庁議議事要旨 平成25年4月16日
更新日:2013年4月17日
被災地訪問について
市長
明日17日~19日までの3日間、岩手県大槌町、宮古市、宮城県石巻市、仙台市を訪問する。
震災から2年が経過したが、現地では、まだまだ復興が進んでおらず、様々な課題があると聞いている。
被災地には、2年前の4月下旬にも訪問したが、今回の訪問では、現在の復興・復旧の状況を実際に自分の目で確認したいと思っている。あわせて各局から派遣している8人の職員、岩手県任期付職員として活躍している堺市のOB職員1人の計9人の職員も激励する予定である。
堺市では、震災発生直後から被災地・被災者支援を積極的に行ってきた。今後はさらに、基礎自治体ならではのきめ細かい支援活動を行うために、5月議会において基金を創設する予定である。
具体的な支援策については、国や府県と役割分担し、被災地のニーズをしっかりと汲み取ったうえで、次世代を担う子どもたちへの支援やまちづくりへの支援など、堺市のノウハウや特性を活かした支援を行っていきたい。
明日から3日間で地元の市長・町長とお会いして、被災地・被災者のニーズをしっかり把握したい。
その他報告事項
観光部長
文化観光拠点整備事業において、来訪者サービス施設の整備・管理運営を行う民間事業者の優先交渉権者が決定した。
事業者の選定にあたっては、有識者等で構成する事業者選考委員会において審査を行い、評価が最も高かった応募グループを優先交渉権者、次に評価が高かった応募グループを次点交渉権者として決定した。
優先交渉権者は、評価項目200点満点のうち168点獲得した「株式会社梅の花Service」を代表企業、「スターバックスコーヒージャパン株式会社」を構成企業とする応募グループ。ちなみに次点交渉権者は、139点を獲得したグループであった。
優先交渉権者の提案内容は、「湯葉と豆腐の店 梅の花」では、豆腐懐石料理の飲食機能と堺土産物等の物販機能を設け、席数は138席、「スターバックスコーヒー」では、スペシャルティーコーヒー等の飲食機能とオリジナル商品の物販機能を設け、席数は70席。
また、駐車場用地に関する提案は、観光バスが5台、自家用車が101台となっており、今後、市で整備する予定である。
梅の花、スターバックスともに文化観光拠点の全体コンセプトに沿った独自性の高い提案ということで採用した。
施設の配置は、フェニックス通り側にスターバックス、その南側に梅の花となっている。南北の施設配置ということで、同じく南北に配置している文化観光施設(来訪者サービス施設の東隣に市が整備を行う公共施設)との一体性が確保された提案になっている。
店舗のデザインについては、土地利用方針である「緑の環濠」や「市中の山居」の考え方を取り入れた緑の多い提案となっている。
さらに、文化観光施設との調和あるいは周辺地域との景観も非常に配慮されており、文化観光施設と同じ切り切妻屋根や土壁を採用した店舗デザインとなっている。スターバックスの本格的な和風の店舗は、全国でも初めてとなる。
また、限定メニューとして、梅の花では千利休懐石や堺弁当等が開発されるほか、店舗スタッフがコンシェルジュ機能を持って、観光情報提供や交通案内を行うなど文化観光施設との連携が期待できる点が高く評価された。
年間集客目標は、「湯葉と豆腐の店 梅の花」が約9万人、「スターバックスコーヒー」が約21万人の合計約30万人を見込んでいる。
今後のスケジュールは、平成25年度に優先交渉権者と基本協定締結、設計協議等を行い、平成26年度に事業用定期借地権契約を締結し建設工事に入る予定。
一方、市で整備する文化観光施設については、今年度に展示制作・建設工事に着手し、平成26年度末には文化観光拠点施設全体の開設ができるように事業を進めている。
市長
駐車場用地に関する提案というのは、事業者が提案したのだな。
観光部長
配置など駐車場用地の立地・形状については、事業者からの提案である。
市長
駐車場は、市が管理するということだったな。
観光部長
駐車場は、事業者の提案をもとに市が整備して管理する。ただし、民間施設の利用者も駐車場を使用するので、事業者も応分の負担をする。
市長
市が民間駐車場運営会社に委託する予定か。
観光部長
運営手法はこれからの検討事項となる。
市長
駐車場の形状などを提案しているだけで、運営の提案ではないということだな。
観光部長
民間の来訪者サービス施設の配置とあわせて、駐車場の配置も提案していただくこととなっている。運営については、提案を求めておらず、市で検討する。
建設局長
駐車場は、左折入退場が原則であり、出入口は、進行方向の手前が入場で、奥が退場としなければならない。出入り口の配置が逆になると自動車の交差が発生する可能性があるので危険になるが、配慮はされているのか。
観光部長
その点については、今後事業者が正式に決定された後に警察と協議を行う。
健康福祉局長
優先交渉権者と次点交渉権者の評価点に大きな開きがあるが、特に何が評価されたのか。
観光部長
優先交渉権者の提案は、全体的に文化観光施設側の計画を重視し、上手に民間施設の計画に取り入れて提案されていたというのが印象だった。
例えば梅の花は、出入口を文化観光施設側との間の自由通路に面したところに取っていただいている。そうすることによって、お客さまからすれば、文化観光施設と民間施設を一体的に見ていただくことができる。
総務局長
物販だが、伝統産業会館と重なる商品があるのではないかと思っている。取扱商品について相乗効果が図られるように、関係部局との調整が必要ではないか。
市長
この施設には、伝統産業会館に人を誘導する機能を持つようにしてもらいたい。
観光部長
その点は、当初から意識しており、双方が相乗効果を生み出すように調整する。
環境局長
平成24年度の冬の省エネ・節電取組み結果について報告する。
本庁舎においては、12月~3月の総使用電力量が平成22年度の同期間に比べて18%の削減となっており、目標としていた「期間全体の総使用電力量を平成23年度実績10.7%以上削減」を達成した。
区役所についても総使用電力量を平成22年度比で9%削減、上下水道局本庁舎総使用電力量も同比で19%削減し、いずれも平成23年度の削減実績7%、18%を上回る結果となっている。
平成24年度の主な取組内容として、平成23年度の取組みに加えて、本庁舎でのLED照明の導入等に取り組んだことにより目標達成に結びついたと考えている。
今夏の省エネ・節電に向けた取組みについては、現在関西電力の需給見通しを国・関西広域連合で検証しているところである。
関西電力の需給見通しについては、ピーク時に余力3%を確保できる見通しを出しているが、国・関西広域連合で、それについて検証しているところなので、その動向を踏まえて、本市としても必要な省エネ・節電対策を推進することを考えている。
今後、皆様には省エネ・節電のお願いをする可能性もあるので、その際は協力をお願いしたい。
芳賀副市長
上下水道局の総使用電力量の削減率が、平成23年度、24年度とも18%、19%と非常に実績が上がっているが、何か特別な取組みを実施したのか。他の参考になれば良いと考えているが、いかがか。
上下水道局長
ノー残業デーの徹底により、時間外が縮減されたことが一番大きいのではないか。
対象日の時間外は空調を止めており、空調の使用申請があるところには、空調を例外的に認めている。全体的な取組みは本庁と同じ。
市長
ところで、図書館は、各部局が作った冊子やパンフレットを集約する機能を持っているのか。
教育次長(管理担当)
図書館や各区の市政情報コーナー等では、それらを扱っている。
市長
市民の皆さんから、図書館に行っても市が作成するパンフレットや冊子が置いていないという声を聞く。
図書館には、冊子などを作ったら、必ず全ての図書館に送るということを徹底してほしい。教育委員会からも、きちんとそれを周知してもらいたい。
危機管理監
4月13日に発生した地震の対応について、報告とお願いがある。
地震の発生時刻は、4月13日(土曜)の早朝5時33分で、淡路島付近を震源とする地震。堺市堺区・中区・南区の一部において震度4、この市役所及び他の区においては震度3を観測した。
地震の発生に伴い、警戒配備1号として危機管理センターを設置し、また各局・各区でも適宜自動参集して、地震への対応をしてもらった。
被害状況については、ホームページに記載しているとおり人的被害が2件、いずれも軽傷だった。
物的被害については、中学校体育館内でこぶし大のコンクリートのかたまりが落下するという被害が1件報告されている。
今回の地震による被害状況は比較的軽微であったが、地震対応、特に初動措置や被害状況・活動状況を把握するため、今回の各部局での対応について調査を実施したいと考えている。
その調査結果をもとに、危機管理担当の庁内委員会において、初動体制等を検討したいと考えているので、協力をお願いする。
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