堺市長定例記者会見 平成31年4月3日
更新日:2019年4月15日
市長
市制施行130周年について
まず初めに、明治22年(1889年)4月1日に市制が施行されまして、堺市が、横浜、京都、大阪、神戸など、全国の30都市とともに、全国で最初の市になりました。そして130年を迎えました。
この節目の年を、市民の皆さんと一緒にお祝いするために、7月26日、これは開庁記念日というふうに言っておりますけれども、その日に「市制施行130周年記念式典」をフェニーチェ堺で開催いたします。
130年の堺の歩みを、皆さんと一緒に振り返るとともに、これからの堺を担う若い世代の皆さんによる公演などを行う予定でございます。
この式典で、グランドオープンを10月に控えるフェニーチェ堺の大ホールを、市民の皆さんに初めてお披露目させていただくことになります。
現在、フェニーチェ堺の情報をいち早く入手できる「Sacayメイト」の登録者数は、オープニングの公演ラインナップ発表後の2カ月で5千人増えまして、2万人を突破したところでございます。
グランドオープンを心待ちにする皆さんからの期待をひしひしと感じております。
今後、フェニーチェ堺の開館準備を万全に進めまして、市民の皆さんに誇りを感じていただけるよう、しっかりと取り組んでまいります。
記念式典のほか、130周年を記念してロゴを作成いたしました。
さまざまな機会を捉まえまして、この130周年を、市民の皆さんにお知らせしてまいりたいと思っております。
記念式典の時期には、長年の念願でございます、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録も決定しているものと思います。
たくさんの市民の皆さんとともに、130周年を世界文化遺産登録もあわせまして、お祝いできることを期待しています。
子育てのまち・堺の取組について
次に私は、市長就任以来、子どもを産み育てやすいまちづくりを最重点課題といたしておりました。
子どもが1回500円で病院に受診できる、いわゆるワンコイン医療費の対象を、小学校就学前から中学3年生までに対象を拡充するとともに、認定こども園などの待機児童ゼロに向けた取り組みを進め、待機児童の大幅な削減を図ってまいりました。
平成30年度から4年間でさらに、3,600人の児童の受け入れ枠の拡充を図っているところでございます。
子どもを産み育てる環境を一層整え、子育てのまち・堺をさらに推進するために、4月から2つの取り組みについて拡充いたしますのでお知らせ申し上げます。
一つ目は、先ほど申し上げましたワンコイン医療費の対象を、高校3年生までに対象を広げて実施することでございます。
この拡充によりまして、政令指定都市で初めて、所得制限なしで、高校3年生までの通院・入院に係る医療費が1回500円で受診していただけます。
進学などを前に家計の負担が重くなる時期に、そうしたご家庭をしっかりサポートしていく、子どもたちにも明るい未来につなげていきたいと思っております。
二つ目は、認定子ども園や保育所、幼稚園などの保育料の無償化です。
平成28年度に世帯の収入や上のきょうだいの年齢に制限を設けずに、3人目以降の0歳児から2歳児を対象に無償化を実施いたしました。平成29年度にはその対象を5歳児までに拡充いたしました。これまで、全国に先駆けて取り組んできたところでございます。
平成30年度からは、2人目の5歳児に対象を広げまして、この4月からはさらに4歳児にも対象を拡充して実施してまいります。
たくさんのお子さんを産み育てたいと望まれているご家庭を後押しできるように、経済面でもしっかりと応援していきます。
昨年堺市は、民間の調査機関から、共働き子育てしやすい街ランキング西日本第1位と高い評価を得られたところでございます。
今後も子育てしやすいまち、堺と評価していただけるように、妊娠から出産、子育て、教育に至るまで、切れ目のない子育て支援に一層取り組んでまいります。
クルーズ客船「飛鳥2」の寄港について
最後に、4月10日の水曜日にクルーズ船「飛鳥2」が堺に初めて寄港しますのでお知らせいたします。
堺市では泉州の各市町やKIX泉州ツーリズムビューロー、大阪府と連携いたしまして、クルーズ船の誘致に取り組んでおります。
昨年10月には「ぱしふぃっくびいなす」が初めて堺に寄港いたしました。訪れた方々に堺ならではのおもてなしをお楽しみいただき、当日の堺まつりをはじめ、歴史文化のまち、堺の魅力を発信できたものと考えております。
このたび寄港する飛鳥2は、日本の観光地を巡るクルーズや、日本1周、世界1周クルーズも行う日本で最大の客船でございます。
今回は名古屋港を発着地とする3泊4日のツアーで、徳島県の小松島市を経由して堺に寄港いただきます。
当日は火縄銃の演舞、精華高等学校吹奏楽部による演奏、堺チアリーディングクラブ「マリン」の子どもたちの演技などで「飛鳥2」を歓迎したいと思っております。
大浜ふ頭のイベント会場では、クルーズ船でお越しの皆さんに、堺や泉州の魅力を知っていただくために、泉州の市町やKIX泉州ツーリズムビューロー、大阪府と連携いたしまして、堺の伝統産業品や泉州の特産物の販売、観光PRなどを行います。このほか、さかい利晶の杜や妙國寺などを周遊するバスツアーに加えまして、今回新たに百舌鳥・古市古墳群などをヘリコプターからご覧いただく特別なツアーもご用意しております。
堺の魅力を満喫していただいて、ぜひまた訪れていただきたいと思います。そして多くの方々に、壮大な「飛鳥2」を間近で見ていただいて、イベントを楽しんでいただくために、南海本線の堺駅と大浜ふ頭を結ぶ無料のシャトルバスを運行いたします。ぜひご利用いただきたいと思います。
今後、この「飛鳥2」の寄港を契機に、海外の大型クルーズ船の誘致を一層進めてまいります。引き続き積極的なプロモーション活動に取り組み、堺や泉州地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。
私からは以上です。
質疑応答
(朝日新聞)
市制130年なんですけれども、これ7月26日というのは何でなんですか。
(市長)
開庁記念日として堺がその日を式典をするということで決まっておりまして、その日をこのフェニーチェの一般的なお披露目と一緒にさせていただいたところです。
(朝日新聞)
130年前の市役所ができたのが、この日ということなんですか。
(担当)
庁舎が開口神社の境内に設置されたのが7月26日です。それで毎年その日に開庁記念式典を行っております。
(朝日新聞)
市役所の最初のが、あそこの山之口の開口神社のところにできた日ということですか。
(市長)
はい。制度は4月1日にできたということですね。
(担当)
はい、そうです。
(朝日新聞)
このロゴマークはもちろんこれ左側は古墳の鍵穴ですか。
(市長)
はい。
(朝日新聞)
これは誰がデザインしたんですか。
(担当)
職員で。
(朝日新聞)
色がこの色というのは何か意味があるんですか。
(市長)
これ堺ブルーなんです。
堺の色、象徴的な色でございます。
(朝日新聞)
フェニーチェは10月1日がグランドオープンだということなんですけれども、この開庁記念式典だけは特別にそれより先にやるということですか。
(市長)
そうです。まずお披露目として、市民の皆さんに来ていただこうというふうに思っています。
(朝日新聞)
ちなみにこの日は何をするんですか。
(市長)
この日は通常の堺のいろいろ功績を残された方の表彰、さらには小学校、中学校、高校生のいろいろな演奏とか、そういったものを今、企画しているところでございます。そしてチアリーディングの「マリン」さんもここに出てくれるというふうに言っております。
(朝日新聞)
子どもの関係の支援とちょっと関係があるようでないようで恐縮なんですけれども、堺市の人口減というのは残念ながらというか歯どめがかかっておらず、政令市で見てもですね、神戸市ほどではないけれども関西では減少してしまっていると。どこの自治体もこういう子育て現役世代の支援とかされていても、なかなか成果が出ていないところだと思うんですけれども、市長ご自身は、堺市の人口があまり上昇に転じていないことというのは、どのような要因が大きいと考えられていらっしゃるのでしょうか。
(市長)
私は一番大きな要因は、やはり南区の公営住宅の建てかえ、いわゆる政策空き家というふうな部分でございます。要するに建てかえに伴って一旦出て行っていただいて、そして新たな建てかえをするということで、去年ですかね、3,399戸が政策空き家になっております。そういう意味で建てかえが徐々に進んでいったら、人口も南区では戻ってきていただけるというふうに思っております。ただ、全体的な人口減少の社会の中で、子どもの数が減ってるとかいうことはご指摘のとおりでございますので、そういう意味で子育てしやすい環境づくりというのは、南区のみならず、いろいろな所で大事になってくるというふうに思っております。
(朝日新聞)
南区の政策空き家に関連すると、やっぱりずっと居続けていて、住み続けたいけど、やっぱり率直に言って非常に交通の便が悪かったりとか、施設も古くなっていて子どもが嫌がるとかですね、そういうところも結構あると、直接住民の方から聞くんですけれども、その辺の、中心は府だと思うんですけれども、もっと堺市にいろいろやってほしいという声も聞くんですが、その辺はどうお考えでしょうか。
(市長)
そのあたりは、私は南区の自然、そしてやはり野や緑にあふれている所をしっかりアピールしながら、住民団体の皆様方と一緒になってやっていきたいと思っております。
ある意味でですね、大蓮公園の今回のパークマネジメントみたいなものをアピールすることによって、若者層、そしてご夫婦、新婚の皆さん方が来ていただけるような施策をしっかりととっていきたいなというふうに思ってます。それはもちろん、府の住宅公社やURと一緒になって、府営住宅も一緒になってやっていきたいと思っております。
(朝日新聞)
話題変わって毎回同じようなことを聞いて恐縮なんですけれども、市長の政治資金の収支報告の問題は、やっぱり市議選でも大きな話題になっていて、不信任を言っていた会派だけではなくて、それ以外の会派からも市長がきちんと説明をしなければ、23日に辞職すべきだというような声を言っている候補者も増えてきています。どう受けとめていらっしゃいますでしょうか。
(市長)
おっしゃるとおりですね、15日にこのたび新しい資料を今、提出するように努めておるところでございます。そして23日にしっかり説明することが、私のこれからの説明責任を果たす、市政に対してしっかりと取り組んでいくというふうなことが、まさにそのあらわれであるというふうに思いますので、そういうふうな皆さんの候補者の声もしっかりと受けとめて、今、精査、総点検しているところでございます。
(朝日新聞)
進行状況なんですけれども、15日、もうあと2週間を切りましたけれども、現時点ではどれぐらい進んでいらっしゃいますか。
(市長)
27、28はほぼ進んでおります。いま29に取りかかっているところでございます。そして先日お尋ねございました、30年度につきましても、府選管に問い合わせたらですね、公表は11月であるけれど、公表までに選管としてチェックすることはあって、修正することはあるかもわからないけれども、自主的に公表するのは可であると、いうふうな見解も得られました。そういう意味で30年度も含めましてしっかりと提出していきたい、説明していきたい、そのように思っております。
(朝日新聞)
それは4月15日の時点までに30年度分も含めて資料を提出いただけるということですか。
(市長)
そうです。府選管にも提出したいと思っています。それ以前に。
(朝日新聞)
府にはもう提出されたんではないんですか。
(市長)
27、28、29の繰越額がございますので、それを踏まえて30年度ということで今、修正して、府選管のほうも速やかに提出するならそれでいいと。27から30ということでもいいというふうに見解をいただいております。
(朝日新聞)
つまり通常は3月31日までだったと思うんですけれども、29年度までの作業を踏まえて、少し遅れてしまっても構わないということに。
(市長)
はい、そういう見解をいただきました。
(朝日新聞)
ではまだ現時点では出していない。
(市長)
そういうことです。
(朝日新聞)
選挙なんですけれども、ちょっとフェイスブックを見ていると一部の候補者に支援のメッセージを出したりされてるみたいなんですけれども、直接のご支援、応援等は行かれてますか。
(市長)
直接の応援は行っていません。
(朝日新聞)
今回は特に要請がない。
(市長)
はい。
(朝日新聞)
前回はあったんですか。
(市長)
前回は事務所開きとかに来てくれと。でも事務所開きは3月に行ったことありますね、今回も。2月かな、行ったことございます。最近はございませんけれど。そういったことでございます。
(朝日新聞)
前回は事務所開きとか応援も少し行かれたということですか。
(市長)
ただ、一つの区にたくさんの皆さん候補者がおられますので、もう選挙戦に入ったらほぼ応援に行くことはなかったと思います。
(朝日新聞)
市長に応援要請がないという事態も非常にいろいろ厳しいものだと思うんですけれども、その辺はどう受けとめていらっしゃいますか。
(市長)
本当に、今まで応援していただいた方を応援することも、私はやっぱり大事なことだと思っていましたんで、そういう意味で私今回は動かずにそっとしているということでございますので、ある意味で非常にもどかしい思いもございます。
(朝日新聞)
市長が必勝を祈念しますというメッセージそのものが迷惑だという声も聞くんですが、どうですか。
(市長)
ああそうですかね。コメントしづらいですね。
(朝日新聞)
まあそう聞いたんであえて言っておきます。
(市長)
そうですか。
(朝日新聞)
最後にしますけれども、説明ができなければ辞職をということは、逆に言うと説明することが最後のぎりぎりの命綱だと思うんですけれども、現時点で市長はご説明はちゃんとできて、辞職するお考えはないということでよろしいでしょうか。
(市長)
はい、そうです。
(朝日新聞)
わかりました。
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