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令和3年度第2回堺市健康福祉局指定管理者候補者選定委員会会議録

更新日:2022年7月13日

開催日時 令和4年1月6日(木曜) 午前9時15分開会 午前11時45分閉会
会場 堺市役所3階 第1会議室
出席委員

委員長 岡田 忠克(関西大学学長補佐(人間健康学部教授))
委員  青野 真人(公認会計士)
委員  小谷 真由香(弁護士)
委員  木曽 陽子(大阪府立大学人間社会システム科学研究科准教授)
委員  松端 克文(武庫川女子大学心理・人間関係学科教授)

欠席委員 なし
事務局 生活福祉部 健康福祉総務課 課長 佐野 庸子 外
所管課

障害福祉部 障害施策推進課 課長 小須田 教一 外
障害福祉部 障害支援課 課長 鳫野 雪保 外

案件名

(1)堺市立健康福祉プラザ指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について
(2)堺市立健康福祉プラザ指定管理者候補者の選定結果について
(3)堺市立重症心身障害者(児)支援センター指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について
(4)堺市立重症心身障害者(児)支援センター指定管理者候補者の選定結果について

会議資料

会議資料(ファイル:979KB)

開会

事務局

令和3年度第2回堺市健康福祉局指定管理者候補者選定委員会を開催する。

定足数報告

事務局

委員会は委員全員出席で、委員定足数を満たしている。

応募団体からの接触等の有無確認

事務局

応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。

本日の予定の確認

事務局

本日の会議では、案件1「堺市立健康福祉プラザ指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について」、案件2「堺市立健康福祉プラザ指定管理者候補者の選定結果について」、案件3「堺市立重症心身障害者(児)支援センター指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について」、案件4「堺市立重症心身障害者(児)支援センター指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。

案件審議

岡田委員長

それでは案件の審議に入る。まず、案件1「堺市立健康福祉プラザ指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について」に関し、所管課から説明をお願いする。

所管課

応募団体が応募に必要な要件を満たしていることおよび企画提案内容の概要については事前説明のとおり。追加説明はなし。

岡田委員長

質問・意見はないか。

委員

<質問等なし>

岡田委員長

採点方法について事務局より説明をお願いする。

事務局

採点方法について説明。

岡田委員長

面接審査について事務局に進行管理をお願いする。

事務局

面接審査の進め方について説明。

面接審査(A団体)

それでは、A団体に入室してもらう。
<A団体入室>

事務局

それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。

A団体

<A団体のプレゼンテーション>

質疑応答(A団体)

岡田委員長

それでは、質疑に入る。
利用者の満足度を目標設定としているがこれまでどのように集計を行い、また、どのようにフィードバックし改善に努めたか。

A団体

一定期間を決め、アンケートを行っている。また、教室等の講座については、そのたびにアンケートを行い、結果を施策に反映させている。

松端委員

これまでの運営に際し、どのような課題があるか。

A団体

これまでの運営において、PR活動をしてきたが、健康福祉プラザが知られていないと感じる。第3期についてもPRに努めていきたい。

松端委員

グループ応募であるが意思決定はどのように行っているのか。

A団体

グループ内において代表者会議を行っている。

青野委員

人員配置が変わらない中で、徐々に人件費が上がっているが定期昇給か。また削減できるとしたら例えば職員の時間外労働など、どのような策が考えられるか。

A団体

働き方改革やICTの活用により、時間外労働の削減ができる。ただし、経験を積んだ職員がサービスを提供するのが基本であるため、賃金の水準の削減は考えていない。

木曽委員

オンラインの活用が提案されている。また広報の周知が課題とのことであるが、オンラインやSNSをどのように活用し、周知につなげていくか。

A団体

YouTubeの動画配信をすでに行っている。また、LINEのサービスを活用し、周知をしていきたい。団体内で広報委員会を設けており、SNSの中でもどのコンテンツが有効か検討している。そのほか、ホームページのアクセス分析を行い、その情報を活用しながら周知に取り組んでいきたい。

岡田委員長

情報倫理や情報のアクセスに関するガイドラインを作成しているか。

A団体

個人情報保護規定、個人情報保護マニュアル、情報公開規定を策定している。

岡田委員長

ガイドラインがあればよりよいと考えられる。今後検討を。

A団体

個人情報保護マニュアルについても随時改定を進めていく。

小谷委員

健康福祉センター長と市民交流センター長を兼務するとのことであるが、役割分担はどのように考えているか。

A団体

健康福祉センター長は総括する役割と考えている。各センターの苦情対応の責任者となっているほか、健康福祉プラザには12センターあるので取りまとめとして考えている。

岡田委員長

危機管理委員会に関して、防災訓練・避難訓練をおこなっているか。

A団体

避難訓練については消防から来ていただき、年2回行っている。また、防災訓練についても本来、警察に来ていただいて行っているが新型コロナウイルスの影響もあり、現在は自主的に行っている状況。

岡田委員長

障害のある方の避難となると、センターのみでは難しいのではないかと考えるが、地域の方との取り決めはあるのか。

A団体

地域との取り決めは行っていない。今後も防災の観点から地域との連携を強めていきたい。

青野委員

インターネットの予約システムについてはいつ頃導入予定をしているか。またキャンセル対応はどのように行う予定か。

A団体

費用対効果をはかりながら市と協議をし、検討していきたい。インターネット予約の対象は登録団体であるため、キャンセルが続いた場合はその団体の登録について検討することも必要でないかと考えている。

岡田委員長

それでは、退室をお願いする。
<A団体退室>

意見交換(A団体)

岡田委員長

プレゼンテーション及び質疑応答について、意見交換を行う。
ご意見等あるか。

岡田委員長

施設開設以来これまで運営されているノウハウを持っている。

青野委員

人件費の増加について確認したが、妥当な上がり方と考えられる。

岡田委員長

それでは書類及び面接の審査を踏まえて採点をお願いする。
<採点・審査表の回収>

岡田委員長

それでは、案件2「堺市立健康福祉プラザ指定管理者候補者の選定結果について」の集計結果を発表する。

A団体 総合計得点 319点

A団体の総合計得点は、満点の60%以上に達しているため、A団体を堺市立健康福祉プラザの指定管理者候補者として選定する。

岡田委員長

それでは、案件3「堺市立重症心身障害者(児)支援センター指定管理者候補者選定に係る書類審査及び面接審査について」に関し、所管課から説明をお願いする。

所管課

応募団体が応募に必要な要件を満たしていることおよび企画提案内容の概要については事前説明のとおり。追加説明はなし。

岡田委員長

質問・意見はないか。

委員

<質問等なし>

岡田委員長

採点方法について事務局より説明をお願いする。

事務局

採点方法について説明。

岡田委員長

面接審査について事務局に進行管理をお願いする。

事務局

面接審査の進め方について説明。

面接審査(B団体)

それでは、B団体に入室してもらう。
<B団体入室>

事務局

それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。

B団体

<B団体のプレゼンテーション>

質疑応答(B団体)

岡田委員長

それでは、質疑に入る。
各事業の役割と課題について、どのような認識か。

B団体

重症心身障害者の入所機能と生活介護(通所)、短期入所、外来が大きな柱になっている。入所は命を守ることが最大の課題と考える。また、短期入所や通所は地域で医療的ケアが必要な方々を支援する。施設内だけで完結せず、地域生活をよく知り、地域と連携して各個人の生活の充実を図る必要があり、その職員教育が大事だと考える。

岡田委員長

プレゼンテーションで説明のあった、法人による重症心身障害者施設の呼称「CAMP(キャンプ)」について、どのような取り組みを進めているか。

B団体

1つは呼び名として明るくするというのもあるが、ハード面として、内装で施設っぽさをなくしている。もう1つは「遊び」。療育で、ワクワクするような取り組みを進めており、社会参加や屋内活動を充実させていく。また、療育専属のスタッフを配置したり、刺激と遊び心を取り入れた空間作りやサービス等に着手していく。

松端委員

法人内の他の重症心身障害者施設と比較して、ベルデさかいの特徴はどういうところか。

B団体

医療依存度が高い方をお受けしている施設であり、これほど重度の方の割合が多いのは重症心身障害者施設の中でも稀である。法人の中では一番トライしている施設という認識をしている。

松端委員

医療依存度が高い方の生活支援ではどんな工夫が必要か。

B団体

寝たきりや重度の方の感情の変化や、心理、体調の変化などを見極めて、快適に過ごしてもらうことを積み重ねている。10年かかってようやくヒントをつかんできたところ。親御さんも気づかなかった変化を見出せるようになってきた。

松端委員

利用者の成長や発達や変化を職員で共有する機会はあるのか。

B団体

その人を知ることが一番大事と考えている。これまでの人生のあゆみ、今の状況、そしてこれから、この3つを知ることに取り組んで行きたいと思っている。そのため、利用者について、ご家族や親しい人に伺ったり、利用者の変化を知るためのグループ活動「スペシャルデイ」を1人あたり30分程度設けて、その方の「快」「不快」についても共有している。

木曽委員

「スペシャルデイ」は具体的にどのような内容か。

B団体

どうしたら重度の方それぞれを見ていけるか。全体を集めて何かをするだけでは、ひとりひとりの反応を引き出せない。その方に密着してその方の特徴に基づいて企画していかなければならない。毎日全員にはできないので、その日の主役を決めて、その方に集中したサービスをする。病棟全体に主役となる利用者の個別支援計画を紹介し、主役の人が好きな過ごし方を提供する。それをみんなが一緒になって周りを取り囲む支援をする。入所者は50人いるので50日に1回は「スペシャルデイ」がまわってくる。それを繰り返すことで療育活動が盛り上がってくる。職員にとっても、利用者の特徴が良く分かり、ケアにも役立つと考える。

木曽委員

職員はどのように育成しているのか。

B団体

職員のやりがいや達成感が課題となる。まず、施設全体の教育理念と教育目標を掲げて、それをもとに年間教育計画をたてている。対面式研修とe-ラーニングを併用して、職員が学びたい時に学べるようにしている。またキャリアに応じて目標の設定をし、目標面談も取り入れながら、個人と向き合うという教育システムを取り入れている。

小谷委員

プレゼンテーションの中で虐待事案の話があったが、その内容と、どのように解決したかをお聞きしたい。

B団体

重度の知的障害で歩ける方が呼吸器をつけている方の部屋に入ってしまうことがあり、その方の部屋のドアを閉めたのが閉じ込めであるという形で、また言葉使いなども虐待と指摘を受けた。

動き回る方に対して、内部の研修が至らなかった。その方の固有の活動を前向きに捉え、今は毎朝の散歩や、外の活動も覗きにいくようになった。

重症心身障害者施設では、利用者が不快に感じてもその表示を職員が受け取る機会が非常に少なく、職員個人の価値観に基づいた判断が徐々に常識になっていく傾向にあると感じる。だから個人の価値判断を時々リセットするような場面を設けなければならないと思っている。利用者との人間関係が長期にわたる施設なので、職員自身がどういう対応をしているかを俯瞰する、客観する機会を考えていくことを法人としての課題としたい。

小谷委員

この10年間運営して虐待はこの1件だけか。

B団体

1人に対してはいくつかの点が指摘されており、もう1人はその方に対する
言葉がけが虐待認定された。指摘されたのはそのお二人で、件数としては3件となります。

青野委員

備品の購入、設備の更新は収支計画に含まれているか。プレゼンテーションで触れた電子カルテについては少し高額に感じる。

B団体

指定管理者が用意する備品やシステムは収支計画に含めている。電子カルテは、法人内の他の重症心身障害者施設で導入しているが、ベルデさかいは、次の指定管理が確定するまで導入を控えているところ。

小谷委員

障害者雇用率の達成について確認したい。

B団体

ベルデさかいの障害者雇用率は2.67%で、法定雇用率を達成しているが、法人全体では法定雇用率を達成していない。前年までは継続して達成していたが、新規施設を開設し、職員数が増えて達成できなかった。これから改善したい。

岡田委員長

それでは、退室をお願いする。
<B団体退室>

意見交換(B団体)

岡田委員長

プレゼンテーション及び質疑応答について、意見交換を行う。
ご意見等あるか。
(意見等なし)

岡田委員長

それでは書類及び面接の審査を踏まえて採点をお願いする。

面接審査(C団体)

事務局

それでは、C団体に入室してもらう。
<C団体入室>

事務局

それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。

C団体

<C団体のプレゼンテーション>

質疑応答(C団体)

岡田委員長

それでは、質疑に入る。

松端委員

貴団体は急性期医療の実績があるかと思うが、同じ障害でも、脳疾患等の後遺症としての障害と重症心身障害は共通点も相違点もあると思われる。受託するにあたり、どういった点に留意するか。

C団体

当法人は主に脳血管障害に強みをもっている。リハビリでは疾患はどうであっても「何に困っているのか」を解決していく事に関しては脳血管障害であっても、小児からの重症の疾患の方であっても同じであると考えている。ただし、若年時からの障害をお持ちの方特有の内部障害や、ご家族との関係でいくつか注意する必要があると思っている。外来では、重症心身障害の方で、呼吸器の管理が必要な方などのリハビリを行っているので、ノウハウがあると考える。脳血管疾患以外でも幅広い診療科からのリハビリの依頼を受けて実績がある。保育所では医療的ケア児についてもリハビリを行っており、様々な疾患に対して依頼を受けて対応しているので、経験を有している。

松端委員

他の法人が10年ほど運営しているベルデさかいで、今後受託できればどの点が強みだと考えているか。

C団体

全世代型のリハビリの経験の中で、毎日全員の入所者にリハビリを提供できることが強みだと考える。

青野委員

収支計画について質問したい。様式2-20の中で経費削減目標として、各年度の収支計画の1%削減となっているので単純計算で毎年経費を900万円ほど削減するような目標を定められているが、その下に書かれている方策の具体例が見えない。もう1つ、「様式5 第三者への一部業務委託予定表」の内容と「様式6-2~11収支計画書積算内訳書」の委託料の積算内訳が一致しない。様式5の項目のうち、清掃は内訳書に記載があるが、ナースコールやオゾン発生装置は内訳書に記載がない。委託料毎年1,080万円の中に含まれているのか。この2点について伺いたい。

C団体

経費に関しては全グループの中で委託契約をしている納品業者等を年度毎に見直し、1%の削減を目標数値にして実行継続をしている。グループ全体の取り組みでスケールメリットもあり、毎年度達成しているので問題ない数値であると考えている。
委託料については、すべて積算の中に含めて記載している。

木曽委員

当該施設は、重症心身障害者児の施設になるので医学的管理とリハビリの点は非常に重要だとは思うが、毎日そこで生活をされている方々になるので、受託された場合その中での生活を考えてどのようにサポートや支援を考えているのか伺いたい。

C団体

季節を感じる催しを今現在もこどもデイセンター・レスパイト・保育所でも重点的に重要視して毎月1、2回開催できるようにしている。家庭にいるようにお正月、ひな祭りというような季節を感じる事に重点をおいており、同じようにベルデさかいでも行いたい。

木曽委員

企画提案書の中に随所に「障害のある人とない人がともに」とあるが、ベルデさかいで、どのように考えているか。

C団体

「障害のある方もない方も」というのは、それぞれの入所者の障害を評価し、今後の日々の生活、また社会に参加していく場合には社会参加の中で障害のない方と関わっていく事をどのように計画していけばいいのかという個別のプログラムを作る。入所中の生活の中でも社会の中でもひとりひとりに応じた障害のない方との関わりを、リハビリテーションの一環も含めて計画していきたいと考えている。できるだけ個別の障害に応じた形を考えていきたい。

木曽委員

医療型の障害児入所施設の場合は保育士が1人以上必要となっていると思うが、人員配置計画書では保育士は記載されていない。その点について説明をお願いしたい。

C団体

考えを誤っていた。保育園があるので経験のある保育士を適宜配属したいと考えている。

岡田委員長

貴団体には、臨床心理士が7人配置されているとプレゼンテーションで述べていたが言語的なコミュニケーションを取りにくい重症心身障害の方に臨床心理士は普段どのようにしているのか。

C団体

言語的なコミュニケーションが難しい場合は臨床心理士と言語聴覚士とが一緒に関わっている。具体的には訪問支援で保育園や学校園に一緒に伺い、その子どもの評価を伝えたり、カウンセリングや訓練でも一緒に対応している。

青野先生

収入について、予算額は毎年横並びになっているが、利用料金の増加策などはあるか。

C団体

利用料金の変更は考えていない。法定価格の収入があるので、多くの方に適切に利用して頂くというのが良いと考える。

岡田委員長

それでは、退室をお願いする。
<C団体退室>

意見交換(C団体)

岡田委員長

プレゼンテーション及び質疑応答について、意見交換を行う。
ご意見等あるか。

岡田委員長

重症心身障害者施設に入っている人のことを知っているのかどうか、分からなかった。臨床心理士の仕事についてもある程度しゃべれる人とか動ける人を想定しているのではないか。

木曽委員

比較的重症度の軽い方のイメージをもっておられる。

松端委員

言語のコミュニケーションがいくらかでも取れる方をイメージされている。リハビリも「病気からの回復」モデルが強い。

岡田委員長

それでは書類及び面接の審査を踏まえて採点をお願いする。
<採点・審査表の回収>

岡田委員長

それでは、案件4「堺市立重症心身障害者(児)支援センター指定管理者候補者の選定結果について」の集計結果を発表する。
当委員会では、得点が最上位のものを指定管理者候補者として選定することとなっている。各団体の得点を最も高いものから順に読み上げる。

1位 B団体 総合計得点 298点
2位 C団体 総合計得点 226点

総合計得点の最も高いB団体を堺市立重症心身障害者(児)支援センターの指定管理者候補者として選定する。

以上で、本日の案件の審議は全て終了した。

閉会

以上で、令和3年度第2回堺市健康福祉局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。

このページの作成担当

健康福祉局 生活福祉部 健康福祉総務課

電話番号:072-228-7212

ファクス:072-228-7853

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館7階

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