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庁議議事要旨 平成23年5月18日

更新日:2012年12月19日

付議案件1 堺市文化観光拠点整備事業 基本計画(案)の策定について・・・文化観光局

文化観光局長 案件説明

建築都市局長

 2点要望がある。1点目は、施設の配置計画の中で、交通関連施設と民間施設、公共施設が示されている。中央部の民間施設は、民間事業者から提案を受けるという形になっているが、交通関連施設と公共施設との動線計画については、基本的な市の考え方を示し、提案を受けていただきたい。
 2点目は、東側の市道を挟んだ千利休屋敷跡に利休の井戸があり、敷地外ではあるが、密接な連携が必要となる。特に、市道について建設局の協力を得ながら、歴史街道的な舗装改修や、千利休・茶の湯関連施設から屋敷跡を眺望できるなどの工夫をした施設計画にすれば、屋敷跡と一体感を持てるような整備になるのではないか。

文化観光局長

 動線については、今後きちんと整備したいので、色々と意見をいただきたい。施設と千利休屋敷跡との連携をどう取っていくかは大きな課題と認識している。間にある市道についても、拠点と千利休屋敷跡との一体感を出せるように工夫したい。

技監

 千利休屋敷跡との間の市道については、歩行者専用にして沿道を利用する車を限定することもありえるので、建設局中心になるのかもしれないが、検討してもよいのではないか。
 次に、質問が2つある。
 1点目は、与謝野晶子顕彰施設、千利休・茶の湯関連施設があり、研究機能もあるとのことだが、今の博物館との機能連携は何か考えているのか。
 2点目だが、具体的に施設の詳細が固まっておらず、測定できないのかもしれないが、B/C(費用便益比)、投資効果をどこかのタイミングで出すことになるのか。

文化観光局長

 千利休・茶の湯関連施設や与謝野晶子顕彰施設は、専門的・学芸的視点から、建設や展示、運営についても博物館との連携は当然すべきものと考えている。博物館において関連資料も所蔵しているので、十分連携してやっていきたい。
 投資効果は一定の時期で行う必要がある。平成21年度で、堺への観光ビジターは656万人であり、平成27年度には1,000万人を目標にしている。平成26年度開設のこの施設が、1,000万人という数値にも寄与していくのではないか。その結果から、効果測定もできるのではないかと考える。

技監

 要望が5つある。
 1点目として、茶室・待庵の復元について、茶の文化というのは、日本の文化の中でも、一番幅広く、深みもあり、関連する要素が非常に多い。日本独特の文化で、外国人にも人気が高い素材であると思う。
 待庵を復元する際には、造り方や素材も含めて、本物志向で造っていただきたい。また茶室だけでなく周辺の空間も含めて、「当時のものを完璧に再現しています」というものとしていただきたい。
 2点目、文化財特別公開で無料ループバスを走らせるが、周遊バスについては、イベント時だけでなく、日常的にどうあるべきかについて、交通部とも相談していただけるとありがたい。
 3点目、この施設全体の外観・景観のコンセプトを考え、堺らしい拠点施設になるようにしていただきたい。民間施設も入ってくるので、どれくらい統一的なコンセプトで整備できるのか、検討していただきたい。
 4点目は、展示内容、運営方法、運営コストに関してだが、一旦展示をしたものをそのままにしておくと、陳腐化してしまうので、展示をかなりの頻度で入れ替えていかないと施設として機能が発揮できない。展示内容、運営方法等について、早めに検討していただきたい。施設設計にも影響してくることになる。
 5点目、トイレについてだが、暫定利用のものとしても、来客の評価の重要なポイントになることが多い。あそこのトイレが良かった、と言われるようなものを造っていただきたい。
 すべて財政的な問題もあろうかと思うが、要望としてお願いしたい。

文化観光局長

 待庵については、日本に3つある国宝の茶室のうちの一つで、現在大山崎にある。京都造形芸術大学の中村先生が、大徳寺(京都)に平成の待庵というものを造られた。これは、待庵を復元されたものである。
 今回、待庵を文化観光拠点に復元するにあたって、外観・景観のコンセプトについては、「市中の山居」といった設えにしたいと考えている。それほど大きな面積でつくるわけにはいかないが、こぢんまりした中でもそういう風情をかもし出していきたい。
 トイレについては、所管局と調整しながら進めているが、防火地域でもあるので、それほど貧弱な施設にはならない。
 展示内容については、色々な視点から例示を挙げさせていただいている。最終的には、パブコメをやったうえで、固めていきたい。また、建設コストは、約20億円になると考えている。運営コストについては、手法によって額は変わってくるだろうが、一般の文化施設より低くしたい。

上下水道事業管理者

 民間事業者の応募が平成24年度以降となっているが、広場、公共施設、交通ターミナル、駐車場等を整備して、民間施設だけが後からになるということがあるのか。公共施設等の建設に合わせるような提案になるのか。

文化観光局長

 同時に完成するのがベストであり、それに向かって進めていきたい。民間事業者からの提案については、民間事業者の状況を精査しないといけない。
 民間の事業者が採算の取れるものを、民間事業者の意見もお聞きしながら進めないといけない。平成26年度開設に向けて、民間事業者も同時期に開設できるということを基本に考えていきたい。

教育長

 将来的に全国から修学旅行に来ていただけるようになってほしい。関西の修学旅行プランの中で堺にも、ということになるだろうが、施設面で修学旅行に耐えうるというのは、短時間で多くの人数に対応できるということである。
 観光バス6台であれば十分対応できる。ただ、ほとんどの施設が大人数に対応できても、トイレなど一部の施設でも対応できないということがあると、非常に使いにくいものとなる。
 仁徳陵古墳、千利休、与謝野晶子は、教科書には写真も必ず出てくる。それらがセットになっている。堺も含めた関西の修学旅行プランを考えていただけるのではないか。堺の学校教育だけでなく、全国からの修学旅行を積極的に引き受けることができる施設内容を考えていただきたい。

文化観光局長

 今回の施設の中で、修学旅行生や堺の生徒に一番良い経験となるのは、茶室で一度お茶をいただいてもらうことと考えている。その場所は、3室を想定しており、大体8畳ずつくらいの広さになるが、全部取っ払って1つの大広間にできるようなものにしたいと考えている。2グループくらいに分かれていただいて、晶子館を見ていただくグループとお茶を体験していただくグループ、また、他の展示を見ていただくグループと分かれて動くことができることになれば、対応できるのではないかと考えている。
 トイレについては、経費の問題もあるが、できるだけたくさんの方が利用できるようにしていきたい。

市民人権局長

2点教えていただきたい。
 堺の先人顕彰ということで、千利休、与謝野晶子という偉大な方以外に、阪田三きち、河口慧海、古くは行基などがいるが、今回は入っていないのか。
 次に、与謝野晶子文芸館と今回の施設との関係はどうなるのか。

文化観光局長

文化観光拠点は、観光案内機能を一つの特長にしている。その中で、阪堺線を基軸にした観光ネットワークを作る中で、河口慧海に関しては、北旅籠にある清学院が整備される。河口慧海の紹介は観光案内機能の中で入れていきたい。行基、阪田三きちについても、それぞれ観光案内機能の中でお示し、ご案内していきたい。清学院に行っていただいて、自分で見ていただく、知っていただくというコンセプトでやっていきたい。
 与謝野晶子文芸館についてだが、施設ができた際にはこの拠点施設に移設したいと考えている。

健康福祉局長

 文化観光拠点の施設だけでなく、この拠点以外についても見ていただけるように、駐車場を含めた施設の整備も考えることができるのではないか。

建築都市局長

 建築都市局としては、ここで一旦バスから降りて、阪堺線を活用していただきたい。また、阪堺線の線路沿いには建設局の所管でコミュニティサイクルのポートの整備が予定されており、活用できるので、阪堺線や自転車、路線バスなどのネットワークで市内を観光していただけるとありがたい。

文化観光局長

 我々も同じ考えで、基軸になる阪堺線もあるし、「自転車のまち堺」という特性もあるので、基本的にはコミュニティサイクルと阪堺線を利用していただきたい。キャッチフレーズはこれから考えていきたいと思っているが、ゆったりのんびりと周っていただくというのを堺のまちの一つの考え方に取り入れられないかと考えている。

市長

 この文化観光拠点の話は今日の記者会見でも申し上げるつもりだが、コンセプトが大きく変わったということを皆さんに認識してほしい。
 最初は公民が一緒になってこれを整備するということを考えていたが、いつまでたっても進まない。この間の経済情勢のもと、民間事業者の参画がなかなか難しいという中で、今回市が率先して文化観光拠点を堺の名物として整備していくということでスタートした。
 私が就任してすぐ、堺のど真ん中がこういう未利用の状態になっているのは非常に問題であると指摘した。それから、1年半ぐらいの間でスピード感を持ってやっていただき、ありがたいと思っている。
 基本構想を出すにあたっては、B/Cをはっきり示していくべきである。「こんな効果がある」と外部に発信していかないといけない。市がそのまま空いた土地に公の施設を造るだけだというのではなくて、市民に対するアピールを含めて、投資効果はこうだと、庁外にしっかり示す必要がある。それを早急にやっていただきたい。乗数効果を出すためにはどうすればいいかということで、千利休屋敷跡と一緒になった昔の堺が再現できるような道にするということも考えてほしい。
 また、民間事業者から提案を受ける際に、堺市から「こういうものを造ってほしい」と積極的にプロポーザルの内容を指定することもできると思うので、是非際立つような文化観光拠点にしていただきたい。
 この中で一番大事なのは、企画展示室にどのようなものが展示されているかということだと考えている。あるテーマのものをずっと飾っているだけでは、特定のファンは来ても、他のファンは来ないと思う。ミュシャ特別展をここでやるとか、堺の博物館でできるものをここでも移動してするとか、文化観光拠点を人の集まるメインスペースにするという工夫をしっかりやらないといけない。企画展示室もよりフレキシブルに、交流スペースや講座室をパーテーションで仕切って、展示もできるくらいの機能を持つような形で、できるだけ幅広い企画展、特別展を開催できるようにしていただきたい。
 これは、堺の文化観光スポットにしないといけない。修学旅行の方も含め堺に来ていただけるように、また、外国の方も堺がどういうところか、しっかりとしたイメージを持っていただけるようなものにしたい。皆さんの知恵を借りたいと思っている。よろしくお願いする。

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