのように審査されるのかというところで絞った経緯があると聞いています。ですので、まず世界遺産として今回実現をすること、それが最優先。そして、その中でほかの資産についても、保全を目的としながら展開が考えられるかどうか、これは今後の検討課題だと考えています。なので今の時点でその構成資産をふやすということは、今私は考えておりませんで、まずは今世界遺産登録を実現するということです。
(読売新聞)
わかりました。ありがとうございました。
(市長)
ありがとうございました。