令和2年度第2回堺市健康福祉局指定管理者候補者選定委員会 会議録
更新日:2022年7月13日
開催日時 | 令和2年10月7日(水曜) 9時15分開会 11時閉会 |
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会場 | 堺市役所 本館6階B会議室 |
出席委員 | 委員長 初田 茂樹(堺市総務局行政部行政経営課総括参事役(指定管理担当)) |
欠席委員 | なし |
事務局 | 生活福祉部 健康福祉総務課 課長 長谷川 三博 ほか |
所管課 | 長寿社会部 長寿支援課 課長 羽野 敏博 ほか |
案件名 | (1)堺市立南老人福祉センター指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について |
会議資料 | 会議次第(PDF:47KB) |
開会
事務局
開会
令和2年度第2回堺市健康福祉局指定管理者候補者選定委員会を開会する。
定足数報告
出席者5人、欠席者なし。委員会開催に必要な定足数を満たしている。
応募団体との関係の有無の確認
応募団体と関係のある委員はいないことを確認。
応募団体からの接触の有無の確認
各委員に対して、応募団体からの接触等はないことを確認。
配布資料、本日の審議案件、予定の確認
1 堺市立南老人福祉センター指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について
2 堺市立南老人福祉センター指定管理者候補者の選定結果について
3 堺市立中老人福祉センター及び堺市立八田荘老人ホーム指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について
4 堺市立中老人福祉センター及び堺市立八田荘老人ホーム指定管理者候補者の選定結果について
本日の審議の結果については、事務局から堺市に書面で報告する。
なお、会議録は、すべての会議について、非公開部分を除いて市ホームページ上で公開する。
案件1
委員長
これから案件の審議に入る。
案件1「堺市立南老人福祉センター指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査」について、所管課より説明をお願いする。
施設所管課
応募団体の概要及び応募団体の企画提案内容について事前説明を行っていることを説明
委員長
説明について、質問や意見はあるか。
狭間委員
採点について確認だが、例えば、15点の配点項目で、「特に優れている(15点)」と「優れている(12点)」の間で評価し、13点や14点で採点することで可能ということか。
施設所管課
そのとおりである。
委員長
他に質問・意見等はないか。
委員
<質問・意見等なし>
委員長
採点方法について事務局から説明をお願いする。
事務局
使用する審査表や採点の流れについて説明
委員長
面接審査について、事務局に進行管理をお願いする。
事務局
面接の流れについては、応募団体からのプレゼンテーションを10分受けた後、質疑応答を10分程度行う。応募団体の退出後、意見交換を必要に応じて行い、その後、提出書類の内容も含めた採点を行う。
それでは、応募団体に入室していただく。
(応募団体入室)
応募団体に対し、面接審査の進め方について説明
応募団体
【プレゼンテーション(10分間)】
委員長
それでは、各委員から質問をお願いする。
狭間委員
企画提案書とプレゼンテーションから、関連法人として医療機関をお持ちであることが強みであると感じた。また、これまでクラブ数を増やしてきたという点についても努力されていると感じた。
クラブ数を増やす努力として、見える化等の工夫をされているとのことだが、メンバーの固定化や閉鎖的になることに対して、新しい方が入りやすくなる取組など、もう少し具体的に教えていただきたい。
応募団体
クラブ活動メンバーや利用者の固定化については、老人福祉センターの長年の課題であると考えている。
クラブ活動のメンバーの固定化については、無料体験会やお試し期間を定期的に設定することで、常に新しい方が入ってくるのが当たり前になるようなクラブ活動の支援を行っており、固定化もかなり少なくなってきていると感じている。
狭間委員
ヨガなどは人気だと思うが、新しい方が増えると、新しいクラブをどんどん作っていくのか。例えば、ヨガクラブ(1)、ヨガクラブ(2)…と作るのか。
応募団体
ヨガクラブのように、人気なクラブは、固定化が懸念されるため、2つ目、3つ目のクラブを作っている。また、想定していなかったことだが、クラブ同士で良い意味で競い合い、クラブ活動の活性化にも繋がっている。
委員長
他に質問はないか。
東委員
利用者満足度が非常に高いという話があったが、どのように満足度調査を行っているのか。
応募団体
アンケートについては、講座終了後にも毎回実施しているものもあるが、職員満足度については、毎年の2月~3月にかけて300人以上の方に対して無記名アンケートを実施している。
東委員
回収率はどの程度か。
応募団体
だいたい300人に対して、270~280人の方に回答いただいている。
東委員
まだ利用されていない高齢者の方が、どのような取組を実施すれば、通い易くなるか、アンケートの活用を検討していただきたい。
委員長
他に質問はないか。
利根川委員
個人情報の保護について、昨今、個人情報の漏洩や紛失など、重要視される項目かと考える。団体の提案には、職員の研修について記載があるが、具体的にどのような研修を実施しているのか。
応募団体
個人情報に関する研修については、全職員を対象に年に1度、資料の配布を行うとともに、研修会を実施している。研修内容は、個人情報の書類の取扱ルールなど基本的な事や、個人情報に関するトラブル事例などを紹介している。
利根川委員
団体では、直近で個人情報の漏洩などの事例があったか。
応募団体
当団体では、個人情報の漏洩事案はない。
利根川委員
年1回研修を実施し、全職員の意識の向上に取組まれていることがわかった。
初田委員長
他に質問はないか。
野村委員
人気のある講座で、申込者が多い場合はどのようにして利用者を決めているのか。
応募団体
コロナ禍以前の話になるが、イベントの種類に応じて、募集方法が異なる。
例えば、演奏会などは、特に定員を設定せず、立ち見も可として可能な限り多くの方が参加できるようにしている。工作講座のような、着座する必要があるものについては、定員を設定し、事前予約制で受付を行っている。
委員長
他に質問はないか。
東委員
コロナ関係での質問であるが、利用者が高齢者であることや、入浴する際はマスクを外す必要があると想定されるが、感染予防やルール作りなどは行っているか。
応募団体
コロナ禍における感染予防対策を行って運営している。お風呂については、脱衣所が込み合うことから、6クールに利用時間を分けて設定し、抽選を行っている。人数については、脱衣所の面積に応じて定員を設定しており、南老人福祉センターであれば、一度に6人まで利用でき、脱衣ロッカーは間隔をあけ、残りを封鎖している。利用者の方には、マスクを外すため、会話を控えてもらう案内を行っている。
東委員
入館時の体温測定なども実施しているのか。
応募団体
入館時に受付で体温測定するとともに、体調が悪くないか口頭で確認している。
東委員
制約があることで、利用者から不満や苦情はないか。
応募団体
どうしても不便さの面から、制約に対する意見をいただくことはある。ただ、利用者の方も、高齢者の方は重症化リスクが高いことを認識されており、そういった意見は減ってきている。
コロナに関する情報を老人福祉センターに掲示しているほか、館内放送を活用して注意喚起も実施している。
委員長
他に質問はないか。
委員
<質問等なし>
委員長
団体に対する面接審査を終了する。
(応募団体退出)
書類審査・面接審査を踏まえ、意見交換を行う。
各委員から意見や質問等はないか。
狭間委員
経理的な視点は見ていないが、難点などは見当たらず、色々工夫をされていると感じた。
市に対する質問になるが、感染症対策の堺スタイルとは何か。
事務局
3密対策をはじめとした感染症予防に対する取組を堺スタイルと名付け、ピクトグラムなどを用いて分かりやすく啓発・発信しているもの。
委員長
他に意見等はないか。
東委員
どの法人にも共通することかもしれないが、人員配置の点で、ほぼ非常勤職員であることが気になった。苦情対応などで、責任の所在の観点から非常勤職員の方は苦労するのではないかと推察する。苦情対応と職員体制は関連があるものだと思うが、大きな法人であるので、対応を検討していただければと期待する。
利根川委員
過去の実績や財政状況をみると特段問題がないかと考える。1点気になったところは、人員体制について、経費削減の観点から、清掃や受付を委託ではなく、職員で対応するとしており、全般的に職員が不足している状況も考えられる。そのあたりはしっかりとケアしていく必要がある。
野村委員
高齢者の視点から見ると、慣れている実績のある法人であるため、安心感があり、また、普通以上にしっかりと取り組めていると感じた。
委員長
他に意見等はないか。
全委員
<意見等なし>
委員長
書類の内容も含めた採点をお願いする。
事務局
審査表を回収
得点を集計
案件2
事務局
集計結果を委員に配布
委員長
集計結果を発表
総合点数「301点」で満点の60%以上に達していることにより、応募団体を堺市立南老人福祉センター指定管理者候補者として選定する。
案件3
委員長
案件3「堺市立中老人福祉センター及び堺市立八田荘老人ホーム指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査」について、所管課より説明をお願いする。
委員長
案件3「堺市立中老人福祉センター及び堺市立八田荘老人ホーム指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査」について、所管課より説明をお願いする。
施設所管課
申請団体の概要及び申請団体の企画提案内容について事前説明を行っていることを説明
初田委員長
所管課から事前説明を受けて、ご質問、ご意見等ないか。
東委員
入所施設である八田荘老人ホームについては、様々なトラブルがあることは想定されるが、企画提案書では事故発生件数0件を目標に設定されている。所管課の各施設の事故の発生状況の説明資料によると、過去の実績では何件か事故が発生しているので、そのあたりの対策・取組について、団体に確認したい。
施設所管課
施設内での転倒による骨折事故や離設事案について補足説明
委員長
他に質問・意見等はないか。
委員
<質問・意見等なし>
委員長
採点方法及び面接審査について事務局から説明をお願いする。
事務局
使用する審査表や採点の流れについて説明
委員長
それでは、面接審査について、事務局に進行管理をお願いする。
事務局
面接の流れについては、申請団体からのプレゼンテーションを10分受けた後、質疑応答を10分程度行う。
申請団体の退出後、意見交換を必要に応じて行い、その後、提出書類の内容も含めた採点を行う。
それでは、申請団体に入室していただく。
(申請団体入室)
申請団体に対し、面接審査の進め方について説明
申請団体
【プレゼンテーション(10分間)】
委員長
それでは、各委員から質問をお願いする。
東委員
八田荘老人ホームについて2点質問したい。
1点目は、高齢者の入所施設という特性上、転倒されることがよくあると思う。過去の事例として転倒事故の報告があるが、企画提案では事故0件を目標に掲げている。どのように達成するのか、方策はどのようなものか。
2点目は、虐待問題として、ご家族の方と施設が対立し、入所者の責任であっても、ご家族の方は施設の責任を問う事例がある。このあたりについて何か配慮していることはあるか。
申請団体
まず、転倒予防については、入所者のADL(日常生活動作)の低下により、転倒リスクが高まっている可能性がある。そこで、介護予防の取組を重点的に行っている。また、転倒に対する入所者向けの勉強会を行っているほか、介護保険サービスを利用して、杖や歩行器などの福祉用具のレンタルについても職員、ケアマネージャーと連携し、転倒事故は減ってきている。
2点目の虐待については、入所者が家族から虐待を受けて施設に入所している場合は、そもそも入所情報を家族に提供しないことが基本になっている。本人が家族に連絡をしてしまった場合は、市と協議の上で、別の施設へ転所することとしている。
東委員
過去に虐待で家族と対立した事例はないということか。
申請団体
はい。
東委員
転倒事故は減っているとのことだが、報告によると骨折事故は増えている。全国的な高齢化の要因もある中で、死角をなるべく減らす、見回り回数を増やすなど色々な取組を引き続きお願いする。離設事故(外出したまま帰ってこない事故)は、どのような対策を行っているのか。虐待の方とそれ以外の方でセキュリティを分けているのか。
申請団体
養護老人ホームは、入所者は基本的には自立して生活できる方であり、外出に関しては特に規制はなく、外出先を伝えていただければ、自由に買い物や病院へ行っていただける。虐待による入所者との違いはない。
委員長
他に質問等はないか。
狭間委員
高齢者虐待に関して、緊急一時入所については、堺市の45%を受け入れているとのことだが、一人あたりの入所期間はどれくらいか。また、その後の行き先はどうなっているか。
申請団体
緊急一時入所者の基本は7日間とされているが、その後の行き先が決まるまで、長い場合は1カ月の方もいる。行き先については、堺市外を希望される方もいれば、そのまま八田荘老人ホームに入所される方もいる。最近はサービス付き高齢者住宅に行かれる方も多い。
狭間委員
一般入所者の転所状況はどのような状況か。
申請団体
令和元年度は22人の方が退所されている。その中には、病院で亡くなる方も含まれている。一番多いのは、病気になり入院され、そのまま退所されるケースである。介護度が上がり、特別養護老人ホームやサービス付き高齢者住宅に行かれる方も増えてきている。
狭間委員
そういった転所の支援もしているのか。
本人、家族、行政と相談しながら責任をもって転所先の対応も行っている。
狭間委員
そういった転所の支援もしているのか。
申請団体
本人、家族、行政と相談しながら責任をもって転所先の対応も行っている。
委員長
他に質問等はないか。
野村委員
独自の提案目標の中で、食事の不満割合が20%未満となっているが、令和2年2月の実績では不満割合は7%となっている。実績よりも目標設定の方が低い理由は何か。
申請団体
過去の八田荘老人ホームの不満割合が非常に高かったことから、それを改善していきたい趣旨で、設定したものである。最近では、食事に対してこだわりを持って取り組んでいるので、数字が改善したという結果になっている。
野村委員
この目標設定では、不満割合を上げていくことになるがよいのか。
申請団体
不満割合を20%未満と記載しているが、もっと低く、最終目標は不満割合を0%にしていきたいと考えている。
委員長
他に質問等はないか。
利根川委員
中老人福祉センターのクラブ活動について、部屋の稼働率100%という説明であったと思うが、新たな部屋の利用は出来ないということか。
申請団体
月に1度クラブ代表者と会議を行っており、新しいクラブができた場合は、話し合いにより、既存のクラブ活動の頻度を調整していただいているため、今のところは、新しいクラブが活動できないという状態ではない。
委員長
他に質問はないか。
委員
<質問等なし>
委員長
団体に対する面接審査を終了する。
(申請団体退出)
書類審査・面接審査を踏まえ、意見交換を行う。
各委員から意見や質問等はないか。
野村委員
申請団体は、実績もあり、安心できると考える。
東委員
非常勤職員の割合が高く、入所施設となると職員対応が少し心配かと考える。
食事についても、当初は評判が悪かったと説明があったが、不満割合として表現されているところは、本来的には満足度で満足度90%をめざすなどを期待したいところ。
委員長
施設所管課にはそのあたりのことについて、検討をお願いする。
他に意見等はないか。
狭間委員
特段問題ないが、医療法人が後ろにあるため医療色が強い印象を受けた。
強みでありメリットでもあると思うが、養護老人ホームの生活の場としての印象が少しみえてこなかった。
委員長
他に意見等はないか。
利根川委員
特に問題はないと考えるが、非常勤職員が多いことから、従業員の質の低下につながらないように、注視し、ケアしていく必要があると思う。
委員長
施設所管課としては、管理体制などについて、団体と定期的な会議などを行っているのか。
施設所管課
全ての老人福祉センター、八田荘老人ホームにおいて、定期的に会議を行っている。申請団体については、何かあれば連絡が都度あり、施設所管課としても現場確認にも行くなど、連携体制はできていると考える。
委員長
他に意見等はないか。
委員
<意見等なし>
委員長
書類の内容も含めた採点をお願いする。
事務局
審査表を回収
得点を集計
案件4
事務局
集計結果を委員に配布
委員長
集計結果を発表
総合点数「300点」で満点の60%以上に達していることにより、申請団体を堺市立中老人福祉センター及び堺市立八田荘老人ホーム指定管理者候補者として選定する。
閉会
委員長
本日の案件の審議は全て終了した。
以上で、令和2年度第2回堺市健康福祉局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
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