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令和6年度「堺市安全まちづくり会議」会議議事要旨

更新日:2024年10月10日

1 日時

令和6年7月22日(月曜) 午後2時から午後3時までの間

2 場所

堺市役所 本館3階 大会議室

3 出席者氏名

「資料1-1令和6年度堺市安全まちづくり会議 出席者名簿」記載のとおり

4 会議次第

(1) 開会
(2) 取組説明
ア 堺市の犯罪情勢
イ サイバー犯罪の情勢と大阪府警の取組
(3) 議題
ア 令和6年度活動方針(案)について
イ 令和6年度地域安全対策の取組(案)について
・堺市の取組
・セーフシティさかいの推進
(4) 意見交換等
(5) 閉会

5 議事要旨

(1) 開会

【会長 (永藤市長) 挨拶】(PDF:255KB)

(2) 取組説明

ア 堺市の犯罪情勢

【大阪府警察本部 府民安全対策課 管理官】 (資料2-1 参照)
・堺市では令和5年中、全刑法犯の認知件数は、6,173件、令和4年の5,194件から18.8%増加している。大阪重点犯罪では、部品ねらいと特殊詐欺の被害件数が大幅に増加した。令和6年5月の全刑法犯認知件数は2,439件と、前年同月比マイナス6.4%の減少。「性犯罪」については、昨年から増加しているが、昨年7月に改正刑法が施行され、不同意わいせつ等の性犯罪に関する規定が変更されたことも影響していると考えられる。
・大阪府警察では、各種犯罪に対する早期検挙はもとより、自治体や関係団体、事業者の皆様と連携した効果的な防犯啓発活動、防犯カメラに代表される防犯環境の整備、防犯ボランティアの皆様と連携した見守り活動や防犯キャンペーンを実施するなど、犯罪抑止の取組を一層強化し、推進していくことが重要であり、引き続きのご協力とご理解をお願いする。

イ サイバー犯罪の情勢と大阪府警の取組

【大阪府警察本部 サイバーセキュリティ対策課 管理官】(資料2-2参照)
・全国のサイバー関係の相談件数は、昨年は少し減少しているが20万件を超える多くの相談が寄せられている。フィッシングメールの報告件数は、昨年100万件を超える報告があり、5年間で20倍を超える増加率となった。クレジットカードの不正利用の被害額は、昨年は500億円を超える被害が出ている。
・大阪府警察では、サイバー防犯にかかる啓発を積極的に行っている。昨年は、堺市役所前に警察車両を配置して、ボランティアの皆様と一緒に啓発キャンペーンを行った。スマートフォンの利用が若年層にも広がっているという状況から、小学生向けのサイバー防犯教室を開催している。今後も、官民・産学官で協力した活動を継続的に実施していきたい。

(3) 議題

ア 令和6年度活動方針(案)について

【堺市 市民人権局 市民生活部長】 (資料3参照)
・令和6年度の目標
市民が安心して暮らせる「安全なまち堺」の確立
・取組重点
 子どもや女性を狙った性犯罪の被害防止
 特殊詐欺の被害防止
 自動車を狙った犯罪の被害防止
・活動の基本方針
 子どもや女性を狙った性犯罪被害防止に向けた対策の推進
 特殊詐欺被害防止に向けた対策の推進
 犯罪の起きにくい防犯環境整備の推進
 少年の非行防止に向けた取組の推進
≪審議≫
(本議案については異議なく、原案通り承認された。)

イ 令和6年度地域安全対策の取組(案)について

〇堺市の取組
【堺市 市民人権局 市民生活部 市民協働課 参事】(資料4~6,8参照)
・広報啓発活動
本年5月号の広報さかいでは、「地域と育む安全・安心な暮らし」と題して、犯罪発生状況や防犯カメラなどの設置、地域による防犯ボランティア活動について、巻頭特集で情報発信した。
特殊詐欺対策として、国際電話番号を使用した詐欺が増加していることを踏まえ、国際電話番号への注意喚起を記載したチラシを作成し、高齢者と接する機会のある市の窓口や消防局の高齢者防火訪問などを通じて啓発している。
・防犯環境の整備
今年度から4か年計画で、蛍光灯型の防犯灯をLED防犯灯に更新するための支援を実施している。
特殊詐欺が増加している現状を踏まえ、今年度は警察と連携して特殊詐欺の被害防止に効果のある自動通話録音機を、被害リスクの高い方へ無償で貸与する。
・自主防犯活動への支援
防犯協議会への補助、防犯パトロール用品の支給、青色防犯パトロールの活動補助など、今年度も継続して取り組む。
・学校園等における安全管理対策
防犯ブザーは、昨年度まで希望者に貸与していたものを、今年度からは小学校に入学した1年生全員に貸与し、子どもの安全の確保に努めている。

〇セーフシティさかいの推進
【堺市 市民人権局 ダイバーシティ推進部 部理事】(資料7参照)
・女性や子どもをはじめ、すべての市民が安全・安心に暮らせる社会の実現のために
①ハード面における安全・安心な生活環境の確保
②性暴力被害者支援に係る関係機関の連携強化・性犯罪の顕在化
③性暴力の被害者にも加害者にもならない当事者意識の啓発
④安全安心を支える市民意識の醸成と市民参加の強化
の4つの指針に基づき取組を進めている。
・ダイバーシティ推進部の主な取組として、デートDV等予防出張セミナー、大阪公立大学学園祭でのパネル展示、男女共同参画センターで行っている「市民寄り添いサポーター養成講座」に取り組んでいる。
≪審議≫
(本議案については異議なく、原案通り承認された。)

(4)意見交換等

【南堺防犯協議会 会長】
・昨日、コンビニエンスストアの方、南堺警察署、我々防犯を担う市民で、泉ヶ丘から栂・美木多の駅まで約3㎞を歩いてパトロールした。特殊詐欺の未然防止のうち23%がコンビニの方によるものであり、こういった取組をやることによって、見える安全対策ができて非常によかった。
・継続することで、さらに少しでも犯罪が防げると思う。
【市長】
・特殊詐欺被害を防止するための取組について現在警察と協議させていただいており、犯人からの接触のタイミングに着目した3つのフェーズに応じた対策が必要だと考えている。
・一つめは事前対策。自分は大丈夫と考えている方もおられると思うが、誰でも被害にあう可能性があるのが特殊詐欺。自分ごととして気をつける意識を持ってもらうことが必要。
・二つめは入口対策。犯人から実際に接触があった場合、先ほど紹介した自動録音機が、実際に犯人から電話がかかってきたときの抑止力になる。
・三つめは、水際対策。犯人からの電話を受けて、コンビニや銀行のATM等で実際に振り込む場面を防止する。
・特殊詐欺の被害防止は、全ての局面において多くの方のご理解や協力が必要。先ほど紹介のあった活動や実際に被害をくい止めていただく店員や職員の皆様の取組も非常に重要で、引き続き、知恵を絞り行動につなげていただくようお願いしたい。
【PTA協議会 理事】
・子どもの安全見まもり隊の方の高齢化が進み、見まもり隊ができない、減らしたいという話を聞く。PTAから人を出してほしいと言われるが、共働き世帯が多い中、なかなか対応が難しい。このようなことに対して、市としては何か対応などを考えているのか伺いたい。
【南堺防犯協議会 会長】
・私どもの地域では、見回りをする前に、各団体の機会を巻き込んで、例えば月曜日と金曜日は老人クラブ、火曜日の夜は自治会の役員、水曜日は各種団体でというように、週で割り当てている。
・なり手がないという話もあるが、犬の散歩をしながら、植木に水をやりながらなど、そういう見守り方も大事かなと思っており、自分ができることをやってもらうという形をとっていくのが一番の長続きだと思っている。
【黒山防犯協議会 会長】
・防犯カメラについては、堺市全体で警察と相談していただき、本来の意味の戦略的防犯カメラをうまく設置していただける方向を、ゆっくりでいいので進めてほしい。
・防犯カメラは、犯人を探すための防犯カメラではなくて、犯罪が起こらないための防犯カメラを各自治会だけに任すのではなくて、地域住民と一体となって堺市の防犯カメラ施策を進めていけたらという強い思いがある。
・特殊詐欺の対策はみんな一生懸命取り組んでいるが、それでも被害が止まらない。騙されることが悪いということではなくて、それをうまく利用する犯人が許せない。こういった会議の場でそれぞれの団体が一生懸命な思いを共有して、特殊詐欺の被害が出ないようにしていこうという本当に地味な一歩ずつの活動を進めていきたい。
・犯罪が起こることから守るということよりも、犯罪者を作っていかないっていうところを、それぞれの団体や地域で、もう一度強く発信していけたらと思う。
・前に、東区全体で「何に力を入れたまちづくりをしてほしいか」というアンケート調査をしていただいたら、防犯と防災、安全安心に一番力を入れてほしいというのが圧倒的に多かった。安全で安心して暮らせるというのが、私たちの生活の基盤にとって何より大事だということをみんな認識されている。
【市民協働課長】
・堺市としても、老朽化している防犯カメラがたくさんあると認識しているので、今後の防犯カメラのあり方について年内に方向性をお示しする予定。堺市としても、安全安心のまちの実現に向けて力を入れて取り組むので、引き続き協力をお願いしたい。
【青少年指導員連絡協議会 理事】
・青少年指導員では、校区ごとや区ごとに一斉パトロール等をよく実施しており、8月の第1土曜日は各区で一斉パトロールを実施する。
・その中で、中区の深井だけでなく、去年も提案した原池周辺を重点的にパトロールしないといけないということで、中区の青少年指導員の皆様は、チームを分けて深井だけではなく原池も集中的にパトロールを頑張ってやっていこうとなっているのだが、率直に申し上げて、青少年指導員のレベルではもう原池に行くのは怖いという声も出ている。原池でいろんなことがあるのは皆さんもご存じの通りだが、そういったときに、堺市が調整をしてくださり、いろんな方々が参加して合同パトロールを実施していただいた。警察の皆様もいつも本当に防犯活動をしていただき、ありがたいなと青少年指導員の方では話しているが、我々も皆様と一緒にパトロールをしていただく機会を作っていただけたらありがたいので、今後、検討をお願いしたい。
【中区長】
・昨年度も西理事から原池公園の犯罪、防犯の状態が非常に悪いというご意見をいただいた。このため、中堺警察署、スポーツ施設課、原池公園事務所、原池公園の指定管理者等で、昨年夏から年末にかけて、パトロールを定期的に実施した。今後は、青少年指導員さんとも情報共有しながら、今年の状況を踏まえて、中区役所としても取り組んでいきたい。今日いただいたご意見についても、情報共有を図る。
【青少年指導員連絡協議会 理事】
・去年以降、皆様にご尽力いただいていることは聞いている。本日お集まりの各種団体の皆様が、それぞれ取り組んでいただきありがたい。連携できるところで横連携もさせていただけるようお願いしたい。
【西堺防犯協議会 会長】
・先ほどPTAの方から見まもり隊の高齢化というお話がありましたが、実際防犯協会を構成している自治会のメンバーは高齢化している。それで、支部長が、大変やから辞めさせてほしいとか、そういう声が最近ちょっと増えてきたように思う。私は、この先を心配しており、実際自治会に入る方が大変減っている。この春、家の近所で、活躍できる年代のお家の方から続けて退会させて欲しいと言われ、認めざるをえない状態。今後、自治会に入る方が増えない限り、防犯協会を構成するメンバーも増えないわけですから、何か自治会に入るメリットというものを出さないと、これから自治会が成り立たないのではないかと憂いている。その辺の対策をお願いしたい。
【市民協働課長】
・自治会加入率の低下は喫緊の課題だと認識しており市としても対策を講じている。校区によっては、自治会加入率が増えている校区もあるので、そういった好事例を共有する仕組みなどを構築することで、加入率の向上につなげていきたいと考えている。今後とも、地元の皆様と一緒になって考えていくのでよろしくお願いする。
【黒山防犯協議会 会長】
・よく自治会に入るメリットを聞かれるが、私はお互いちょっと助け合えたらという精神でやりたいので、自治会加入の有無にあまりこだわらずにやっている。そこに住んでいる人はみんな同じ自治会員だという気持ちでやっていて、果たしてこれが成功するのかしないのかはわからないが、私はそういう気持ちでやらせてもらっている。
・実は、防犯をやってくれるメンバーはたくさん増えている。なぜこの様に増えるのかなというくらい増えている。若い世代も非常に興味があるように感じている。私からは20代の方に声をかけにくいが、声をかけやすい50代の方に私から声掛けをし、その50代の方から30代の方に声をかける、そういった形で世代を繋いで、今、中心になっているメンバーが30代になっている。まちの掃除や、夜中に一緒に回ることを楽しくやろうとやっている。
・どうなるかはわからないが、自治会を手伝いたいという若いメンバーが多い。若い世代にも関わりたいと思っている人はいっぱいいると思う。入り口が難しい。20代30代の方には、仕事を優先してもらうようにしている。あくまでも無償でやる地域活動で、自治会は自治会活動、防犯は防犯活動等があるので、無理のない範囲でという形を徹底してやっている。手伝いたいと思っている若い方は多いと私は思う。
【市民人権局長】
・防災と防犯は、特に今すごく大事な取組。そういう意味でいうと、自治会の存在というのは我々行政にとっても非常に大きな存在だと考えている。そういった中で、自治会をどのように支援できるかを市の方でも現在検討しているところ。先ほど池﨑委員がおっしゃったようにいろんな手を使って若い世代を巻き込んでいく、コミュニティを作っていくことはすごく大事。
・それともう一点が、若い世代や子育て世代に自治会に加入していただき、コミュニティを作っていただくことの大切さを知っていただくことも非常に大事だと考えている。引き続き、皆様のご協力いただきながら、行政としても取り組んでいくので、よろしくお願いしたい。
【堺警察署長】
・資料2の特殊詐欺の手口のところの統計の補足をさせていただきたい。市内における、令和6年1月から5月の特殊詐欺の被害額が2億6千万円を超えており、このうちの約半分の1億5千万円が堺区で発生している。この中に、SNSを利用した投資詐欺が計上されており、被害額が約8千万円になる。SNS利用型の投資詐欺は、特殊詐欺に含まれないので、年度末には令和6年の特殊詐欺として計上されないことになっている。
・このほか、非面接型のインターネット上で男女の恋愛感情を利用して騙すロマンス系の手口が増えているということをぜひご紹介したい。

(5)閉会

【副会長 (大阪府警察 堺市警察部長) 挨拶】(PDF:359KB)

6 会議資料

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