令和6年度第6回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会会議録
更新日:2024年8月26日
開催日時 | 令和6年7月5日(金曜) 9時30分開会 16時00分閉会 |
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会場 | フェニーチェ堺 文化交流室A |
委員長 永田 守(弁護士) (委員長、職務代理者以下、五十音順) |
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欠席委員 | なし |
事務局 | 観光企画課 黒見 拓也 外 |
所管課 | 文化課参事 村井 宏司 外 |
傍聴人数 | 0人 |
案件名 | (1)堺市立栂文化会館の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について |
会議資料 |
次第(PDF:35KB) |
開会
事務局
令和6年度第6回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を開催する。
定足数の確認
出席者4人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。
配付資料の確認
配付資料一覧により確認した。
資料「審査方法及び採点について」 外
応募団体との関係の有無確認
応募団体と関係のある委員はいないことを確認した。
応募団体からの接触等の有無確認
応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。
本日の予定の確認
本日の会議では、案件1「堺市立栂文化会館の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について」案件2「堺市立栂文化会館の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」案件3「堺市立栂文化会館の指定管理者候補者の選定結果について」案件4「堺市立西文化会館の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について」案件5「堺市立西文化会館の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」案件6「堺市立西文化会館の指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
なお、会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。
(議事の進行役が委員長に移る)
委員長
案件審議
それでは案件の審議に入る。まず、案件1「堺市立栂文化会館の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について」に関し、施設所管課から説明をお願いする。
企画提案の概要説明
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
各委員
(質問なし)
委員長
書類審査
選定審査表により仮採点を行うにあたっての注意事項について、施設所管課から説明をお願いする。
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
それでは仮採点をお願いする。
各委員
(仮採点)
委員長
次に案件2「堺市立栂文化会館の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」の審議に入る。施設所管課から面接審査の流れについて、説明をお願いする。
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
各委員
(質問なし)
委員長
面接審査
それでは、面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。
事務局
面接審査(堺市ラーニングコモンズ)
堺市ラーニングコモンズに入室してもらう。
<堺市ラーニングコモンズ入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<堺市ラーニングコモンズの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<堺市ラーニングコモンズのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(堺市ラーニングコモンズ)
それでは、質疑に入る。今回の本施設への応募目的を教えてほしい。また、来場者数の目標達成の可否、目標達成に向けて一番に取り組んでいく項目を教えてほしい。
堺市ラーニングコモンズ
応募目的は、代表団体、構成団体ともに文化ホール運営の実績があり、培ってきたノウハウを栂文化会館においても活かせると考えている。また、もう一つは、代表団体はビルメンテナンス会社であり、経費メリットが非常に大きく、それを最大限に活かせると考えた。
来館者の目標数値は達成できるよう頑張りたい。そのためには、市民参加型事業をグレードアップして、様々な方が参加しやすい事業を実施することで、来館者の方を増やしていきたいと考えている。また、栂文化会館は、地域の児童青少年の利用が美原・東文化会館に比べて、極端に少なかったように思う。児童青少年がこの栂文化会館のイベントや文化講座に参加してみたいと思う事業を増やすことで、新しい利用者を増やしていきたい。
大久保委員
私の経験上、よくある形態として、ソフト運営をしている方が代表となって管理メンテナンスの企業と運営することが多かったのだが、今回管理メンテナスを主とした企業が代表となっている理由は何かあるか。
堺市ラーニングコモンズ
私たちは警備、設備、清掃、全て自前でできるため、代表となることで、委託費用の大幅削減のメリットを強く打ち出している。
山田委員
自主事業計画の中に参加予定人数が500人の事業があるが、どのような事業か。
堺市ラーニングコモンズ
南区のふれあいまつりが行われるゴールデンウィークに連動した形で開催する予定で考えている。
山田委員
子どもの参加費は無料になると思うが、大人より子どもの参加者が多かったり、ゲストを呼んで謝礼金など発生したりと、赤字になる可能性はあるが、そのリスクは承知の上か。
堺市ラーニングコモンズ
文化芸術振興事業は全てが黒字になるとは思っていない。ある程度赤字覚悟で、小さいお子様から高齢の方まで参加できるイベントを考えている。
大久保委員
SNSを活用した情報発信で来館者数を増やすと提案いただいているが、どの世代に向けた発信を考えているのか。
堺市ラーニングコモンズ
会館にいらっしゃる全世代に向けた情報発信を考えている。当館において、過去は紙媒体やホームページ中心に情報発信していたため、SNSでの情報発信は手探りにはなるがやっていきたい。なお、他施設での指定管理業務においてSNSを使用しており、登録している方の性別、世代は把握できている。イベントがあれば、発信したいターゲットを絞って情報発信を行い、実際に参加いただいているという実績がある。
大久保委員
SNSやホームページを有効活用して、シンパシー度をアップさせるという点は、どうアップさせて、また何をもってアップしたと考えるのか。
堺市ラーニングコモンズ
SNSでは、例えば地域のグルメ情報など栂地域の色々な情報も発信できたらと考えており、それを入口として文化会館の情報も見てもらえればと考えている。シンパシーがあったことを図るものとしては、主催事業のチケット販売や来場者数の数等。
山田委員
東京都知事選挙を例にSNSは大きな影響があり、活用には期待する。一方で、SNSを運用するにあたってはセキュリティに十分注意してほしい。
堺市ラーニングコモンズ
承知した。
大久保委員
企画提案書に記載の市民モニター契約とは、どのような契約なのか。
堺市ラーニングコモンズ
市民モニターは、文化会館の場合、まずは主催する事業、あるいは文化講座を定期的に見たり体験したりして、実体験をリポートしてもらう。そのリポート内容は事業に反映していく。また、リポートの対価としていくらか支払う形を考えているので、契約という形態をとった。
大久保委員
これまでの実績はあるのか。
堺市ラーニングコモンズ
文化会館での実績はないが、前職での実績がある。
大久保委員
市民モニターの効果はどのようなものがあったのか。
堺市ラーニングコモンズ
世代や性別によって意見は違ったが、作り手が思ってもいないところで喜んでもらったり、自信のあった部分の評価がよくなかったりと発見があった。
下久保委員
企画提案書に栂文化会館・東文化会館・美原文化会館の3館で連携する旨が記載されているが、どのような戦略か。
堺市ラーニングコモンズ
まずは、私から各館長に声をかけて定期的に情報交換をしたい。そこから生まれた企画を、まず地域文化会館で先行的に実施して、さらにフェニーチェ堺でより大きな事業ができればと考えている。
大久保委員
ベトナム関連の事業を提案されているが、なぜベトナムなのか。他の国も考えていないのか。
堺市ラーニングコモンズ
栂文化会館でベトナムの方が教室を開いたり、堺市とベトナムのダナンが姉妹都市になっていることもあり、ベトナム関連の事業を考えている。なお、過去に地域の方々を招待してベトナムデーを開催し、ベトナムの子どもたちが生き生きとしていたことが印象的だった。今回、地元の児童青少年との交流をメインとしているので、子どもたちにとって面白い体験になると思っている。ベトナム以外の国との事業含め、2年目以降の事業については、初年度事業の評価の中で、堺市の施策の方向性とすり合わせながら考えていきたい。
委員長
目標年間利用者は18万人だが、今までの実績をみると厳しいように思うが、今回達成する見込みはあるのか。
堺市ラーニングコモンズ
これまでは特にホールの貸館事業が弱かったと感じる。他市でホール事業をするときは満員なので、近隣も含め館長自ら営業活動をして、色々な企業の講演会を呼び込んで集客を上げていく。
大久保委員
館長自らトップセールスをかけるということで、非常に有効だと思う。一方で、契約社員やアルバイトの方とも一致団結しないとホールの稼働率は上がらないと思うが、その方策はどう考えているか。
堺市ラーニングコモンズ
営業は館長・副館長が担当し、会社の方でも人脈を活かして営業をかけていきたいと考えている。契約社員やアルバイトの方は、事業面を強化するために、文化芸術振興のキャリアを持つ方を採用することで考えている。
委員長
他に質問がないようなので、堺市ラーニングコモンズの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<堺市ラーニングコモンズ体退室>
事務局
面接審査(さかいみらい文化創造グループ)
さかいみらい文化創造グループに入室してもらう。
<さかいみらい文化創造グループ入室>
事務局
委員の紹介を行い、面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<さかいみらい文化創造グループの出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<さかいみらい文化創造グループのプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(さかいみらい文化創造グループ)
それでは、質疑に入る。今回の本施設への応募目的を教えてほしい。また、来場者数の目標達成の可否、目標達成に向けて一番に取り組んでいく項目を教えてほしい。
さかいみらい文化創造グループ
泉北ニュータウンにある栂文化会館は、地域活性化や地域交流、次世代リーダーの育成が必要だと考えている。私たちの強みは教育事業で、類似施設でも次世代育成の事業に取り組んでおり、地域活性化についても多くの実績がある。これまでの実績を活かして本施設を運営することで地域の役に立てると思い応募した。また、堺市という地域が魅力的な地域であるにも関わらず全国での知名度があまりない。代表団体は全国で事業を展開しているので、堺市の魅力を全国に発信することができるのではないかと考えている。
来場者数の目標達成については、約3年後目標の20万人達成を目指して頑張りたい。また、来場者数を増やすだけでなく、アンケートの中にオンラインで参加したい方もいたので、栂文化会館に関係する人数も増やしていきたい。
大久保委員
本地域で独自に調査をされてニーズを4つにまとめたと説明があったが、再度説明してほしい。また、ヒアリングの人数は40人という認識で間違いないか。
さかいみらい文化創造グループ
1つめは幅広い世代が参画を求めているがなかなか参加しにくい状況であるということ。2つめは高齢者に利用者が偏っているということ。3つめは施設が老朽化しており、ユニバーサルデザインが遅れていること。4つめが、そもそもこの施設で何をやっているか分からないという声があったので、広報のあり方が課題となっていること。
ヒアリングの人数については、お見込みのとおり。
大久保委員
施設運営するにあたり事務所の運営体制の人数が少ないように思う。また、夜間も問題が起こった時の責任を負う人の配置はないのか。
さかいみらい文化創造グループ
企画提案書に記載の人数はモデルケース。夜間の利用が多い日などは夜間も責任者を配置する等、利用実態に合わせてフレキシブルに配置することが必要だと思っている。運営していくなかで、私たちのノウハウを活かしながら効果的・効率的な運営をしていきたい。
大久保委員
必要であれば増員もするということか。
さかいみらい文化創造グループ
実態に合わせて増員も行う。
山田委員
自主事業において、堺市と一緒に2025年度も2026年度も万博の共創チャレンジをすると記載があるが、2026年度も万博事業をするのか。
さかいみらい文化創造グループ
万博協会から、本番は2025年度だが、2026年度も共創チャレンジを続けると聞いている。万博のさらなる先の未来に向けることが大事だと思っている。堺市も万博後の取組を色々と考えているかと思うので、協力したいとの思いがあった。
山田委員
自主事業に関して、御社の強みをもっと活かしてほしい。自主事業は提案書に書いていることしかしないのか。
委員長
自主事業も審査の重要な評価となるので、実施したいと考えていることは記載しておいてほしい。
さかいみらい文化創造グループ
提案書の限られた範囲の中で検討している全ての事業を記載することが難しかった。事業を実施していく中で、施設の利用特性を考えて積極的にチャレンジしていきたいと考えている。また、堺市はさいとう・たかを先生が生まれ育った場所で非常に特別な場所。堺市ならではのイベントを手掛けていきたいと考えている。
委員長
令和9年度、10年度はどういう自主事業なのか。
さかいみらい文化創造グループ
メディアとのコラボ企画を考えている。
大久保委員
文化芸術振興事業のジャパンキッズフェスとは具体的に何をするのか。
さかいみらい文化創造グループ
過去に他地域で実施した事業で、その時は、小学校や消防署と連携して防災も学べるフェスティバルを実施した。今回の提案では、地域の企業にブースを出展してもらいスポーツイベントを実施したいと考えている。その中で芸術系のアーティストを呼び込むことも可能だと思っている。
大久保委員
企画提案書に記載の文化芸術振興事業にかかる手数料とは何か。収支計画書の一般管理費とは別のものなのか。
さかいみらい文化創造グループ
人件費にかかる手数料となっている。その人件費は当日の受付などスポットで雇う臨時職員を想定している。一般管理費は、本社からのサポート部分の経費で、手数料とは別。
大久保委員
休館日や開館時間について、企画提案書には「原則現行の休館日、及び開館時間を継承」と記載頂いているが、具体的な提案は現行通りとなっていない。休館日や開館時間についてはどのようにお考えか。
さかいみらい文化創造グループ
具体的な提案の記載が誤っている。基本的には現行そのままと考えている。
委員長
今後の運用に応じて、市民の利益になるような変更は施設所管課と相談して決めるという認識でよいか。
さかいみらい文化創造グループ
お見込みのとおり。
委員長
他に質問がないようなので、さかいみらい文化創造グループの質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<さかいみらい文化創造グループ体退室>
事務局
栂文化会館共同事業体に入室してもらう。
<栂文化会館共同事業体入室>
事務局
委員の紹介を行い、面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
面接審査(栂文化会館共同事業体)
<栂文化会館共同事業体の出席者紹介>
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<栂文化会館共同事業体のプレゼンテーション>
委員長
質疑応答(栂文化会館共同事業体)
それでは、質疑に入る。今回の本施設への応募目的を教えてほしい。また、来場者数の目標達成の可否、目標達成に向けて一番に取り組んでいく項目を教えてほしい。
栂文化会館共同事業体
代表団体は市民文化生活の交流と地域の発展を目的として設立した。一方で、地域文化会館の設置目的は、市民文化の創造および振興に寄与するために事業を行う、また市民の文化活動に場所を幅広く利用提供するとなっており、代表団体の設立目的を達成するためにも、地域文化会館での事業を引き続き行いたいと考えている。
来場者数は最近5年間目標数字を達成していないが、事業数を増やすことで目標の達成は困難ではないと考えている。
委員長
令和5年度の来場者数は何人か。
栂文化会館共同事業体
概算で9万8千人となっている。少ない原因は、順次空調工事をしており、それぞれ数か月間貸し出しを中止していたため。
委員長
事業を増やすことで目標達成するということだが、なぜ今現在の運営において増やしていないのか。
栂文化会館共同事業体
利用者数が少なくなっている理由の1つとして、泉北ニュータウンの高齢化、人口減少が挙げられる。これまで生涯学習事業の参加者が多かったが、今後の先行きが見込めないため、前回と違うアプローチが必要だと思っている。今回は事業数を増やすだけでなく、事業のラインナップを変えており、さらに構成団体のノウハウを活かしてアウトリーチを行い、利用者数を増やしていきたいと考えている。
大久保委員
企画提案書に記載の文化芸術振興事業に関する4つの取り組み方針を決められた理由は。
栂文化会館共同事業体
栂文化会館が日頃から意識すべきものとして設定した。「文化芸術を担う次世代の育成」と「すべての人に文化芸術に接する機会を提供」について今現在弱いので、力を入れる必要があると思っている。
大久保委員
今考えている課題や地域の課題、あるいは地域が求めるニーズはどのようなものがあるか。
栂文化会館共同事業体
地域の特色として、高齢者の方が多いので、前衛的なものでなく安心して鑑賞できる事業を好まれる傾向が多い。手ごろな価格で気軽に鑑賞できる事業を提供したい。
また、南区は少子高齢化で人口が減っているため、堺市としても子育て層への環境整備に力を入れていると思うが、我々もそれを意識して若年層へアプローチした事業をしていきたい。
大久保委員
新規事業を増やしているという点は、現指定管理事業より積極的にされているという印象を受けた。
市内中枢文化施設を運営しているとのことだが、栂文化会館も運営することでセールスポイントはあるか。
栂文化会館共同事業体
事業ノウハウを栂文化会館でも展開できると思っている。また、南にある栂文化会館で北側の中枢文化施設をPRすることができ、連携を今まで以上に強めたいと思っている。
山田委員
文化芸術振興事業計画書にミュシャ館との連携イベントの記載があるが、他に記載はあるか。
栂文化会館共同事業体
事業費が膨らんでいるため、連携事業として具体的に挙げているのはその一つになる。ただ、栂文化会館でミュシャ館のレプリカを飾ってミュシャ館のPR事業もしていきたい。
大久保委員
収支計画書の人件費はどういった金額が計上されているのか。
栂文化会館共同事業体
館の職員の人件費を計上している。
山田委員
大学連携の記載もあったが、公開講座として開催する方が安く済むのではないか。
栂文化会館共同事業体
大学と協議している中で、地域とどういうことをしたいかニーズを聞いているので、前向きに検討する。
大久保委員
地域特化型アプリを活用した会館事業の発信とはどういうものか。
栂文化会館共同事業体
泉北ニュータウンの地域住民に限定したアプリとなっている。登録の際に、医療や文化芸術など興味のある分野を選択し、プッシュ型で情報発信される。文化芸術で登録しておくと、自動的に栂文化会館の情報が届くようになる。
下久保委員
令和5年度の維持管理等の実績額と比較して、令和7年度事業はコストが下がっているが、予算面はどうしていくのか。
栂文化会館共同事業体
構成団体がビルメンテナンス業を担っているので、維持管理を自前でできるため節減できると考えている。また、構成団体は堺市の魅力向上にかなり力を入れている企業なので、運営も一部携わって協力して実施していく。
大久保委員
ジョイントベンチャーの形態で、維持管理のスキルは落とさずにしていただけるのか。
栂文化会館共同事業体
スキルは落とさずに維持管理していただく。
委員長
SNSの発信について、FacebookやX、LINEはやっているのか。
栂文化会館共同事業体
セキュリティの問題もあるが、公式LINEとXについては現在検討中。
山田委員
SNSは情報発信だけでなく、口コミもあって良い相乗効果もあったりするので、リスクも意識しつつ慎重に検討していただきたい。
委員長
今現在のホームページは、硬いイメージを受けた。指定管理という形態は、民間の創意工夫を活かすことが重要だと思っており、審査する中でその視点も評価している。今後はその点も意識してほしい。
栂文化会館共同事業体
今後は、民間企業と一緒に運営するので、ノウハウを活かして運営していきたい。
委員長
他に質問がないようなので、栂文化会館共同事業体の質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<栂文化会館共同事業体退室>
委員長
意見交換(比較検討)
ここで団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、意見交換を行う。まず私から。人員体制の比較が難しかったが、管理運営が委託なら人員配置が甘くなるのか。
大久保委員
直接会館の運営をする人員と委託とを分けると、例えば舞台、設備、清掃、警備が委託になることが多い。さかいみらい文化創造グループは、舞台関係や施設維持管理の人員が、事業企画や貸館受付等の直接会館の運営をする人員に含まれているため、人員配置が分かりにくい。設備、清掃、舞台管理を除いて比較すると、さかいみらい文化創造グループの人員配置は応募団体の中で一番少なく、人員が欠けたときにどれぐらいフォローアップできるかを考えたときに厳しいように思った。
市民が使う施設として人員が足りているという安心感は絶対必要だと思っているので、人員や時間換算については細かくチェックした。
委員長
堺市ラーニングコモンズは目標達成等の実現が不透明に感じた。
大久保委員
堺市ラーニングコモンズは、仮説ではあるが、代表団体が他施設の運営で新しいノウハウや知見を得られたのだろうと思う。
委員長
栂文化会館共同事業体はジョイントベンチャーによるメリットがあるのか。
大久保委員
栂文化会館共同事業体は、他施設と連携がとれる点が良く、このなかではトータル的に安定した運営が可能に感じたが、現在の運営における課題を今後どうする予定かなど、もっと丁寧に説明していただいてもよかったのではないかとも思っている。また、社会包摂やアウトリーチなど芸術文化事業の中身はよく考えている一方、さかいみらい文化創造グループの提案等と比べると華やかさには欠ける。長年やっておられるが、コンテンツもどんどん変えていってほしいとは思う。
委員長
それでは採点をお願いする。
<採点・審査表回収及び集計>
委員長
案件3「堺市立栂文化会館の指定管理者候補者の選定結果について」に入る。
当委員会においては総合計得点が満点の60%に達した上で、最上位のものを指定管理者候補者と選定することとなっている。各団体の得点を最も高いものから順に読み上げる。
1位 栂文化会館共同事業体 総合計得点 277点
2位 堺市ラーニングコモンズ 総合計得点 263点
3位 さかいみらい文化創造グループ 総合計得点 245点
栂文化会館共同事業体の総合計得点は、満点(400点)の60%以上に達しているため、堺市立栂文化会館の指定管理者候補者として選定する。
なお、得点が次順位の堺市ラーニングコモンズを次点候補者とし、基本協定締結の日までに選定された候補者との協議が不調となった場合及び欠格事項に該当した場合は、次点の団体を候補者とする。
委員長
案件審議
それでは次の案件の審議に入る。まず、案件4「堺市立西文化会館の指定管理者候補者選定にかかる書類審査について」に関し、施設所管課から説明をお願いする。
施設所管課
企画提案の概要説明
いずれの応募団体も、応募に必要な条件を満たしていることを報告した。
「応募団体の企画提案内容の概要」について説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
各委員
(質問なし)
書類審査
委員長
ただ今から書類審査を行う。選定審査表により、仮採点を行っていただくが、施設所管課から採点に当たって注意すべき事項について、説明をお願いする。
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
それでは仮採点をお願いする。
各委員
(仮採点)
委員長
次に案件5「堺市立西文化会館の指定管理者候補者選定にかかる面接審査について」の審議に入る。施設所管課から面接審査の流れについて、説明をお願いする。
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
(質問なし)
委員長
面接審査
それでは、面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。
事務局
面接審査(大阪ガスビジネスクリエイト株式会社)
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社に入室してもらう。
<大阪ガスビジネスクリエイト株式会社入室>
事務局
面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<大阪ガスビジネスクリエイト株式会社の出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<大阪ガスビジネスクリエイト株式会社のプレゼンテーション>
質疑応答(大阪ガスビジネスクリエイト株式会社)
委員長
それでは、質疑に入る。今回の本施設への応募目的を教えてほしい。また、来場者数の目標達成の可否、目標達成に向けて一番に取り組んでいく項目を教えてほしい。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
西文化会館の指定管理を10年間した実績があり、社会課題を解決する事業を実施してきた。継続して実施してきた我々だからこそできる事業や取組ができると思い応募した。来場者数の目標12万人は徐々に増やしていく見込み。そのために、質の高い鑑賞機会の提供や文化芸術を体験するような事業の提供、利用者のために部屋の使い方を紹介する動画を作成して情報発信を強化するなど、さらなる取組を実施して達成が可能だと思っている。
大久保委員
地域コーディネーターとはどのような役割か。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
現在も、各スタッフが地域の団体や企業と繋がりを持つような活動を実施している。その成果のひとつとしてキッズアートサポートがある。ただ、今までスタッフが個々に活動していたため、全体像をつかみにくかった。今後は地域コーディネーターを中心として、俯瞰的に地域との繋がりを把握し、さらに地域の繋がりを使った事業を進めたいと考えている。
大久保委員
個々にノウハウを蓄積しているところを、地域コーディネーターはどうまとめていくのか。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
まずは地域コーディネーターが窓口となり、地域コーディネーター以外のスタッフと共同でネットワークを作っていく形を考えている。
大久保委員
企画提案書に記載のサークル化支援リーダーの役割はなにか。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
今後の西文化会館の運営を続けていくための重要なポイントと思っている。西文化会館で長期間開催してきた主催事業で参加者が固定化されている事業があり、そういった事業は事業目的の文化芸術のきっかけづくりを既に達成していると考えている。そのため、その事業に関しては、市民が自主的に活動できるようサークル化していきたいので、その役割として支援リーダーを配置した。万が一弊社が指定管理業務を担わなくなった場合でも、団体が活動できるようにしていきたい。
山田委員
サークル化の意見として、地域の中で文化的なサークルや交流サークルもあると思うので、そういったサークルも掘り起こして施設を利用してもらうことも考えられる。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
積極的にやっていきたい。
大久保委員
素晴らしい取組だと思うが、配置人員が現行より減っているがどう対応していくのか。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
経歴の長い非常勤職員に、常勤職員が担っている主催事業の一部を手伝ってもらうなど業務分担を変更する。また、文化芸術振興事業以外の事務的な業務でかなり負担がかかっており、本社の方でバックアップをしながら現場の業務負担を減らすような体制を考えている。
さらに、現事業のサークル化をすることで、自前で運営していた事業をリリースすることができ、業務の減少につながる。
山田委員
参考情報だが、生成AIなども取り入れたら事務的な業務の効率化を図れると思う。
大久保委員
収支計画では文芸事業費が年々下がっており、一方で一般管理費が増加している点について、説明願いたい。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
今回、計画の中で一番作成するのが難しかったのが収支計画である。物価が上昇し続けている中、施設を継続的に経営できるかが大事になってくる。これまでであれば、横並びの経費でよかったが、今回はリスクを含めて計画を立てた。維持管理費は固定費となるためコントロールしにくく、事業費を減らす形となったが、事務事業の効率化を行い、業務を減らすことで一般管理費を減らしていきたいと思っている。事業については、そのときの利用料金収入に合わせて事業数の増加や人員配置の検討も行って機動的に運営していきたいと思っている。
大久保委員
文化と芸術の機会の提供は大事だと思うのだが、事業を見直すということは、鑑賞事業など良いものに触れる機会が減ってしまわないか。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
これまでかなりの事業数を実施してきているので、事業を減らしたとしても提供できると考えている。また、利用料金の価格改定も計画しており、さきほど説明したとおり機動的に運営していきたいと思っている。
委員長
利用料金の価格改定には条例施行規則の改正が必要になってくるように思うが、どう考えているか。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
今後、市と協議していきたいと考えている。
大久保委員
文化振興事業に対する満足度については、満足度98%以上とかなり高い目標を設定しているが、その意図は何か。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
現在指定管理を運営している中で、直近の利用満足度が99%だったため、その評価に近い目標値を設定した。
大久保委員
評価のわかれる作品や多様な芸術・文化によって新しい知見や感動が生まれることがあるが、98%となるとそういった事業をしにくくなるのでないかと思い質問した。
山田委員
計画書に記載のトラブル異常に関する共有について、機械的な共有ではなく常勤、非常勤ともに協力して綿密に共有したほうがよいと思った。
下久保委員
収支計画の利用料金は価格改定後のものか。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
お見込みのとおり。また、利用料金収入について、利用促進の働きかけも行うことで、踏み込んだ数字を計上している。
委員長
中期経営計画の策定とは市に提出するものか。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
提出するものではなく、会社の計画になる。
委員長
他に質問がないようなので、大阪ガスビジネスクリエイト株式会社の質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<大阪ガスビジネスクリエイト株式会社退室>
委員長
意見交換(比較検討)
ここで団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、意見交換を行う。ご意見等はあるか。
山田委員
西区の伝統文化はどういったものがあるのか。伝統文化にかかる自主事業の提案が薄いように感じた。
施設所管課
伝統産業は堺区に集中している。中区は注染わざらしがある、1事業者だけ西区にあるが、注染は西区の伝統産業ではない。伝統の文化としては、だんじりがある。
大久保委員
固定費である光熱水道費が上がっていくなかで、収支を合わせるために芸術文化事業は減っていくものの、できるだけ市民が自発的自立的にサークル化して、自分たちが実践できる環境を確保しつつ、稼働率を上げる工夫をして何とか運営が可能なように考えておられる点はよく考えられていると感じた。
委員長
利用料金の価格改定が前提となっているので、その点は気になる。
他にご意見等がないようなので、採点をお願いする。
<採点・審査表回収及び集計>
委員長
案件6「堺市立西文化会館の指定管理者候補者の選定結果について」に入る。
当委員会においては総合計得点が満点の60%に達した上で、最上位のものを指定管理者候補者と選定することとなっているが、今回は1団体の応募のため、当団体の総合計得点が満点の60%以上に達しているかで、選定の可否を判断する。
それでは、採点結果を読み上げる。
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社 総合計得点 268点
大阪ガスビジネスクリエイト株式会社の総合計得点は、満点(400点)の60%以上に達しているため、堺市立西文化会館の指定管理者候補者として選定する。
以上で、本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
委員長
閉会
以上で、令和6年度第6回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
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