庁議議事要旨　令和3年3月30日

【人事評価の通年化について】
総務局長　
　本市では平成20年度に人事評価を導入して以降、前期4月から9月、後期10月から3月の年2回の評価を実施している。
　年2回の評価は、人事評価制度が人材育成に繋がるものとなるよう上司と部下のコミュニケーションや業績、成果に至るプロセスの評価を重視したものであったが、制度導入から10年以上が経過した。コミュニケーションやプロセス評価の重要性は、全庁にきちんと定着した一方で、組織目標や事業は、年度を単位としているため、前期の目標設定や評価が難しいといった意見がある。
　今後も、適正な評価を行い、人事評価を人材育成に繋げていく上で、年間を通しての目標設定と、達成状況の評価がより効果的と考えられることから、令和3年度から現行の年2回評価を通年の年1回評価へと変更する。
　人事評価の通年化に伴い、賞与への反映、管理職の昇給への反映、意識改革支援制度についても必要な見直しを行う予定をしている。
　なお、人事評価は年1回となるが、評価者と被評価者とのコミュニケーションや年度途中の目標修正の機会として、年度途中の中間面談を実施する予定をしている。
　続いて、令和2年度の後期の人事評価の結果について、全体では上位評価者が15.9％、中位評価者が79.1％、下位評価者が5.0％となった。
　各区・各局におかれては、期中、期末における面談を通じて頑張った成果、優れた部分を積極的に評価することで、本人のモチベーションを高め、逆に努力を要する部分は厳しい目で適切に評価するなど、評価制度の適正な運用を徹底していただくようにお願いしたい。
　最後に、本市では、今年の2月に堺市財政危機宣言を発出し、令和3、4年度を集中改革期間として市政全般の抜本的な改革に取り組むこととしている。各局長・区長は、このことを踏まえ市政改革に向けた取組を推進していただきたい。また、管理職は、令和3年度の人事評価において、事務事業の見直しなど、市政改革に向けた目標の設定を検討するようお願いしたい。

上下水道局長
　現在の人事評価では、4月に目標設定し、5月から取組をすすめていくという形となっている。人事評価を通年化し、評価期間を1年にするのであれば、3月中に組織目標を作り、4月から取り組んでいけるような流れを作っていただきたい。
　通年化により、日々の評価が、負担となる部分もあると思うので、最適な評価をするためにも、指導した内容を記載できる様式なども必要ではないかと思う。

総務局長
　これまでの半期の評価が通年になることから、期初の目標と成果の評価は、一定やりやすくなるものと思っているが、年度のできるだけ早い時点で、組織目標、個人の目標を設定して取り組むことが相応しい制度だと思うので、その方向で検討、努力する。
　また、通年であっても、半期であっても、日々の仕事ぶりの把握、また成果に結びつくコミュニケーションは大事となる。
　現在でも、週毎、日毎の評価項目、指摘項目等を記すようなメモの様式は用意しているが、これらについても工夫して示していきたいと思っている。

【堺市基本計画2025の策定】
市長公室長
　「堺市基本計画2025」は、パブリックコメントや議会での議論を経て、3月26日に市議会に提案し、全会派が賛成で議決をいただいた。
　各局・各区においては、この計画に掲げた目標や施策を、全ての職員に周知し、それぞれの所管が進める取組に関連するKPIは必ず達成をするという認識を共有し、取組を進めていただきたい。
　現在KPIを達成するには何が必要なのかをゼロベースで戦略的に考え、進行管理する手法を検討している。新年度に改めて進行管理の仕組みをお知らせするので、協力をお願いしたい。

市長
　令和2年度の庁議は、本日が最後となる。皆さん本当に1年間お疲れ様でした。
　今年は、新型コロナ対策に最優先で取り組んだ1年だった。また、今年2月には財政危機宣言を発出し、これまでの慢性的な収支不足から収支均衡をめざす大きな分岐点となった。
　私が堺市政の大きな方針転換や前例のない取組を求める中でも、皆さんがリーダーシップを発揮し、市の最高幹部として支えていただいたからこそ、市政が運営できている。
　明日、定年を迎えられる皆さんにおかれては、これまで堺のためにご尽力いただき、本当にありがとうございました。
　それぞれの新しい道で、これまで培われた貴重な経験、知識を生かして、ご活躍されることを心からお祈りをする。
　最後になるが、健康に十分留意していただき、元気で充実した人生を過ごしていただきたい。