令和6年度第10回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会会議録
更新日:2024年12月12日
開催日時 |
令和6年10月2日(水曜)14時00分開会 17時30分閉会 |
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会場 | 多文化交流プラザ・さかい大会議室 |
出席委員 | 委員長 永田 守(弁護士) 委 員 下久保 清美(公認会計士) 委 員 西山 哲郎(関西大学教授) 委 員 横山 久代(大阪公立大学教授) (委員長、職務代理者以下、五十音順) |
欠席委員 | なし |
事務局 | 観光企画課 黒見 拓也 ほか |
施設所管課 | スポーツ施設課長 若林 敦子 ほか |
案件名 | 1 堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターの指定管理者候補者選定にかかる面接審査について |
開会
令和6年度第10回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を開催する。
事務局
定足数報告
出席者4人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。
配付資料の確認
配付資料一覧により確認した。
資料「審査方法及び採点について」 ほか
応募団体との関係の有無確認
応募団体と関係のある委員はいないことを確認した。
応募団体からの接触等の有無確認
応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。
本日の予定の確認
本日の会議では、案件1「堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターの指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」、案件2「堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターの指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
なお、会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。
(議事の進行役が委員長に移る)
委員長
案件審議
それでは案件の審議に入る。まず、案件1「堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターの指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」に入る。施設所管課から、面接審査の流れと、基本質問項目案についての説明をお願いする。
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
委員長
現指定管理者の構成団体を教えてください。
事務局
現指定管理者のジェイズパークグループの代表団体がジャパンフットボールマーチャンダイズ、構成団体がユニベール株式会社、日本管財株式会社、大阪府サッカー協会、SFIリーシング株式会社となっている。
横山委員
施設内にあるドリームキャンプの管理は大阪府サッカー協会が管理団体ということでよいか。
事務局
実施主体が大阪府サッカー協会で管理運営については別の業者に委託されている。
横山委員
堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンター(以下、J-GREEN堺)の利用者はドリームキャンプを利用できるのか。
事務局
事前予約などの調整は必要にはなるが、利用できる。
委員長
ドリームキャンプの建物は誰が所有しているのか?
事務局
大阪府サッカー協会である。土地は堺市が大阪府サッカー協会に転貸している。
下久保委員
応募者を比較したとき、フットサルの芝張り替え工事費用が3,000万ぐらい差がある。1社は物価上昇があるにしても高いように思うが、市としてどう考えているのか。
事務局
民間で工事する場合の積算と公共で工事する場合の積算とで金額が異なる可能性があると考える。
西山委員
金額に差がある理由として、人工芝は、下のベースの素材や厚みなどで質が変わってくるので、応募者によって張り替える芝の質に差があるのかもしれない。
委員長
その他ご質問、ご意見等ございませんか。
各委員
(意見なし)
委員長
面接審査
それでは、面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。
事務局
面接審査(J-GREEN堺 ドリームパートナーズ)
J-GREEN堺 ドリームパートナーズに入室してもらう。
<J-GREEN堺 ドリームパートナーズ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<J-GREEN堺 ドリームパートナーズの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<J-GREEN堺 ドリームパートナーズのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(J-GREEN堺 ドリームパートナーズ)
それでは、質疑に入る。まずは私から質問する。サッカーコート及びフットサルコートについて、複数面あることから平日における利用率が低く推移しております。指定管理者として、平日の利用率向上に向け、どのような取り組みができるかお示しください。合わせて堺市民の利用促進策をお示しください。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
まず平日の稼働対策に関しては、稼働率の低いフットサルコートにおいて、フットサルのプログラムである個人参加であったり、子ども向けのスポーツ教室等を行うことによって、今まで活用できていなかったフットサルコートの稼働を上げていくことを考えている。また、堺市民の利用について、この場所の特性上、サッカーの大会やフットサルの大会が中心で、なかなかそれ以外の事業ができていないように思う。サッカー以外の、子どもから高齢者まで多世代に向けたプログラムを開催すること、またJ-GREENフェスタという大きなイベントをできれば毎年開催したいと思っている。
委員長
では、別の質問をさせていただく。収支計画で、人口芝の張り替えの工事費が高いと思ったのだが、この金額の根拠は何か。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
今から5年後ということもあり、ある程度物価上昇を見込んだ金額となっている。また、J-GREEN堺が海に近い位置にあるが、昨今マイクロプラスチックの流出の問題が課題となっていることもあり、弊社が持っている充填材の流通抑制と、芝の温度抑制ができる環境省のETV事業に認定された人工芝を導入したいと考えている。今まで納品されている人工芝より若干費用は高くなるが、耐久性は今の芝よりも1.2倍から1.3倍を認められている。実際に施工する時には、今より抑えられた金額になる可能性はある。
委員長
現在の人工芝よりもある程度品質が良いものになるということか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
大差はないが、カーブしたような天然芝に近い芝を予定しており、その点若干加工費のところでコストアップする。
委員長
そういう芝の方がより良いということか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
多くの人工芝があるが、天然芝とは若干感じが違う。競技者だけじゃなくて、多くの世代が芝を楽しんでいただきたいと思っているので、競技をする人や利用する人にとって優しい芝ということであれば、若干のコストアップは必要だと考えている。
委員長
実際張り替えをする際は、コストについては精査されるという認識でよいか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
ご認識のとおり。また、サッカーだけに限らず、色々な人に使ってもらいたいので、例えばグランドゴルフやゲートボールなどの小さいボールが転がるような芝を入れたいと考えている。
委員長
提案にあった総合管理システムは独自のシステムになると思うが、仮に指定管理者に選定されて、5年後また別の指定管理者に変わった場合、次の事業者は利用できないのではないか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
施設予約はオーパスを使用し、独自システムでは、自主事業であるサッカースクールなどの予約や振替、キャッシュレス決済ができるシステムになっている。
西山委員
関西万博に関連したイベントの裏ワールドカップについて、参加費無料だが対象予定人数が千人とかなり大きい。参加者はどう集めるのか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
過去の愛知万博の時に、各国の外国人の方がスタッフとして長期間働いており、その方にストレス解消のために、フットサルをする機会を提供したところ、大変反響があった。今回は海外にも発信しながら、フットサルではなくて、ウォーキングサッカーをしたいと考えている。ウォーキングサッカーのルールは、ファールをしなければそのチームが負けないというルールを考えている。世界平和を考えると、ファールをしなければ負けはないというメッセージを発信したいという思いがある。
大きな広告代理店の方と話は進んでおり、また日本サッカー協会にも提案済みである。今回、関西万博のスタッフがストレス解消のためにJ-GREEN堺に足を運んだりと一人でも多くの人が来てもらうように考えている。さらには、仁徳天皇陵古墳への案内につなげるなど交通網も含めて、提案していきたい。
西山委員
観光も含めたイベントということであれば、無料にこだわらなくても計画変更があってもよいかと思った。
多言語対応についてはどう対応するのか。今のホームページでは、日本語が読めない方はこちらに電話してくださいとなっており、電話しても対応できるのか、改善の必要があると感じている。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
ホームページは、多言語対応を検討している。またできる限り外国の利用者の方にストレスにならないような対応を心がけていきたいと思っている。直接窓口に来た方には、翻訳タブレットを用意する等、その時々に合わせて臨機応変に対応することを考えている。
西山委員
ワールドマスターズ関連のイベントをワールドマスターズゲームズが終わった後も毎年開催となっているが、どういう意図があるのか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
弊社はワールドマスターズゲームズのメジャーパートナーとなっており、終わったあともそこで培ってきたものを継続していきたいとの思いがあり企画した。
西山委員
ワールドマスターズの時に、J-GREEN堺を利用したいという方がでてきたときの対応はどう考えているか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
利用は想定しているが、予約の取り方やコートや宿泊施設の確保について、堺市と協議させていただきたい。
横山委員
3点質問する。1点目は、今現状その利用率が低いフットサルコートやスポーツ広場はほとんど利用がないと分析されているが、自主事業の実施場所はどこなのか、低迷している場所の利用を促すようになっているのか。
2点目は、サッカー以外のさまざまなスポーツのプログラムもされるということだが、スポーツ以外の目的でここを訪れる方がもっと増えることで、先ほどおっしゃっていた施設を知ることもできると思う。ただそこから、クラブハウスなどを使った例えば文化教室などのスポーツ以外のプログラムは想定されているのか。
3点目は、食の体験はアスリートやアスリート以外の方の健康増進のためにも、非常に重要な要素だと思っているが、堺市民の利用を促す意味でも、何かプランを考えているか。提案いただいた内容で気になったのが、お弁当の手配や飲食量の手配を書かれていたが、フードロスやお弁当殻の問題もあって、スポーツイベントでお弁当を廃止しているところがかなり多い。それも含め考えていることがあれば教えてほしい。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
1点目、稼働率の低いところを活用して稼働率を上げたいと思っている。現在、天然芝フィールドが平日養生期間で土日の利用だけになっているが、例えば、メインピッチ以外の4面の芝のフィールドを火、木、水、金、と2面ずつ利用できる平日利用枠を設けることを考えている。他施設において、コロナ渦で、屋内のプログラムが屋外での実施でも意外と受け入れられた実績もあるので、駐車場や広場など空いている場所を活用したい。さらには、天然芝のフィールドを幼稚園の子どもたちや児童養護施設の子どもたちに開放して、芝生の上に寝転がって遊ぶ体験もできればと考えている。
2点目、子どもの学童教室のようなものを計画している。その他、謎解きのイベントやロゲイニングなどを通して、スポーツや施設が好きになってほしいと考えている。
3点目、食育などは今現在ドリームキャンプの中でレストランを運営している会社に委託する予定となっている。その会社は様々なサッカーの競技者に対して食事の栄養指導や、病院や大学の食堂など幅広い分野で食事を提供している。その会社の協力のもと、イベントの際に、レストランで食育セミナーをしたり栄養指導を行ったりも視野に入れていきたい。環境問題の件に関しては、まずしっかりとゴミの分別をして、そういった取り組みを我々から利用者の方に発信していきたいと思っている。
下久保委員
私から収支計画についていくつかお伺いする。まず1点目は、本社管理費が7年度から11年度まで継続して上昇しているが、どのような内容でどういう方針を考えておられるのか。2点目は、広告収入が一定となっているが、どのような考えで設定されているのか。また納付金の設定について、募集要項と齟齬があるように思うが考えを確認したい。3点目は、照明器具のLED化のスケジュール間はどのようなものか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
1点目、本社管理費は、構成各社の本社本部の勤務管理や給与管理、内部監査等、本部の人間も関わることから経費を計上している。
2点目、広告については、どう伸ばしていくか課題だと思っている。我々のグループのネットワークを最大限に活かして、積極的にアピールして収入を上げていきたいと考えている。納付金については、募集要項通り利用料金収入が計画より上回った場合、上回った額の5割を納付したいと考えている。また、残りの5割についても、利益にするのではなく施設改修や利便性向上に資する備品購入等にて還元したいと考えている。
3点目、LEDについては、どの部分がLEDになっているか募集要項では分からなかったが、選定された後には、4月1日までに調査など準備を終えて、できるだけ早い段階で利用者の迷惑のかからない時期を選んでLED化を進めていきたい。また、収支の中で、光熱水費はそのLED化を想定せず、現状の物価上昇が毎年3%程上がる見込みで計画をしているが、LED化後に差額が出る場合は堺市と協議したい。
下久保委員
スポーツ広場の利用料金について、1時間で1,000円と記載されている提案もあれば、2時間1,000円と記載されている提案もある。どちらが正しいのか。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
フットサルフィールドとスポーツ広場の稼働が良くないことから、試験導入として平日日中の料金を安価に改定することを考えている。堺市に承認されるかわからないが1時間1,000円のところを、2時間1,000円に改定を行い、稼働率を上げたいと思っている。
下久保委員
開場時間や利用料金については、現行を継続と提案されているが、提案書の料金表等と少し齟齬がある。どちらが正しいのか。また倍規定の設定についても詳細教えてほしい。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
利用者が混乱しないよう現行の開場時間、利用料金を継続したいと考えている。提案書については記載ミスである。倍規定については、条例と同じ内容にて設定できればと考えている。
委員長
センター長と副センター長はどのような人がくるのか。日本を代表するような施設であり、堺市にとっても重要な施設である。
J-GREEN堺 ドリームパートナーズ
サッカー・ナショナルトレーニングセンターとしての機能を強化し続けるという責任があり、一方で堺市民の皆さんに愛される身近な施設にしたいとも考えている。それが、ナショナルトレーニングセンター、そしてJ-GREEN堺が、末長く続いていくことだと思っている。センター長については、応募の準備段階から携わるなど責任のある立場の者を配置したいと考えている。
委員長
他に質問がないようなので、J-GREEN堺 ドリームパートナーズの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<J-GREEN堺 ドリームパートナーズ退室>
事務局
面接審査(ジェイズパークグループ)
ジェイズパークグループに入室してもらう。
<ジェイズパークグループ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<ジェイズパークグループの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<ジェイズパークグループのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(ジェイズパークグループ)
それでは、質疑に入る。まずは私から質問する。サッカーコート及びフットサルコートについて、複数面あることから平日における利用率が低く推移しております。指定管理者として、平日の利用率向上に向け、どのような取り組みができるかお示しください。合わせて堺市民の利用促進策をお示しください。
ジェイズパークグループ
まず平日の利用促進として、サッカー以外のラクロス、アルティメットなど様々なスポーツ競技における利用機会の創出につなげたい。実際に現指定管理期間において利用者から問い合わせがあるが、二ヶ月前からの利用申し込みというハードルがある。その課題解決含め二次優先利用調整を採用したいと考えている。また障害者スポーツ交流会や高齢者スポーツ交流会も平日の利用促進として考えている。堺市民の利用促進策については、創立記念日の前後の1週間を利用料金の半額に設定したいと考えている。
西山委員
自主事業にて提案されているアスリート夢事業とは何か。
ジェイズパークグループ
当グループでは、サッカー含めトップアスリートのネットワークを豊富に有している。このようなコミュニティを通じて、遠方の方でも参加いただけるよう、オンライン等も活用しながら、夢に向かって頑張っている子どもたちにメンタル面や技術面など伝えられるようなアスリートと子どもたちとの交流事業となっている。
西山委員
オンラインを併用した集客は最近多いが、J-GREEN堺という場所を売り込むであったり、あるいは引きつけるような事業が大事だと考えるが、サッカー以外の競技の取組みは考えているか。
ジェイズパークグループ
J-GREEN堺の利用者の95%ほどがサッカーの利用者となっている。残り5%はラグビーやアルティメットで利用いただいている。また、現指定管理期間で実施してきたフェスティバルにおいても様々なスポーツ競技団体にご協力いただいている。サッカーだけでなく、複数のスポーツ競技に触れられるような取り組みも検討していきたい。
西山委員
海外団体長期滞在プランを提案いただいているが、集客方法など、具体的に教えてほしい。
ジェイズパークグループ
今までも、ドリームキャンプとも連動しながら、韓国、タイ、オーストラリア、ベトナムなど海外の団体とのコミュニティを作ってきた。また、自主事業にて毎年開催している大きな大会があり、それには海外の子どもたちも参加している。非常に好評で、今後も継続して開催したいと思っている。
西山委員
2027年のワールドマスターズゲームズの会場でもあるため、新規開拓が期待できるところだが、何か検討しているか。
ジェイズパークグループ
J-GREEN堺という施設の予約の今のシステムの状況下では、海外の方々が現地に来ない限り、予約が取れない現状となっている。ただ、インフォメーションメールに海外の方からメールの問い合わせがあるので、今後堺市に相談しながら積極的なアプローチができたらと考えている。また、英語を話せるスタッフを少し増員して対応していきたい。
西山委員
ワールドマスターズの一番多い参加者はオセアニア地域なので、英語使用者が多いのは事実であるが、関西で開催するにあたっては、東アジアの人たちにも来ていただきたいと考えられているようである。英語以外の対応について考えを伺いたい。また、ホームページでは、オーパスで利用申し込みができない場合は電話対応となっているが、メッセージ対応であれば多言語で対応できるので検討願いたい。
ジェイズパークグループ
英語が共通言語になるので、最低限対応できる体制は整えたいと考えている。
メッセージ対応については、中国からの問い合わせはたくさんあり、既に対応している。
西山委員
提案いただいているクリーンウォーキングイベントについて、J-GREEN堺に集合して大浜体育館までかなり距離があるなかで参加予定者200人となっているが、実現可能性について伺いたい。
ジェイズパークグループ
大浜体育館の指定管理者と交流があり、地域をキーワードで何か一緒にできないか考えたときに、まずは地域を綺麗にするところから始めようと考えたイベントである。
横山委員
先ほどのプレゼンテーションにあった危機管理は、ロケーションを考えると必須のことだと思うが、企画提案書にある安全確保においてアプリの導入検討とあるが、もう導入されているのか。また、安全確保以外の機能はどうか。
ジェイズパークグループ
アプリの開発はAIが自動的にアプリを作るためコストをあまりかけずに作ることができる。機能については、J-GREEN堺は広いため、ピッチの場所など誘導案内できるような機能も組み込めればと思っている。次期指定管理に選定されれば、アプリの項目については堺市にも相談して、早々にスタートしたい。
横山委員
堺市民の利用を促進できるようなアプリなのか。
ジェイズパークグループ
施設に来られる目的の1つの中に健康増進の要素も入れたいので、J-GREEN堺の中のサイクリングコースやウォーキングコースを活用した健康増進を促進するような機能も搭載したいと考えている。また安全確保の機能として、現在雷を感知するレーダーを施設に取り入れており、雷が来そうなときにアラートがなって建物内に一時避難していただいているが、それをアプリでも分かるようにしていきたい。
横山委員
平日の利用促進事業として、平日が休みの企業の企業交流運動会や異業種交流会を提案されており、運動会は参加者200人で見込んでいるがその実現可能性について伺いたい。
ジェイズパークグループ
すでに、研修としての位置づけで社内運動会を実施している企業の利用がある。まずは、新規の企業にアプローチをかけて単独で実施いただく、その実施を通してニーズがあるかどうか検討しながら企業間同士の交流ができるような運動会を実施できればと考えている。さきほどの活用事例もあることから、アプローチする企業としては、平日が休みの業種だけに限らず、様々なアプローチをかけていきたい。
下久保委員
3月のフィールドの照明設備を延長して利用拡大を図るということだが、具体的な時間について伺いたい。
ジェイズパークグループ
現在の営業時間と比較して2点変更をしたいと考えている。1点目は、3月の照明設備がないフィールドの利用可能時間は17時までとなっているが、この数年間の日没の推移を考慮して、18時まで拡大したいと考えている。もう1点はS1メインフィールドの天然芝の利用可能時間を、現状の21時を23時まで拡大したいと考えている。近年の猛暑を避けるために、プロカテゴリーの方や高校生以下の育成年代が、19時や20時にキックオフすることがあり、夜間ニーズが高まってきているため、利用可能時間の拡大を考えた。
下久保委員
提案にある天然芝の開放とあるが、対象者は堺市民のみなのか、また利用料金はどうなるのか。
ジェイズパークグループ
一番の目的は、堺市民に利用いただける機会の創出ではあるが、堺市外の方も申し込みができるような形で開放したいと考えている。また、利用料金は堺市内外ともに有料である。
下久保委員
利用料金について、アマチュアスポーツ以外の利用の場合は基本料金の2倍以上、さらに利用者が入場料を徴収する場合は基本料金の3倍規定とあるが、条例の範囲内での設定ということでよいか。
ジェイズパークグループ
お見込みのとおり。堺市と協議した上での設定となるが、近年、トップカテゴリーのプロチームが使いたいというニーズがあるものの、近隣のスポーツ施設と比べて料金が安いので、料金を上げて収入を上げ、施設の修繕に回すことができたらと考えている。
下久保委員
駐車料金は現行の料金を継続するが、今後見直しも検討とあるが、どのような方向性を考えているのか。
ジェイズパークグループ
基本的には料金を変えない前提で提案している。但し、可能なのであれば、現状9時~17時までの8時間滞在の利用者が多く、最大時間の5時間を超えると一日620円で最大料金となっているところ、例えば6時間以上、7時間以上とできないか検討している。また、提案にはないが、堺市と協議の上、もし抜本的な価格改定が可能なのであれば、利用時間にかかわらず、一度入場すると決まった金額を徴収できるような料金形態に変えることができないか考えている。理由としては、駐車場の出口渋滞が課題となっているので、入場時に料金を徴収することができるようになれば、出口での渋滞は緩和されるのではないかと考えている。
下久保委員
収支計画では、現行の利用料金、駐車場料金になっているという認識でよいか。
ジェイズパークグループ
お見込みの通り。
下久保委員
自主事業で収益が出たら、市民サービスへの還元はどのようなものを考えているか。
ジェイズパークグループ
自主事業の一つ目、拾得物フリーマーケットは、被災地や日本で困っている地域に対して寄付を行うことを目的としたイベントとなっており、全額寄付するため収益がでるものではない。また、2つ目の手ぶらで施設を利用することができるレンタル備品については、利便性の向上を目的として実施するもので、料金設定は比較的安価な設定を考えている。収益についてはレンタル備品の買い替えに充てていくことを考えている。
下久保委員
収支計画において、令和12年度はフットサルフィードの芝張り替えがあるため収入が下がるとあるが、令和10年度が令和9年度より少し低いのはどのような考えか。
ジェイズパークグループ
令和9年度はワールドマスターズゲームズがあるため、売り上げ増加を見込んでいる。ワールドマスターズゲームズ後の令和10年度は一旦下がるが、それ以降増加する見込みで計画している。
委員長
他に質問がないようなので、ジェイズパークグループの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<ジェイズパークグループ退室>
委員長
意見交換(比較検討)
ここで団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、意見交換を行う。
横山委員
両者非常に対照的だった。J-GREEN堺 ドリームパートナーズは、検討中のものも含め細かいところでは実現可能性が気になるものもあるが、堺市のスポーツ推進への理念や技術を感じられた。ジェイズパークグループは、スポーツ推進というより施設の管理や環境問題に重点を置いていると感じた。
西山委員
ジェイズパークグループは、書類で見るよりプレゼンテーションを聞いて色々されているということが分かった。ただ、少しずつは増やしていこうと思ってはいると思うが、色々な種を持っていても現状維持の印象を受けた。堺市が求める課題に対しての対応は少し弱い印象を受けた。J-GREEN堺 ドリームパートナーズは、書類に一部気になる不備があったが、新しいことをしようという気持ちは感じられた。
委員長
ジェイズパークグループが実施しようと思っている環境問題は新しい取組ではあったと思うが、それ以外の部分でもう少し新しい取組み等について提案がほしかった。
委員長
それでは採点をお願いする。
<採点・審査表回収及び集計>
委員長
案件3「指定管理者候補者の選定結果について」に入る。
当委員会においては、書類審査と面接審査の総合計得点が満点の60%に達した上で、最上位のものを指定管理者候補者と選定することとなっている。各団体の得点を最も高いものから順に読み上げる。
1位 J-GREEN堺 ドリームパートナーズ 総合計得点 301点
2位 ジェイズパークグループ 総合計得点 281点
委員長
J-GREEN堺 ドリームパートナーズの総合計得点は、満点(400点)の60%以上に達しているため、堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターの指定管理者候補者として選定する。
なお、得点が次順位のジェイズパークグループを次点候補者とし、基本協定締結の日までに選定された候補者との協議が不調となった場合及び欠格事項に該当した場合は、次点の団体を候補者とする。
以上で、本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
閉会
事務局
以上で、令和6年度第10回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
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